剣隼兎の第五人格の二次創作小説作品。「娘はやらんぞ」はサークル名です。
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#第五人格 #オールキャラ 十秒待って欲しい - 剣隼兎の小説 - pixiv
ナワーブはベッドに凭れ掛かり、天井を仰いだ。 ――暇だ。とても暇だ。 朝のゲームは終わり、次の予定は夜のゲームだ。日中だけぽっかりと空いている訳だが、退屈で仕方ない。 やろうと思えばやれる事はあるのだろうが、面倒臭いの虫が勝つ。だからと言って昼寝をする気分でもない。ウィリアムやガ...
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#3 ちぇしゃネコ症候群 3 完結 | ちぇしゃネコ症候群 - 剣隼兎の小説シリーズ - pixiv
風変わりな茶会を辞して、ナワーブとトレイシーは城に向かうために麦畑を抜け、森へと入った。森の中に城があるわけはないだろうとナワーブは思ったが、帽子屋曰くこのどこかに城への近道があるのだそうだ。 ナワーブは頭に掛かる枝を押しやりながら、ぼやく。 「近道が『どこか』じゃ困るんだがな……」 ...
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#2 ちぇしゃネコ症候群 2 | ちぇしゃネコ症候群 - 剣隼兎の小説シリーズ - pixiv
猫になったトレイシーは、かりかりと前脚で「Open」の札が掛かった扉を引っ掻いた。勝手に入るより、きちんと玄関から入った方がここの主人の機嫌がいい事を知っているからだ。 「おーい、誰かいませんかー!」 「はいはーい、今開けま……ってあれ、トレイシーじゃん」 中から出て来たのは赤毛...
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#1 ちぇしゃネコ症候群 1 | ちぇしゃネコ症候群 - 剣隼兎の小説シリーズ - pixiv
荷物と装備を放り出して、ナワーブは地面に寝転がった。不用心な行動だが、こんな鬱蒼とした森に来る人間もいないだろう。常に気を張るのも疲れるのだ。 長期の雇われ仕事を終え、報酬を受け取ってきたばかりのナワーブの懐は暖かい筈なのに、彼の眉間には深い皺が刻まれていた。 他の傭兵達の中には...
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#IdentityⅤ #囚技 犬って被るものだっけ? - 剣隼兎の小説 - pixiv
両手を広げて見せると、相手はビクリと肩を震わせる。 まだ慣れてくれない、その初々しい反応に笑ってしまう。 「………………」 「………………」 急かすことはしない。 手を差し出したまま、相手が動くのをじっと待つ。 悪足掻きのつもりなのか、きょろきょろと辺りを見回す。そして、誰もいな...
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#ナワトレ #機械技師 景品持ってくな - 剣隼兎の小説 - pixiv
質のいい酒のお陰か、ナワーブはとても愉快な気分だった。 扉の影からひょこりと出てきた金の頭を見ても、くくくと笑いが漏れて、楽しくなってしまう。 「おや、トレイシーじゃないか」 「なんか賑やかだなーって」 ホセに手招きされ、とことこと室内に入ってきたトレイシーは寝るつもりだったのか、...
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#第五人格 #デミ・バーボン あおいのは? - 剣隼兎の小説 - pixiv
ズズズとストローでジュースを啜るデミは、ぼんやりと花壇に顔を向けている。 肘をついてそんなことをしているので、マナーは悪い。が、指摘する人間は誰もいなかった。しても無駄な事を分かっているからだ。 向かいに座るエミリーは、頬に手を当てて溜息を零す。 「もう、お酒はほどほどにって言っ...
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#第五人格 #オールキャラ 笑顔は素敵だが - 剣隼兎の小説 - pixiv
「はい、エミリー先生の負けー」 勝敗のついたトランプを頭上にばら撒いて、マイクが高らかに宣言する。マイクのその嬉しそうな声に、エミリーは穏やかな声でふふと笑う。 「あら、記憶力ならバルサーさんには勝てると思っていたのだけど」 「流石の私も今見たカードくらいは覚えているよ」 自分の...
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#ナワトレ #機械技師 今じゃないだろ - 剣隼兎の小説 - pixiv
階段の踊り場に立つ人物に気付いて、エマはぱちくりと目を瞬いた。赤と黒のドレスに、結い上げられた月白色の髪、冠を被った瑠璃色の瞳のその人は、じっとこちらを無表情に見下ろしている。 エマに倣って階段上を見上げたマーサがひそりと囁く。 「エマ、知ってる人?」 「う、ううん。分からないの」 ...
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