嫌味ばかりラチアちゃんに言ってくるような男が、あんなに涙を流しながら「好きだ」って訴えるとは思ってなくって。街の人々を救う医者の家系なのに、街にとって不要だったり不都合だったりする人間を始末する裏の役割も果たしていて、優しすぎる彼はずっと苦しかったんだろうなって。家督を継いで、
2022-07-28 22:53:31次、もし邪魔な人間が現れたら、自分が殺さなければいけないって、ぎりぎりの精神状態で、毎日の見回りを「どうか誰もいませんように」って祈りながら行っていたんじゃないかな。そして遂に1人の女の子が地上に続く階段に足をかけたから、殺さなければいけなくて、彼はそこでもう川を渡ってしまった。
2022-07-28 22:53:32人を殺してしまった彼は、もう戻れないから、どうしたってあの世界線で彼はラチアちゃんの手を取ることは出来なかったんだと思う。だから「俺のいない未来」を選べって言ったんだと思う。そして、もし、また同じことが起こったら「殺してくれ」って。クアト・ヘルトリングは皆が言うように繊細で純真で
2022-07-28 22:53:32そしてきっと誰より優しい街のお医者さんだった。いつか全てを壊さなければならない使命を背負わされていた彼は、何度も何度も何も感じないように思い込もうとしてたけれど、それでも彼は犠牲になった人々を、苦しむ街の人々を忘れられないし見捨てられなくって、結局あの街を、人を愛してしまってた。
2022-07-28 22:53:32人々を救うために地上に出る、という案を認める代わりにラチアちゃんを殺せ、ってカルセド様に言われて迷ってしまうくらいには、街を大切に思ってた。ほんっとうに悲しいまでに他人に優しくしたいと思ってる、人の温もりを欲しがる人だったよ。 ラチアちゃんの愛情が欲しくて、自分だけを見て欲しくて
2022-07-28 22:53:33不機嫌になって拗ねてしまうところも可愛かった。大切な人を作らないように生きてきたから、誰かを愛する心地よさを知ってしまって、でもそのせいで苦しみも抱えてしまって……。言葉を尽くしても彼の良さは語れんってことがここまで打って分かってきた。 ハッピーエンドに至る迄の選択肢が秀逸過ぎて
2022-07-28 22:53:33そしてBAD選択肢との対比が凄まじくて、プレイしてて楽しかったです。特に好きだったのは、彼の優しい祈りにラチアちゃんが未来を諦めない選択肢と、そして最後の最後で選び取った未来を認め前を向く選択肢、素晴らしかった。全部が全部面白かったし、何より、彼の命を長らえさせる薬を毎日半分こして
2022-07-28 22:53:34ラチアちゃんに飲ませてたところ、そして、おそらく最後の一本を、彼女にだけ飲ませようとしてたところ、好きでした。彼があの薬をラチアちゃんに飲ませたのは、ただただひたむきな愛する人への祈りであり願いだったんだなって。だからこそ、BADエンドがつらかった。どうしてこの差分を回収しなければ
2022-07-28 22:53:34ならない???って思いながらエンディング迎えるたびにスタート画面放置してしまって、何度もオープニング見たよ……。ばかやろう。でも割とハイドラ病に侵されたクアトさんの、悲しみと孤独に寄り添うエンディングは好きだったな……。時間跳躍モノってどうしても無かったことにした世界での人々に
2022-07-28 22:53:35思いを馳せてしまうタイプなので、ここが終着点ってBADで、その世界の彼に寄り添って終わるっていうのはある意味、一つの幸せなのではないか、と思ってしまう。だって、最期まで、ラチアちゃんはクアトさんのものだったんだもんな。最後の選択肢でのBADも、もう一度恋をしないと殺してやるって、
2022-07-28 22:53:35言い合ってて、それがまた良かった。 きみに恋をしてない俺に戻りたくないって言うクアトさん良かった。子どもみたいに拗ねたり、嫉妬したり、甘えるクアトさんを優しく抱きしめるラチアちゃんが大好き。なんだかんだ全部嫌いになれなかった。BAD苦しくて辛かったけれど、嫌いになんてなれなかったよ。
2022-07-28 22:53:36全体通して、最初から警戒してたけれどリアンさん√でクアトさんにちょろりんと落ちて、絶対に幸せにしてやるからな!!って息巻いていたんだけど、全身全霊で息切れしながら走ってるプレイヤーの口にトッピング全部乗せパンケーキ突っ込まれるみたいな、もはや拷問レベルに性癖合致な√だったので、
2022-07-28 22:53:36もはやトラウマレベルで好きってなってしまった。しんどい。クアト・ヘルトリングとラチア・フィーリッツが待つ川の向こう側に私は行けない。川底に沈んでずっと二人を見守っています……。 めちゃくちゃ面白かった。後日談がすごく楽しみです。 次はジル!残り二人か。終わりが近づくな……寂しい。
2022-07-28 22:53:36まって。リアンさんを、殺すことにより、戻れなくなったクアトさんを、ラチアちゃんが殺すの??????????業が深すぎるじゃん。
2022-07-29 13:53:36宝物、無くなってなかったら見せてあげる、ってそういうことか、繰り返されるから、その間に集めたものはなくなってしまうから、見せられないんだ。
2022-07-29 21:37:35箱を開き直す、か。箱を開け、中身を見たのは彼女だけ、だからその箱を閉じてしまえば、箱の中身を知るものはいなくなる。箱の中身が未来だとするのならば、箱を閉じた瞬間にその未来は不確定になる、箱をまた開いて確認しなければならない。彼女がその箱を再び開くことで、事象が確定されるってこと?
2022-07-29 21:52:20ジル√、正直言ってることは難しいんだけど、ジルが澄んだ声で「きみが素敵じゃないなら、他の何が素敵なのか分からない。僕の一番だよ、きみは」ってラチアちゃんに言ってて号泣してる。どうして彼がこんなにもラチアちゃんのことが好きなのかすら分からないのに、でもきっとこの言葉は真実。
2022-07-30 22:11:39ねぇえええええええ全部が全部巻きに起こってて、まさかの、リトさんの葬儀後のリアンさんとクアトさんの会話が描写されて私の心がしんだんだけれど。
2022-07-30 22:46:04故人の後を追わせないために、悲しみに暮れるリアンさんに声をかけたクアトさんに、リアンさんが、「ありがとう、クアト。あいつは……長く苦しまずに死ねただろうか……」って聞くんだけれど。そもそも殺した方の立場のクアトさんにその言葉がどれだけ効くと思うてるんやって今もう虚無。
2022-07-30 22:48:18怖すぎて引いた。登場人物たちの一瞬一瞬のシーンを立て続けに見てたから立ち絵とか全然見てなくて、ラチアちゃんが「ジルの目を見てなかったかもしれない」っていうから次の回想から立ち絵見たら本当に困惑したような表情したジルが居てビビり散らかした。シンクロさせる演出怖すぎ。
2022-07-30 22:53:18ジルが寂しさも悲しさも持ち得ていて、ラチアちゃんが自分を見てくれないことに、傷ついていたなんて、そんな、そんな、やっぱりな正解を見せてくるのずるい
2022-07-30 23:23:20誰のことも興味のない素振りをして、でも本当はずっと人間になりたくて、人と同じになりたくて、だからラチアちゃんがほしい、変わりたいと願っているのに、諦めることになれてしまって、自分の願いに気付けないでいる。そんな悲しいまでにいたいけな子は嫌いになれんよ。
2022-07-30 23:27:56ジル√完走。 箱のシステムが大体解明される√。人間になりたい『箱の人形』の物語。全部の√やって、ようやく、ようやく、ジルがラチアちゃんを最初から好きだと言う理由が分かる。なんだろう。とても長い夢をずっと見ていたような、そしてその夢がとても幸せだったような、そんなハッピーエンド。
2022-07-31 13:00:08そしてここに来て、エンドのフローチャート番号が、私がハッピーだと思ってた方の番号が若いことに気づいて、もしかして、この作品、真相に繋がるまでのエンディングはBADっぽい方のエンドの方が正なのか???ってことに思い当たってしまった。そもそも、この世界にはHappyもBADもなくて、あくまでも
2022-07-31 13:00:09彼女が望んだ未来の結果、って意味合いなのかなって。そいやHappyもTRUEもGoodもBADもエンド名に表記がないことに気づいてしまった。つらい。 じゃあなんて言うのが正解なんだろう……。もうエンド名で感想述べていきます。 『愚かで幸せなもう一人の私』 ラチアちゃんが、何も考えずただ周りから
2022-07-31 13:00:09愛されていることを享受している過去の自分を殺そうと決意するエンド。一番初めの夢に出てくるラチアちゃんと同じセリフを言ってるので、きっとあの夢の世界線のラチアちゃんと近しい存在なんだろうな、って。髪型が違うので全く同じではない、ってところが、何度も世界を繰り返し、別の世界線を作って
2022-07-31 13:00:10いるってことを感じさせて良かった。あの夢のラチアちゃんは、このラチアちゃんではないけれど、似たような選択をした結果のどこかの世界線のラチアちゃんなんだろう。 『墓石に寄り添う』 先のことを本当の願いに蓋をして目を逸らし、束の間の幸せを得るエンド。ラチアちゃんが危惧した通り、ジルは
2022-07-31 13:00:10悲しみのあまり記憶を忘却し始めてて、この未来を幸せだと選び取ったはずなのに、苦しみに塗りつぶされて、幸せだったことが無くなっていく無力感に苛まれるエンディングでした。 『僕の未来、再会を待つ』 共にいることは出来ないのに、待つ間の苦しみも全て幸せへの絶対条件、そしてジルが涙を思い
2022-07-31 13:00:10出せて、良かったなぁってなったエンド。何よりもラチアちゃんが望んだ通りに、涙を流すジルの隣にはガネットさんとキューがいて、ジルが一人でいる未来がなくなってて、いつか、そういつか、ラチアちゃんと再会する日まで彼が一人じゃないことを感じさせてとても良い幕引きでした。
2022-07-31 13:00:11全体通して、ジルが人に近くなっていくのを見守っていくのが心から切なくなるシーンもあれば、ほんと見た目年齢と同じくらいの男子みたいなことしてて、微笑ましくなったり、最後まで泣いたり笑ったり、ほんとジル√!って感じの話でした。ガネットさんの心情とか聞けてそれもまた良かった。
2022-07-31 13:00:11