めも(2024-04-21時点)
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tricken(まだ術後だるい週末研究員) @tricken

虎に翼の現状素晴らしいところ: (1) 「有害な男性性」と「家父長制」と「パターナリズム」とが、重なりつつも明確に異なる顕れとして描かれていること。しかしそのどれもが連合して女性を責め立てている。 (2) 女性の権利向上が「強い女性のため」だけにならないような配慮が行き届いている。

2024-04-22 00:59:56
tricken(まだ術後だるい週末研究員) @tricken

(3) 「決定的役目は果たさないが、少なくとも決して有毒ではないアライ男性」とでも呼ぶべき存在が、(物語の中ではいっけん「役立たずの男性」と区別がつかないながらも)複数登場し、部分的に主人公女性たちを支援していること。(『虎に翼』を毀損する的外れな批評の多くは、この美点を見逃している

2024-04-22 01:03:44
tricken(まだ術後だるい週末研究員) @tricken

(4) 「法律が現状差別的であること」は「それを適用する社会も同様に差別的に考えて良い」という免罪を意味せず、むしろ司法の場ではその法律がどんな正義や平等を実現しようとしたかというコンセプトに立ち返って考えるべきだし、考えていいんだ、と示したこと(特に第2週)。

2024-04-22 01:19:09
tricken(まだ術後だるい週末研究員) @tricken

演技やシスターフッドづくりの面も良いが、こうした社会構造的な目配せの明敏さ、その上で近代日本司法ものをやっていく上での現代レベルでの倫理的な課題のクリアの仕方、どれも申し分なく、美しい。評判になるのもこの三週間ではっきり理解させられた。

2024-04-22 01:23:07
tricken(まだ術後だるい週末研究員) @tricken

これでもう個人的には言い尽くした気持ちになっているんだが、きちんとした論評をしたと言われるためにはこの4-5倍の言葉を費やさないと記録として残らないだろうな。

2024-04-22 01:24:19
tricken(まだ術後だるい週末研究員) @tricken

特に第二週後半の結末は、今まさに令和06年に共同親権の法改正を水際でなんとかしなければならない事態において、「どんなに法律が最悪でも司法の現場にはまだやれることがある(それはそれとして法律の改悪はいつだって食い止めろ)」という気持ちの整理がついた。 x.com/tricken/status…

2024-04-22 01:39:57