仕事がおわりません

🦆 @ksngtmk

仕事が終わりません|あらしやま #wtプラス メディア対策部所属の夢ちゃん、あらしやま隊のサポートが多く、普段から隊室にいるが、とにかく仕事が多く毎日残業している「おわんないわ、無理。何これ」「何ブツブツ言ってんだ」「…あらしやまくん、お疲れ様」退室の扉が開き、昼間と同じ声量の

🦆 @ksngtmk

あらしやまが現れる「まだ、終わらないのか」夢ちゃんのPCを後ろから覗き込むあらしやまにため息で返事をする「入隊希望が急に増えたからな、いいことだな！」「ポジティブだねぇ」「よし、俺も手伝うぞ」「いや、大丈夫だよ、あらしやまくんの仕事増やすわけには」言っているそばから隣のデスクに

🦆 @ksngtmk

腰掛け、PCを立ち上げる彼に「本当に、大丈夫だよ」止めようと手を出せばあらしやまの腕に捕まる「俺が、手伝いたいから、そうさせてくれ」妙に熱っぽい視線でこちらを見つめてくるので、思わず声が詰まる「それに、仕事とはいえ、ナマエとこうして二人で過ごせるのも俺は嬉しいからな」「なにそれ」

🦆 @ksngtmk

まるで告白、の言葉は飲み込んだのに「あ、今のじゃ告白みたいだな」ハハ、と何事もないように笑うあらしやま「まあ、そういうことだから、手伝わせてくれよ」あらしやまくん、さらっとそんなこと言って、もう仕事どころじゃないですけど？

🦆 @ksngtmk

宿題が終わりません|ならさか #wtプラス 合同訓練終わりにラウンジを覗くと見慣れた後ろ姿「なんだ、課題か？」「あ、ならさか」声の主に振り返る彼女の手元には数式が書かれたプリント、解答欄が真っ白なところを見て「進んでないように見えるが」「ゔ、はい…」図星です、と小さくなる彼女の

🦆 @ksngtmk

正面に腰掛け「どこがわからないんだ」「えっ、教えてくれるの？」「俺が分かる範囲なら」「かみさま〜！」ぱあっと明るくなった表情に、頬が緩むならさか、もちろんわからない問題ではなかったので解き方を教えてくれる「ならさかありがとう〜本当に助かりました」「お、ならさかが勉強教えてる？」

🦆 @ksngtmk

深々と頭を下げる彼女の頭上からいずみの声「そうなの、助かっちゃった」「へぇ、こないだ槍バカに『課題くらい自分でやれ』って言ってたならさかがねぇ？」含みのある笑顔のいずみにならさかが呆れるようなため息をこぼす「陽介と彼女が同じ待遇と思っているのか？」「お熱いね〜」ひらひらと

🦆 @ksngtmk

後ろ手を振りながらいずみが去っていくのを見ながら「よねやには厳しいんだね？」「いや…君が特別ってこと、そろそろ気づいて欲しいけど」こんなに優しく笑うならさかを見れるのも特別なことだって、気づくのはまた別のお話

🦆 @ksngtmk

仕事が終わりません| ゆば #wtプラス 隊長日誌を書くゆばの隣でゆば以上に難しい顔をしてPCと睨めっこしている彼女。その手元は恐ろしいスピードでタイピングをしていて、もはや神業「おい」遠慮がちに声をかけるも聞こえていないようでタイピングは止まらない「聞こえてねえのか、おい」「へっ？！」

🦆 @ksngtmk

タイピングの腕を掴むことでようやく彼女の意識がこちらに向く「大丈夫かァ？人ころす顔になってんぞ」「拓磨に言われたくないんですけど」そう言ってゆばの眉間をギュギュ、と伸ばし始める「それ、やめろっつってんだろ」「後で後悔しても遅いんだからね」ケラケラと笑っているが、彼女の仕事は

🦆 @ksngtmk

中々に終わりそうな雰囲気ではない「終わんねえのか」「うーん」終わらない、とはっきり言わないので「手伝えることあるか」あるわけないと思いつつ聞いてみたところ「いっこある」予想外の言葉に「なんだ、俺ができることだろうな」「うん、拓磨にしかできないこと」じっとゆばを見つめる彼女が

🦆 @ksngtmk

両手をばっと広げ「がんばれ〜ってぎゅーしてください！」「ばっ、おま」普段なら絶対に外でそんなことしてくれないのに、真っ赤になったゆばが気合よろしく長い息を吐いてぎゅうっと抱きしめてくれる「これでいいか」

🦆 @ksngtmk

「うん、最高、大好き！」「おめえな…んな可愛いこと言ってっと歯止めきかなくなるだろが」すっと体を離したゆばの唇が触れ、時が止まる

🦆 @ksngtmk

仕事が終わりません|くが #wtプラス ぼえ任務から帰ると時計は丑三つ時と呼ばれる時間、くががたまこま支部の扉を開けばそこはひっそりとしていた。特段珍しいことでもないので、少し音に気を遣いながら階段を登る。登りきったところでひとつの部屋から明かりが漏れているのに気づき近づく。

🦆 @ksngtmk

コンコンとノックをしてみるも返事はなく、ゆっくりとドアを開く「ナマエ？起きてるのか？」部屋の主の名前を呼びながら部屋を見渡せばデスクに突っ伏す影が小さく呻いて顔を上げる「…ゆうま？」「ただいま」彼女は寝ぼけた頭を起こすように時計を確認し「あ…寝ちゃってたや…ゆうま、おかえり」

🦆 @ksngtmk

「こんな時間までやっていたのか？」「うん、明日までの資料おわんなくて」彼女のデスクまで近づけば殴り書きのようなメモがたくさんの書類が散らばっていた「これってじんさんが押し付けたやつ」「そうそう、押し付けられたやつ」ハハ、と笑う彼女の顔には明らかな疲れ「もう寝よう、これは明日

🦆 @ksngtmk

おれがじんさんに返す」「いやいやさすがにそれは無責任…」「無責任なのはじんさんだろ」彼女がじんを庇うような言い方をするので少しムッとしたくがの発言に少し驚く「じんさんも忙しいんだし」「それでナマエが体壊したらおれはじんさんをもっと責めると思うよ」「遊真…」「はい、行くよ」

🦆 @ksngtmk

おもむろに彼女の手を取るので「どこに？」「おれの部屋、一緒に寝よう」「う、うんっ」変わらない年、だけど幾分小さい体、なのにこんなにかっこいい彼氏・くがゆうま。次の日、じんに「おれの彼女に無茶させないでよ」ってタスク投げ返すところまで男らしさの塊