twitter.com/i/events/15792… “気付かれなきゃ…何シても良いよね?” #岩本蓮加 #妄ツイ
2022-10-12 15:32:011 席替えをした。 僕の右隣には学校屈指の可愛い系美女、岩本さんが。 彼女は、手を叩いて良く笑う。 彼女は、スカートの丈が短い。 彼女は、僕にちょっかいを掛けてくる。 そんな彼女とお喋りをしているうちに、仲良くなった。
2022-10-12 15:20:212 他にも、彼女はマニキュアをしているし、リップだって濃いめの色をバッチリとキメている。 しかし、全体的なメイクは薄め。 1つ1つのパーツが整っているから、そこまで盛る必要が無いのだと分析。 以上のことから、僕は岩本さんが清楚系ギャルだと言う見解に辿り着いた。
2022-10-12 15:20:223 そして岩本さんは、そのキャラに見合わない学級委員をやっている。 女子代表の。 人は、見た目によらない… とは、まさにこのことだと思う。 じゃあ、男子代表は…と聞かれたら… それは、僕だ。 やりたくなかったけど、他の男子達に押し付けられた。
2022-10-12 15:20:224 普段から目立たない僕のような人間に、拒否権なんてあるはずもなかった。 先に、男子代表が僕に決まったところで、なぜか岩本さんが立候補したのだ。 蓮:お隣さん同士、仲良くしよ? ○:あっ…うん… 蓮:何キョドッてるの?もしかして、陰キャ君?ウケる! ウケねーよ…
2022-10-12 15:20:236 蓮:ねぇ…飽きたんですけどぉ… シャーペンの頭で僕の頬をつついてくる。 今は、教室で岩本さんと2人きり。 再来月の文化祭に向けた企画立案を行っているのだが、どうも相方の集中力が切れてしまった様子。 そもそも、はなから集中していたかも怪しいが。
2022-10-12 15:20:247 ○:クラスの意見をまとめるのは、僕達学級委員の役目だよ? 蓮:分かってるけどさぁ…つまらないじゃん… ○:こう言う仕事をするって分かっていたはずでしょ?どうして、立候補なんかしたのさ。 蓮:そ、それは…つまらないことでも…陰キャ君となら楽しくなるかも…って… 何だよ、それ…
2022-10-12 15:20:248 ○:目論見が外れて、残念だったね。僕と一緒にいても楽しくはないよ? 蓮:だって…君が、もうちょっと私に構ってくれれば良いだけの話じゃない。 ○:僕が岩本さんに構う義理が無い。 蓮:また堅いこと言ってる… 唇を尖らせる彼女。 ○:あとは僕がやっておくから、帰って良いよ?
2022-10-12 15:20:259 蓮:はぁ?それだと、アンタ1人に押し付けてる最低な女みたいじゃん。 ○:違うの? 蓮:違うし。 ○:だったら、もっとやる気を… 蓮:分かった分かった。 ピタッ僕にくっ付いてくる。 お、お胸が腕に当たっているのですが… それがし、そう言う経験が… …って、つい陰キャの部分が…
2022-10-12 15:20:2510 蓮:あぁ…今、胸見たでしょ? ○:み、見てないし! 蓮:ムキになっちゃって…ヤラしぃ… なぜか、ニヤニヤしているし。 どうやら、岩本さんの思惑通りに僕が反応してしまっているみたいだ。 これは、男の性である。 僕に限らず、皆似たような反応をするだろう。
2022-10-12 15:20:2611 短めのスカートから覗く生足。 僕に見せつけるように組み直すとか、もはやビッチの所業。 プチッと第1ボタンのみならず、上から2つ目までも外した。 いかんいかん… 反応したら、負けだ。 彼女の思うツボ。 蓮:あれれぇ?見ないように必死になってる?逆に意識しちゃってんじゃん!
2022-10-12 15:20:2612 ○:な、何のことを言ってるのか… 蓮:顔、赤いよ…? ○:… 蓮:ちなみにウチのも…今日は赤だけど…見てみる? ○:岩本さんって… 蓮:うん? ○:ビッチなの? 蓮:は? ○:だって…こんなに迫ってくるとか…そうとしか考えられない… 蓮:っ…バーカッ!これだから、陰キャ君は…もう帰る!
2022-10-12 15:20:2713 怒らせてしまったか… 途端に静まり返る教室。 さっきまで、岩本さんがほとんど喋っていたからな。 そんなにお喋りが好きなら、友達と一緒に過ごす方がよっぽど話に花が咲くだろうに。 ○:残り…ちゃっちゃと終わらせますか…
2022-10-12 15:20:2715 蓮:ねぇ…どうして、第1候補が通らなかった訳? ○:そりゃあ…食品関係は人気が高いんだから、仕方ないでしょ。 蓮:次の候補を決めるの…面倒臭い… ○:これも、学級委員の仕事だから…頑張ろ?クラスメートからの意見は集めてあるから。 蓮:今回は、ウチがやる。 ○:え?
2022-10-12 15:20:2816 蓮:陰キャ君は、黙って見てて。 ○:だったら、僕は帰るけど? 蓮:はぁ⁈こんな可愛い子の横顔をタダで見られるんだよ?見ない手は無いでしょ。 自分で言ってしまう辺りが、残念過ぎる… ○:はいはい…教室に残れば良いんでしょ。宿題でもやって待ってるから、分からないことあったら聞いてね。
2022-10-12 15:20:2817 … … あ… いつの間にか眠ってしまっていたみたいだ。 机に伏せるような形で… って…何だか身体が重い… 蓮:ん…○○君… あれ…岩本さんの声が近い… 耳元で聞こえるのだが、今は起きてイケない気がするので、確かめる術がない。
2022-10-12 15:20:2918 蓮:○○君…いつも陰キャ君って呼んでごめんね… え… 唐突の謝罪…? 蓮:君を前にすると…つい…素直になれないと言うか… 何の話だろう… あと、耳に彼女の吐息がかかってくすぐったい… 蓮:大体さ…アンタ…生意気なのよ… 陰キャ君の次は、アンタって呼ばれた…
2022-10-12 15:20:2919 蓮:”僕は帰るけど?”じゃないんだよ…バカ… それは、さっきの… なんか、すみません… 蓮:分からないことがあれば聞いてって言ったのは、そっちなのに…どうして寝るかな… さらに、すみません… 蓮:ウチがこんなにも…気を惹こうと頑張ってるのにさ… …⁈
2022-10-12 15:20:2920 蓮:…ったく…どうしたら…私に興味持ってくれる…? 僕は、いつもあなたにドキドキさせられてますけど⁈ 蓮:ウチの好きな人… ゴクリ… 蓮:どちらかといえば目立たない方だけど…実はクラスでも1番しっかりしてる…大人びていると言うか…自分のことをあまり語りたがらない…
2022-10-12 15:20:3021 僕のこと…だよね…? 蓮:ねぇ…アンタに言ってるの… ネイルの施された指先で僕の肩をつつく。 蓮:頑張る姿を見せようと思ったのに、どうして寝る訳?信じられないんですけど?やっぱり…ウチに興味が無いの…? 興味はあるんですよ? ただ、岩本さんは目立つから… 僕なんかといると…
2022-10-12 15:20:3122 これ以上、思いの丈を聞いてしまうのはイケない気がしたので、起きることにする。 ○:…んぅ…おはよ…岩本さん… 蓮:ヤバ…起きた…いや…起こしちゃった…のかな… ○:と言うか… 蓮:何よ… ○:何だか…近くない? 蓮:っ… ○:どうして、こんなに近いの?
2022-10-12 15:20:3123 蓮:バカァァァ! えぇぇぇ⁈ 机の横に掛けてあった鞄をひったくるようにして、慌てて教室を出て行った。 ○:意地悪しすぎたかな… おっ… 企画書の方は、真面目に書いたみたいだな。 提出は、僕の方でしておこう。
2022-10-12 15:20:3124 ○:おはよう。 蓮:お、おはよ…アンタから挨拶してくるなんて珍しいじゃん… 口調はぶっきらぼうだけど、ちょっと嬉しそう。 そしていよいよ、陰キャ君からアンタへと呼び方が昇格?したみたいだ。 だけど、心なしか距離が遠いような… 蓮:そう言えば、今日アンタが日直でしょ?
2022-10-12 15:20:3225 ○:忘れてた…日誌取りに行ってくる。 蓮:はい! ○:え… 日誌を手渡された。 蓮:忘れてるだろうなと思って、ウチが取りに行ってあげたの。感謝して。 ○:ありがと…でも、どうして… 蓮:どうしてでしょう? ○:さぁ…? 蓮:ちょっとは、考える努力をしろ!
2022-10-12 15:20:3226 ○:あっ…岩本さん…リップ変えた? 蓮:話を逸ら…うん…変えた…良く分かったね? ○:色が薄いって言うか…ナチュラル?って言うのかな… 蓮:ふーん… ○:何だよ… 蓮:普段から、○○君は私の唇ばっかり見てるんだ? ○:ち、違うし! 蓮:チューしてみる?
2022-10-12 15:20:3327 ○:しない! 蓮:本当にしなくて良いの? ○:良いの! 蓮:折角…○○君の好みに合わせてきたのに… ○:え… 蓮:発色の良い色よりも、淡い雰囲気の方が好きなのかなって…違った…? ○:いや…えっと…僕は、今日の綺麗目な岩本さんも…普段の岩本さんも…どっちも似合っていて良いと思う…
2022-10-12 15:20:3328 蓮:それは…ありがと… ○:好きだよ… 蓮:へっ⁈ ○:あっ…違っ…今のは、リップの色が…って意味! 蓮:だ、だよね!紛らわしい… そう言う岩本さんの顔は真っ赤。 リップが良く映える。 蓮:そんなに好きなら…チューを… 照れてしまったことが悔しいのか、なぜか攻勢に転じてくる彼女。
2022-10-12 15:20:3429 ○:何?キス魔?ビッチなの? 蓮:またビッチって言った… 今度は…怒りで顔が真っ赤に… ○:だって…そっちが僕を揶揄うから… 蓮:ほんっと…どうせ私はビッチですよー…だ… 拗ねた… 昨日とは違って、素直じゃない… 僕が寝てるフリをしてる時だけ、本音を伝えてくるのは反則だぞ?
2022-10-12 15:20:3431 何を書こうかな… 放課後、誰もいない教室で1人。 学級日誌と睨めっこをしていた。 その日あった出来事を書かなくてはイケないのだが、何も無い… 平凡な僕の学校生活。 強いて言うなら、岩本さんを怒らせてしまった…ことぐらい。 だけど、そんなことを書いて先生に見せるのも何か違うし。
2022-10-12 15:20:3532 蓮:○○君…まだいるー? 廊下から例の彼女の声が聞こえたので、咄嗟に寝たフリをしてしまった。 何をやってるんだ僕は… 蓮:あっ…いた…って、また寝てるの?アンタ、毎度毎度良く寝られるね?身体痛くならないの? 溜め息を吐きながら、椅子を引いて僕の隣にくっ付いてくる岩本さん。
2022-10-12 15:20:3533 蓮:おーい…起きてる? ○:… 蓮:良し…寝てる… 何が良しなんだ… 蓮:○○君は、ウチみたいなタイプの子…好きじゃない?ビッチビッチってうるさいし…そもそも、本当に好きな人には、そんなこと言わないもんね… 昼間のことを気にしているみたい。
2022-10-12 15:20:3634 蓮:ずっと前から好きなの…○○君のこと… 告白… 始まったんですけど…⁈ 蓮:それなのに…ビッチって…もう脈ナシじゃん… ○:… 蓮:席替えして…初めて隣になって…最初は、何とも思っていなかってのに…お喋りしたり、イタズラした時の反応が可愛くて…気付いたら好きになっていて…
2022-10-12 15:20:3635 それで、僕のことを… 蓮:こんなんじゃ、ありきたりすぎるかな…同じクラスになって…って…あぁ…どう伝えるのが良いかな…ねぇ…どう思う? 僕に聞かないで。 一応、寝てるから。 一応ね。
2022-10-12 15:20:3636 蓮:ウチだって、人を好きになるのが初めてだから…どうアピールして良いのか分からないし…早く気付けよ、鈍感…もし付き合えたら、いっぱい意地悪してあげるんだから… えぇ… 蓮:ウチの尻に敷かれておけば良いの… さりげなく凄いこと言ってる…
2022-10-12 15:20:4937 蓮:ウチのものだって、印を付けられたら良いのに…流石に、キスマークとかはバレちゃうよね… ちょっと…岩本さん? 僕が寝てるのを良いことに何を… 蓮:ねぇ…起きないなら…チューしちゃうよ…? だけど、岩本さんにそんな勇気は… 蓮:… ○:…
2022-10-12 15:20:5038 静寂が訪れる。 ま、まさか本当にキスをしようと⁈ ○:待って… 慌てて顔を上げた。 蓮:わっ⁈どうして…耳まで真っ赤なの?もしかして…起きてた…? ○:えっと…寝たフリをしたら…岩本さんは、どんな反応するかなって…
2022-10-12 15:20:5039 蓮:恥っず…違うの…今のは…全部違うから!聞きなかったことにして! 目を潤ませて、立ち去ろうとする。 しかし、今回ばかりは黙って後ろ姿を見送ってなんかやらない。 彼女の右腕を掴む。 ○:無かったことには出来ないよ。寝たフリをしていたのは、悪かったと思ってる…
2022-10-12 15:20:5140 蓮:でも…これで最後になんてしたくない。だから、何も言わなくて良いから…手…離してよ… ○:嫌だ。離さない。僕も岩本さんのことが好きだから。 蓮:嘘だ… ○:本当。 蓮:だったら…本当に好きなら…チュー…してみてよ… ○:良いの…?
2022-10-12 15:20:5241 コクッ頷いた彼女の唇を、指の腹でそっとなぞった。 ぽってりとしたそれに触れた。 蓮:ぁ…っ…○○君の…少し乾燥してるね… ○:ご、ごめん… 蓮:ううん…全然気にならないよ?ウチが濡らしてあげるから… ペロリと、舌で僕の唇を舐めた。
2022-10-12 15:20:52あとがき 蓮加ちゃんって”私”よりも”ウチ”のイメージがあります。 そう呼んでる方が、今回の話の彼女に合ってる気がしたもので。 見た目は軽い雰囲気で主人公を揶揄うあざとい系だけど、実はちゃんとピュアって言う…笑 彼のことが好きで学級委員に立候補とか…ラブラブかよ…(妬み)
2022-10-12 15:20:54