お題「二百十日」「宿題」「無限」
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Keiko Nagamori @ki_engi

明日で二百十日。一年の三分のニが過ぎてしまったのに、未だ僕は今年の宿題をやり遂げていない。 宿題、それは君の骨を納骨すること。子供達に急かされているよ。でもまだ僕は離れたくない。去年の夏、君が去った日から僕は、君の無限の愛に今更日々溺れているんだ。ほら、もうすぐ庭のバラが咲く。

2019-08-31 21:07:10
津森七@文学フリマ京都い-36 @tumori_nana

無限に湧き出る人生の宿題に疲れてしまったから、風よ吹け、とあの子は願った。吹け、吹け、風よ吹け。稲を倒し、果実を落とし、すべてを破壊し去ってゆけ。私をつれて去ってゆけ、と。そうしてあの子は消えてしまった。残された私は、どうして自分が彼女の風になれなかったのかと、今もただ、此処で。

2019-08-31 22:00:46
RAY/※※※ @growler_ray

無限の命、若さ、強さ…私が見ているこれも含めて、よく無限というのは出てくるけれど、本当の無限なんて、この世界にあるのかな あったとしても、私はそんなのいらないなぁ。無限なんて絶対持ちきれないよ 「…なに見てるの?私も…」 …あ、でもこの子への無限の愛は、私が今持てちゃってるかも?

2019-08-31 22:01:55
花滝ちかる @chikaru_toka

「教師は生徒達に平等であるべきだ。私は貴女の気持ちには応えられない」 振り言葉まで模範解答で、泣きたくなるわ。 生徒でも子供でも、本気の恋くらい知っているのに。 「だから、卒業して1年経っても貴女の心が変わらないなら、もう一度来るように」 宿題だ、と貴方が笑って、私は真っ赤になった。

2019-08-31 22:02:40
じらこ @jirako

夏休みが終わり新学期の朝。 ボク「宿題、忘れました。」 先生「ふむ、じゃあ取りに帰りなさい。」 え? 無理無理ムリムリ。 やってないし、家に帰っても、かあちゃんいるし。 どうしよう、どうしよう。 それからボクは嘘をつかなくなった。 「宿題、やってません。」 @140onewrite

2019-08-31 22:02:56
みのは引越ししました @mino_0314

「悪い、世界史見せて」宿題のワークを見せる事は毎年恒例だから別に構わない。構わないけれど「どうしていつもギリギリなのよ」「いやぁ、気づいたら31日で」部活があったとは言え、夏休みは二百十日ある。それに、課題は休みの一週間前には……考えるのはやめよう、無限ループになるだけだ。

2019-08-31 22:03:38
水先 れん @gardenia_140ss

「宿題はもう終わったのか?クソガキ」 もうとっくに終わってるのに 酔っ払った叔父が聞いてくる。 叔父は口が悪く酒も煙草も 賭け事も好きな人間だ。 「俺はいつも丸写しだ」 まるで武勇伝のように毎年語る。 「あの頃が無限につづきゃあ良かったのに」 叔父はまだガキの頃の 二百十日を夢見ている。

2019-08-31 22:04:16
モモンガ生命体(芳々) @saturn142900

「あなたが好きです」 ずっと憧れていた彼女に告白されて浮かれた。その足で籍を入れ二百十日目、 かわいい子供が産まれた。 「名前、決めてくれた?」 「いや、まだ。予定より早く産まれたから」 かなりの早産なのに他の子と大差ない。 「じゃ早めに、宿題ね」 「わかった」 深く考えずに僕は頷いた。

2019-08-31 22:14:35
モモンガ生命体(芳々) @saturn142900

「無限ってあると思う?」 「無限?」 「そう、ずーっと同じ日が続くとか」 「やめてよ」 私は不快感をあらわにするが友達は続けた。 「明日のマラソン大会嫌だから」 「バカなこと言わないで」 ため息をつく、私は今日を二百十日も繰り返しているのだ。忠告した。 「滅多な事を言わない方がいいよ」

2019-08-31 22:14:46
掃き溜めに鶴 @hakidamenoturu

朝顔は咲かなかった。「想像で描けば?宿題なんだから早くしな!」ママが怒鳴る。私は鉛筆を握り、観察日記と向き合った。日記の中で嘘が芽吹き、花が咲く。こんな嘘の日記でも、読んだ人にとってら事実として映るのだろう。ベランダを見れば、土しか見えないプランターが恨めしそうに私を見ていた。

2019-08-31 22:29:35
秋月蓮華 @akirenge

俺の夏休みが繰り返して今日で二百十日目、つまりは半年は夏休みをしているわけだがこのループ、どうしたら抜け出せる? 「もしかして無限に続くんじゃえかこれ」 困る。甲子園だって見飽きた。 「宿題したくねえ、待てよ」 だらだら九月以降も期日を延ばしてやろうとした宿題、今度はやってみるか。

2019-08-31 22:30:52
tao. @tao18683808

「あ〜ぁ、もう夏休み終わっちゃうなぁ。」 宿題をしながら、そう呟いていたあの頃の自分の言葉を思い出す。 あの頃、無限とも感じられた夏休みにも、ちゃんと終わりがきた。 二百十日、土曜日、二十三時。 頭上の明かりだけが灯るこの部屋で机に向かう。 この仕事にも、ちゃんと終わりはくるはずだ。

2019-08-31 22:37:43
Altair @_altair_73

彼女が向かいに座る気配を感じながらも、僕の視線は上げられないまま。シャーペンをノックする音がやけに響く。教室には、二人きり。恐る恐る顔を上げた拍子に視線がぶつかる。「宿題を手伝ってほしい」と言ったけれど、何より知りたいのは君の気持ちだった。見開いた君の瞳は、僕に何を教えているの。

2019-08-31 22:52:37
KTQ @wholiveo

@140onewrite 「夏休みの宿題、いつ頃やってた?」 聞かれて、案外バラバラな事に気がついた。すぐやった年もあれば、休み明けまで引っ張った年もある。ムラっ気だった。 宿題かどうかは関係ない。面白いものからやったんだ。面白い事は無限にある… 時間は無限に流れ、季節は繰り返す。今年も二百十日を迎える。

2019-08-31 23:07:07