
先日、ある建築展を見るためTOTO小倉第一工場(福岡県北九州市小倉北区)の敷地内にあるTOTOミュージアムに向かっていたときのこと。工場に隣接する民間マンションの敷地の角に境界杭を見つけた(写真左下)。 pic.twitter.com/OopMCZFQtZ
2022-02-11 21:20:08

よく見たところコンクリートではなく石の杭だ。ということはかなり昔のものである可能性が高い。後年の舗装工事で地盤面が上がったからか、杭の大部分は埋まっている。 pic.twitter.com/GApUMPM7Ff
2022-02-11 21:20:52

次に側面。「日」は分かるが二文字目が分からない。うかつにも草を除けて撮らなかったのだ。 pic.twitter.com/Apdq0PktlW
2022-02-11 21:23:08

TOTO小倉第一工場とその隣地を表示したGoogleマップ3Dモードのキャプチャ。右下の矢印が境界石の位置を示す。周知の通りTOTOの旧社名は東洋陶器である。この境界石の土地はかつて東洋陶器の敷地だったのではと考えたが、「日~」は名称が一致しない。 pic.twitter.com/l4NN2yRmI6
2022-02-11 21:27:17

では東洋陶器の前の社名は? TOTOミュージアムで確認すると、最初の社名は日本陶器とのこと。 pic.twitter.com/Sf1XZSXLwS
2022-02-11 21:29:13

1917・T6年、日本陶器は当時の企救郡板櫃村大字篠崎に工場を建設し、東洋陶器として分離独立させる。これが現在のTOTO小倉第一工場である。ではあれは日本陶器時代の杭かとも考えたが、境界石の二文字目は「本」や「陶」とは違うっぽいんだよね。 pic.twitter.com/KBlfpfvZkk
2022-02-11 21:31:19

そもそも隣地は工場敷地だったのか。今昔マップで昔の地形図を見たところ、昔から別の土地だったように思える。図書館で大正時代の地図を調べれば分かるだろうが未調査のまま。 左:1922・T11測量、1925・T14発行、右:現在。このキャプチャのURL ktgis.net/kjmapw/kjmapw.… pic.twitter.com/V0qx1J6UW8
2022-02-11 21:33:57