2021年8月29日昼公演

(ハリハリは本作完全初見なので1幕の感想ではなくここから推理を始めます) 本作の謎は大きく2つ。 ①被害者を殺したのは誰か。 ②被告人の妻はなぜ検察側の証人として法廷に立ったのか
2021-08-29 14:14:06
犯行時刻は21:30-22:00 被告人は21:25には自宅に帰宅したと主張 被告人の妻は警察に被告人は21:25に帰宅したと証言 被害者の家政婦は21:25に被害者とレナード(らしき男女が)会話していると主張
2021-08-29 14:16:31
ここについてはおそらく時計がいじられている、またはサマータイムなどで各者が認識している時刻が狂う事情があったのだと思われる。 家政婦の時刻確認が自分の持っている時計と友人宅の時計のみで行われていて、被害者宅の時計で確認している旨の発言がないため。
2021-08-29 14:18:19
それはそれとして、家政婦の証言がかなり被告人の認識と食い違っている(遺言書の変更を知っていたかなど)のは気になる。家政婦か被告人のどちらかが嘘をついているかどうかに関わるので…
2021-08-29 14:19:45
21世紀イギリスだとサマータイムは10月末ごろまでやるらしい。ただ、本作の犯行日が10/14なのでクリスティの時代は10月半ばで切り替えだった可能性はある(調べる時間がないからこれ以上は掘らない) twitter.com/harimarin/stat…
2021-08-29 14:22:40
…あ、もしかしてローマインって証言台でマジで嘘ついてなくない? 証言台の外では警察とか弁護士とか検察側とか相手にゴリゴリ嘘ついてるけど、たぶん事実に反すること一言も言ってない気がする。 え、すごいな。
2021-08-29 15:43:07
動機は最初から提示されてたのに行き当たらなかったの悔しいな〜!舞台劇なんだからホワイダニットの可能性が高いことをもっと考えるべきだった。
2021-08-29 15:44:47
法廷劇としてとても面白くって、マイヤーズが(若干誘導尋問とかしちゃいがちだけど)力強く検察側シナリオに陪審員を乗せていく中で、不利な状況下でもしっかり検察側証人の証拠の弱さを明かしていくウィルフレッドの老獪さにしびれた。
2021-08-29 15:48:17
とくに家政婦への反対尋問は見事だったな〜。内心「めんどくせえオバサンだなあ」と思ってるんだろうけど、彼女の献身や雇い主からの信頼を認めて心を開かせる、みたいな動きとか。あと単純に事前の証拠集めが上手い。めっちゃ有能っすよあの人。
2021-08-29 15:49:33
ナルホドくんとミツルギだったらどうにかできただろうか。ローマインのサイコロック外さないといけないんだよな(絶対5つついてる) オドロキくんだったらギリ法廷中になんとかできるかも。
2021-08-29 15:55:06
で、レナードなんだけど…。ごめん、小瀧望さん。けっこう怪しかった。あまり素朴な気持ちのいい、「いい人」な青年に見えなかったよ…。 (そのせいで推理の軸がブレたとこがある。見た感じやってなさそう感が高ければ高いほど「たぶん真犯人だな」となるので)
2021-08-29 16:01:12
あ、舞台美術良かったですね。今日は3階席だったんで「距離!!!!」ってなったけど、あの法廷セットを全景俯瞰で見れたのはとても良かった。 法廷現れた瞬間すごいワクワクしたもんね。
2021-08-29 16:02:32
家政婦とローマインが絶妙に対比的なんだよね。両者とも『信用されない』属性を持っていて、ただそこに自覚的かどうか、そしてその状況でもなお信じさせたいという意志がどれだけ強いかが行動を分けている。
2021-08-29 16:08:07
あ、これは脚本読むかもう一度見るかしないと検証出来ないけど、もしかして「先入観を廃して法廷で提出された証拠と証言のみに基づいて」論理的に考えるとちゃんと解けたりするのか…?こわ…
2021-08-29 16:11:17
いや、なんでかっていうと、秘書と事務員が「時計」について語ったり、弁護士二人が妻の「旅行ごっこ、間取り空想」について語るのって法定外なんだよね。 そしてこの二つはミスリード情報なんだわ。
2021-08-29 16:12:10
もしもこうなんだとしたら、裁判員制度を取り入れた日本でやる意義がめっちゃ高い作品ですわよ。先入観を排することの難しさがよくわかる。 twitter.com/harimarin/stat…
2021-08-29 16:21:272021年9月3日昼公演

1幕のローマインのセリフ、2回目だとよくわかるな。とくに遺言書については、かなり驚きつつ強めに「レナードがそう言ったんですか?」と確認してる。(不必要な嘘なので、そりゃあまり頭良くない言われるわ…)
2021-09-03 15:16:12
警部はまだあんまり証言に慣れてなくて、検察の言わせたいことを先回りできてない。レナードに不利なこと言えるとき前のめりで嬉しそうw 一方ウィルフレッド警察医は「不意打ちなので親しい人が犯人」みたいなことを先回りできる(でも防御が弱いので弁護側にやられる)
2021-09-03 15:18:14
鑑識(?)の人めっちゃ忙しいんだろうな。彼は個々人の有罪無罪はあんまり興味なくて、事実をスピーディーに検査するプロだしある種オタクって感じ。
2021-09-03 15:19:10
レナードの「猫を8匹も💢」はなんなんだろうな。小動物が好きじゃない&金持ち感で惨めになる&マジで臭いが嫌い(下手すると弱アレルギー?)
2021-09-03 15:20:43
終幕〜! うん、確認しながら見たけどローマインの証言台での発言で完全に嘘なのは「両袖に血が」と「手紙を書いてない」だけだな。しかもどちらとも証言中に撤回されてる(そのように仕組まれてある)
2021-09-03 16:34:13
事実をフルオープンにして偽証罪の審理をした場合どうなるんだ?偽証罪って「言ってることが事実か」のみが要件なのか「それによってどのような印象を与えようとしたか」も要件になりうるのか。前者ならかなり微罪になって執行猶予、後者ならバッチリ実刑って気がする。
2021-09-03 16:40:22
あと偽証罪適用されないとしても法廷侮辱罪はワンチャンある気がする。あ、あと手紙の偽造と嘘で金をもらってるから詐欺罪は問われるか。 殺人抜きでもなんらかの刑はつきそうだなあ。
2021-09-03 16:42:28
ローマインは感情については証言台で大嘘ついてるけど、「感情について真実が誰にわかるというの?」がローマインの考え方なのでそこは一貫してる。恩義が動機でも成立するしね。
2021-09-03 16:43:44
最後、レナードを見つめてから去るマイアーズ、何考えてたんだろうなあ…。 マッケンジーはレナードが嘘をついている≒犯人って確信できるポジションなんだけど、マイアーズは違うんだよね。彼は資料と、あとは自分の人を見る目からレナードを犯人だと強く推測してる立場。
2021-09-03 16:53:54
なのでローマインの手紙が出てからの流れでマイアーズは自分の人を見る目をかなり疑ったはずなんだよね。たぶん提出時に筆跡鑑定書はついてただろうから9割方ローマインが書いたのは事実なわけで、意味わからんかったと思う。
2021-09-03 16:56:46
それでもレナード犯人説を押すなら最も高い可能性は「脅迫」以外ないわけで。だから「何らかの圧力が〜」って確認になる。(遺産分けてやるから、って取引もあり得るしね) まさかローマイン本人がこの流れを計画してたってのは思考の外だよなあ…。
2021-09-03 17:00:20
女性、しかも外国人がそんな緻密な嘘はつかないだろって思い込みもあっただろうけど。(いやでも相手が英国紳士でもあのレベルはあの短時間では読めないわ。読めるの名探偵だけだわ)
2021-09-03 17:01:21
あと仮にあの時点でマイアーズが真相にたどりついても、陪審員を説得するのめっちゃ難しい気がする。それこそ偏見がどでかい壁になりそう。
2021-09-03 17:02:21