長い長い過去ログ集⑧。全46話。 全キャラ含めてのまとめ過去ログ第8弾の【第八章】です。 猫娘さん&ララ娘さんペアを中心に語られる知られざる商人の実態。 ソロになったアウラ娘さんによる裁縫ギルド襲撃。 そして、久々に登場した爺による双剣ギルド来訪。 続きを読む
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さて。 先日のエッグハントイベント。 グリダニアで開催、かつLv15以上制限以外の制限は特に無しという好条件。 そして、イベント5連敗中のあの男がこれを見逃すハズ無く。 かくして親父。 念願のシーズナルイベントに参加したのである。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/BDuPly5QhO

2020-11-24 17:58:00
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そんなこんなで、念願のシーズナルイベントこと、 エッグハントに参加する事にした親父。 今回はLv15制限のみの緩い制限。 喜び勇んでクエを受け、ハント用衣装にお着替え。 した結果が、この有様である。 …イヤ、どうしてこうこの男。 致命的にこの手の衣装が似合わないんですかね。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/NFoJRaYBD4

2020-11-25 19:34:44
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かくしてクエ進行に走り回るも、 謎解きなんぞ親父に分かるハズもなく… アリアポーに解き方を尋ねる親父。 「数字を順番に線で繋いで… これはカーラインカフェにいる誰もがよく知るあの人の名前ね!」 その解き方に従って親父は答えた。 「…フミューイヌ?」 …ダメだこのオッサン… #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Q0RUpUeSWz

2020-11-26 19:26:03
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とにかく行けば分かるとアリアポーに追い払われ。 「んな事言われても、フミューイヌなんて知らんぞ…」 などと、ぶつくさ言いながらカフェに向かう親父。 だが、到着し店内を見渡すと肩を落とし呟いた。 「…やっぱ、フミュー犬なんて犬、居ないじゃないか」 違う。違うそうじゃない。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/luUyww9jHS

2020-11-27 17:45:42
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目的の人物(?)が見つからず、途方に暮れる親父。 だが、その脇をスッと走り抜ける小さな影が一つ。 一人のララフェルがカウンターの方に向かい、 何かを告げて話し込んでいる様子だ。 それを見ながら親父はふと気づいた。 …もしや、アレなのでは? この男、鈍感だが勘は良いのだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/t600s6TIW4

2020-11-27 19:58:00
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たぶんアレだと見当を付け カウンターへと歩み寄る親父。 だが、その瞬間、彼の脳裏に不安が過ぎる。 …違ったらどうしよう。 エッグハァントとか囁いたら、 「は?」とか、 汚物を見る様な目で露骨に不審がられるのでは。 「…そんなの耐え切れんわ!」 親父は思わず大声で叫んだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/HpuaOOZNDu

2020-11-28 17:54:00
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「本当に、申し訳ございません…」 カウンター前の床に正座し、深々と頭を垂れる親父。 それを見下ろすは、飽きれ顔のミューヌ女史。 「…いくら酒場でも、あんな大声で突然叫ぶのは無しだよね」 「ハイ!その通りでございます!」 必死で土下座しながら彼は思った。 何やってんだ俺。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/v7Ncuatamh

2020-11-28 19:48:00
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「ここに…飾り卵が…あるはず…!」 息も絶え絶えに、アリアポーがカフェに飛び込んで来る。 「む?やっぱりここか?」 正座したまま答える親父。 「…いや、何で説教されてるの」 不可思議な顔で問うアリアポー。 …何故に土下座までするハメになっているのか。 これが分からない。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/0HRtYnN4pP

2020-11-29 17:58:00
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「「ウサ耳げっと!」」 先日のイベでバニーコスを入手し、何やらテーブルの上によじ登り、 サボテンポーズではしゃぐ二人の姿が。 「ウサ耳くらいで騒がない! あとテーブルの上に乗るな!」 だが、注意してる猫娘さんもしっかりバニー衣装というオチ。 その格好で言っても説得力が…? #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/sU18FIwrc7

2020-11-29 20:41:50
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「~♪」 地階の寝室にて、誰も居ないのを良い事に、 何やらコッソリバニー衣装を堪能中の猫娘さん。 色々なポーズをつけて楽しんでるご様子。 だが、ふと彼女は背後の視線に気づいた。 「…いつから?」 「上目遣いで、にゃーんとかしてる辺りから」 アウラ娘さんはニッコリ微笑んだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Q9cSjgRpf2

2020-11-30 18:31:15
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さて。では話を本編(?)に戻して、 一人別行動で商売する事にしたアウラ娘さんの様子というと… 何やらリムサの海賊船の一角こと、 アウラ娘さん専用作業場(笑)に潜り込んでいた。 「さぁ篭って作りまくるよ!」 だが、彼女はふと何かを思い出した。 「ミリシア…チョーカ…う…頭が」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/5Jnlf7KTzx

2020-11-30 19:58:00
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何か思い出してはいけない事を思い出しそうになり、 慌ててその場を離れたアウラ娘さん。 仕方なく次の作業場を探し求め今度はグリダニアへ。 だが、そこで彼女は気付いた。 ここは上から目線な革オバさんの本拠地。 見つかると面倒な事に。 彼女はそそくさとニンジャコスに着替えた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/8irhmgtB1Z

2020-12-01 18:36:00
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隠密変装ことニンジャコスプレに身を包み、 グリダニアの街を物色するアウラ娘さん。 やがて彼女は売れない武器屋ことセントールアイに目を付けた。 早速占拠しに行こうとすると、何やら背中に妙な視線を感じる。 咄嗟に振返るも誰も居ない。 何だろうこの感覚。彼女は嫌な予感がした。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/3KuwJpJknw

2020-12-02 17:48:00
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突然振り返り、周囲をキョロキョロと見回すアウラ娘さんを、 茂みから覗く怪しい影が一つ。 「…まさかこの変装に気づいたの?」 影は慌てて茂みの中に隠れる。 やがて、アウラ娘さんが去ると、 大きく息を吐き、影はそっと立ち上がり仮面をはずした。 「まったく…何なのあの子は…」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/40wmeWW5fu

2020-12-02 20:02:56
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「…で。 貴女はここで何をしてるのかしら?」 裁縫ギルドの工房内にて、ローズは半ば呆れ顔で彼女に訊ねた。 「ここなら設備もそこそこあるかなって」 当然の様に革細工の製作を続けるアウラ娘さん。 「ここは裁縫のお店なの。そこの所、貴女分かってる?」 ローズは思わずツッコんだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/a0lGmnZvb2

2020-12-03 20:44:49
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「まぁ良いわ。貴女の相方さんとは懇意にしてるし… それに貴女自身とも知らない仲でも無いし」 ローズの言葉にアウラ娘さんはギクリとする。 「だって貴女、私の弟子だものね。 ウェザードニードルだけ受け取って、すぐ走って行っちゃったけど。 忘れてたわ」 ローズはニンマリとした。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/stitpeOp5T

2020-12-04 17:36:00
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「良い機会だから、基礎からミッチリ仕込んであげるわよぉ❤」 獲物を見つけた獣の様に舌なめずりし、 迫り来るローズ。 恐怖に歪むアウラ娘さんの顔。 だが、次の瞬間彼女は踵を返すと、 一目散に逃げ出した。 「…あ。 待って!待ってちょうだい! お願い!人手が足りないのよぉお!」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/6VurCBUVEc

2020-12-04 20:24:00
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渋々と嫌々ながら戻って来るアウラ娘さん。 ローズはため息と共に続ける。 「急ぎの大口注文が入ってね。 困った事に、裁縫で使う革素材が全然足りないのよ。 馴染みの革職人は留守だし…」 「そこで貴女よ。腕は悪くないみたいだし、 どう?場所を貸す代わりに少し手伝ってくれない?」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/tFjJMqKtAn

2020-12-05 17:43:13
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だが、彼女は返事もせずに先ほどから弄っていた 薄い布切れの様な物を無言でローズに手渡す。 「…これは?」 それは、見事な出来の薄く滑らかな一枚のボアレザー。 「品質は、ちゃんとHQ。 ここで扱う布製品で使う皮っていうとボアかなって。 交渉とか面倒だからそれ見て使うか決めて」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/UhqpD79Mdl

2020-12-05 20:45:48
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先日の新生祭でボトルレターに思いを馳せては? と勧められた猫娘さん。 花火を眺めつつ物思い耽っていると思いきや… 彼女はまったく別の事を考えていた。 「…斧術士格好良かったよなぁ。 主人公みがあって…」 やがて、彼女はおもむろに駆けだす。 新たな怪力…もとい職を目指して。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/1lVa3zQH8x

2020-12-06 17:36:00
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さてさて。 所変わって、久々に登場の親父。 念願のシーズナル衣装を入手した彼がどうなったかというと…? 何やら、マケボ前で長らく思案している様子。 「…これを着ければ、 パーフェクトスプリガンたんになれるのでは…?」 このオッサン。 何か、おかしな事を呟いている気が。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/BqtGGl3ZZL

2020-12-07 21:29:11
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かくして、なけなしの金をはたいて何やら購入した親父。 彼はすぐさま木陰でフル装備に着替えると、 おもむろに購入したキャップを被った。 「…これは、良いモノだ」 彼は上機嫌で森の奥へと駆け出した。 後日、街で謎の8頭身スプリガンの噂が流れる事になるが、 それはまた別の話。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/CJZK74JWrY

2020-12-08 17:48:00
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ここはリムサ・ロミンサのとある波止場の倉庫の一角。 盗…げふげふ。 別名、双剣ギルドと呼ばれる集団のアジト。 的に命中するナイフの鈍い音や、 研磨する音が響く仄暗い緊張感に溢れるその一室の片隅に。 男が一人、しょぼくれた風情で座っていた。 そう。 …我らがクソ爺である。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/yk2legWCBL

2020-12-08 20:35:49
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「おい、爺さん。いつまでも時化た顔してんなよ」 倉庫の片隅でしょぼくれる爺に、 双剣士ギルドマスターのジャックが声を掛ける。 「安心しろって。何で追われてるかは知らんが、 イエロージャケットに突き出す様な真似はしねぇよ」 どうやら、逃げ場に困ってここに逃げ込んだご様子。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/xKzqURFCuV

2020-12-09 19:00:37
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「ハハッ!…それでカヌ・エ・センナのスカート覗こうとして? 牢獄にぶち込まれた挙句、脱獄してきたってのか」 何やら楽しそうに、爺の言い分を聞くジャック。 「で、リムサに逃げて来たら、 今度は賞金首に指定されてたって?」 大爆笑するジャックに、爺はムッとした顔で押し黙った。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/w3aoKRMnte

2020-12-10 17:58:00
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「…にしても、妙な話だな」 先程とは打って変った顔で、 ジャックは素朴な疑問を述べる。 「その話が本当なら、脱獄でグリダニアから指名手配されてないとおかしい。 でもな。確かお前さんの手配書、 罪名無しでリムサから出てるんだよ」 「…お前さん、本当に何で手配されてるんだ?」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/lud9u9PRBl

2020-12-11 18:59:19
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何だか怪しい雲行になってきた倉庫内でジャックが続ける。 「手配書の顔に見覚えがあったんでな… 調べてみれば、ウチでダガーだけもらって、それきり一度も顔を出さない新人とくる」 「そんな折、お前さんが自分で飛込んで来たって寸法だ。 身内の不始末は身内でつける…当然だよな?」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/9Bv01jSJoT

2020-12-11 20:07:35
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「まぁそう心配すんなって。 妙な案件だから、もう少し詳しく調べるが、 掟破りや犯罪さえしてなけりゃ、ほとぼり冷めるまで匿ってやるって…」 だが、そこまで言ってようやくジャックは、 目の前の椅子から爺の姿が消えている事に気付いた。 「…ここに居た爺さん、どこに消えた?」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/bdK2QKPFnm

2020-12-12 18:42:15
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事態に勘づいたジャックが、すぐさま倉庫の外へと飛び出す。 「ロンヴルド!爺さんが今出て来なかったか?!」 「ん?用事は済んだって挨拶して出て行ったが...?」 「待て!おい!逃げるな!爺さん!」 冗談じゃない。こんな所で軟禁されて堪るか。 爺は全速力で逃げ出した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Z2TmnX3l1Q

2020-12-12 20:58:00
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話が逸れるが、 ハロウィンイベの季節です。 グリダニア開催と言う事で、やって来ましたこの男。 そして、例によって例のごとく断られる親父殿。 (※サスタシャ終わらせてませんw) 毎度のことながら、 思わずヒザから崩れ落ちる親父。 …そんな顔しても、ダメな物はダメなのですw #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/zSSkwvnb42

2020-12-13 17:58:00
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さて、では久々のアウラ娘さんの続き。 「…待って。 まさか、この品質で量産出来るって事?」 恐る恐るといった風に品質を確認し、 その出来に驚き、ローズが今一度問い質す。 「簡易で100%は無理だけど、 2、3手加えれば何個でも作れるよ」 当然といった顔でアウラ娘さんは答えた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/NH6YKZOdPf

2020-12-13 20:56:00
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呆けた様に凝視していた素材から目を離すと、 ローズは突然跪き、おもむろに口を開いた。 「…ねぇ。 ウチに専属で革素材を卸す気は無い? 言い値で買うわ! 貴女と組めば、私達はもっと素晴らしい物が作れる!」 真剣なその顔は、 彼の提案が紛れも無い本気だと如実に訴えていた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/UBac0NZ1vr

2020-12-14 17:56:00
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「え。絶対ヤダ。面倒くさい」 だが、そんな真摯なローズの提案を、 即切り1秒で容赦無く却下するアウラ娘さん。 「それにこれから、自分んちの商品いっぱい作るんだから、 そんな下らない話してるヒマ無いし!」 あまりの全否定っぷりに、 ローズの中の何かが粉々に砕け散った。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/w79DE8IjDR

2020-12-14 20:38:38
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「…そこまで否定する事ないじゃない…」 余りのショックにそのまま床に崩れ落ちるローズ。 やがて、彼は部屋の片隅へ座り込むと、 地面に「の」字を描き始めた。 見るからに嫌そうな顔をしたアウラ娘さんは、 生ゴミを見るかの様にローズを見下ろすと、 やがてため息をついた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/QBxVQs2XeN

2020-12-15 17:48:00
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だが、今から設備の整った場所を探すのも非常に面倒くさい。 面倒くさいモノ同士を天秤に掛け、 アウラ娘さんは面倒くさい人の機嫌を取る方を選んだ。 「…革素材の補充分、少し多めに作るからそれで我慢して」 その声に思わず振り返ったローズを見て、 彼女は微妙にイラッとした。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/diQ0LnuXlQ

2020-12-16 18:13:18
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「で、必要な革素材の数は?」 面倒事は手早く終わらせる事にしたアウラ娘さん。 「あぁ、ごめんなさい ボアレザー15枚にアルドゴートレザーが10枚よ」 慌てて答えるローズ。 「んー?ボアがその数っていうと… オルタードウールセット?」 え。何で分かるの。 ローズは目が点になった。#FF14 #爺譚 pic.twitter.com/vDL14RGnmx

2020-12-17 19:00:58
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ローズの様子を不思議に思いつつ、 アウラ娘さんは続ける。 「枚数から見て、おそらく5個づつのセット。 大口契約って言ってたからシリーズでお揃いかなって」 「裁縫でボア革使うのって意外と少ないから、 3枚使うセットはオルタードウールくらい。 …当たってる?」 ローズは頷いた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/nAlfNx3lqH

2020-12-17 19:59:21
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「裁縫はあの子の手伝いで良く素材を作るからね。 レシピは大体把握してるの」 上機嫌で答えるアウラ娘さん。 だがそうしてる間も彼女の手は止まらず、 次々と革素材を完成させていく。 「これ使って良い?」 唐突にアウラ娘さんは近くに山積みにされた 失敗した屑フリースを指差した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/OdEwpqg5zb

2020-12-18 19:02:31
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「良いけど、フリースだからまだ糸ですら無いわよ?」 単なる原料でしか無いと指摘するローズ。 「良いの良いの。自分で仕上げちゃうから。 この糸車借りるね」 平然と言うと彼女は馴れた手付きで糸を縒り始める。 それを見てローズは思わず突っ込んだ。 「貴女、革細工師じゃないの?!」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/0oHQkPHcCS

2020-12-19 17:54:00
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「針自体は持ってるんだから、 別に裁縫出来ても不思議じゃ…?」 きょとんとした顔のアウラ娘さん。 「いや、だって渡してから一度も私は教えてないわよ?」 待って待ってとローズが呟く。 「…見様見真似で」 彼女はさも当然の様に言うと ローズも見覚えの無い裁縫道具を取り出した。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/NhR8I2MUJM

2020-12-20 18:59:35
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何を思ったか、突然裁縫を始めるアウラ娘さん。 …速い! その神業とも言うべき作業速度に愕然としつつ、 彼女が何を作るのか気付くローズ。 「…まさか」 やがて出来上がった一式を、 彼女は素早く身に纏おうとする。 『装備できるLvに達していません』 ローズは思わず半眼になった。#FF14 #爺譚 pic.twitter.com/l2EPgTViYL

2020-12-21 19:11:29
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装備一式を持ったまま立ち尽くすアウラ娘さん。 見かねたローズが助け船を出す。 「そこのマネキン使って良いわよ…」 半ば呆れる様に呟くと片隅のマネキンを指差した。 いそいそと装備一式を着せると、彼女は高らかに言い放った。 「じゃーん!私特製オールタード・ウールセットっ!」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/Wca2QZIDdE

2020-12-22 16:54:00
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「そのまま売り物に出来る出来だよ」 得意満面の笑みを浮かべるアウラ娘さん。 恐る恐ると近付いたローズが思わず息を呑む。 革と布、両方の素材を知る者だけが作りえる調和と 確かな技術に支えられた見事な逸品。 深い溜息を吐きながらローズが言った。 「ダメね。売り物にならないわ」 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/1WTLt2BXkB

2020-12-23 19:48:37
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重苦しい沈黙が裁縫師ギルドを包む。 「勘違いしないでね。出来が悪いなんて言ってないのよ。 むしろこんな逸品、そうお目に掛かれないわ。 でも、これは貴女の個性が強すぎるのよ。 裁縫だけを専門とするサンシルクでは売る事が出来ないの」 鎮痛な面持ちのローズが無念そうに呟いた。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/vwnQVhNw75

2020-12-24 17:54:00
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「…え? あれ?ちょっと、どこに行ったの?」 ここでようやく、アウラ娘さんが居ない事に気付くローズ。 「ねぇ!ここに居た子知らない?」 彼は慌てて周囲に尋ねる。 「いや、さっき涙目で外に飛び出して行きましたよ?」 …やっちゃったわ。 ローズは己が迂闊さを呪いたくなった。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/wwq1OTK5XD

2020-12-25 20:17:43
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「あのオバさんも、あの人も、あの子も! みんな…皆…!」 リムサに戻り、涙目で降りしきる雨の中掛けて行くアウラ娘さん。 他人なんてアテにならない。 そんな決意の元、向かうはあの場所。 誰にも邪魔されない「ぼっちの聖地」アスタリシア号。 彼女は再びこの場所へ帰ってきたのだ。 #FF14 #爺譚 pic.twitter.com/i5uKceu4VL

2020-12-26 17:57:00
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まとめたひと
IkuS@FF14:雑煮処 @IkuSFF14

◇FF14の某Durandal鯖メインの群像劇型RP物語の裏話&回想アカとかいうキワモノです。◇フフリとニヤけたらめっけもの。それが当更新の目当てでございます。 ◇無言フォロー等もお気軽に◇RT用アカは@IkuSFF◇本編物語専用タグはこちら⇒#爺譚◇ARK編専用タグはこちら⇒#ARK爺記◇© SQUARE ENIX