【三人組】真っ黒な瞳をしたあいつ

ナナシ @darkmoon_souji

【メモ】 壱岐佳一は成績優秀だ。 いつもテストで学年上位に入っている。 ーーそう。学年上位であって、トップではない。 毎回2位なのだ。 1番は、いつもあいつだ。 真っ黒の瞳をした、あいつ。 #ホタテ創作_三人組

ナナシ @darkmoon_souji

【メモ】 「鈴子の私服かーそういや見たことないなー」 「そうですね。いつもは制服ですもんね」 「楽しみだなーあとは邪魔な付き人がいなければなー」 「遊びに行くわけじゃねぇぞこのくそリア充」 「怖！最近僕に対して威圧的すぎない！？」 「リア充滅べ……」 「僕以外にもリア充はいるよ！？」

ナナシ @darkmoon_souji

「……お待たせしました」 「あ！やっと来た！ねぇ、鈴ちゃん。聞いてよ、妃都美ちゃんが僕を……うわああぁぁぁ！！？」 「うるせぇぞ、このくそリア……って、す、鈴子さん！？」 「……何か」 「なんっ……何で制服！！？」 「休みの日に制服！何てこと！！」 「……」

ナナシ @darkmoon_souji

「僕ら今からどこ行くの？学校……？」 「来週の土曜日は授業があるけど、今日は休みのはず。私が間違えるわけありません」 「世間様から見れば、あ、今日学校あるのかなで済まされると思うよ？でも完全に浮かれていたこっちの気持ちはどうなるの？初めて見る私服姿に期待をしていた僕の気持ちは？」

ナナシ @darkmoon_souji

「くそリア充といえどもさすがに同情します」 「あ、呼び方はそのまんまなんだ？」 「鈴子さんさすがに同じ女子としていかがなものかと。休みの日に制服を着てはいけないという決まりはありませんが、この哀れな我が主の気持ちも汲み取ってあげてもらいたいものです。そして私も楽しみにしていた！！」

ナナシ @darkmoon_souji

「本音出たねー」 「さぁ！鈴子さん！あなたの言い訳を聞きましょう！こいつがそういう趣向だとでも思ったか！？」 「ちょ、やめて！僕が変態みたいに言わないでくれる！？」 「……だって」 「何ですって！？もっと大きな声で！」 「だって……何を着ればいいのかわからなくて…」 「……」

ナナシ @darkmoon_souji

「……まぁ、いいんじゃない。制服でも」 「ハイ！そうやってすぐ甘やかす！鈴子さん、そりゃあないでしょ。普段遊びに行くときとか……」 「……遊びに行くような友達いないので……」 「……」 「妃都美さん……」 「う、うるさいわね！そんな目で見るんじゃない！」 「ジャージしかなくて……」

ナナシ @darkmoon_souji

「ジャージよりかは制服かな……」 「妃都美さんみたいな可愛い服はもっていなくて……」 「あー！そう！わかった！わかったわよ！だったらこの私がコーディネートしましょう！代金は全てこいつに請求すればいい」 「え！」 「別にいいけど遊びに行くわけじゃないんだよね？」 「さぁ！行くわよ！」

ナナシ @darkmoon_souji

【メモ】 「私も修行を積めば、きっといつかできるだろうと思っていた」 「破壊だけでなく、救うこともできるだろうと」 「でも駄目だった。私には才能がなかったんだ」 「朔太朗はいとも簡単に救ってみせた。私ができなかったことをやってのけてしまった」 「悔しいと思うのと同時に、才能がないのだ

ナナシ @darkmoon_souji

と改めて気づかされた」 「失望した。自分に。破壊することしかできないなんて、何の役にも立たない」 「落ち込む私に彼は言った。破壊することも必要だ、と」 「僕にはそれができない。だから、破壊が必要になったときは鈴子が破壊してよ。その力で、僕を守ってくれる？」