第10回深夜の真剣140字60分一本勝負

暁 悠宇 @a6JGNUYtaWLl8wJ

"私のことどう思ってる？" あの日君にそう問われた。いつも通りの笑顔だった。だから僕は酷いことを言ってしまった。 "嫌いに決まってる" その一言をどれだけ後悔したか。君と最後に話したあの日からどれだけの年月が経った。君がいなくなってしまったから、僕の本当の答はもう永遠に伝えられない。

暁 悠宇 @a6JGNUYtaWLl8wJ

"私のことどう思ってる？" あの日君にそう問われた。いつも通りの笑顔だった。だから僕は酷いことを言ってしまった。 "嫌いに決まってる" その一言をどれだけ後悔したか。君と最後に話したあの日からどれだけの年月が経った。君がいなくなってしまったから、僕の本当の答はもう永遠に伝えられない。

花滝ちかる @chikaru_toka

考えに考えて、たったひとつの単純な答えにしか辿り着けなかった。 黙っているのが苦しい、という動機。 ならば伝えるしかない、という結論。 「お前が、好きだ」 「私も、貴方が好きです」 お前の花のような笑顔に知った。 恋というありふれた現象は、こんなにも鮮やかな幸福だったのか。 #140字小説

花滝ちかる @chikaru_toka

考えに考えて、たったひとつの単純な答えにしか辿り着けなかった。 黙っているのが苦しい、という動機。 ならば伝えるしかない、という結論。 「お前が、好きだ」 「私も、貴方が好きです」 お前の花のような笑顔に知った。 恋というありふれた現象は、こんなにも鮮やかな幸福だったのか。 #140字小説

楓もち/春秋 @mapledanke

いつもの様に神社へ現れるや否や、「今日で十になりました」と小さな手を合わせる幼い子。「早速宴を開こう」そこに住む神様が大声で笑ったが、その子はそのまま帰ってしまった。「……ああ、成る程。十になったことで、ついに私の姿が視えなくなってしまったか」いつもの事だな、と笑う声は寂しげで。

楓もち/春秋 @mapledanke

いつもの様に神社へ現れるや否や、「今日で十になりました」と小さな手を合わせる幼い子。「早速宴を開こう」そこに住む神様が大声で笑ったが、その子はそのまま帰ってしまった。「……ああ、成る程。十になったことで、ついに私の姿が視えなくなってしまったか」いつもの事だな、と笑う声は寂しげで。

RAY/※※※ @growler_ray

「もう十回桜が咲いたら、この木の下で……」 私には、彼女がいた。いや、彼女になりかけた人がいた。 とても好きだった。けれど卒業の日、その人はそう言って私の前から去っていってしまった。理由は分からない。 だから今日聞こう。私が私の口で直接、あの向こうから歩いてくる見知った人影に。

RAY/※※※ @growler_ray

「もう十回桜が咲いたら、この木の下で……」 私には、彼女がいた。いや、彼女になりかけた人がいた。 とても好きだった。けれど卒業の日、その人はそう言って私の前から去っていってしまった。理由は分からない。 だから今日聞こう。私が私の口で直接、あの向こうから歩いてくる見知った人影に。

RAY/※※※ @growler_ray

次第に迫っていくカウント、それが十に到達した時、私の命が尽きることは知っている。 私は何もしてはいない、それはただ理不尽に、いきなり突きつけられたカウント。怖くて何度も壊そうとしたけれど、決して壊れなかった。 ……もうじき針が十を指す。ああ、これは、一体なんの罰だったのだろうか。

RAY/※※※ @growler_ray

次第に迫っていくカウント、それが十に到達した時、私の命が尽きることは知っている。 私は何もしてはいない、それはただ理不尽に、いきなり突きつけられたカウント。怖くて何度も壊そうとしたけれど、決して壊れなかった。 ……もうじき針が十を指す。ああ、これは、一体なんの罰だったのだろうか。

秋月蓮華 @akirenge

点々と雨が降り注ぐ。 首に十字架をぶら下げた少女は仕事終えて一息。 転がっているモノについては処理班任せ。 「毎回想うのだけれども」 誰に聞かせるまでも無く呟いて、 「何時かこの日々は終わるだろうか。終わるのだろうけど」 勝手に答えを出しつつ立っていた。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

秋月蓮華 @akirenge

点々と雨が降り注ぐ。 首に十字架をぶら下げた少女は仕事終えて一息。 転がっているモノについては処理班任せ。 「毎回想うのだけれども」 誰に聞かせるまでも無く呟いて、 「何時かこの日々は終わるだろうか。終わるのだろうけど」 勝手に答えを出しつつ立っていた。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

ちょこぐま🍫🐻 @RLIK0805

お題｢十｣｢点｣(答) #深夜の真剣140字60分一本勝負 pic.twitter.com/fNyhvmiX28

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ちょこぐま🍫🐻 @RLIK0805

お題｢十｣｢点｣(答) #深夜の真剣140字60分一本勝負 pic.twitter.com/fNyhvmiX28

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kana @kanaponco

@tos とある問題の答えを出さなければいけないと仮定する。そして答えまでがとても厳しいとする。その答えに辿り着くまでに傷ついたりする人もいれば手伝って貰う人もいるかもしれない。しかし同じ答えに辿り着いたとしても道程の中で10点満点の満足を得られる人は少ない。それは達成感という。

kana @kanaponco

@tos とある問題の答えを出さなければいけないと仮定する。そして答えまでがとても厳しいとする。その答えに辿り着くまでに傷ついたりする人もいれば手伝って貰う人もいるかもしれない。しかし同じ答えに辿り着いたとしても道程の中で10点満点の満足を得られる人は少ない。それは達成感という。

氷月🌙 @hiduhiyo47_w

今の僕の返答は何点だった？ 君の気分をよく出来たかな？ 気分屋の君のご機嫌を取るのは大変。僕はだいぶ慣れたつもりなんだけど、それでも結構大変。 それでも一緒にいたいから、僕は君のご機嫌を取ろう。 十点満点の答えを出してみせるから、恋人として君の隣にいさせてください。

氷月🌙 @hiduhiyo47_w

今の僕の返答は何点だった？ 君の気分をよく出来たかな？ 気分屋の君のご機嫌を取るのは大変。僕はだいぶ慣れたつもりなんだけど、それでも結構大変。 それでも一緒にいたいから、僕は君のご機嫌を取ろう。 十点満点の答えを出してみせるから、恋人として君の隣にいさせてください。

∫ MatoP @_Mato_P_

恋ってやつは、すごく難しい。 どんだけ頑張っても、君からは10点、そう言われる。 この恋に答えはあるのだろうか？ うんうん唸り、頭がパンクする。 あぁ、ぼくって何も君のことわかってないなぁ。 次のデートの時は、3桁満点が取れるかな？ 君がずっと10点満点で点数つけたと知るのは後の話。

∫ MatoP @_Mato_P_

恋ってやつは、すごく難しい。 どんだけ頑張っても、君からは10点、そう言われる。 この恋に答えはあるのだろうか？ うんうん唸り、頭がパンクする。 あぁ、ぼくって何も君のことわかってないなぁ。 次のデートの時は、3桁満点が取れるかな？ 君がずっと10点満点で点数つけたと知るのは後の話。

mono @mono3h

点と点を繋げてみても、答なんて何もなかった。 「意味なんてないよ。初めからね。」 空に煌めく星々から、一つすくって口に放り込む。 繋げた線は、それだけでもろく崩れ去った。 「十を求めても、一すら手に入らない。」 結局は答など求めても意味がないのだ。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

mono @mono3h

点と点を繋げてみても、答なんて何もなかった。 「意味なんてないよ。初めからね。」 空に煌めく星々から、一つすくって口に放り込む。 繋げた線は、それだけでもろく崩れ去った。 「十を求めても、一すら手に入らない。」 結局は答など求めても意味がないのだ。 #深夜の真剣140字60分一本勝負

＿＿＿ @yYiX4

朝。登校完了は8時30分。40分からは小テスト。自称進学校のこのクソ学校はこのテストで一定以上の点を取らないと居残りである。今日は彼女との三ヶ月記念日。居残りなんてできない。勢い込んで挑んだ十問。数学の一問一答。提出した後、彼女のクラスに向かった。「俺じゃなくて数学を恨んで下さい…」

＿＿＿ @yYiX4

朝。登校完了は8時30分。40分からは小テスト。自称進学校のこのクソ学校はこのテストで一定以上の点を取らないと居残りである。今日は彼女との三ヶ月記念日。居残りなんてできない。勢い込んで挑んだ十問。数学の一問一答。提出した後、彼女のクラスに向かった。「俺じゃなくて数学を恨んで下さい…」

夢夜 @ruya_reve

「俺のこと、どう思ってる？」 「どう……とは？」 「俺のこと、嫌い？」 嘘はつきたくないから沈黙で答える。 「じゃあ、好き？」 答えられない問いにも沈黙を。 不意に強い力で抱き締められた。 「俺を好きじゃないなら拒絶して？」 ……私には、貴方を拒むことなどできるわけありません……。

夢夜 @ruya_reve

「俺のこと、どう思ってる？」 「どう……とは？」 「俺のこと、嫌い？」 嘘はつきたくないから沈黙で答える。 「じゃあ、好き？」 答えられない問いにも沈黙を。 不意に強い力で抱き締められた。 「俺を好きじゃないなら拒絶して？」 ……私には、貴方を拒むことなどできるわけありません……。

夢夜 @ruya_reve

「俺のこと、嫌い？」 答えは……沈黙。 「じゃあ、好き？」 この答えも、沈黙。 お前を腕の中に閉じ込める。 「俺を好きじゃないなら拒絶して？」 三たび沈黙。 少し体を離してお前を見つめると、その綺麗な瞳が潤んでいた。 ……ねえ、これは勘違いしても――自惚れても、いいんだよね……？

夢夜 @ruya_reve

「俺のこと、嫌い？」 答えは……沈黙。 「じゃあ、好き？」 この答えも、沈黙。 お前を腕の中に閉じ込める。 「俺を好きじゃないなら拒絶して？」 三たび沈黙。 少し体を離してお前を見つめると、その綺麗な瞳が潤んでいた。 ……ねえ、これは勘違いしても――自惚れても、いいんだよね……？

ポッキー（山野千鶴） @lilianne0523

君からの答え、いつまで待てばいいのかな。一年が十年に感じられるよ。きっと君には、わかりかけているんだ。私が君の望んでいるような女性ではないことを。最初に百点をつけてくれていたのなら、赤点になって彼女失格の烙印を押される前に、待つのは止めることにするよ。悲しいけど、バイバイ。 pic.twitter.com/MrwkasmxYF

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ポッキー（山野千鶴） @lilianne0523

君からの答え、いつまで待てばいいのかな。一年が十年に感じられるよ。きっと君には、わかりかけているんだ。私が君の望んでいるような女性ではないことを。最初に百点をつけてくれていたのなら、赤点になって彼女失格の烙印を押される前に、待つのは止めることにするよ。悲しいけど、バイバイ。 pic.twitter.com/MrwkasmxYF

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こやままやこ @coyamayaco

だからさ、順位は関係ないんだよね。私はもっと高得点がとれると思ってたから、この結果には満足できない。コツコツ努力を積み重ねてきたのに細かいミスしちゃって。次こそ完璧を目指す。一番なのに喜ばないのは傲慢だとか言う人もいるけど、私が負けたくない相手は昨日までの私だけだから。

こやままやこ @coyamayaco

だからさ、順位は関係ないんだよね。私はもっと高得点がとれると思ってたから、この結果には満足できない。コツコツ努力を積み重ねてきたのに細かいミスしちゃって。次こそ完璧を目指す。一番なのに喜ばないのは傲慢だとか言う人もいるけど、私が負けたくない相手は昨日までの私だけだから。

津森七@文学フリマ京都い-36 @tumori_nana

十年前から私のことが好き？は、あんた正気なの。じゃああんたは転校してから今日まで、七歳の私をずうっと愛してたってわけ。八歳になっても、十歳になっても、十七歳になっても、七歳の私を。ああ、とんだ変態ね。七歳の私の、どんな姿態を想像してイクの。さあ、答えなさいよ、このロ・リ・コ・ン。

津森七@文学フリマ京都い-36 @tumori_nana

十年前から私のことが好き？は、あんた正気なの。じゃああんたは転校してから今日まで、七歳の私をずうっと愛してたってわけ。八歳になっても、十歳になっても、十七歳になっても、七歳の私を。ああ、とんだ変態ね。七歳の私の、どんな姿態を想像してイクの。さあ、答えなさいよ、このロ・リ・コ・ン。

千川@金欠マン @senkawa31337

一点に意識を集中しろ。さすれば道は開けるとは誰が言ったものか。 その結果一を聞いて十を知ることが出来るようになった。それはいい。 でも、1番知りたいものがわからない。 「どうした？気が乱れているぞ？」 お師匠様、あなたのせいです。 この道を知って早幾年。 恋心というのは難しい

千川@金欠マン @senkawa31337

一点に意識を集中しろ。さすれば道は開けるとは誰が言ったものか。 その結果一を聞いて十を知ることが出来るようになった。それはいい。 でも、1番知りたいものがわからない。 「どうした？気が乱れているぞ？」 お師匠様、あなたのせいです。 この道を知って早幾年。 恋心というのは難しい

藤黄書房 @to_o_syo_bo

#深夜の真剣140字60分一本勝負 一を聞いて十を知る。 それが君に対する優しさだと思っていた。 君の小さなアピールやいつもと何かが違う点を、わかった気でいた。 僕の前からいなくなったことが君の答えなんだと、今更ながらわかったよ…。

藤黄書房 @to_o_syo_bo

#深夜の真剣140字60分一本勝負 一を聞いて十を知る。 それが君に対する優しさだと思っていた。 君の小さなアピールやいつもと何かが違う点を、わかった気でいた。 僕の前からいなくなったことが君の答えなんだと、今更ながらわかったよ…。

色糸 @IRO_Iroito_

哀しんでいる人を慰めたり、悩みを聞いたりする事は簡単だ。 その人が望む答えを出せば良い。 けど、一つだけ難しいのは怒りの沸点。 怒鳴る人、物に当たる人、黙り込む人、様々な形がある。 いつも朗らかな少年に問う。 「何で君は怒らないの？」 彼は微笑み答える。 「何で怒る必要があるの？」

色糸 @IRO_Iroito_

哀しんでいる人を慰めたり、悩みを聞いたりする事は簡単だ。 その人が望む答えを出せば良い。 けど、一つだけ難しいのは怒りの沸点。 怒鳴る人、物に当たる人、黙り込む人、様々な形がある。 いつも朗らかな少年に問う。 「何で君は怒らないの？」 彼は微笑み答える。 「何で怒る必要があるの？」