64 朝の学校。下駄箱付近は登校の生徒で賑わっている。 さくら「〇〇くんおはよー!」 〇〇「あっ遠藤さん///おはよー。」 ガチャッ… さくら「あれ?」 pic.twitter.com/piOpyiIUUb
2020-04-30 22:29:0565 さくらが自分の下駄箱を開けると、そこには上履きの他に一通の手紙が入っていた。 〇〇「どうかした?」 さくら「手紙…誰だろう?」 〇〇「えっ?ラブレター?」 焦る〇〇。中身には、 『放課後屋上で待ってます。』 と書かれていた。
2020-04-30 22:29:0866 〇〇「行くの?」 さくら「うん。」 〇〇「一人で大丈夫?」 さくら「前の学校でも何回かあったからね。」 さりげなく凄いことを言うさくらに圧倒される〇〇だった。
2020-04-30 22:29:1967 〇〇は教室まで歩きながら後悔していた。自分も何らかのアプローチをすれば良かったと。 さくら「〇〇くん、危ない!」 ガタッ… 〇〇「あっ!」 階段を踏みはずし、転んでしまった。 額からは血が出ている。 〇〇「いってぇ…」 さくら「〇〇くん、血出てるよ。」
2020-04-30 22:29:3068 さくら「保健室行こ。はい、ハンカチ。」 〇〇「うん…ありがとう。」 もらったハンカチで額を押さえていると、蓮が騒ぎの中駆けつけた。 蓮「〇〇先輩、大丈夫ですか?」 さくら「蓮くん…」 蓮「僕が連れてくよ。」 〇〇、さくら、蓮の三人は保健室へと向かった。
2020-04-30 22:29:5469 ??「あらっ!どうしたの?」 〇〇「階段踏みはずして転んじゃって…」 ??「しょうがないなぁ。はい、座って。」 保健室の秋元真夏先生。 治療の手際は良いが、謎に生徒を誘惑したり、行動があざといで有名である。 pic.twitter.com/plz7JZycRr
2020-04-30 22:30:0570 さくら「じゃあ先に教室行くから。蓮くんも行くよ。」 蓮「僕はもうちょっとだけいるよ。」 真夏「あっ///私のこと、好きになっちゃった?」 蓮「違います。」 真夏「冗談なんだからはっきり言わないでよ。」 さくら「先に行くね。」
2020-04-30 22:30:4371 蓮「じゃあ、本題に。」 〇〇「えっ?」 蓮「先輩ねぇちゃんのこと好きでしょ?」 〇〇「えっ、ちょっ///…そ、そんなこと///」 真夏「分かりやす過ぎだから笑」
2020-04-30 22:30:5072 〇〇「蓮くん、そんなことより大変なんだよ。遠藤さん、放課後誰かに呼び出されているんだ。」 蓮「なるほど…だから〇〇先輩は動揺して、階段を踏みはずしたのか…」 〇〇「うん///その通りなんだけど、あんまり分析しないで。」 蓮「よし、昼休み作戦会議です。」
2020-04-30 22:30:5873 〇〇はさくらが、蓮はさくらが事前にLINEしたあやめが、保健室に行っていて遅れることを先生方に伝えていたため、怒られずにすんだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーー 休み時間、心配性な〇〇はさくらに再び質問した。
2020-04-30 22:31:1174 〇〇「遠藤さん、本当に大丈夫?」 さくら「えっ?大丈夫だよ。」 〇〇「代わりに行ってあげようか?」 さくら「しつこい。」 〇〇「ごめん…」 さくら「何か…お父さんみたい。」 〇〇「お、お父さん…」 追い討ちをかけるさくらの言葉に撃沈な〇〇であった。
2020-04-30 22:31:1875 そして昼休み… 蓮「なるほどね。ねぇちゃん前の学校でもモテてたからなぁ…」 〇〇「本人も言ってた。ハァ…」 蓮「先輩、ちょっと良いですか。」 〇〇「何?」
2020-04-30 23:21:5877 蓮「そう。アナタがねぇちゃんとどうなりたいかだけだよ。」 〇〇「でもなぁ…今日は怒られちゃったし、自信ないなぁ。」 蓮「僕から言えることはそれだけです。」
2020-04-30 23:22:1880 一方、蓮と〇〇は校門前でさくらが降りてくるのを待っていた。 蓮「先輩、ウロウロし過ぎです。落ち着いて。」 〇〇「遅いなぁ…」 するとさくらが校門から出て来た。
2020-04-30 23:39:4881 さくら「あれ?蓮くんに…😳」 さくらは〇〇を見るなり、走って帰ってしまった。 蓮「あっ、ねぇちゃん!」 蓮も後を追っていってしまった。
2020-04-30 23:39:5483 〇〇「橋本…」 橋本くんは同じクラスの同級生である。 〇〇「何でココに?」 橋本「こっちのセリフだよ。」 〇〇「まさか!遠藤さんに告った?」 橋本「えっ///?」
2020-04-30 23:40:4485 橋本「遠藤さん、付き合ってください。お願いします。」 さくら「ごめんなさい。」 橋本「ど、どうして?」 さくら「気になってる人がいるの…///」 橋本「もしかして〇〇?」 さくら「うん///」
2020-04-30 23:54:4386 さくら「初めて会った時からいいなぁって。優しくて、カッコよくて、時々おっちょこちょいで…」 橋本「そうか…アイツは知ってんの?」 さくら「ううん。」 橋本「俺には関係ないけど、伝えたほうがいいぞ。」 さくら「うん。ありがとう😳」 ーーーーーーーーーーーーーーーーー
2020-04-30 23:54:4887 橋本「だってさ…」 〇〇は顔が赤くなるのを感じた。 さっきのさくらのように… pic.twitter.com/OEWzM1fcmE
2020-04-30 23:57:03