映画の感想(その2)

減るヤスミ @hel_yasumi

数学の聖性と対比して描かれるのは､俗なる人生｡登場人物たちは､それぞれに疵を持ち､後悔の念を抱く｡しかしそれは滋味となり､やがて訪れる人生の秋を美しく彩るのだった｡ 真理と忘却と諦観の向こう側にある風景｡それはとても穏やかであった｡

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博士の元に通う家政婦役が深津絵里｡心を解きほぐす演技、えがった〜🤤

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ダイ•ハード/ラスト•デイ NY市警ジョン•マクレーンの活躍するシリーズ第5作｡今回モスクワを舞台に､当地で逮捕された息子の身柄を引き取りにマクレーンが赴く｡だが実は､息子は極秘の諜報活動でロシア人大富豪を匿う為に動いていた｡そして親子は､陰謀と大スペクタクルに巻き込まれるのだった｡

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爆撃､銃撃､カーチェイス｡序盤のアクションシーンは､シリーズ中でも随一の仕上がりか｡しかしその過剰っぷり(速度､物量)は､生身である演者が悲鳴を上げないのか？､と心配になる程だった(CG処理もあるだろうが)。そして観ている側としても､辛さはあった｡情報量がキャパを超えていて😅

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今作､舞台はロシア•モスクワと､あともう一つがウクライナのチェルノブイリ｡2022年､最も世界の耳目を集める二つの地域が偶然にも｡そしてやはり事件の背後にあったのは原発｡お定まりとはいえ､ハリウッド映画らしく放射性物質の描き方は､甘くて杜撰だった｡そんな､良くも悪くも時世の滲む作品｡

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映画｢座頭市｣(1989年) 監督•主演､勝新太郎｡盲の按摩•座頭市が､宿場町で渡世人の抗争に巻き込まれる｡血腥い剣戟の合間､挟まれるは叙情｡緒方拳演じる侍と､酒場の二階屋で繰り広げる対話は､特に印象的だ｡盲目の市に､雨漏りの滴が竹筒(水筒)へ落ちる水音を､｢赤だ｣という侍｡まるで詩｡

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静的なシーンでの､呼吸するかのような絶妙な間の演出｡それは映画術というよりも､音楽に近いもののように感じられた｡｢うた｣のように､時間はたゆたう。そして活劇シーンでは､それが一転する｡座頭市の居合のスピード､そして血飛沫の凄まじさ｡そのコントラストに痺れました🤤