長き夜の137字（第3回誰のツイートか当てまshow）

よる🌜 @yoru_concrete

【#長き夜の137字】開催 （第3回誰のツイートか当てまshow企画） 🌜137字以内かつ下記の5つの指定ワードのうち2つ以上を含んだ文章を主催のよるまでDMする（⚠️テンプレコピペ必須） 🌜指定ワード 白、天、音、傷、唇 （熟語や動詞にしてもよい） 🌜〆切→29日(金)25時 以下続く

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🌜参加の際は上記を読み、必ず以下のテンプレをコピペしてDMしてください（キャス紹介「OK」か「NG」どちらかを残してください） 以下テンプレ↓ 【長き夜の137字エントリー】 【キャス紹介 OK NG】 【本文 137字以内かつ指定ワード2つ以上】

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🌜主催のよるが作者を伏せてまとめてツイート。皆で誰のツイートか予想し鑑賞する。 🌜条件を満たせば何でもOK。文章でも一文でも詩でも。過去に参加した方も、初めての方も、FF外の方も、どなたでもお気軽に！アンソロジーを作る気持ちで企画しております。一緒に長き夜を漂いましょう。

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🌜今後の流れ 金曜夜 締め切り 土曜日 発表・予想・鑑賞 日曜夜 正解発表・後夜祭キャス の予定です。 🌜他不明点があれば、主催のよるまでお問い合わせください。 🌜企画に関してツイートする際は #長き夜の137字 のタグをぜひご活用ください！

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過去の企画のモーメントです。参考にご覧ください！ 「第1回誰のツイートか当てまshow企画」 twitter.com/i/events/14047…

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「第2回誰のツイートか当てまshow企画」 twitter.com/i/events/14061…

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#長き夜の137字 とりあえず、モーメントの表紙として。 pic.twitter.com/0vnu87MumH

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#長き夜の137字 （第3回誰のツイートか当てまshow） 参加者３８名 Ａブロック　１～１０番 Ｂブロック　１１～２０番 Ｃブロック　２１～２９番 Ｄブロック　３０～３８番 今回は見やすさを考えて４つのブロックに分けました。

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#長き夜の137字 Ａブロック（敬称略） 愛海 @ai_umi_7iro 鬼継うてな @violetclow723 深縹 @oyasumi_kumasan 桜木満月 @Sukoshi_Manuke 白色ワセリン @lactobacillus22 もなか @monakatootya Yukimi @rose_OooOoo 依 @riyo_yori_ よる @yoru_concrete 柳之介 @ryunosuke118025

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1 白き指先の傷なぞる仕草に音をきく天(そら)が落ちてくるその唇にふれたい

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2 白い壁、白い天井。 ここが夢の中だともうわかっている。 あの鈴の音のような声が嬉しげに囁く。 ｢朝にはまた傷一つなく元通り。でも…｣ こうして毎夜、私はあらん限りの責め苦に苛まれる。 これが縁というのなら、せめて一度その朱唇に触れたい。 魂の一欠片まで貴女に囚われたいのです。

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3 歩く 白い息をはく この手のひらに堕ちたものと天を仰ぎ しんしんという音にならぬ音に耳を立てて 古傷に唇をかみしめた

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4 彼女の唇が傷ついていた。当然、頬に口づける。それから額、反対の頬も。最後に頭を撫でてやると日向ぼっこする猫みたいに笑った。手を振って別れながら今日の幸せを噛み締める。こんな日々がずっと続けばいい。その夜、また彼女の唇に傷が増えた。僕には想像もつかない、噛み砕くようなキスで。

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5 天を仰ぎ、小刻みに痙攣する君。唇からは透明な雫が滴り、糸を引いている。声にならない悦びの声を上げながら、快感に打ち震えている。そんな君は、白い肌に赤い傷だらけ。あぁ、なんて愛おしいのだろう。だからもっと壊してあげるね。振りかぶった鞭の音でさえ興奮する君は、本当に可愛いね。

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6 不知火、白縫とも表記される幻。音もなくしんしんと降る雪のなか、わたしはそれを見た。真夏のものではなかったのか。薄ら寒い心地がした。その火がわたしの心に入ってきてしまいそうで、主を亡くし閉じた世界を焼いてしまいそうで。コートの襟を合わせ、速足で通り過ぎた。唇を噛み締めたまま。

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7 仕事終わりに立ち寄った白い暖簾の小さなお店。注文した天ぷらが、目の前でカラカラと小気味いい音を立てて揚がっていく。堪らない匂いに、運ばれて来るやいなやガツガツと口へ放り込めば、先週貴女に傷つけられた唇が、「はしたない」と叱るように痛んだ。

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8 あなたの好きな白子の天ぷらみたいにわたしの傷もぐちゃぐちゃと音を立ててその唇に食んでもらいたいと思っている。そう、それから、あなたの唇が何か音を発して、傷ついた白いわたしの身体が跳ねる、ない視界に星が瞬く。天にも昇りそうだなんて烏滸がましい。長き夜はこれから始まるのだから。

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9 古い映画の中は曇天で、人々は唇を動かして話している。 (昔の音声会話って非効率だよね) (そうだね) 脳内部分同期が可能になった今、他人の肉声はほぼ聞かない。君の声も。 「……っあ、」 こうして白い首筋を噛んで呻かせたりしない限り。主人公の男は傷心旅行中。だけど君はもう観てないね。

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10 白色ワセリンさんがあなたのツイートをいいねしました はじめまして。都内住みのマゾです。プロフは174.75.35です。趣味は天体観測と音楽鑑賞で、特技は唇と鼻がくっつくことです。全身傷だらけになるぐらいいじめてくれるS女さんいませんか？なんでもできます。貢ぎNG。よろしくお願いします。

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#長き夜の137字 Ｂブロック（敬称略） Uno Noda @nodauno 翠 @su__i____ 初雪 @agasahatsuyuki ひろ @500mileshigh_m 村人 @wns_vms_aet 雌犬占星術師✴八重子 @mesu_inuwanko ゆきのNi @Ni06730227 ゆず湯 @yuzu_yu12345678 りか @Rika_koekoe りら @rirariranawa

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11 天ぷらのぷらの部分を揶揄っていたら、怒った天ぷらが僕を小さく小さくして海老天の山に閉じ込めてしまった。 天かすを踏むと、じゃきっと古い音がして油膜が広がる。衣を透かした光は綺麗だし、海老には油が少ないし、なんとか暮らしていけるやろか、と白いバットの上で考えていた。

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12 「寒い朝はコレにかぎるね」鈴の音のような貴女の声が私をくすぐる。昨夜の蠱惑的な雰囲気など微塵も見せず表の顔の貴女は私とコンビニを出る。貴女が齧る肉まんと、貴女が何度もキスをするコーヒーカップの飲み口が無性に羨ましく感じ、昨夜の傷が疼き出す。貴女の瞳がソレに気づく。…嗚呼。

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13 天使が舞い降りて、世界は白一色の静寂に包まれた。唇を動かしてみても、ここに音は存在しない。けれども私の信仰は揺らがない。たとえ、祈りの言葉を失っても。

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14 貴方のその指その唇が、少し薄くなった傷痕をなぞる。 貴方が先月付けた傷痕。 白い肌にマーキングされるようでうれしい。 月に一度、また逢えた。

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15 早足になった太陽を追って、真っ白な月が顔を出しました。 ひとり両手で抱えた紙袋を見下ろすと、カサコソと枯葉の真似をしています。 その音はワタシだけが過ぎ去ったモノを未練がましく追いかけていると言っているようで、唇を噛み今度は空を睨みました。 負けてなるものかとジッと睨むのです。

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16 瞼を開くと馬乗りになったワタシが此方を見ている。好きだよ、その言葉と共に振り下ろされたナイフは鈍い音を響かせ私の心臓を抉った。真っ黒な液体が白いシャツを汚し、天井で揺らめく照明が次第に輪郭を失う——気がつくと私は唇を強く噛み締めていた。その傷痕からは鮮やかな血が流れていた。

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17 「おめぇ狐だな⁉︎」 後手に縛られ俯く天女の黒髪をグィと引き男が問うた。天女は震える唇で「いいえ…どうか縄を解き天に帰して下さいませ」と不思議に光る白い玉の涙を流して許しを乞うたが、「狐の奴め、まだ言うか」と男は縄を振り上げ一打ち、二打ち… さて、今日はここまで紙芝居

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18 白いイヤホンの端が赤く染まっている。しかし耳に外傷はない。昨日彼女と「した」からだろう。 その行為において彼女は服を脱がずメイクも落とさない。唇をぴったりと耳へ密着させ発する言葉だけで天にも昇るような快感を与えるのだ。 その記憶が蘇る。頬が紅潮する。慌てて音楽を再生する。

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19 変態村での慰問 朝起きると異音 村人が車を傷つける 男全員と唇を重ねる ボリスの愛犬は白い子牛 牛を愛でる愛犬家 バルテルの去った酒場で 奇怪なポルカを天に捧ぐ

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20 「唇の『ビル』や目くじらの『ク ジラ』とは一体何か，疑問を覚え ることがなくなった日を境に大人 としての人生がスタートするとい うのなら俺はずっと大人になんて なりたくない」と苛立つ様子の彼 に伝えられることを日々考えたが 「子供でいたいと言うのは大人だ け」と傷心させる言葉しか…

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#長き夜の137字 Ｃブロック（敬称略） 裏山◯太郎 @yamaaa_uraaa222 せら @serapiyopiyo 玉響 @UkSiwysY6C74lP3 Dobby（ドビー） @slave_no_name はまぐり(腹を割って話そう) @m_hamaguri 丸一 @Marui_SW25 みお @mio_m_t_e ムカイ @kamikazez2215 ルリ @ruri_wataridori

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21 白子の天ぷらを注文する。 天ぷらが運ばれるのを待つ間、先に届いた瓶ビールをグラスに注ぎ口元に運ぶ。 唇にグラスが当たった瞬間に小さな痛みを感じる。 唇に触れてみると小さな傷。そう言えば噛んでいただいたんだっけ。 油の跳ねる音が聞こえる。 嗚呼白子の天ぷらが食べたい。

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22 貴女様にいただいた傷の瘡蓋がはがせない 剥がしてしまうと心を預けた時まで忘れていくようで あ、引っかけてはがれちゃった・・・ でもニヤニヤ ぷっくり白い跡となって残ってくれました

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23 「サヨウナラ」 音もなく唇が動く。 あなたの嘘もわたしの本音も2人の傷も憂鬱も。 祈るように全部を飲み込んで声にすらならなかったその言葉は、意味を持つこともなくそこに漂い続けてどこにも届かない。 あなたにもわたしにも。

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24 かんにんえ、かんにんえ。あんたが悪いだけんな。あんたが去ぬるて、もう来らんなんて言うから。 でも好きじゃろう？こうして傷だらけにされて、痛い思いをするのが。 あぁそげに真っ白な顔して、怖がらんといて。あんたが音をあげるまで付き合うたるけん。 終わる時は二人とも死ぬ時じゃ。

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25 君は裏切った 天国が地獄に変わった 知らない男と君が僕を罵り嘲笑していた 頭は真っ白、今までの時間が音を立て壊れ、崩れていく 僕が悪かったのか？なぜ？ 感傷に浸るより悔しかった 愛した妻が憎くて仕方ない 唇を噛む、痛みは感じなかった 血の匂いが鼻腔にまで伝っていく ……殺してやる

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26 貴女がその白く細い指先で、僕の唇を弄ばれたら溶けて消えてしまいそう。 もしも消えてしまったら、澄み渡る空の片隅から貴女の事を見守る事ができるでしょうか…

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27 「私きっと貴方を傷つけるから、上手く行かないかも」と悲しそうな声音で笑うから、振られたかと思った。デートを重ねてついに初めての朝。ホテルの白い天井を見上げる僕は息を切らして満身創痍。なるほど、あの時の言葉はこういうことか。想いを一層強くして、幸せそうに眠る彼女に唇を重ねる。

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28 「君の秘密を僕だけに教えて？」 その甘美な音は、私の脳を溶かしていく様に深く、深く染み込んだ。 白いワンピースを纏い、私は私を傷つけていく。その度に、紅い花がひとつ、またひとつと咲き誇る。 あなたはその花ひとつひとつに唇を落とした。 「これで、ふたりだけの秘密だね。」

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29 甘い電流が何度も私を襲い、駆け巡る。 幾度も彫刻の様な犬歯が肌に突き刺さり、とろりと真紅の蜜が大理石の床に流れ落ちた。 蜜を貪る獣は先程まで私に食事を提供してくれたヒトであったもの。 獣は久方振りの食事であったのか獲物の私を離してくれないのだ。 まだ傷口から離れる音はしない。

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#長き夜の137字 Ｄブロック（敬称略） 桐生一 @w86_suna シオン @jyoseijyouilove 女児 塩こんぶ @Salty4052 悠 @harubooboow まぐのリア @mag4mog7 緑の子守熊 @Hoshiimo_kojiki 牝猫ちゃん♀ @mesuneko510 𝚁𝚒𝚔𝚊 @Rika1201xxx れれれ♂ @LeLeLenoRe_

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30 心が喜ぶ音がする。愛しいものへ広がり終わりがない。何度も天まで届く歌。この紡ぐ唇も、日ごと愛おしくなっていく。

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31 明日は誕生日。構ってくれたら天にも登る気持ちになるよ。 道具を持参して駆け寄り懇願する。 「今だけ、遊びでもいいんです。 私の体を汚して下さい！」 って。 お楽しみは唇へ放たれた白濁の液体を舐めとること。

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32 「冷たい赤、暖かい白」 音もなく 手のひらできえ 息にみた あなたの頬と 違う色

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33 白紙にぽたり。君が悩ましげにあゝと鳴く。滲む染みを広げまいとする抵抗にしては実にか弱きこと。執拗に感傷に浸りたがる瞳を遮って、言い訳上手の唇を塞いだ。お生憎様、もう逃がしてあげないよ。密やかな囁きは闇に誘う呪詛かそれとも天の福音か。解を定めるは愛しく愚かな君のみぞ。

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34 私の住んでいた街からは天の川は見ることが出来なかった。道端の白い灯火は空の淡い光を掻き消してしまう。初めて見ることが出来たのは郊外の温泉街を訪れた時だった。それは空に白い絨毯が敷かれたようだった。夏の虫の音で満たされた夜空に日々の擦り傷を静かに癒す。

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35 あの日、胸に耳を当てて聞いた最後の鼓動を録音しておけば良かったと思う。全てが止まった白い顔と血の気を失った唇が目に焼き付いているけど忘れたくないのはそれじゃない。今は自由に世界を漂って笑顔でいるんでしょ？そんな勝手な解釈で天を見上げて私は今日も貴方の思い出と自分を守っている

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36 天からの宝物は音無き世界の使者だった。その使者は下界の無機質な音に苦しみ、耳を塞いだ。 月日が経つと、使者は自ら音を奏ではじめた。小さく叩けば小さく鳴り、大きく叩けば大きく鳴り響く。 やがて使者の奏でる有機な音に、世界は共鳴していくのだった。

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37 あたしの背中にある 新雪よりも白くて 綿飴よりも柔らかい 美しい羽を見て？ この羽であたしは どこへだって行けるし いつまでも飛べるの 傷ついた天使から もぎ取ったこの羽で

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38 『天華』 「予報通り降ってきたね」 最後にあなたにもらった傷は、もうすっかり癒えてしまった。 あなたの唇が動く。 「さようなら」 その音の羅列は、僕の耳には届かない。 頭が真っ白になった。