第197回深夜の真剣140字60分一本勝負

新宿エイリ庵 @AnnShinjuku

#深夜の真剣140字60分一本勝負 参加させていただきます！いつも素敵なお題をありがとうございます！！ 本日のお題は 「波のまにまに、滴る、ギター」 でした。 手袋をしながらギターを弾くのは地味に大変ですよね💦寒いと人魚とセッションするのも一苦労です😘 @140onewrite pic.twitter.com/QClgfhpSDg

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癒月連理 @kizamukotonoha

波のまにまに奏でるは、若い流れ者。 ギター片手に酒を呷り、繊細な曲を弾く。 時折波が来て、水飛沫を浴びる。その姿は水も滴るいい男。 そんな若人の夜の相方は、暗い水底出身の美しい人魚ときた。 二人が組めばもう無敵。 彼の曲に彼女の歌が混ざり合い、一度聞けばもう虜。そう魔性の曲の虜にね。

TAKA001 @001TAKA

ギター侍は想像上の人物である。だが数々の逸話が各地に伝承されている。 居合の達人とされ、切り落とされ血の滴る首が自らの胴に待ってくれ、と言ったとか何とか。 普段は海を眺めるだけの無口な男だったらしい。鼻唄を波のまにまに歌い、冷や酒を呷る。弦を爪弾く指先は剣人と思えぬ美しさがあった。

もちもどき@古町駒津 @Mochi23Modki23

頬を濡らしたソレを拭いとってくれた彼女に、思わず驚いてしまった。 「君が泣くなんて珍しい。そんなに嫌なら断ればいいのに」 断らない理由を知ってる癖にそんなことを微笑んで言う彼女が憎らしくて、同時に愛おしかった 頬から地面に滴り落ちた液体は、地面を濡らしたソレと混ざり合っていった

らん @amagi_ran

突然の雨に逃げる場所もなくただ立ち尽くす。穿つように降る白い雨。所詮、真夏のスコールだ。少し我慢すれば、通り過ぎる。怖くない。怖くない…。僕は自分に言い聞かせる。空に閃光が走る。地を揺らす雷鳴が体をも震わす。#twnovel　ずぶ濡れの髪から滴る雨が目に沁みる。誰か傘を差し伸べてくれ。

てい @orztee

「音楽は波だ。俺は波を、海を作り出しているんだ」彼はその言葉通り、ギター一本で深い海を奏でた。休みの日、天気のいい郊外で、彼と共に、その波に身を任せるのが好きだった。今、彼が遺した楽器の弦は、私の目から滴る、塩辛い水によって鳴る。ああ、私の中にも海があった。私の海が、波を立てる。 pic.twitter.com/nzLHLLaJBA

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秋月蓮華 @akirenge

「波のまにまに。まにまに」 「まにまに気に入った？」 近所の焼肉店、特別に昼は貸し切り。焼肉の鉄板は波打っている。成り行きに任せれば肉は焦げる。 「そこのギターは」 「店主の趣味」 アコースティックギターが置いてある焼き肉店で肉汁滴る肉を箸で掴んで食べる。 「美味しい」 「さすが肉」

あらかねふみ @af_viz0319

先日、二百年生きているという者に会った。どこの国のものとも定まらぬ顔つきで、男か女か皆目わからぬ声を発する人間のカタチをしている者だった。「やはり、人里離れたところで暮らしているのか」と問う私に、その者は笑って答えた。「人の間を揺蕩うように生きているよ。こんなに楽しい生はないね」

あらかねふみ @af_viz0319

バンド名は【ヘタノヨコズキ】にした。俺がボーカル兼ドラム、相棒はギター兼キーボード。どうやってギターを弾きながら、キーボードも弾くんだ？ライブ当日、相棒は見たことのない奇妙な機械を取り付けたキーボードを持ってきた。「機械から出てくる水滴が鍵盤に落ちて、音を奏でるんだ」お前天才か。

ケンタシノリ＠童話＆小説書き屋さん @kentasinori

僕は、波のまにまに漂う小さな船を港のほうから眺めている。その様子を見た僕は、自分の車に載せたギターを取り出した。 ギターを手にすると、あの日に起きたことを抱きながら海のほうへ向かって奏でている。普段は穏やかなリアスの海岸に押し寄せた大津波は、今でも脳裏から忘れることができない。

RAY/※※※ @growler_ray

滴る音色は、きっと水の音。たったのそれだけが響く真っ暗な空間で、あなたを感じる術は背中越しの体温だけ。 声はかけない。どんな些細なことでも、きっと後悔するから。 滴る音色は、ひとつ。息をする音も、ひとつ。落ちて指先に当たった雫は、背中に感じる体温がそのまま落ちてきたような気がした。

Z.P.M @ArcOkimuy

こんなとこで何してるの？　街角で弾き語りしてると噂にきいたよ。あんなに人を魅了したあなたの歌声。なのになんでギターケースを広げてただ汗を滴らせて黙って座っているの。その方が通行人がコインを投げ入れやすいからさ。自嘲の言葉を投げて懐かしい後ろ姿は遠ざかって消えた。人波のまにまに。

あまおと @lefthandedbaby1

@140onewrite #深夜の真剣140字60分一本勝負 #140字小説 #140文字小説 お題 ①波のまにまに ②滴る ③ギター 「波のまにまに」と「滴る」をお借りしました pic.twitter.com/YuVsVVDniq

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れんが @xLEZ7vRmyC82HvW

私は浜辺が好きだ。世界中から色んなものが波のまにまに流れ着き日本の砂浜に居座っているのだ。 今日はボトルシップを拾った。壊れてはいるけど甲板に置いてあるギターまで残っている。海を越えてきたのだろうか。 滴る水を拭き、少し考えてまた波に浮かべた。何処に辿り着くのか想像すると愉快だ。

夏見 有 @you_natsumi

私にとって、世界は忙しすぎる。どんどん前を行く人たちに、私の声は届かない。 だからギターをかき鳴らす。私の代わりに、時の流れを緩めてくれる。 そうしてやっと、歌い始められるの。 私にとって、届いたという事実は、何にも代えがたくて、生まれてきて良かったと、思えるから。

雪子 @yukikurococco

#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite 第197回　 お題 ①波のまにまに ②滴る ③ギター pic.twitter.com/DsuhC6quLM

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Pingu　novel @ckpingu_nvl

ポタン、ポタンと波のまにまに滴る音がする。浅瀬に横たわる半身を起こして、辺りを見回す。静寂の真っ暗な世界で、三日月の鋭い先から光の滴がとめどなく海に還っている。「月が消えたら、全て消える」人類のサードウォーのせいで。ギターを爪弾くあなたに最後に会えた、カノンよ、止まらないで。

らん @amagi_ran

海面に揺れる銀青色の美しい尾びれ。その主がきらきらと飛沫を上げ跳ねる。人魚だ。月明りに浮かぶ白く輝く上半身に釘付けになる。「あなたの歌を聞かせくれ！」王子は船から身を乗り出し酔ったように懇願する。#twnovel 『海の底に来る覚悟はおあり？』人魚はくすと笑い、波のまにまに去って行った。

木之下ゆうり @yuyuyuuri777

#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) 第197回 「滴る」 pic.twitter.com/U65sLi2xMt

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太陽や月など @as1mind1soul

スマホを動かす電波のまにまに。アタシはアナタのマリオネット。アナタのトークの一文字が零れてぽろりと滴る。アタシの爪先を滑らせてぽろんと跳ねるギターの音色。激しく切なく透き通ってアナタに届かない。未読の隣室に反響するアナタの音色はキーボードを叩くまにまに。アタシの背壁をノックする。

ゆきやまイマ＠鶏林書笈 @keirin_syokyu

#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite お題： ①波のまにまに ②滴る ③ギター ＃木槿国の物語 まとまりのない内容になってしまった💦 pic.twitter.com/JOOSeT8E6a

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