ところで昨日はブックパスコイン還元で、お得にグラゼニ-パ・リーグ編2~4巻(電子版)を買うことができた。 よかった、家族ができても「野球は自分のためにやるもの」という夏之介の考えは、(多少揺さぶられたものの)変わらなかった。作者の考えでもあるのだろうなあ。
2019-10-24 21:42:18何しろ、「家族のために野球をやる?笑わせんなよ。野球は自分のためにやるもんだろ」から始まる、アニメ15話の夏之介の長台詞にはびっくりさせられたし、シリーズ構成(探求中の高屋敷英夫さん担当)の肝の一つでもあったと思う。ここがブレたらアニメは困るし、原作でも変わらないでいて欲しいところ。
2019-10-24 21:49:41以前書いた、グラゼニ(アニメ)15話についてのブログ記事: makimogpfb2.hatenablog.com/entry/2019/03/… アニメにしろ原作にしろ、夏之介がここまで(怒りを交えて)熱く語ったのは、後にも先にも(今のところ)ここだけ。 アニメのカイジ(高屋敷さんシリーズ構成)9話の、カイジ怒りの長台詞を思い出してしまう。
2019-10-24 21:55:10・カイジの場合は(自分含めて)金のために地獄の底を這い回る行為を、それを眺めて嗤っている者がいる事について怒る。 ・夏之介の場合は、プロ意識の無い人間(樹)を叱咤するが、自分の持つ決意や覚悟が無意識に口から出ている。 どちらも、「自分自身」に向けての怒りや言葉が含まれているのが肝。
2019-10-24 22:04:00ここらへん、高屋敷さんがよく出すテーマ「自分とは何か」にうまく絡まる。 だからこそなんだが、(何回か書いてるが)両作が同じカテゴリに見える。 これについては、前にまとめた: min.togetter.com/nY1sUIl
2019-10-24 22:10:46カイジについても、夏之介についても、原作は進行し実際に夢を叶えて行くフェーズにあるわけだが(前途多難ではある)、アニメは「自分」とは何かを確立して「道」を決め(夏之介の場合は再確認的な要素が付加されている)、前に(未来に)進んで行く所で終わるというまとめ方をしている。
2019-10-24 22:19:42・カイジの場合は、「勝つために生きる、生きるために勝つ」という境地に至り、借金から解放され、助けた仲間含めて「未来は僕らの手の中」。 ・夏之介の場合は、(プロ野球は)「好きで選んだ道」だし「僕には野球しかありませんから」、「プロ野球選手でいる限り」、グラゼニを掘り続けると決意する。
2019-10-24 22:29:35未来は誰にもわからない、でも未来に向かう姿は美しいもの。そう思うと、アニメは「美しい」終わり方をしている。 グラゼニの場合、かなりアニオリを入れた終わり方であり、シリーズ構成・全話脚本の高屋敷さんのテーマが豪速球で出ている。同氏の担当作を追ってきた私にとっては感慨深い。
2019-10-24 22:36:52こう見ていくと、原作進行中のアニメを「終わらせる」ことに、高屋敷さんが如何に長けているかがわかる(アカギ、F-エフ-、ワンナウツ、RAINBOW-二舎六房の七人-などのシリーズ構成含む)。これは、原作もアニメも完全無欠な、あしたのジョー最終回に関わった事と関係がありそうだ(ジョー2最終回脚本)。
2019-10-24 22:47:33あしたのジョー(アニメでは、あしたのジョー2)の最終回は、後にも先にもこれっきりのアンタッチャブルなものであり、そしてまた美しい。これにガッツリ関わってしまえば、「美しく」物語を終わらせるための技術が、高屋敷さんの中で研ぎ澄まされていったとしても不思議ではない。
2019-10-24 22:55:30