ツンデレ幼馴染の家庭教師をすることになったのですが、あれ…僕って嫌われてるじゃなかったっけ？

Hana@妄ツイ学校初等部3年生櫻組 @Hana881221381

twitter.com/i/events/15967… “別に…アンタが先生なんて嬉しくないから” #齋藤飛鳥 #妄ツイ

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1 大学生になった僕には、悩みの種がある。 最近、家庭教師のアルバイトを始めたのだけど、その生徒が何とも厄介な子で…

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2 今日も、その生徒である幼馴染の家のインターホンを押した。 飛:はい… 気怠げな声が聞こえて、幼馴染の飛鳥が出てきた。 飛:うーわ…今日も来たんだ？ ○:バイトだから。 飛:バイトじゃないと来ないの？ ○:逆に、来ても良いのか？ 飛:いや…来ないで。友達に彼氏だとか思われたくないし。

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3 ○:だよね… ご覧の通り、僕は飛鳥に嫌われている。 飛:まぁ、良いや。早く家の中に入って。 ○:お邪魔します… 勉強嫌い、僕のことも嫌い。 そんな2つ歳下の高校生を相手に、僕は家庭教師をやっている。 飛母:あら、○○君！いらっしゃい！飛鳥も、ちゃんと先生をお出迎えするなんて偉い！

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4 廊下からひょっこり顔を出してきたのは、飛鳥のお母さん。 僕の雇い主であり、おっとりしている優しい人だ。 飛:なっ…やりたくてやってる訳じゃないし… 飛母:ふーん？その割には、さっき姿見の前で制服のシワとか前髪とか気にしてたけど…

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5 飛:お母さん！余計なこと言わないの！あれは、人前に出る為の最低限のエチケット！ 飛母:えぇ？そうなの？私ったら、てっきり気合いを入れてるものだと思ってたわ。よっぽど○○君のことが好… 飛:ほんっとに静かにして！ スタスタと自室へと行ってしまう飛鳥。

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6 飛母:あらあら…○○君、あとはよろしくお願いします。 ○:こちらこそ、本日もよろしくお願いします。 彼女の後を追って、部屋に入る。 ○:失礼するね？ 飛:ったく…どうして私がアンタを出迎えなきゃイケない訳？それと部屋の中…ジロジロ見ないでよ？ ○:いつも見てないけど？

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7 飛:それなら良いの。 大学生になって憧れのアルバイトを始めようとした時、飛鳥のお母さんから、成績向上の為に娘の家庭教師をやって欲しいと打診を受けたのだ。 幼馴染のよしみじゃないけど、バイト代も出ると言うことだったので、引き受けることに。

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8 飛:私の家庭教師をして、お金を稼ぐだなんて…本当に良い仕事だねぇ？ なんて、嫌味を言われたり。 飛:言っとくけど、私が家庭教師を頼んだ訳じゃないからね？ ○:それは、この間も聞いた。 飛:誰が、○○なんかに教わりたいと思うんだし…ほんっとあり得ない…

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9 僕に聞かせる為に言ってるとしか思えない。 陰口ではなく、もはや悪口。 飛鳥は、幼い頃はこんなんじゃなかったのに… 口数は少なく、無愛想なところがあったけど… それでも、他人を心配する優しさを持ち合わせていたのに…

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10 思春期と言うこともあってか、ただ毒を吐くだけの子になってしまった。 飛鳥が幼馴染じゃなかったら、とっくに家庭教師を辞めてるぞ？ 幼馴染だから、彼女が多少口が悪くても我慢してるんだ。 飛:それに、お母さんもお母さんだし。まさか、さっきのこと本気にしてないよね？

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11 ○:真に受けるほど、僕はバカじゃない。 飛:そう…よね… どうしてか、一瞬だけ残念そうな顔を浮かべた。 飛:と言うかさ、女の子の家庭教師が男ってどうなの？普通は同性に頼むもんじゃないの？ ○:女の子…？

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12 飛:そこで引っ掛からないでよ！はいはい、どうせ○○は私を女として見てないもんね。今のでよーく分かった。この朴念仁！ 最後の、言う必要あった？ ○: 飛鳥のことだ、初対面の人には中々心を開かないでしょ？だから、幼馴染の僕がやって来たんだ。 飛:ふーん…

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13 ○:それに、僕なんかにそう言う目で見られてるって考えたら、ゾッとするし迷惑でしょ？ 飛:そんなことは…ま、まぁ…そうね…迷惑…かな… と、これ以上は僕の心が耐えられないので、勉強の話に切り替える。 ○:さぁ、今日の勉強の範囲だけど… 飛:嫌だぁ…やりたくなーい！

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14 ○:見せてみ？ 飛:何を？ ○:先週渡したでしょ？僕お手製の実力テスト。 飛:うっ… 彼女が、震える手で鞄の中からそれを差し出してくる。 まずは、ちゃんと解いてみただけでも偉い。 ○:どれどれ…採点してみようか。 … … …

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15 ○:なるほどね… 飛:… ○:全教科、赤点… 飛:うっ…これは偶々で… ○:偶然、主要教科5科目が赤点だと？ 飛:は、はい… ○:そんな訳あるか。紛れもなく、今の飛鳥の実力だ。 飛:どのぐらい勉強したら、普通に大学を目指すことの出来るレベルになるかな…

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16 ○:飛鳥には悪いが、相当付きっきりで教えないとイケなくなるかもね。 飛:付きっきり⁈ バッと立ち上がり、驚いたようにこちらを見つめる。 ○:目が輝いて見えるのは、気のせいか？ 飛:そ、そんな訳ないでしょ！アンタなんかが付きっきりで…考えただけで身の毛がよ立つ…

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17 ○:おかしいな…今回のはかなり簡単に作って来たのに…今まで教えてきたことが理解出来ていれば、解けたはずだよ？ と言うことは、今までの総復習が必要か。 飛:○○の教え方が悪い。 ○責任転嫁しない。 飛:むっすぅ…だって、○○の言ってること、意味分からないし。

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18 ○:そっか… 色々と対策を練らないとイケないな。 ○:じゃあ、今日はもう終わりにしよう。 飛:え…来たばっかりなのに…もう帰っちゃうの？ ○:僕の教え方が悪かったんだ…だから… 飛:待って！先生が変わるのは嫌よ？ ○:僕、辞めるなんてひと言も言ってないけど？ 飛:っ…

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19 ○:ははーん？そんなに僕に辞めてもらいたくないなんて、ひょっとして…僕のこと意外と好きなの？ 飛:そんな訳ないでしょ！あーあ、○○が早く帰ってくれてラッキーだなぁ… ○:あぁ…そう。とにかく、今日は帰る。 飛:ぁ…

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21 きっと、飛鳥は基礎が出来ていないのかもな。 だから、分からないところが多くて退屈で、結果として勉強嫌いになってしまっているのだろう。 きっと、彼女なりの分からないアピール。 自分のやり方を見つめ直して、飛鳥には合ったやり方を探っていかねば。

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22 後日。 飛鳥の部屋へ向かうと、彼女はすでに机に向かっていた。 ○:入るよ？ 僕が声を掛けると、彼女は慌てた様子で机上のプリントやノートを片付けた。 ○:自主勉だなんて、偉いね？ 飛:べ、別に…勉強してる姿勢を見せて好感度を上げようとか思ってないし…

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23 ○:僕は、そんなこと指摘してないけど… 飛:それに、昨日酷いこと言っちゃったから…○○が怒ってる来なくなるんじゃないかって…それで心配なんかもしてないし。 気にしてたのかよ…可愛いな。 ○:僕は、気にしてないよ。 飛鳥は、言動こそアレだけど、根はやっぱり優しい子である。

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24 ○:じゃあ、今日は真面目に勉強に取り組んでくれる日なのかな？ 飛:しょうがないから、特別に。 相変わらず、素直ではない。 ○:ありがと。 飛:昨日は作戦をミスったから、今日は上手くやる。 ○:何の話？ 飛:こ、こっちの話！気にしないで！

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25 ○:それでなんだけど、今日はちょっと違ったことをしようと思う。 飛:そ、それって…デート…とか？ ○:うん？絶対にあり得ないよね。 飛:え…問題を解いたらご褒美がもらえるとか…？ なぜか目を輝かせているけど、残念ながら違う。

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26 ○:学生は勉強をして当たり前なんだから、ご褒美なんてないよ。 飛:むぅ…そうよね…○○がここにいるってことが、すでにご褒美みたいなものよね…へへへ… ○:良く分からないけど、今日はこれを解いてもらう。 自分の鞄から、中学生の時に使っていた参考書を取り出した。

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27 飛:私…今、高2だよ？ ○:でも、基礎が疎かになっているから勉強が苦手なんだと思う。 飛:分かった…○○がそう言うなら…その代わり、問題解けたらご褒美頂戴。 ○:さっき、ご褒美はあげないって… 飛:お願い！別にどこかに出掛けるとか、そんなんじゃないから！ ○:分かったよ。

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28 それで飛鳥がやる気を出してくれるのなら、まぁ良いか。 … … …

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29 やはり、参考書の内容が今の飛鳥のレベルと合っていたのか、かなり集中して課題に取り組んでくれていた。 飛:はぁ…疲れた… ○:あと、もう少し。 飛:じゃあ、頭撫でて？ ○:え？ 飛:良いから…撫でろ。ここまで問題解いたんだし。 ○:こ、こうかな…？ 慣れない手付きで飛鳥に触れる。

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30 フワフワしていたアホ毛を落ち着かせるように、丁寧に撫でた。 飛:へへ… おかしいな… 僕、飛鳥に嫌われてるんじゃなかったっけ…？ … … …

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31 飛:勉強…飽きた… ○:あと、5ページは残ってるぞ？ 飛:じゃあ、○○の膝に乗っても良い？ ○:は？ 飛:この椅子よりも、○○のお膝の上の方がやる気出るの。 ○:意味が分からないんだが…？ 飛:良いから良いから。 とか言いながら、半ば強引に僕の膝の上に乗っかってきた。

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32 年相応の、女の子らしい甘い香りと柔い太ももの感触。 ○:座りづらくないの？ 飛:ぜーんぜん！ ○:あっ…そう… 飛:○○は、大学生じゃん？ ○:うん。 飛:か、彼女とか…出来た？ ○:いや。自分で言うのもアレだけど、そんな気配は微塵もないよ。

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33 飛:だよね。○○、女の子に声を掛ける度胸とか無さそうなヘタレっぽいし。 ○:うるさいなぁ… 飛:ふふ…良かった…彼女いなくて… ○:良くはない！ 飛:なんだか、凄くやる気出てきた！ ○:どうしてだよ… 人の不幸は、何とやらってやつか？ でも、やる気を出してくれたのはありがたい。

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35 大学からの帰り道。 突然の雨に捕まり、傘を持たない僕は最寄駅から家までダッシュしていた。 すると… 飛母:あら、○○君？○○君よね？ ○:あ…おばさん…こんにちは。 飛母:傘は？持ってないの？ほら、入って。 ○:いや…でも… 飛母:将来の息子に、風邪を引かせる訳にいかないもの。

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36 ○:息子？ 飛母:もぉ…全身ビショ濡れじゃない…今からお家来て？ ○:え？今日は…家庭教師はお休みでは… 飛母:お仕事じゃないと来てくれないの？ ○:いや…そう言う訳では… 飛母:幼馴染なんだし、お着替えするついでに寄っていって？飛鳥も喜ぶと思うし。 ○:怒るの間違いでは…？

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37 飛母:どうして？ ○:顔を合わせる度に溜め息をつかれるし、時間になると早く帰れって言われるし… 飛母:あの子ったら…相変わらず素直じゃないんだから… ○:まぁ…慣れっこですけどね。 おばさんの傘に入れてもらいながら、飛鳥の家へとお邪魔することに。

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38 タオルを貸してもらったり、ホットココアをいただいた後、僕は飛鳥の様子を見にいくことにした。 勉強してくれていたら良いんだけど… 飛鳥の部屋の前に行くと、少しだけドアは開いていて、中から彼女の声が聞こえてきた。 僕は、そっと覗き込む。 飛:ほんっと…カッコ良い… チュッ…

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39 飛:何回見ても、溜め息が出るぐらいカッコ良くて…大好き… チュッ…チュッ…！ ○:ぇ… 飛鳥が、スマホ画面にキスをしている… リアルであんなことする人、本当にいるんだ… それにしても、それだけ好きな人って… 旬のイケメン俳優やアイドルグループの追っかけなのだろうか…？

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40 飛:イヒヒ…○○ぅ…だーい好き♡ ○:えぇぇ⁈ 今、僕の名前を… 飛:ちょっ…そこに誰かいるの⁈ しまった… 驚きのあまり、つい大声が… 飛:…って、○○⁈え…何で⁈今日は家庭教師の日じゃ…うっそ…ヤダ…髪ボサボサだし、こんなダサい部屋着…完全に油断してた…最悪！

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41 ○:こ、こんにちは… 飛:どうしているのよ！ ○:大学の帰りに偶然おばさんに会って、お呼ばれしたんだ。 飛:も、もしかして…見てた…？ ○:見てない！スマホに向かってキスしてるところなんて、絶対に見てない！ 飛:しっかり見てるじゃん！ ○:あっ…

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42 飛:もぉ…信じられないんだけど！バカ！バカバカバカ！○○のバーカ！ ○:わざとではなくて…偶然で… 飛:覗きがわざとじゃない…？そんなのが通用すると思う？ 空いてる左手で、ポカポカと僕の胸を叩いてくる。 飛鳥が右手で持つスマホの画面には… ○:ねぇ…その写真…僕…だよね？

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43 飛:っ…違っ…これは違くて… ○:でも…僕の名前を呼んでたよね？ 飛:ぁ…うぅ…ひっく…グスン… ○:えっ… 飛:ほんっと最悪…もうお嫁に行けない…○○に嫌われたぁぁぁ…こんなの絶対ドン引きされたぁぁぁ…もう嫌ぁぁぁ… 布団に潜り、丸まってしまった。

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44 ○:飛鳥？ 飛:早く帰ってよ…まともに顔見れない…だって、キモいよね？それ以外あり得ないもんね！ ○:別に引いたりしてないよ。 飛:嘘だ… ○:本当。 飛:じゃあ…どう思った…？ ○:ビックリ…した… 飛:やっぱり、ドン引きしてるじゃない！

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45 ○:本当に驚いただけで、悪く思ってる訳じゃない。意外と言うか…僕、飛鳥に嫌われてると思ってたから… 飛:本当に嫌いじゃない？ ○:うん。 飛:じゃあ、これからも家庭教師やってくれる？ ○:もちろん…ん？ 僕は机の上に広がっていたプリントに目をやる。 ○:これって…

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46 飛:な、何よ…部屋の中はジロジロ… ○:これ、学校のテスト…だよね？全教科90点超えてるじゃん… 飛:… ○:どう言うこと…？ 僕が教えていたことより遥かに難度の高い問題が出題されているテストで、飛鳥は高得点を叩き出していた。 飛:じ、実は…勉強出来ないフリをしていて… ○:えぇ⁈

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47 飛:勉強することは…そんなに苦手じゃないの… ○:どうして、そんなことを… 飛:○○と一緒にいたいから… ○:は？ 飛:私がおバカなフリをして、○○に家庭教師を頼めば、一緒に過ごせるから… 顔を真っ赤にして俯く飛鳥。

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48 飛:○○と同じ高校に入学したけど、一緒に通えたのは1年間だけで…それに大学生って、チャラいイメージがあるから…その…○○にも彼女が出来るんじゃないかって…それで… ○:そんなことしなくても…僕は彼女を作らないよ。飛鳥以外とはね。 飛:へっ⁈ ○:僕…ずっと飛鳥のことが好きだから。

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49 飛:じゃあ…つ、付き合ってくれる…？ ○:うん。その代わり、ちゃんと勉強頑張れる？ 飛:うん！○○と同じ大学に通うために、全力で頑張る！ やる気を出す今の飛鳥は、とても素直。 飛:勉強頑張るから…色々…教えてね？ ○:色々…？ 飛:うん…色々…あと…ご褒美も欲しい…