シュークリームを作る燭へし。

めしこ @mogmog_meshiko

⚠️何でも大丈夫な人向け燭へし 「今日はシュークリームを作りたいと思います。アシスタントは長谷部くんです」 「よろしくお願いします…と言いたいところだが、料理初心者の俺にアシスタントなんて務まるのか？」 「安心して、それこそ僕が手取り足取り教えるからね…」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「先生、俺の尻を撫で回すのであれば、もう一回手を洗って下さい」 「じゃあ、さっそくシュー生地作りに取り掛かるよ」 「先生、手を洗って下さいって言ったんです。俺の手を握って下さいとは言ってないです」 「えっ…じゃあ長谷部くんのどこを握れば良いの？…どこを握られたいの？」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「俺のどこも握らないでください。それで、シュー生地は？」 「まず一番のポイントは、材料をすべて常温にしておくことだよ。長く火に掛けていると水分が飛び過ぎちゃうからね」 「ちなみにこのバターは常温なんですか？」 「これはあと十五分くらい置いたほうが良いかな」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「えっ…なんで早くに出しておかなかったんですか」 「それはほら、十五分でやれることは色々あるから、だよっ…」 「あ、ちょっ、…なにする…っ！」 ～十五分後～ 「…よし、バターも常温に戻ったから作業に取り掛かるよ」 「…はぁっ、そう、ですね…」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「鍋に卵と粉以外の材料を入れて沸騰するまで加熱、そうしたら火を止めて粉を加えて混ぜるよ」 「こう、ですか？」 「うん、手早くしっかりと混ぜてね。料理はスピード勝負なところがあるからね。恋愛と男の色々な魅力は、ゆっくりじっくりの方が魅力的だと僕は思うけどね」 「は？」 「え？」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「…はい。生地がまとまりました」 「それじゃあまた火を掛けて、鍋底に生地が薄くつくようになったら火を止めて、今度はボウルに移して卵を少しずつ加えていくよ」 「…混ぜるのにも結構力が要りますね」 「大丈夫？手伝おうか？」 「あの、腰を抱いてもらえなくても混ぜられます」 「え、そう？」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「生地の緩さはこれくらいですか？」 「うん、いい垂れ具合だね」 「垂れ具合とは」 「温かいうちに絞り袋に記事を入れて、絞っていくよ。最後までたっぷり絞ってね」 「先生、耳元でやたら良い声で喋らないでください」 「あぁ、ごめんね。つい癖で」 「なんて迷惑な、歩く湿り気ボイス」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「褒めてる？格好良く湿らせたいよね」 「全部絞り切りました」 「うん、いい絞り具合だね。じゃあ温めたオーブンで焼いていくよ」 「何分くらいですか？」 「三十分くらいかな」 「三十分…」 ～三十分後～ 「ふぅ…そうしたら、今度は向きを変えてまた少しだけ焼くよ。 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

あ、長谷部くん。焼くの十分くらいだからまだ横になってて良いよ」 「……」 ～十分後～ 「うん、しっかり膨らんだね。とっても綺麗だ」 「あとは中に入れるクリームですね」 「…長谷部くん今のもう一回言って」 「クリームですね…？」 「その前」 「中に入れる」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「…よし。じゃあクリームの作り方だね。鍋に牛乳を入れて、バニラビーンズを入れる。それが温まるまでの間に、ボウルに卵黄とグラニュー糖、薄力粉を加えて滑らかになるまで混ぜる」 「あとはボウルに牛乳を加えて混ぜたら、一度こすんですね」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「そうだね。もう一度火にかけて、つやが出てきたら火を止めるよ。…長谷部くんの唇もつやがあって、いいよね」 「先生、早くバターいれて下さい」 「はいはい。あとは平らな容器に流し入れて、冷蔵庫で冷やすよ」 「そうしたら、このクリームをシュー生地に絞れば良いんですね」 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

「そう、たっぷり注いでね」 ～しばらくして～ 「よし、絞り袋にクリームを入れて、生地に絞っていきますよ」 「お尻のところに小さく穴を開けて、そこに口金を入れてゆっくり…たっぷり絞っていくよ。とろとろのクリームで生地がたっぷり満たされるまでね。 ↓

めしこ @mogmog_meshiko

あぁ、あんまり入れすぎると穴から溢れてきちゃうから、気を付けてね。…まぁそんなところも可愛いんだけど」 「…なんか先生が話すと、えっちに聞こえてきますね。俺の考えすぎでしょうか」 「…わざとそうしてるんだよ？」 「え？」 「え？」 ＼いただきます！／