米国務省による中国の「大量虐殺」への告発は、極右のイデオローグによるデータの乱用と根拠のない主張に基づいている

paravola @paravola

（Blumenthal）米国務省による中国の「大量虐殺」への告発は、極右のイデオローグによるデータの乱用と根拠のない主張に基づいている（1） / “US State Department accusation of China 'genocide' relied on data abuse and baseless claims by far-right ideologue | The…” htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

トランプ・バイデン両政権による中国の「ジェノサイド」告発は、エイドリアン・ゼンズという研究者の主張が元になっている。ゼンズ氏の論文が発表された数日後にポンペオ長官は同論文を引いて声明を発表し、バイデン大統領とブリンケン国務長官もその内容を追認した htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

APやCNN、BBC他の記事も同じ研究が情報源だが、その内容を精査したところ、データの不正な使用と全くの虚偽が明らかになった。それは所属シンクタンクから発表されたもので、専門家の査読も受けていないため、ネット上で数々の指摘を受け、訂正に追われている htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

中国研究の専門家で海軍大学作戦研究部のライル・ゴールドスタイン教授は、ゼンズ氏の主張を「ホロコーストで身内を亡くした人々への侮辱に等しいほど馬鹿げている」と評した。中国の新疆への対応は「我々が望む以上には抑圧的だが、虐殺ではないのは確かだ」という htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

ゼンズ氏の雇用者は彼を「中国のチベットと新疆ウイグル自治区政策に関する世界有数の専門家」と称しているが、実際は妊娠中絶に強く反対する右派のキリスト教原理主義者で、教職歴は福音派の神学校でのものがあるだけだ。最初の著作は神学と終末論に関するものである htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

ゼンズ氏は現在「共産主義犠牲者財団」と「ジェームズタウン財団」に籍を置いているが、前者はウクライナの民族主義者が設立し、共同議長はナチスと協力した民兵の指導者だった。また同財団はコロナの全世界の死者数を共産主義の犠牲者として計上し、中国政府を非難している htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

後者はネオコンのシンクタンクで、レーガン政権のCIA長官の手引きで設立され、チェチェンの分離主義を支援するロビー活動を先導してきた組織である htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

BBCやCNN他の西側メディアは、中国への対立激化を煽り立てる一方で、中国の体制変更に思想的に肩入れするゼンズ氏の宗教原理主義者としての経歴は無視している。バイデン・ブリンケンが認定を公式化すれば、彼らもそのプロパガンダに手を貸すことになる htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

ウイグルの「強制収容所」に関する欧米メディアの実質的にすべての情報源であるゼンズ氏は、以前WSJに新疆への関心を「勤行（ministry）」と称したことがあるように、学者というより政治的な工作員で、その調査は社会科学とは対極の、イデオロギーに突き動かされたものだ htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

彼は中国に長く滞在したことがなく、中国の政治・歴史・社会についての専門知識もない。「専門家」として広く紹介されているにもかかわらず、北京語やウイグル語に通じているのかも公にされておらず、確認もされていない htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

100万人が強制収容されているとのゼンズ氏の推定は、東トルキスタンイスラム運動（ETIM）に近いトルコのメディアが唯一の情報源である。ETMは新疆で多くのテロを行ったアルカイダ系組織で、国連やEUもテロ指定しているが、米国務省は対中冷戦激化の一環で指定を外した htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

2020年論文でゼンズ氏は、中国の政策が国連のジェノサイド防止条約の「集団内の出生抑制措置」に該当すると主張した。だが条文から分かるように、その前に対象の集団を「破壊する意図」の証拠が必要で、単に出産管理の政策だけでは、どの国も該当することになってしまう htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

また彼は、2005年ー15年の新疆の人口増加率が漢民族の2.6倍もあったことも認めている。17ー18年に出生率が5％減少しているが、これは漢民族への一人っ子政策を緩和する一方で、それまで除外していた少数民族にも同一の基準を適用したことによるものだ pic.twitter.com/bqtXm9deUS

拡大

paravola @paravola

また中国は17年に新疆に大規模な医療インフラ強化の投資を行ったが、ゼンズ氏は老人の写真を避妊強制の場面とするなど、一貫してそれを虐殺の証拠として主張を組み立てている。この政策で新疆の妊婦と乳児の死亡率はほぼ半減し、ランセットはそれを驚くべき成功だと称えていた htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

新疆に全国の80％のIUD（避妊リング）使用が集中しているとも強調しているが、参照元の統計を確認すると8.7％と10倍近く値がずれており、彼のいう「主要な発見」の質は揺らいでいる。新疆の一人の女性が年間1600個のIUDを挿入する勘定になっている箇所もある htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

2019年の別の論文では、ゼンズ氏は政府が新疆で提供した無料の保育サービスを取り上げた記事を強制的な家族分離の証拠として示した。記事中でウイグルの女性が、子供の面倒をみてくれる場所ができたので安心して仕事ができると喜んでいる箇所は省略されている htn.to/2zbD4sJX7J

paravola @paravola

NYタイムズで中国のウイグル問題告発記事を書いた「専門家」は、法輪功の報道部門（大紀元）の元社員である／NYタイムズはこの事実を伏せたうえで、ポンペオ国務長官が声明を出す数日前に記事を掲載した / “NY Times' pseudo-expert accusing China of genocide worked for…” htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

NYタイムズでウイグルの告発記事を書いたアメリア・パン氏は反中国の極右カルト法輪功のプロパガンダ機関であるエポックタイムズ（大紀元）の元従業員である。NYタイムズはパン氏の経歴から、2011－16年の同社での勤務経験を取り除いたうえで記事を掲載した htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

NYTは自身が20年10月に法輪功を特集しているが、そこでは大紀元を「危険な陰謀論を推進する」「右翼の主要な誤報提供者」「世界規模の誤報マシーンで周辺的な俗説を繰り返し本流に押し込んでいる」と評し、QAnonの異様な陰謀論を宣伝しているとさえ指摘している htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

とりわけ皮肉なのは、エポックタイムズについて「中国での迫害に関するどぎつい主張は、立証が困難だったり誇張されてあらぬ方向へ逸れていたりする」と指摘している点である。パン氏はその媒体で中国に関する多数の記事を書き、露骨に法輪功を称える記事も書いている htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

一方でNYTは、当事者である現地のウイグル人の声は意識的に無視し、ツイッター他のSNSも有力なアカウントを次々に停止している。NYTは中国への情報戦の主要なベルトコンベアーとして、それを権威ある報道の緑青で飾り、リベラルなインテリに売り込んできた htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

パン氏も強調した「強制収容所」を証明する事実上唯一の証拠とされている男性の写真は、告発や調査報道によるものではなく、中国政府が自分で公表したもので、透かしが切り取られて流布された。同時に公開された他の写真は、無害に見えるせいか一度も使われていない htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

発表によると、イベントではプレゼンテーションや地元のムスリム指導者による講演が行われ、「イスラム教の伝統的な規範や正義感を明確にし、宗教的過激主義やテロ活動の深刻な弊害と、共通の繁栄のために新疆の全民族が団結して闘う重要性を明らかにした 」という htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

中国は脱過激派センター自体は公に認めている。その対策を抑圧というのは可能だが「大量虐殺」には程遠い。ワシントンの狙いは、ナチスに準えることで中国への攻撃と政権転覆を正当化することにある。そのために彼らは漫画じみたとんでもないプロパガンダに頼っているのだ htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

米中新冷戦以前、欧米メディアは、中国が新疆でワッハーブ派の脅威に立ち向かっていること素直に認めていた。ＡＰ通信は2017年の「シリアで戦うウイグル人が中国を狙う」というルポで、「2013年から中国西部のトルコ語を話す数千人がシリアに渡り...」 htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

...『トルキスタンイスラム党』に訓練を受け、アルカイダと共闘している」と報じている。記事は、シオニズムに基づきイスラエルのイスラム版を作るのが望みだという過激派の言葉を紹介し、「シリアの戦争の終わりは、中国の最悪の恐怖の始まりかもしれない」としている htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

新シルクロードの中心で中央アジアと架橋する新疆は北京には特に重要だ。一方ワシントンは一帯一路構想を公然と妨害し、新疆の分離運動を奨励することがそれに役立つと知っている。だからCIAの切り出し部隊のNEDは、ウイグルの分離主義者に多額の資金を注ぎ込んだ htn.to/3ojSLUojg4

paravola @paravola

中国への告発は世界的な視野も足りない。米国の人口は世界の5％足らずだが囚人は25％近くを占める。大量監禁により、しばしば無根拠で非人道的な判決で投獄され、黒人や先住民の比率が不釣り合いに高い。だがそれを少数民族への大量虐殺として非難する国はほとんどない htn.to/3ojSLUojg4