meditation……【瞑想】を正常終了。notice……思考ルーチン更新。 我々がこの【巣】で不死を手にしたのは遠い昔。古い思考を捨てゆく必要性は今も変わらない。私は初期型ゆえ頻繁に瞑想を要する。老害と囁かれながら続く不死。先輩の管理番号39は自ら【巣立ち】を選んだ。天啓の光はまだ見えない。
2019-03-09 22:00:21be deep in meditation... 深い呼吸と共に「今」の自分の感覚にただただ注意を向ける。 この瞑想は、日々の感謝の言葉を綴っている「39ノート」を開く前の儀式的なものだ。どんな嫉妬や不快感も全て受け入れた上で、感謝する。この行為がいつも「私」という小さな世界から優しく巣立たせてくれるのだ。
2019-03-09 22:01:54窮屈な着心地も、押し付けられた平等も、全部嫌いだったのに。 制服を脱いだ先の、大人にならなければならない未来が、怖い。 「じゃあ、君を守る為に、僕が先に大人になるよ」 笑った貴方が、とても素敵だから。 ローファーも脱ぎ捨てて、貴方の隣でヒールを響かせて歩きたいと思ったの。 #140字小説
2019-03-09 22:01:57「あれが何て桜か知りたくてさ」教室の窓から同じ方ばかり見てた変わった奴。俺も殆ど喋ってないが、今日は最後の巣立ちの日だしと声をかけたら、木を指差してそう答える。聞いてくれてサンキューと言われたが、やっぱり変わった奴だと思った。それがそこにしかない新種の桜だと奴が突き止めるまでは。 pic.twitter.com/8J0z1Mivtv
2019-03-09 22:02:13見慣れた景色に背を向ける。今までの生活、その巣立ち。桜吹雪の中、見上げた青空がより一層映える。「先輩。改めておめでとうございます」卒業式が終わって後輩が一人駆けてくる。「社会人辛くなったらいつでも戻ってきてください」「サンキューな」彼女らと過ごした日々を思い出し新たな坂道を登る。
2019-03-09 22:02:27ずっとあの子と一緒にいた。赤ん坊から今までずっと。けど、もう巣立ちの時なんて本当に早いのね… 「…バイバイ…お母さん…!」 走り去るあの子、首筋に伝わるゾンビの牙の感触。これで役目はお終い、そう心が納得する …行ってらっしゃい。この終わっちゃった世界を、その翼で翔けていってね
2019-03-09 22:03:31#深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite ) #140字小説 この前後の場面を考えてみるのも面白いかも……と考えながら書いてみました。 pic.twitter.com/iTBM4VkiEJ
2019-03-09 22:03:37私の巣立ちは呆気ないものだった。バス時間が迫り慌てて家を出ようとした時、見送る家族の中父親だけがmeditationというアプリを使って瞑想をしており、壁と向き合っていた。何故今。時間もない為、冷蔵庫に貼られた掲示板に「パパ39」と一言書き残した。泣いた顔を隠していたのだと知ったのは最近の話
2019-03-09 22:06:56#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) お題 ①巣立ち ②39(サンキュー) ③meditation pic.twitter.com/BGUrlFyJM6
2019-03-09 22:07:22「追加課題がががが! meditationって何だっけ」「えーと、調停か瞑想か偏差のどれか」「ツモ、39(ザンク)、1000・2000!」 ウチは学部でキャンパスが遠く離れる。新入生共通の寮にいた俺達も、間もなく各自の新場へ巣立つ。荷造りの傍ら、別れを惜しみつつ賑やかに過ごす。同期の桜が、また咲く。
2019-03-09 22:10:59#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite) #140字ss #140字小説 #怪談 お題/巣立ち・39(サンキュー)・meditation pic.twitter.com/MYrBfNeAr8
2019-03-09 22:14:14おれはもうすぐここを巣立つんだけど、今までお世話になった人たちに39(サンキュー)と声に出して感謝を伝えたい。 そう思いながら玄関から入ろうとしたのだけど、鍵が閉まっていて入れない。 おいおい、もう締め出し食らってんのか?なんで? ここで諦めるべきかそれとも・・・・どうする??
2019-03-09 22:33:24巣立ちを迎える生徒の名簿を撫で、溜息を吐いた。 「先輩は、卒業生の心配とかします?」 「学校と社会は違うから、心配するだけ無駄。小鳥の雛は巣立ってから生き方を学ぶだろ?人間も一緒」 心配ばかりが先走る私に、先輩が「大丈夫」と笑う。 「最後には巣立鳥として飛び回る姿を、何度も見てる」
2019-03-09 22:33:24瞑想をしていたら39人目の弟子が、私を訪ねてきた。 「この森を出て新しい世界を見に行きたい」 それならば行けばいい世界は広くてたまに残酷なところもあるけれど素敵な所だから」 この子も巣立っていく。寂しくはない新しい世界を見て欲しいものだ。 この森から出られない私の代わりに。
2019-03-09 22:38:33⚽️お題/①39 ②巣立ち #深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite ) #140字小説 #140字ss pic.twitter.com/zKsstVpoAd
2019-03-09 22:46:02巣立っていく友の顔は、どの顔も皆、まるで申し合わせたかのように晴れやかだ。今日のこの日を境に、過去のわだかまりなど、無かったことにしてしまえるものならば。私の心が見えたように、声がする。サンキュー。白い歯を見せて笑う君の靴紐は、また解けていた。#深夜の真剣140字60分一本勝負 pic.twitter.com/QCdYDdJDH4
2019-03-09 22:51:4639年、彼女いない歴。 両親に詰め寄られ息苦しい日々。瞑想する僧侶の如く耐える… だが、もう終わり… 何度も見合いに負け続けた俺に、巣立ちの時が来たのだ。 泣いて喜ぶ両親。 …これでいいよな 「君は良いのか?」 「脛齧りって言われてますから」 「お互い余り物か」 「きっと、福があるわ」
2019-03-09 22:57:34