ノルディカハッセかく語りき

そち @bermsk

ある日のこと、ぱぺべが買い物から帰ってくると、本丸のテレビから野球中継が流れていた。 この本丸に野球中継を観る者はいないので、あるじが寝落ちでもしているのかなとぱぺべは思った。 pic.twitter.com/R0BtB4MZp4

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テレビの前にはサンタ帽をかぶったねんへしがいて、野球中継を観ていた。 サンタ帽のねんへしといえば― 「ノルディカハッセ？」 ぱぺべは声をかけた。 pic.twitter.com/CAvRmP2ioX

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「そうだよ。」 サンタ帽のねんへしは、くるりと振りかえって答えた。 「おじゃましてるよ。おれは幸運の使いねんへしの、ノルディカハッセ。野球が好きだから、通称ノ・ボール・ハッセともいう。ノボさんとでも呼んでくれ。」 pic.twitter.com/BCVNlOuXQs

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ノ・ボール・ハッセ、通称ノボさんは、そう言って甲子園球児のように立って脱帽しながらぺこりとお辞儀した。 「ノボさんは普段何のお仕事をしているの？」 ぱぺべは訊ねた。 「おれは普段は投石兵のピッチングコーチをしているよ。万本投石ノックがおれの得意技さ。」 pic.twitter.com/kr10dZLXEz

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「えっ、ノボさん鬼コーチなの？そういうの今良くないよ」 「フフフ。まさか。万本ノックは敵と戦う用だよ。使ったのは今のところ『ノルディカの戦い』の時ぐらいかな。」 「ノルディカの戦い？」 pic.twitter.com/10e08eSGMD

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「ノルディカハッセは幸運の使い。戦いとは無縁のはずだった。でも世の中、光があれば闇もあるもの。幸運を―ノルディカハッセの存在を好ましく思わない者から、ノルディカハッセ委員会は襲撃を受けたことがあった。」 ノボさんは、昔を思い出して語り始めた。 pic.twitter.com/yOadNmeULx

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あれは何年前だったか、ノルディカハッセ委員会が発足してしばらく経って、ノルディカハッセがほんのり世界の本丸に浸透し始めた頃だった。 その日、おれはノルディカハッセ委員会で内勤当番だった。 突然外でボカーンという爆発音と複数の騒ぎ声がして、建物内にはノルディカアラートが鳴り響いた。 pic.twitter.com/Oe5wYaVr6G

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すかさず館内にノルディカアナウンスが流れた。 『こちらはノルディカセンターです。ただ今何者かの敵襲あり。総員戦闘態勢に入り敵を殲滅せよ。世界のノルディカハッセは委員会に集ま』 そこでアナウンスが突然途切れた。 おれは敵を迎え撃つべく外へ向かって駆け出した。 pic.twitter.com/yosyACYT3r

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世界のノルディカハッセを召集と言っても、当時はまだノルディカハッセはそんなに沢山いなかった。それにノルディカアナウンスが途切れたのは敵の妨害によるもので、増援は余り期待できないだろう。 廊下を走っていると、その先に委員長とおまうがいた。 pic.twitter.com/HfmXQzrrVl

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このおまうはノルウェーの森で走り屋をしていてノルディカハッセ委員会預かりになったおまうだ。そう、お前たちの本丸の。 「委員会！」 「分かっている。敵襲だね。」 委員長はいつもと変わらない様子で答えた。 「敵のボスと話ができれば良いのだけど…。」 pic.twitter.com/r2XJLW5WAx

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おまうの来歴 twitter.com/bermsk/status/…

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ハッセー「こいつはへしの森ノルウェー支部でピーキーにチューンナップしたセグウェイで獣道を日々攻めていたんで、森の皆さんからクレームを受けてな、ノルウェーでファッションデザイナーをしているハッセであるノルディカホウセイがこいつを捕まえて委員会に連れてきたんだ」 綿へし「「…」」 pic.twitter.com/QbaBVxDdXS

2021-06-20 12:28:51

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「委員長。和睦の道など有り得ません。人のお家に断りもなく押し入り、武力で以て他者を意のままに従わせようなど絶許の極みです！ハッセがいかに可愛い妖精であってもおれたちはねんへし、つまりへし切長谷部スピリットが根底にあるのです。例え敵が棚に隠れようとコテンパンにせねばなりません！」 pic.twitter.com/eHoBzFpNFO

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「ノルディカーーー！！！」 おれは興奮のあまり叫びながら委員長の元から走り去った。 委員長「ノボさん！いけない、敵への怒りで頭に血が昇っている」 おまう「ノボさんだけにね」 委員長「そう、ノ・ボールだけに。フフ…いや、笑ってる場合じゃない。このままでは…」 pic.twitter.com/oqiWKtgKNO

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「敵前に飛び出して重傷になりかねない。そうすると変な感性のTV業界がノボさんをモデルに型破りなハッセを主役にした連ドラを作るかもしれない。タイトルは『はみだしハッセ激情派』だ」 おまう「作るかなあ」 委員長「ノルディカジョークはさておき、ノボさんを落ち着かせねば」 pic.twitter.com/JRpQfgMmAU

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※大道具小道具が無いため想像してお楽しみください 外に出ると、硝煙や土煙が立ちのぼる中で敵とハッセたちが闘いを繰り広げていた。 歯科医のノルディカハ・センセは敵の歯を強制的に削り取り、ハッセ専門学校講師のノルディカハセセンは鞭で敵をしばき倒していた。 pic.twitter.com/uh0GTgsv5g

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「おれもやるぜおれもやるぜ！ 食らえ！ノルディカ投石千本ノック！！！」 pic.twitter.com/SyUF5Yi5qQ

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おれは目にも留まらぬ早さでノルディカバットで投石をノックしまくり敵を打ち倒していった。 そして投石を打ちまくるのに夢中なあまり、背後から近づいてくる箱の存在に気付いていなかった。 pic.twitter.com/F1vbhPXrTX

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おれが箱の存在に気付いたのと箱が開いたのは同時だった。 その時 「あぶない！！」 委員長が素早い機動で飛び出してきて箱の前にいたおれを突き飛ばした。 おれはゴロゴロ転がって近くの木にぶつかって漸く止まった。 pic.twitter.com/RENBV7VeOE

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身を起こしたおれが目にしたのは、箱に吸い込まれていく委員長の姿だった。 「委員長ーーーーー！！！」 「逃げなさ…」 箱は委員長を吸い込むとパタリと蓋を閉めた。 pic.twitter.com/6CQUluxZ8b

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おれの叫び声を聞いて他のハッセたちが駆けつけてきた。 「絶許だ！！！」 おれの怒りは怒帽天を突かんばかりに頂点に達した。 辺りにはサイレンが響き渡った。 ハセセン「このサイレンは…？異界入り？」 ハ・センセ「いや、これはノボ坊が出しているんだ。いかん、このままでは闇落ちするぞ！」 pic.twitter.com/Cotg45gp5B

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その時、猛スピードかつ無駄のないコーナリングで白塗りのワゴンが走ってきておれたちの近くに停車した。 「乗りな！」 「「「おまう！！」」」 運転席にいたのはおまうだった。 おれはこの時激おこだったのであまり覚えていないが、他のハッセがおれを抱えて車に飛び乗ったと聞いた。 pic.twitter.com/VqyVw3YIC3

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「離せ、委員長をこのままにしてはおけん！」 「落ち着けノボさん。今は攻撃から守備に移る時だ。一度ベンチに戻って立て直すんだ。」 車から降りようともがくおれにハセセンは言った。 ワゴンは急発進してその場を離れた。 「委員長、必ず助けに戻りますから、どうか無事で！」 pic.twitter.com/DtaRY7i5F5

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敵はおれたちを逃がすまいと追ってきた。 おまう「ふん、この頭文字Mに追い付けるものかよ！！」 白ワゴンは流星のごときスピードで敵をぶっちぎった。 pic.twitter.com/fgPLy2s8T2

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どこまで走ったのか、おまうは白ワゴンを停車させた。 「さあここからは目的地まで走るぞ」 「どこへ行くんだ？」 ハ・センセが尋ねた。 「紫の洞窟だ。委員長は『おれに何かあったら、ハッセたちと紫の洞窟へ行きなさい。そこにいる者が助けになってくれるからね』と言ったんだ。」 「委員長…」 pic.twitter.com/0lMZoBKUNZ

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突然、ノルディカ帽の先やおまうの紐がくいっと引っ張られたかと思うと何処かにドサリと着地した。 そこは洞窟の入口のようだった。 「みんな、よくぞ無事で！」 「ハッセイ！」 そこに立っていたのは、ノルディカハッセイだった。ハッセイが魔法でおれたちを引っ張ってくれたようだった。 pic.twitter.com/7MXGG8TZE8

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ハセセン「ノルディカ通信は途中で切断されたはず。なぜここに？」 ハッセイ「ノルディカウェーブとノルディカ通信はおれが作ったもの。何か異変が起こればすぐに分かるから、魔法とか色んな力で駆け付けたってわけ。」 洞窟にはスペイン在住の建築家、ノルディカハセもいた。 pic.twitter.com/MCmUFu0RUw

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ハセ「おれが作ったカーサ・ハッセ（スペイン語でハッセの家）を壊しおって、むーん、許せん。」 「ところで、この後ろにいる脚の長い長谷部は一体…」 おまうがハッセイとハセの背後にいる者を見上げて訊ねた。 pic.twitter.com/ucBeTiVRpq

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脚の長い長谷部は答えた。 「おれはスケへしという。捜し物をして迷っていたところを、この洞窟に住まうノルディカ親方に助けてもらったんだ。」 「ノルディカ親方～！？」 それは初めて聞く名前だった。 pic.twitter.com/W4szEWYpHU

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その時、洞窟の奥から浴衣を纏ったハッセがすうっと現れた。 「はじめまして。おれがノルディカ親方だよ。この紫の洞窟、通称ノルディカ部屋の主だよ。」 「げっ、変な格好」 おまうの叫びにおれは密かに頷いた。 pic.twitter.com/1Gf07AaMXg

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親方「あら、失礼なまるっこだね。そんなことよりこのノルディカ部屋へ来たからには、おれの力でつよつよハッセにしてあげよう。」 ノボ「えっ今からぶつかり稽古とかするの？」 親方「まさか。そんな時間はないよ。ハッセは魔法使い、今どきらしく時短でいくよ。さあこっちだ。」 pic.twitter.com/R0l2j5cg6t

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親方はハッセたちをちょっと広いところへ連れていくとくるりと振り返り、帽子の先ををピンと立てて叫んだ。 「ハッセッ！！！」 するとハッセたちにみるみる力が漲ってきた。 そしてハッセたちは勢い良くその場から姿を消した。 pic.twitter.com/ch3LGshNWn

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おまう「おい、ハッセたちが消えたぞ？」 親方「ハッセたちはおれが真の力を解き放ってハッセ極になったんだ。そのまま委員会へ瞬間移動したのさ。敵と方をつける為にね。そしてスケへし。お前の捜し物の行方は委員長が知っているだろう。おまう、スケへしを委員会へ連れて行ってくれないか。」 pic.twitter.com/yhg6ykJpDm

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ハッセたちは彗星の如き勢いでノルディカハッセ委員会へ降り立った。 ハッセたちに気付いた敵が一斉に遠戦を仕掛けてきた。 「エスクード・ノルディコ（スペイン語でノルディカの盾）！！」 ノルディカハセが高くジャンプしながら帽子の先をブンと振ると、空から無数の盾が降りてきて攻撃を防いだ。 pic.twitter.com/rIrzNsP2EO

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ハセ「ノ・ボール、攻守交代だ！」 「ヤボール（ドイツ語で了解の意味）！唸れ、おれの黄金バット金霰鮫青漆打刀拵のすがた！ノ・ボール極プレゼンツ、ノルディカ投石万本ノック！！」 pic.twitter.com/jgnlxUdl63

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「ノ～ル～ディ～カーーー！！！」 おれは目にも止まらぬ早さで投石を打ちまくり敵を殲滅していった。 ハセ「さあ、有象無象はこのハセとノボのバッテリーに任せて、みんなは先に敵のボスの元へ向かってくれ。そこに委員長のいる箱もあるはずだ。外を片付けたらおれたちも向かう！」 pic.twitter.com/kfkbTIYDXO

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「分かった。頭を取るのは喧嘩と戦の基本。セキュリティが頑健となったノルディカウェーブでボスの居場所を探す！『ワールド・ノルディカ・サテライト』！！」 ノルディカハッセイは敵のボスの位置を割り出した。 「見つけた！さあ、おれについてこい！」 pic.twitter.com/Bt6ZnZO0Ct

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ハッセイ「ボスの位置はカーサ・ノルディカの最上階だ！」 最上階へ向かう途中にも敵は次々と現れたが、ノルディカハセセンが玉鋼製鞭で敵をしばき倒していった。 ハセセン「このハセセンのムチは痛いぞ！」 pic.twitter.com/ORh6unf12Z

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次々と敵を倒しながら進んだハ・センセとハセセンとハッセイは、ついに最上階へと到達した。 そこには黒く禍々しい気配を纏った敵のボスと、委員長が封印された箱があった。 ボスが抜刀する。それを見てハ・センセも静かに抜刀した。 「行くぞ」 pic.twitter.com/W8wyzhP8NI

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（ボスの右手をねん燭が演じてますが、黒いからであり、ボスはねん燭ではありませんのでご安心ください）

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おれとハセが外の敵を駆逐した頃、おまうとスケへしが到着した。 おまう「外の敵がいなくなってる。すごいじゃん」 ハセ「さあ、最上階へ急ごう。委員長を助け出し、委員会を取り戻すぞ！」 pic.twitter.com/8TJaTXbsGQ

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おれたちが最上階へとたどり着いた時、ハ・センセと敵のボスが鍔迫り合いを繰り広げていた。 互いの刃のぶつかる勢いで双方が離れた直後、ハ・センセが跳躍しボスに切りかかった。 ハセンセの渾身の一撃を受け、ついにボスはバタリと倒れた。 pic.twitter.com/DIIbiIexkZ

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その時、箱の蓋が開いて委員長が姿を現した。 「委員長！！」 おれが委員長の元へ駆け寄ろうとした。その時、委員長の体が空に高く浮かび上がったかと思うと、辺り一面が眩い光に包まれた。 「うわっ！！」 あまりの光の眩しさに、委員長以外のその場にいた全員が目を瞑った。 pic.twitter.com/FNqXwZKgy0

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暫くして光が消えたので目を開けると、辺りは戦の痕跡が何一つ無くなり、元の委員会の美しい部屋に戻っていた。 そしてボスの倒れていた場所にいたのは 「ねんへし！！」 スケへしが名前を呼んで駆け寄っていった。 pic.twitter.com/GHOPcE3dzu

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その日、ねんへしはあるじと万屋に行く予定だった。 だが約束の時間になってもあるじが玄関に来ないので、あるじの部屋へ様子を見に行くと、あるじとサンタ帽をかぶった見知らぬねんへしが話していた。 「まさかノルディカハッセがうちの本丸に来てくれるなんて！」 あるじは大喜びの様子だった。 pic.twitter.com/WazLv1fxTl

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あるじはノルディカハッセに夢中で、ねんへしと万屋に行くことなど忘れていそうだった。 ねんへしはトボトボと外へあてもなく歩いていった。 「ノルディカハッセなんていなければ…」 その後のことはよく覚えていなかった。 pic.twitter.com/YIGGL2V89h

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おまう「スケへしが探していたのは、自本丸のねんへしだったのか…。まさか敵のボスになっていたなんて」 ハセセン「ねんへしの心の闇に敵が取り憑いて増幅していったんだな」 ハッセイ「ハッセの出現が他者を不幸にするなんて…。なんてことだ」 pic.twitter.com/Z2tkyIMkzT

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スケへしはねんへしに語りかけた。 「探したぞねんへし。さあ、本丸に帰ろう。あるじは長谷部ガチ勢にキュッとシメられて深く反省していたから。でもあるじを責めないでやってくれ。あるじはハッセに、いつか自分がいなくなった後もおれたちが幸せに過ごせるようお願いしていたんだ。」 pic.twitter.com/4BWdiYOYgL

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ねんへしはスケへしの脚にしがみついて泣き出した。 ねんへしが落ち着くと、委員長がねんへしに話しかけた。 「おれたちハッセが悲しい思いをさせてしまい申し訳なかった。次からはきちんと下調べして幸運を届けるようにする。」 「進化したノルディカウェーブを使ってね。」ハッセイが言った。 pic.twitter.com/XAo5inBzOB

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そしてスケへしとねんへしは自分の本丸へ帰っていった。 委員長はきっと最初から敵の正体に気付いていて、だから『話し合いができれば』と言っていたんだな。 pic.twitter.com/rfNT14kmKx

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ノボさん「これがノルディカの戦いの顛末さ。ご清聴ありがとね。」 「うん…」 あまりに話が長かったので、ぱぺべはこっくりこっくりと船をこいでいた。 pic.twitter.com/WjrXxQms3P

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