ひかちゃ
@hikacha_moutsui
1. 僕たちが付き合って何週間かたった。とても毎日が楽しい。こうして今日も君の隣を歩けることも。お互いに手を握り合うことも。だが...もうこれで最後かもしれない。 〜2日前〜 〇〇:ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ 陽世:ｶﾞﾁｬ 〇〇〜！！ｷﾞｭ 〇〇:おはよう。 陽世:おはよ！
2021-06-19 14:55:02
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2. もうこの流れは習慣化してきてる。 〇〇:学校行くよ？ 陽世:ん〜〜！ 〇〇:今日金曜日だから頑張ろ？ 陽世:...うん。 こうして僕が陽世の手を握り学校へ行く。その間も笑いは耐えなかった。 陽世:今日の放課後どこか行かない？ 〇〇:勉強したいからちょっとだけね？
2021-06-19 14:55:23
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3. 陽世:やったー！ 無邪気に喜ぶ陽世を見て少し微笑む〇〇。 陽世:〇〇は優しいね。 〇〇:ありがとう。笑 陽世:でも...優しすぎるのはダメだからね？ 〇〇:なんで？ 陽世:自分より相手を第1に考えると自分の身を危険にしてまで他人を守ろうとするから。約束して？絶対そんな事しないって。
2021-06-19 14:55:47
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4. 〇〇:そんな事しないよ。ありがとね。笑 そして小指をくっつけてまた歩き出す。そのまま学校に着き何事も起きる事無く下校する。 陽世:〇〇ー！約束おぼえてるよね？ 〇〇:もちろん！忘れないよ。笑 陽世:ありがとう〜。 そして校門を出て話し合った結果近くのカフェに寄ることになった。
2021-06-19 14:56:10
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5. その道中の歩道で母とその子供が信号待ちしていた。その後子供が交差点に急に飛び出した。さらにそこに止まる気配のないトラックが走ってくる。 〇〇:！！ﾀﾞｯ 陽世:〇〇！！ その子連れの少し後ろにいた〇〇は無意識にその子供のことを考え体が勝手に動きだした。 〇〇:（頼む！間に合え！）
2021-06-19 14:56:57
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6. 母:戻って来なさーい！ 母は必死に呼び戻すが子供は戻ってくる気配がない。 〇〇:（あと少し...！キタ！） 〇〇は子供を拾いそのまま向こう側の歩道まで転がる。 〇〇:ふぅ。間に合った。 子供:うえ〜〜〜ん！！！ 子供は泣き出し、横断歩道を歩いて来る母のもとへ行く。
2021-06-19 14:57:18
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7. 陽世も来てる。 陽世:〇〇〜！ｷﾞｭ 大丈夫！？怪我してない？ 〇〇:大丈夫だよ。このくらい。笑 陽世:もうバカ！危険な事しないでって言ったのに。ｸﾞｽﾝ すると陽世も泣き出してしまった。 〇〇:ごめんって！ほらこういう風に生きてるんだから。泣かないで？ｷﾞｭ
2021-06-19 14:57:39
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8. 〇〇は慌てて陽世を抱きしめ頭をポンポンしながら謝る。 陽世:...うん。ｸﾞｽﾝ 母:本当にありがとうございます！もう本当になんてお礼したらいいやら。 母は頭を深く下げてお礼をして言う。 〇〇:お礼なんていらないですよ。笑
2021-06-19 14:58:25
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9. 母:ならこれだけでも受け取ってもらえないですか？ 〇〇:じゃあ貰っときます。ありがとうございます！ 母はどうしてもと言うので少し高そうな和菓子を受け取り別れる。そしてその間腕に抱きついていた陽世に聞く。 〇〇:カフェいく？ 陽世:ｺｸﾝ
2021-06-19 14:58:48
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10. 陽世は頷く。そしてさっきまでより強い力で腕に抱きつく。よっぽど怖かったのだろう。 〇〇:ここだね。 陽世:うん。 目的地であるカフェに着き、注文するのを決める。 〇〇:どれにする？ 陽世:う〜ん。この2つで迷ってるけど、こっち！
2021-06-19 14:59:03
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11. 元気が出てきた陽世を見て良かったと思う〇〇。 〇〇:じゃあ僕はこれにする。 〇〇は陽世が悩んでたけど頼まない方を選んだ。 陽世:本当にいいの？ 〇〇:大丈夫だって。笑 偶然だよ。陽世は僕の心配しなくていいの！ 陽世:ありがとう。 pic.twitter.com/DQxxnjXGlC
2021-06-19 15:22:10
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12. そのまま食べ終わりその店を出る。 〇〇:ちょっとトイレいってくる。 〇〇は近くの公園のトイレにいく。陽世は近くのベンチに腰掛ける。 男1:お姉ちゃん今1人？ 陽世:1人じゃないからあっち行って！ 男2:嘘つかないでよ。笑 どう見ても1人じゃん。とりあえずどっか遊びに行こうよ。ｸﾞｲｯ
2021-06-19 15:00:48
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13. 陽世:もうやめて！（〇〇...助けて！） 陽世はその男の手を振り払う。 〇〇:あの〜 男1.2:あ！？ 〇〇:僕の彼女になんかようですか？ 男2:あぁ〜。少し借りてくだけだ。笑 〇〇:彼女は嫌がってるけど？ 男1:うるせえなぁ！やんのか！？
2021-06-19 15:01:09
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14. 〇〇:僕は別にいい。たったの2人だからね。 男2:舐められたもんだなぁ。 すると突然〇〇に殴りかかる。だがこの不意打ちを、みきってさらりとボディーワークでかわす。〇〇はボクシングジムに通っておりプロのリングにも上がっている。 男1:オラァ！
2021-06-19 15:01:24
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15. もう1人も殴りかかってきた。そのパンチもカウンターの右フックで仕留め、相手の意識をとばす。 男2:...！！ﾀﾞｯ! もう1人は逃げ出してしまった。 陽世:〇〇〜！！ また陽世が泣いて僕に抱きつついてくる。 〇〇:ごめんね？怖い思いさせちゃって。怪我ない？変な事されなかった？
2021-06-19 15:01:50
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16. 陽世:うん。大丈夫。ｸﾞｽﾝ 〇〇:泣かないで？可愛い顔が台無しだよ？ 〇〇は陽世の涙を手で拭きながら言う。 陽世:帰ろう。 それから近くのベンチで休んで帰る。陽世はもう泣きやんだ。 陽世:今日は色々あったね。 〇〇:そうだね。 陽世:お疲れ様。かっこよかったよ？
2021-06-19 15:02:12
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17. 〇〇:ありがとう。// ほんのり顔を赤くする〇〇。 陽世:じゃあね。また明日。 〇〇:...！？送ろうか？ 陽世:いや今日色々あって迷惑かけちゃったからさ。 〇〇は後ろに人の気配と人影が見えた気がした。陽世にもしもの事があったらまずいから家まで着いて行こうとする。
2021-06-19 15:02:36
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18. 〇〇:...でも。 陽世:大丈夫だって！私だって高校生なんだから！ 考えすぎかなと思う〇〇。 〇〇:分かった。気おつけてね〜。 〇〇と陽世は手を振り別れる。 ？？:ん？別れたか。なら好都合だ。
2021-06-19 15:03:06
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19. ？？は陽世の後ろを着いていく。陽世は気付いてない。 ？？:おい。そこの女。 陽世:え！？...だれ！？ ？？:静かにしろよ。命が惜しければな。 ？？はナイフを陽世に突きつける。 陽世:...何の用？
2021-06-19 15:03:23
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20. 陽世は怖いという気持ちを押し殺して要件を聞く。 〇〇:陽世！！ ？？:！？ 〇〇はさっき見た人影のこともありやはり陽世の事が心配なので陽世の後を追ってきていた。 ？？:...なるほど。バレたか。流石だな。 ？？は振り向く。すると〇〇が何かに気付いた。
2021-06-19 15:03:41
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21. 〇〇:お前...裕也！？ 裕也:ほぉ。覚えてたのか。 〇〇:陽世を離せ！いくらお前でも陽世に手をかけたら...！ 裕也と〇〇は中学の時お互いを親友と言うほどの仲だった。裕也は陽世にナイフを突きつけたまま言う。 裕也:さっき俺の部下がお前に倒されたと聞いてな。
2021-06-19 15:03:56
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22. 〇〇:部下...？ 〇〇は理解が追いついてなかった。何故裕也に部下がいるのか。 裕也:ほぉ。お前知らなかったのか。俺は今ある暴力集団の長をしていてな。 裕也は微笑みながら言う。〇〇はその言葉に衝撃を受けた。 〇〇:！？...なんでお前..そんなんに入っちまったんだよ！
2021-06-19 15:04:22
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23. 裕也:さて、本題に入る。要件は明後日の昼2時△△工場に来い。2人ともだ。 〇〇:おい！勝手に話をすすめ...！！ 裕也:来なかったら...分かるよな？ 裕也は〇〇の言葉をさえぎりながら言い、陽世の喉に軽くナイフを当てる。 〇〇:分かった。その代わり約束しろ！陽世には危害を加えないと。
2021-06-19 15:16:11
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24. 裕也:ﾌﾌｯいいだろう。じゃあまた会おう。ちなみに警察に通報したらこのかわい子ちゃんもお前と同じようになるからな。 行ってしまった。陽世もその場に座り込みまた泣きだした。 〇〇:あいつ..馬鹿野郎。陽世！！大丈夫？ 〇〇は直ぐに陽世を抱きしめ声をかける。 陽世:...うん。ｸﾞｽﾝ
2021-06-19 15:05:44
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25. 〇〇:なんか変な事されなかった？ 陽世:大丈夫。 〇〇:立てる？ 〇〇は陽世の手を握る。 陽世:うん。 〇〇:家まで着いてくよ。 陽世:ありがとう。ｸﾞｽﾝ 今回も相当怖かっただろう。本物のナイフを突きつけられたのだから。 陽世:行くの？ 〇〇:いくよ...。
2021-06-19 15:06:34
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26. 陽世:ダメ！ｷﾞｭ！ 陽世はそう言いながら〇〇を抱きしめる。 〇〇:でも約束は守らなきゃ。 陽世:あんなやつの約束なんて守らなくていい！〇〇がいなくなるなんて嫌だよ。警察に通報しよ？ 〇〇:親友だった人との約束だ。嘘は付けない。それに陽世まで巻き込む訳には行かない。
2021-06-19 15:08:00
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27. 〇〇:親友だった人との約束だ。嘘は付けない。それに陽世まで巻き込む訳には行かない。 〇〇も陽世を抱きしめる。 〇〇:僕の心配はしなくていい。 陽世:だって何があるか分からないんだよ？ 〇〇:大丈夫だって。 陽世:なんでそう言えるの！ 〇〇:それは
2021-06-19 15:08:15
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28. 「僕には陽世がついてる。君がいる限り僕は負けないよ。何があっても...。」 〇〇:約束しよう。僕は必ず何があっても君の元に帰ってくると。 そこには不思議な説得力があった。特に論理的な根拠がある訳じゃなく君がいるという事実だけで言い切ったのだ。 陽世:...分かった。約束だからね？
2021-06-19 15:09:22
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29. 〇〇:ありがとう。 そう言って陽世を家に送り届けけて。自分の家の帰る。 〜2日後 PM1:40〜 今陽世の隣を歩いている。手を繋いで歩いでいる。。当然いつもみたいに笑ってない。むしろ陽世は心配そうな表情をしていた。 〇〇:心配しすぎだって。笑 陽世:...だって。
2021-06-19 15:09:57