277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。 ――暴食の機関者と呼ばれている青葉 丈が、灰田チームに入るまでのお話を収録。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

機関者に満腹中枢は(基本的に)存在しない、しかし、食べ物を口の中へ入れて反芻して飲み込む。味は確かにするが、お腹一杯になるというよりは入ったなという感覚に近いが、それはあくまで、一般的な機関者の話であって、青葉 丈という機関者は異なるらしい。#Rhapsody277 twitter.com/5jyouTsukito/s…

2020-05-01 18:41:25
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灰田は既に書類に目を通したものの、彼の写真は貼られていなかったので、広報部のカメラ担当の機関者から写真を拝借し、ようやくその姿を見ることが出来た。 「灰田、今度は青葉を狙ってるのか?」 「まぁ、そんな所ですね」 「やめといた方がいいとは思うけどなぁ…」 「どういうことです?」

2020-05-01 18:47:34
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「灰田お前まさか、青葉の話を知らんのか?!」 「なんの話しですか?」 その機関者は口を噤む姿を見て「なんか、嫌な予感しかしない」と、密かに思ってしまう灰田である。

2020-05-01 18:49:27
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「暴食の切り札ァ?」 「あぁ、一部の機関者から、青葉さんはそういう風に呼ばれているらしいぜ」 広報部から戻ってきた後、仕事を終えた追跡者が「何処へ行ってたんだ?」と聞いていたものだから、灰田はそこでの話をしての今に至る。 #Rhapsody277

2020-05-02 19:11:37
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「暴食って、【暴れ】て【食う】ってか?」 「まぁ、食べ物食してる時に身体動かして暴れる訳じゃないとは思うけどな…」 「どっちにしたって、なんでそんな風に呼ばれてんだよ」 「俺に聞かれてもなぁ…」 「どちらにせよ、灰田はその青葉っていうヤツを引き入れるつもりなんだろ?」

2020-05-02 19:14:46
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「一応その方向で考えてるが、どちらにせよ、本人に会ってみなくちゃならんのは確かだ」 「だろーな」

2020-05-02 19:15:43
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食べて貯まり、動いて排出――。 自分の身体はそんな事の繰り返しで、生計が成り立っているような所があるが、食べ物ならばどんなモノでもいい、ただし、自分の腹を壊すようなモノだったら許しはしない。#Rhapsody277

2020-05-03 19:26:39
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自分をそういう機関者だと解られているからか、基本的に他の機関者は誰も近づかないし、話しかけられる機会も滅多にない。 ――まぁ【機関者】という名の仕事仲間と表面で言っても、所詮は他人なのだから、関心ない素振りをしても、気にはしないけどな。

2020-05-03 19:30:32
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テーブル一杯に食べ切った食器を食堂の返却口に置き終えた青葉は「ごちそうさま」と小さく呟いて食堂を出ると、プリンみたいな髪色をした機関者が目の前に立っていた。 「アナタが、青葉 丈さん…ですね」 「……だったらなんだ?」#Rhapsody277

2020-05-04 19:10:50
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自分よりも少しだけ背が小さい機関者だなと思う青葉を横目に、その機関者は真っ直ぐと見ながらに自らの名を申す。 「俺は、灰田といいます」 「ほー……で、用件は何だ?」 「いや、青葉さんにお話を伺いたいなーと思いまして…」 「お生憎様、これから仕事なんだ。長くなるならまた次にしてくれ」

2020-05-04 19:14:23
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灰田という機関者の話もろくに聞かず、青葉は次の仕事へ行く前に購買部へ行くと、何時も購入する箱入り菓子を三つ取ると、速足で会計の方へ向かう。 「お疲れ様です、青葉さん」 「ん」 「会計〇×□円になります」 「わかった」#Rhapsody277

2020-05-05 19:57:08
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素っ気ない会話もそこそこに、上着のポケットから財布を取り出し、会計通りのお金を支払う頃には、レジ袋の中に先程手に取った箱が入っている。 「レシート、いります?」 「いいや、大丈夫だ」 財布を仕舞い、レジ袋の取っ手に手をかけると、青葉は購買部を後にした。 「ありがとうございましたー」

2020-05-05 20:00:18
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この街は……いいや、どんな時代でも、この街は関係ない。 罪人が居るならば、ソイツを罰する存在だっている。 今日だって、自分は罪人の居る場所へ向かい、己の力で罰するのだ。 「か、勘弁しておくれよぉ!!」 「乞うか……だが、お前は罪を犯したのだから、罰は受ける運命なんだよ」 #Rhapsody277

2020-05-06 19:56:21
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青葉は上着の内ポケットから何かを取り出そうとしたが、標的の弱り切っている顔を見るや(アレを使う程でもないな…)と思いながら仕舞うと、標的がその隙を見て逃げ出そうとした時、青葉は袖を強く掴むのと同時にコチラへ手繰り寄せ、その手を捻らせると、標的は悲鳴を上げたのであった。

2020-05-06 20:01:09
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あとからやって来た機関者達に標的を引き渡した青葉は、辺りを見渡しながらに思う。 ――しっかしまぁ、今日来た時代もそれなりに古いもんだな。 277機関の大扉は、どの時代の壱ノ笠をも繋がる場所で、そこから機関者は標的となる者達を追い、罪を罰するのである。#Rhapsody277

2020-05-07 19:29:47
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――さて、後は捕まえたヤツの書類を書くだけ、だが…。 ぐぅぅ~と、腹の虫が耳に入り「腹、減ったな…」と呟きつつも辺りを見渡すと、渋い緑色の暖簾がかかり、出入口の横には狸の置物が如何にも「いらっしゃい」と呼んでいるような料理屋を見つけた青葉は、漂う匂いと共に引き寄せられた。

2020-05-07 19:34:25
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青葉が入ったお店の名は「芽吹屋」と言われ、カウンター席と小上がり席が二つしかなく、調理場には料理人らしき男の人と女の人がいる。 「いらっしゃいませ」 そう声をかけられた青葉は会釈程度に頭を下げ、空いているカウンター席に座ると、直ぐ様にメニュー表を手に取って見た。#Rhapsody277

2020-05-08 20:46:01
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――成程、小料理屋とは暖簾に書いていたが…。料理のライナップはあるとみた、とりあえずは肉じゃが定食と豚汁…、それと春野菜の天ぷらを頼むとするか。 「すみません、ご注文よろしいですか」 「はい、今行きますね」

2020-05-08 20:50:05
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青葉が一通りメニューを頼むと、向こうは驚きそうな顔をしていたが、青葉は少しだけ首を傾げた。 「お時間、かかりますけれども…それでもよろしいでしょうか?」 「あぁ、かまわねぇよ」

2020-05-08 20:51:51
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一度に大量の注文をした青葉は、今か今かと料理を待つ一方で、調理場の二人はせっせと料理をつくっいる。 一度に頼み過ぎたか…、と思いながらもカウンターで待っていると、何かの視線を感じとった青葉はそちらを見れば、一人の男の子が青葉の事を見つめている視線を。#Rhapsody277

2020-05-09 21:53:17
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「よぉ、どうした?」 青葉は男の子の目線に合わせるように頭を下げると、向こうは少しだけ引きつつも 「お、おにーさん…おきゃく、さん?」と聞いて来たのだ。 「あぁ、そうなるな」 「へぇ~…」

2020-05-09 21:55:11
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男の子の手には小袋が握られており、袋の柄を見るにお菓子である事は直ぐにわかった。 「でも、さっき一杯に注文したからな。料理が出るのは、もうちょっと後になるかな」 すると、男の子は青葉の耳元へ寄りつつ、小さな声で言ったのだ。

2020-05-09 21:58:18
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「あのね、おかーさんの肉じゃがとご飯、おじーちゃんの豚汁…それと、ココには出てないけど、おばーちゃんの漬物も…美味しいんだよ」 「そうか、そりゃあ楽しみだな」

2020-05-09 21:59:31
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料理が続々と出来上がり、目の前に次々と並べられる光景を見た青葉は眼を輝かせつつ、箸をとり、両手を合わせて「いただきます」 と言いながら頭を下げ、料理を食べ始める。#Rhapsody277

2020-05-10 20:55:03
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自分よりも多く食べる青葉を横目で見ていた男の子は、小さいながらも感嘆の声を上げる姿にようやく気付いた母親は「若葉、何時の間に来ていたの?」と聞く。 「さっきから居たよ」 「若葉は、料理の匂いにつられたんだろうよ」 「もぉ…、何時も音立てずだから…お客さん、すみません。ウチの子が…」

2020-05-10 20:58:25
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若葉の母親は頭を下げる姿を目にしつつも、青葉はごくりと飲み込んだ後に言った。 「大丈夫ですよ、気にしていませんから。それに、この子に教えてもらえたお陰で、このお店の良さを知り得たのだから。むしろ、感謝です」 「そう、なのですか?」 「えぇ、そうなのですよ。お母さん」

2020-05-10 21:01:30
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そう言うと、青葉は引き続き料理を食べる頃、調理場に居た男こと、若葉の祖父が「おい、次の料理出来るぞ~」という声が聞こえ、母親は「はーい」と返し「では、また持ってきますので…」と言い、その場を去った。

2020-05-10 21:04:34
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青葉は時間をかけて料理を食べ尽くすと、箸を置き再び両手を合わせて「ごちそうさまでした」と頭を下げて言った。 「おにーさん、すごーい」 その隣で大人しく座って様子を見ていた若葉の声を聞きつつも、青葉は上着のポケットから財布を取り出した。 「コレで、支払いは大丈夫か?」#Rhapsody277

2020-05-11 19:17:35
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「お釣り、今出しますね」 「お釣りはいい、なんせ、何時もより調理場を忙しくさせてしまったようだからな。その分も込々さ」 「しかし…」 「それに、気に入ったんですよ。ココの料理が」 「え?」 「だから、これからも通える限りは通いますので」

2020-05-11 19:21:22
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そんな事を言いつつ、青葉は店を出る直前に若葉から「ばいばい…」と声をかけられたことに気づき、振り向き彼の頭を少しだけ撫で「おぅ、また来るぜ」と言い返し、芽吹屋を後にした。

2020-05-11 19:23:38
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灰田は、名簿に載っている青葉丈のページと、広報部から借りて来た写真を眺めて言う。 「……青葉さんってかなり、変わってるよな」 独り言のような呟きに対し、偶々デスクで仕事をしている八重島が「そうですか?」と反応する。#Rhapsody277

2020-05-12 20:41:31
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「考えてもみろよ、いくら食べる事が好きだと言っても、体型がここまで変わらないのもオカシな話だと思わねぇか?」 灰田が幾つかの写真を選び、八重島に渡したが、その写真はどれも痩せて目つきが悪い青葉の姿ばかり。 「ってか、ちょっと怖いですね…。この機関者」

2020-05-12 20:44:45
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「灰田さんって、前々から不思議だったんですけど…」 「なんだ?」 「どうして、私達みたいな……いいや違うな、なんでこういう機関者ばかり集めているんですか?」 何時かは聞かれる事だ、けれど、それを今直ぐに答えられるのに、灰田はあえて濁した返答をする。#Rhapsody277

2020-05-13 20:39:28
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それを聞いて納得されたかはしらないが、八重島は少しだけ間を置いて「へぇ~」と返した。 「集めるメンツとしては…あと、一人か二人かなとは思ってるがな」 「まぁ、こんだけ色んな機関者が居る部署も、中々にないとは思いますけどねー」

2020-05-13 20:41:46
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八重島が部屋を出て行った後、灰田も気合の一息をついたあとに席を外すと、最近支給された機器を慣れぬ手つきで操作しつつ、灰田は青葉が居る部署へと向かい始める。 ――八重島とかは直ぐに使えてたが…、俺はまだ使い慣れてねぇなぁ…。#Rhapsody277

2020-05-14 19:38:26
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その機器の中身を一部紹介するならば、時刻表やカレンダーは勿論のこと、以前灰田が機関内のロビーで使用した機関者探索機と同じ機能を持つアプリケーション(バージョン(仮))が内蔵されているらしい。

2020-05-14 19:41:15
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青葉の居る部署へ向かった灰田は、部屋から出る青葉を界に捉え、声をかけていく。 「青葉さん!」 「ん?」 ――ってあれ、なんか、前会ったよりも太ったような気が…、気のせいかな? 「灰田か、何の用だ」 「いやぁ、今日は折り入ってお話がありまして…」#Rhapsody277

2020-05-15 19:32:59
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「話だと?」 灰田が話を切り出そうとした時だった、青葉の腹の虫が耳に入ると、青葉は「話は食べてる時でもいいか?」と聞いてきた。 「え、えぇ、俺は構いませんけども…」

2020-05-15 19:34:51
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全ての扉が…という程、大層な事ではないが、277機関の扉は結構な割合で様々な時代の壱ノ笠に繋がっている事が多いものの、時代を指定できるのはロビーの大扉だけで、後の大半は何時どの時代に繋がっているのかは、ある程度把握していなければ分からないモノとなっている。#Rhapsody277

2020-05-16 20:29:41
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青葉と灰田の二人は機関内にあるうちの扉の一つの前に居るが、その場所自体、最早物置にも近い所と言っても過言ではなかったが、青葉は黙ったまま後ろに居る灰田の顔を伺いつつ、その扉を開けて外へ向かう。

2020-05-16 20:32:56
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灰田もその後を追うように外へ出ると、そこは薄暗い路地裏だった。 光の刺すへ二人が向かうと、人通りにもそれなりにある通り道に辿り着いたのである。

2020-05-16 20:35:17
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人と人の合間を縫って歩き、ようやくたどり着いたのは一軒の小料理屋で、暖簾には「芽吹屋」と書かれていた。 青葉は何気ない素振りで店に入る一方、初めて来た灰田にとっては少々緊張気味な面持ちで店内に入ると、既に入っていた青葉はカウンター席に座っていたのである。#Rhapsody277

2020-05-17 20:36:02
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いそいそと一つ開けて座ろうとした灰田だったが(待てよ、話があるって言ったのは俺じゃねーか!何、間取ろうとしてんだ!?)と思い、遠慮気味に「失礼しまぁ~す」と言い、青葉の隣に座った。

2020-05-17 20:38:12
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青葉さんの頼む料理の数は俺が考える以上で、俺がメインと副菜程度に選ぶと「そんだけで足りるのか?」と聞かれてしまう始末だ。 ――いや、これくらいが普通だと思いますけども…。 という思いを飲み込みつつ、俺は(最近覚えたばかりの)愛想笑いを浮かべてみせた。#Rhapsody277

2020-05-18 19:48:37
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「で、俺に話っていうのはなんだ?」 「いや、実は…青葉さんに折り入ってお願いがありまして」 「お願い?」 「えぇ、もし、青葉さんがよろしければの話なんですが……」 俺のチームに加入を――と言おうとした所で、最初に出来た料理が運ばれ、青葉さんと俺のテーブルの前に置かれてゆく。

2020-05-18 19:52:04
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「お待たせしました、コチラ春野菜の天ぷらと月見そば、梅と鮭おにぎりとたくあんセットです」 料理を運んできた女性に深々と頭を下げてお礼を言う青葉さんは、とてもじゃないが見た目のイメージとは随分と異なりすぎている。 「他の料理も出来次第、お持ち致しますので」 「楽しみにしています」

2020-05-18 19:54:22
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その様子を見ていた俺に気づいたのか、青葉さんは「灰田の料理はまだか?」と聞いてきた。 「ですね」 「先に食べてもいいか?」 「大丈夫ですよ」 「灰田も、料理が来次第食べてもいいからな」 「は、はい…」

2020-05-18 19:56:35
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青葉が頼んだ料理と、ようやく灰田が頼んだ料理も運ばれて来た所で「いただきます」と、小さな声で言い、遅れて食べるところで、自分たち以外の客が一人入り、二人から距離をとるようにカウンター席に座った。 #Rhapsody277

2020-05-19 20:21:51
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

その男はメニューを少し見た後、水を持ってきた女性店員を引き留め「カツ丼」を頼んでいた。

2020-05-19 20:23:55
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

灰田も青葉も一通り頼んだ料理を食べ終え、意を決した灰田はようやく「青葉さん、先程、話せなかったお話の続きを話しても、大丈夫ですか?」と切り出した。 「そうだったな、食べるのに夢中ですっかり忘れてたが……なんだ、灰田?」#Rhapsody277

2020-05-20 19:10:32
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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