ゆざきさかおみ『フランシス・ベーコンの恋愛脳』レビュー

おとなり（本アカ→ @otonarii ） @otonari36

これは古いので読まないでおこうとしたけど、他作品の疑問を探るために結局…。 『フランシス・ベーコンの恋愛脳』 ゆざきさかおみ(著) コスミック出版発行 2018年5月26日初版発行 pic.twitter.com/0E6G0i4c4Y

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著者の1番古いコミックスであり（同人とかはよく知らんけど。）、描いた本人も今振り返ると上手くできず悔しい部分も多いんじゃないかと予測はしていたのだけど………正直、同著者の作品の中で最も良かった。そして、この後の作品がどうしてああなったかもだいたいわかってしまった。

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本書はBL漫画だけど、BL描写のみにとどまらず、大学生活がかなり具体的。サブキャラクターもかなり印象的に映っていて、素晴らしかった。読者が体験したことのないことを疑似体験させることに成功していると思う。 pic.twitter.com/l7wM2KqbMu

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ただ、主人公が気持ち悪い。サンプルページにあるように、好きな先生のことを思って1人で致すという設定だけど、第4話はドン引きレ○プ展開。相手の先生も好きだった理由が弱く消化不良な読者も多そう。 ただ、BLコミックとしては全体的にそこそこの域の感はある。 pic.twitter.com/ieUoOFIYXH

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最も気になったというか、注目してしまうのが、編集がめちゃくちゃ面倒見てるところで、「本当にこれが編集の仕事なのか！？　過労死するぞ！？」なチェック態勢でビックリした。おそらくこの後の作品ではここまで面倒見てもらっていないと思う。 pic.twitter.com/Pws9mGzWCL

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以下、『フランシス・ベーコンの恋愛脳』総評。 女性と接点がなくまともに近寄れすらできない男性主人公が小学生以下の女の子を襲う漫画をBL転換したような、そんな不思議なBL漫画だった。主人公はとにかく好きな相手と関係構築する自信がなく、そしてそれが暴走でしか表現できないのは異様だと思う。

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『フランシス・ベーコンの恋愛脳』を読むかぎり、作者の人は根本的に恋人との人間関係がどういうものかまるでよくわからないのでは？ だから、「ポリコレ」を熱心に支持する人が訴える「性的合意」を濫用するしかなくなってしまった気がする。人と人との合意がよくわからないにもかかわらず。

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『国枝くん～』に出てくる「セックス同意書」の意味不明さもそれで全部説明できてしまう。何が悪いのか本当にわかっていない感じしかない。 まあ、それを止めない周囲も周囲というか、都合が悪くなったら見て見ぬふりをする冷たい人しかいないんだろうね。

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全体的にスクールライフが良く描けている『フランシス・ベーコンの恋愛脳』に関しては、ここのモブに妙な具体像があるのが引っかかっている。まあ、そういうところ気にするのは私ぐらいなんだけど。 pic.twitter.com/sXjZxNspTG

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