新コロ RT-PCR 対策・ロボット編

ドクターにしだ @WataruNishida

【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その１】辛抱強くここまでお読み頂いた方々にはおわかり頂けたと思いまするが、RT-PCR は膨大なチューブ群を相手にした、「神経戦バトル」なのであります。数十検体程度であれば良いけれど、朝から晩まで何百検体もやっていれば、必ずや「エラー」が生まれる。

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その２】そして、その人的エラーが、「偽陰性や偽陽性」を生み出す。いずれも、大きな影響を患者と家族、社会に及ぼしてしまう、技師さんにとっても、誠に辛いエラーでありましょう。さらにはメディアがバッシングを加えるものだから、心が折れてもおかしくはない。

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その３】となれば、対策として、何が必要になるかと言えば「可能な限りの手順の省略可」であります。Qiagen社のカラムは、大昔に比べれば、相当な手順単純化に貢献したけれど、まだまだ「煩雑」であり、それがエラーを生む原因になっている。

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その４】究極の対策は、RT-PCRの工程を全自動化することでありましょう。「そんな夢のようなロボットちゃんが、この世にいるのかしらん？」とお思いでしょうが、それがあるんです💖

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その５】それが、米国Abbott (アボット)社が開発した、"m2000 RealTime system" 。鉄腕アトムとは程遠い格好をしておりますが、m2000rt はれっきとした「自動核酸抽出＆検出ロボット」なのであります！molecular.abbott/us/en/products… pic.twitter.com/UX4FzMySrF

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その６】全重量 300kg のこのマシンは、最初に検体をセットすると、RNAの抽出から、リアルタイムPCRまで、処理を全自動で突き進む。

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その７】もちろん、アボット社は m2000rt 専用の「SAS-CoV-2 アッセイキット」も開発・販売済みであり、両者を組み合わせれば「24時間で470検体を処理解析」できるらしい！🙀molecular.abbott/us/en/products… pic.twitter.com/PvHLVZd3CO

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その８】米国では、全米の基幹施設・病院に向け、「200台の m2000rt」が設置され、フル稼働中らしい・・(単純計算で、毎日９万４千検体を処理可能)。ハイテク立国、ロボット王国であるはずの、我が日本はどうなのでございましょうね？？？

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その９】もちろん、m2000rt は目ん玉が飛び出るほど高価でありましょうし、ランニングコストも馬鹿高いに違いない。けれど、「ヒューマンエラー」は激減する。

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【新コロ RT-PCR 対策・ロボット編・その10】これまで生まれていた、もしくは見逃されていた「偽陰性・偽陽性問題」のかなりの部分が解消されることを考えれば、決して無駄な税金の使い方ではないと思うし、国民も納得することでありましょう。どうか「生きるお金」を使って頂きたい。