読んだ本の感想②

Gwen🐙 @000Gwen

Twitterでおすすめされていてkindle unlimitedだった『新装版　君について行こう（上）　女房は宇宙をめざす』、すごい面白いし良い。 ごりごりのフェミニズム本を読むとつらい現実と重ね合わせてしんどくなってしまったり、難しい本を読むと疲れてしまうので、読書の合間に息抜きするのにピッタリ。

Gwen🐙 @000Gwen

千秋さんは他人の目や慣習に縛られずに自分のやりたいことを真っ直ぐに追い求めるような人だし、万起男さんは最初は千秋さんのことを「おもしれー女」って思ったのかもしれないけど、裏表なく相手の主張を素直に受け止めることができて自分の感情を言語化できる男性で、まさしく親友のような夫婦だ。

Gwen🐙 @000Gwen

お二人ともかなり柔軟で、男性は亭主関白でもおかしくないし、女性も専業主婦が大多数だった現在70歳～75歳の年代の方たちにしては珍しい価値観なのだろう。 日本人初の女性宇宙飛行士である千秋さんがどんな人なのかが、あけっぴろげでユーモアある万起男さん目線で書かれている。 pic.twitter.com/7ln4I8t4Xu

拡大

Gwen🐙 @000Gwen

『新版　ヒロインは、なぜ殺されるのか』読了 これがフェミニズム批評なのか……！と面白く読んだ。 30年前に出版された本を復刊したもので、紹介されている映画も50年～40年前の作品が多いのに、作品の中の女性たちの境遇に実感を持って共感できるのは、未だに女性抑圧の状況がほとんど変化していない pic.twitter.com/48siqa26qW

拡大

Gwen🐙 @000Gwen

からなのではないかと暗澹たる気持ちになった。 映画を見ていなくても章の冒頭にあらすじが書かれているので問題なく読める。 なかでも「左派男性のミソジニー・母親との確執・ロボトミー手術」が取り上げられている『女優フランシス』がいちばん気になったので映画もみてみたくなった。

Gwen🐙 @000Gwen

p.169 >いくら左翼の人たちが「人民のため」と言っても、その人民の中に「女」が入っていなかったことがよく分かります。 >そこでも女は、男の夢や思想を描くキャンパスすなわち肉体でしかなく、利用するだけ利用して、使い物にならなくなったら、後は捨ててしまえる存在というわけです。

Gwen🐙 @000Gwen

他にも、母娘の確執を分析した『秋のソナタ』『エミリーの未来』は〈家にいる女〉が〈外では働く女〉に被害届を突きつけて自分の苦しみを訴えるという構図で、わたし自身、専業主婦の母親に同じようなことを言われて対立したことがあるので真に迫った分析で、当時の感情を思い出してしんどくなった。

Gwen🐙 @000Gwen

p.245 >母も娘も間違った相手に被害届を出し続けている限り、幾世代にもわたる母と娘の憎悪の円環は断ち切れない は、母親と衝突していたころの自分だったら反発していただろう言葉だが、昔よりは関係が落ち着いた今は受け入れられるようになった。 （ある種の諦念ともいえるのかもしれない）

Gwen🐙 @000Gwen

*〈外で働く女〉痛恨の誤字……🤦🏻‍♀️ 新潮文庫で復刊された『愛という名の支配』を読んで以来、ずっと気になっていた本なので復刊ありがとうございました。 出版されたのが昔でも、現代にも通じる内容だと思うので、この勢いで50年～30年くらい前のフェミニズムの本がどんどん復刊されて欲しいです🥺

Gwen🐙 @000Gwen

100分de名著の社会契約論、一応読み終わったけど、「一般意志」については本を読んでるときは（ふんふん、なるほどね〜）って思ってるのに、本を閉じた瞬間に（で、何だっけ？）ってなって、ほぼほぼまだあんまりよく分かってないのでまた違うテイストの入門書があれば読もうと思います😅 pic.twitter.com/llMoklFFx4

拡大

Gwen🐙 @000Gwen

一般意志は今のところわたしの中では「最大公約数」的なイメージになってる

Gwen🐙 @000Gwen

『ノンバイナリーがわかる本』、目次の次にいきなり長文の「注意事項」が出てきてて、出出出〜〜〜トリガー警告〜〜〜‼️『傷つきやすいアメリカの大学生たち』に載ってた、安全と感情を一緒くたにする奴〜〜〜‼️ってなってる pic.twitter.com/ekLZj2glXa

拡大

Gwen🐙 @000Gwen

読み始めたばっかだけどすごい……この本、woke度★★★★★すぎて逆に感動する 他称たーふはツッコミ止まらないと思う （もしNetflixと遠まめのブログ以外に学びの手段があるとして）男女二元論をやたらと敵視するアライの人たちにとってマストハブな一冊なのでは？

Gwen🐙 @000Gwen

引っかかるところが多くて砂抜きしてないアサリみたいなジャリジャリ感満載だし、なんだか宗教書を読んでる気分になるので、352ページも耐えられるか心配だけどいけるとこまで読んでみます

Gwen🐙 @000Gwen

そして >本書中で私たちを説明するのに使った用語は、クィア理論の概念と、ジュディス・バトラーとミシェル・フーコーの研究に基づいています(p.11) とある通り、バトラーをリスペクトしてるん？結局何が言いたいの？3行でおkってくらいめちゃくちゃ分かりづらい文章です　ジャンルは文学なのか…？

Gwen🐙 @000Gwen

う"う"う"う"～～～ん……これよく聞くけど本当に……？ いずれにしろ加害するのはほとんどの場合「身体男性」じゃないの？ >トランスの女性は、ハラスメントや身体的な暴力や性暴力を受けたり、殺害されたりする確率がシスジェンダーの女性よりもずっと高いのです pic.twitter.com/6262U558nC

拡大

Gwen🐙 @000Gwen

>「生物学的な女性」として「パス（通用）」することができるかどうかは、生死にかかわる問題になり得る とか言われても、女性たちが生物学的男女を見分けるのも、それこそ生死にかかわるシビアな問題なんですけど……毎日のように性犯罪が起こってるし…… って感じで全然読み進めない

Gwen🐙 @000Gwen

『女を書けない文豪たち イタリア人が偏愛する日本近現代文学』読了 フェミニズム批評というよりは著者や男性の主人公に焦点を当てた文学エッセイという感じだった。 フェミニズム批評だと思ってた最初は（クズ男列伝かよ……つら🥲）って感じでイライラしてしまったので、 気持ちを切り替えて pic.twitter.com/0w5KgoWl7J

拡大

Gwen🐙 @000Gwen

「テレビどころかラジオすらない100年くらい前の日本ではこういう小説がベストセラーだったのか～～」という目線で読むようにしたら面白く読めた。 文豪エピソードも載ってて、特に太宰治が第一回芥川賞を受賞しそこなったときに、私生活に問題があると批判した審査員の川端康成に対して「小鳥を飼い、

Gwen🐙 @000Gwen

舞踏を見るのがそんなに立派な生活なのか。刺す。そうも思った。大悪党だと思った」と物騒な手紙を送ってたのが草。言文一致運動の話も出てくるので、近代の文豪作品を現代文で習い始める高校生に特にオススメ。似た題材でのフェミニズム批評を求めるなら斎藤美奈子『妊娠小説』が良さそう。