セグウェイの森

そち @bermsk

ここはノルウェーにある、へしの森ノルウェー支部。 そこに暮らすおまうはモニターの前でプルプルとわらび餅のように小刻みに震えていた。 見ていたのは極になった長谷部のステータス表だった。 機動が、極打刀トップとはいえ特時代に短刀並だった機動が、打刀レベルになっているではないか。

そち @bermsk

長谷部といえば機動、極になった暁にはきっと150位あるものと思っていた。なのにこのステータスは何だ。 おまうはしばらくプルプルと震えていたが、突如ピタリとその動きを止めた。そして何かを決意したかのように迷いなくどこかへ移動し始めた。

そち @bermsk

向かった先は家の外にあるガレージだった。 ガレージのシャッターを開けると、そこには中古のセグウェイがあった。もう使わないからと譲り受けたものだった。 おまうはセグウェイをじっと見つめながら呟いた。 「長谷部が速いってことを証明してやんよ…」 『魔改造のまう～セグウェイの森序章』より