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管崎家の風来坊でもある管崎 嘉平(カンザキ カヘイ)は、とある街の出来事が解決したのち、再び放浪の旅に出ていた。宿に泊るものの、翌朝にはその宿の女将から従業員までほぼ全ての人が居なくなるという奇妙な出来事を目の当たりにする。嘉平は風呂場で出会った男、大映黒と名乗る者と共に行動していく後、一枚の浮世絵を発見し、その浮世絵を観察していた時、その世界へと引きずり込まれたのであった――。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります。それと、苗字が「菅崎」となっていますが、正しくは「管崎」となります)
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伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

#菅崎嘉平の冒険 は、伍条月斗の自創作「カゲ法師 対 創生師」に登場する『双手双眼のカゲ法師』でもあり『菅崎家の風来坊』でもある、菅崎嘉平(カンザキ カヘイ)を主人公にしたお話です(嘉平さんについては引用ツイ参照です) twitter.com/5jyouTsukito/s…

2018-05-01 19:41:23
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その男には縫い目があった、本人に聞けば「男の勲章」だと返答する。 それ以外はいたっては普通なのかもしれない、癖毛気味で面長、真っ直ぐな目に、和装が主とみせかけて少しばかり洋装が混ざっている格好をしている。 #菅崎嘉平の冒険

2018-05-01 19:19:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

これも本人に聞けば「ある小説に出て来る探偵が好きなんだ、その人に真似てみたんだが、地元の呉服店ではこれが限界だった」と返答した。 その男の目をよく見れば、黒の中に緋色が見える。 「アナタは普段、何をしているんですか?」 「アテの無い旅路を歩く風来坊さ」

2018-05-01 19:28:36
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

男がお決まり文句のように返し、瞬きをした途端、先程まで黒かった目が緋色に変わったのだ。 「あーあ、この場所にも【カゲ】が居るのかよ…」 「【カゲ】……ですか?」 「人の心のスキマに入り、その人を喰って成り代わろうとする存在だ」 「恐ろしいですね」

2018-05-01 19:32:59
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「確かにそうかもしれんな、けど、それを未然に防ぎ、【カゲ】を滅する存在てのが、俺達【カゲ法師】役目なんだよな、コレが」 「カゲ…法師……」 「忘れてた、俺の名前は菅崎嘉平ってんだ。以後、お見知りおきをってな」 慣れないウィンクをした菅崎嘉平は、カゲが居る場所へと走っていた。

2018-05-01 19:36:47
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

影踏み鬼という遊びならば「逃げる子の影を鬼が踏む」とか「日向に隠れた子が次の影に移動する時に鬼が踏む」というように事が済むのだが、カゲ法師のすることは、そんな生易しいものじゃない。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-02 19:14:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カゲ法師は…【カゲ】を察知する為の紅い目、【カゲ】を滅する為の黒く硬化する手が生まれながらにして備わっている者の事を指すのと同時に、菅崎家出身の人間、又は、菅崎家の血を受け継ぐ者にしか成れないと言われている。

2018-05-02 19:17:37
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

菅崎嘉平も【カゲ法師】だと言っていたが、彼の場合は一般的なカゲ法師とは一線を画す存在でもあった。 嘉平の両眼は緋色になり、更には、両手さえも黒く硬化している。 知る人は口々にこう言っている、菅崎嘉平は「双手双眼のカゲ法師」であると。

2018-05-02 19:20:34
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

菅崎嘉平は行き止まりの通り道へ辿り着いた、そこに人は誰もおらず。建物の影があるのみだが、嘉平の両眼は緋色のままに「見つけたぞ【カゲ】さん?」と声をかけた時、影は勝手に動き出す。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-03 20:29:01
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

『オレがよ~~~く解ったと思ったら、お前、カゲ法師か?』 人の言葉を喋る【影】や【陰】なんて、居るか? いいや、今、俺の目の前に居るじゃないか。そいつが【カゲ】という輩、嘉平はカゲに向かいつつ、何時もの口調で「ただのカゲ法師じゃないさ」と答える。

2018-05-03 20:43:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カゲは男を見た直ぐに『双眼だな、目がアカくなってんぞ』と言う。 「ご名答、だが、お前はもう二つ見逃してるぞ」 『フタツ?』 「そう、二つ」 嘉平は外套から一本の杖を取り出し、カゲに突き付け、こう言った。 「お前は、これで十分だろう?それとも、俺の本気を見たいってか?」

2018-05-03 20:49:06
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そのカゲ法師は、目の前に居るカゲに何の変哲もない杖を突き付けた。 『そんなのでオレを滅する気か?』 無論、その様子を見て余裕な口調でカゲ法師に問う。 「俺の本気は面倒だぞ、なんせ、普通のカゲ法師とはワケが違うからさ」 『見てみたいもんだな、お前の本気とやらを』#菅崎嘉平の冒険

2018-05-04 19:08:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カゲが再び影の中に隠れて行こうとした時、嘉平は手に持っていた杖をカゲの居る方に投げ飛ばした杖は、カゲの足元に刺さり、動きが鈍くなる様を見た嘉平はカゲに向かい、こう言った。 「言い忘れてた、俺、どっちの目でもお前らの存在を確認出来る上に、どっちの手でもお前らを滅する事が出来るんだ」

2018-05-04 19:15:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その言葉を聞いた時、カゲは何かを思い出したかのように『お前――まさか?!』と発し、当の本人はニヤリとした表情を浮かべつつも準備体操を始めるかのように腕を回し始める。 「そう、俺は菅崎伊兵衛の子にして、久方振り【双手双眼】って所だな」

2018-05-04 19:18:13
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

『ソウシュ、ソウガン!!』 カゲは何としてでも逃げようと思ったが、地面に突き刺さっている杖により身動きがとれぬ状態になっている。 「言い忘れてた、その杖は俺の力が少しばかし入ってるから、お前みたいな野郎が逃げようと思って動くと逆に身動きが取れなくなるからな」

2018-05-04 19:21:48
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

嘉平の両目は緋色、両手は黒く硬質と化した姿となる。 これこそ【双手双眼のカゲ法師】という存在だ、目の前に居るカゲも他のカゲから話を聞いていたが、こんなにも恐ろしい存在だったのか?と思いながらも逃げられない状況だ。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-05 18:21:32
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

まるで、その姿は人間を通り越して怪物と言っても過言じゃない位だ。 「どーした、お前、ビビってるのか?無理もないよな、俺の力が少し入ってる杖に逃げ足刺された上に、今から俺が滅するんだから、ビビらない訳が無いよな?」 『なんとしてでも逃げる…!!』

2018-05-05 18:24:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

悪あがきするようにその場で動くカゲ、しかし、そんな事してもムダだ。嘉平の手が少し触れただけでも、カゲは悲鳴にも似た声を発するのだから。 「言ったろう、俺の力は普通のカゲ法師より強いってな」 その手でカゲに下す、その手によって滅された。

2018-05-05 18:30:15
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カゲは双手双眼のカゲ法師によって滅され、辺りをもう一度見まわした。 ――とりあえず、ココの反応は薄れてるから、多分大丈夫だろう。 菅崎嘉平が瞼を閉じ開ければ、何時ものように瞳は黒く戻り、両手も黒から肌の色に戻る。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-06 19:45:19
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

この場所は、俺の住んでいた場所とは違い、カゲやら変わった存在を目にする機会が少ない分、反応は何時もより強固に感じてしまうが、それはあくまで、嘉平自身が感じている事にしか過ぎないのである。

2018-05-06 19:48:00
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

菅崎嘉平は再び人通りの多い道へ出た、その者達は当たり前のように日常を過ごしていた。 何気ない与太話をする者、自らのを務めを果たす者、ただ、その道を歩く者…。その姿を見た嘉平は一安心し、自身もそういう風に溶け込むように人の流れに入り、アテの無い道を歩き始める。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-07 18:41:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

しかしまぁ、この場所は自分の故郷によく似ているもんだ――と、道を歩きながら見て思う。あの建物とか、このお店等々…自分の故郷にもあった。それも、立っている場所だって似ている。

2018-05-07 18:45:20
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

これでは、自分が本当に風来坊としてアテの無い旅をしてるのか?――と、変な気持ちになってしまう嘉平だが、頭を横に振り、改めて思う。 ――まぁ、あの機会が無かったら、こうやって出歩けるようにはならなかったけどな…。 と。

2018-05-07 18:48:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

影・陰・蔭・翳・景・廕・曀、この漢字は全て【かげ】と読む。 その意味を全て吸収したかのように存在するのが【カゲ】である、見た目は影や影と全くもって同じで、唯一異なる箇所というのが【カゲ】は生きているという事である。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-08 19:19:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

時刻はまもなく、暮れ七つ時を過ぎる頃。 ――奴らが本格的に活動し始める時か、宿を探さなければならないな…。 辺りを見渡すと、幾つか宿が軒を連なっている所を見つけ、嘉平はその場所へ向かった。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-09 19:38:55
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「何泊ご利用ですか?」 宿に入り、受付に居た女性にそう聞かれ、嘉平は手に持つ鞄から財布を取り出し「あーー、とりあえず、この代金分だけ泊めさせてくれないかな?」とお金を払う。

2018-05-09 19:41:40
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その金額を見た女性は驚くような表情を一瞬だけ浮かべるも、直ぐに平常通りの表情へ戻し「では、こちらのお部屋にどうぞ」といい、部屋の鍵を渡された後、嘉平が止まる部屋まで案内をしたのだった。

2018-05-09 19:42:42
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

夜という時間帯にカゲ法師が現れ、【カゲ】達を滅するのが手っ取り早いのかもしれない。しかし、世の中そう易々と事が進むわけではない。 むしろ、奴らはその時間帯を好んで活動的になる。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-10 18:39:02
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

夜の闇に紛れ、ヒトに近づき喰らう。その前、もしくは、喰われた後にせよ、奴らがそのヒトに離れた隙を狙い、俺達が滅するという風にすればいいのも解っている。――言葉で言えば簡単だ、そういう風に動けるかと言えば話は別になる。 たとえそれが、双手双眼でもある、俺であってもだ。

2018-05-10 18:40:58
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

カゲ達は夜の闇の中で活動的になるが、ヒトはそれに気づかない。 何時の時代になっても、ヒトには心の間にスキマがある。その中に入り、徐々に喰っていき、向こうも気づかぬうちに【カゲ】がそのヒトとして成り代わり、生きてゆく。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-11 20:15:27
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

――さぁ、今日はどんなヒトのスキマに入ろうか? そう思い、一つのカゲは影から影へと移動し、人間を見定める。 ――見つけたぞ、アイツはどうだろう? 虚無が漂うような気配を感じたカゲは音もなく近づき、その人間のスキマに入っていく姿なんて、誰も観てもいないし、誰も知る訳もない。

2018-05-11 20:19:05
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

嘉平は宿にある大浴場へ行き、湯船に浸かっていた。 ――はぁ…、やっぱデカい風呂はいいもんだ。足は伸ばせるし、実家に比べれば、急かされることも滅多にないからな良いもんだぜ…。 夜も遅くに入って居るせいなのか、嘉平以外は誰も入っておらず、正に独り占め状態であった。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-12 19:47:31
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

露天風呂の方へ移動し、春の夜風に当たりながら湯船にしばらく浸かっていた時であった。 「ここ、入ってもよろしいですかね?」 と、声をかける男が一人。嘉平は何時もの口調で「あぁ、どうぞ」と言った。 #菅崎嘉平の冒険

2018-05-13 19:51:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

灰色髪に青い目、そして、肌の色は薄かったというより、肌の色の中に灰色が混ざっているようにも見える。 嘉平は黙って男を見ていると、向こうは「どうかなさいましたか?」と聞いてきた。 「いいや、なんでもない」

2018-05-13 19:56:53
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

今度は男が嘉平を見て「あなたの顔にある、その縫い目は…?」と聞いてきた、やはり、この縫い目は相当目立つようだ。 いや、そんな事は嘉平自身にも分かっている事なのだが、当の本人はそんな風に聞かれても答える文句は決まって「男の勲章ってヤツだよ」と以外、言わないのである。

2018-05-13 19:59:56
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

そう言った時、大抵の人間は黙る事が多い。 しかし、その男は「勲章ですか……格好良いですね」と返したのである。 「え?」 今までと反応が異なり、そう言った嘉平本人が思わず驚いてしまう始末であった。

2018-05-13 20:01:50
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

その男は嘉平の顔と手をまじまじと見ていた、傍からすればなんとも言えぬ光景で、嘉平自身もどうしたらいいのか解らず、目が泳ぐ始末である。 「貴方のその手、とても不思議ですね。私と同じ柔らかく見えるのに、硬くも見えます」#菅崎嘉平の冒険

2018-05-14 18:45:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「まぁ、家系の血ってヤツだよ」 もっと言うならば「カゲ法師特有の皮膚だ」と言いたいところだが、そんな事言っても理解しかねるかと思い、間違いが無い程度に返すと、男は少々疑問を持ちつつも「成程…」と返すのであった。

2018-05-14 18:48:24
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

嘉平は露天風呂から上がり、脱衣所で自身の衣服を入れてあった籠へ行きタオルで身体や髪を大雑把に拭き、宿の名が書かれている浴衣に着替え終え出た。 ――そういや、ココには牛乳は売ってないのか? 俺的にはそれが楽しみなんだけどなぁ…。 と思いつつ、辺りを見渡す。 #菅崎嘉平の冒険

2018-05-15 19:27:10
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ロビーの方へ行くと、受付のカウンターにガラス張りの小さな冷蔵庫が置かれており、その中に嘉平が望む牛乳入りの瓶が数本置かれていた。 ――よっしゃ、ラッキー!! ルンルンと調子が徐々に上がりつつ、嘉平は受付にいる女性に「すみません、牛乳一本下さいな」と言った。

2018-05-15 19:29:54
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「ありがとうございます、5銭になります」 そう言われ、嘉平はその通りお金を払い、風呂上りの牛乳を手にし、ロビーで一人ゴクゴクと飲み干したのち「やっぱ、風呂上がりの牛乳は最高だぜ!」と言い、自身の泊る部屋へと戻って行った。

2018-05-15 19:33:26
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

夜、大半のヒトが寝静まった時。 忍び寄るカゲ一つ、そのカゲは狙うヒトにスキマが出来ているのを目で見ていたから知っている、そのヒトは狙われているのを知る由もない。 音がなく近づき、そのヒトの中へ入りカゲは思う。 ――これで、ニンゲンになれる! と。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-16 19:37:44
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

後は、カゲ法師が居ない事を祈る事と、このヒトと上手く同調させなくてはならない。 ヒトの自制を保ちつつ己の自制を利かし、このヒトに成り代わるという事である。

2018-05-16 19:39:43
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

嘉平は縁側で本を読んでいた時である、隣にやって来た実の姪でもありカゲ法師の弟子でもある蝶華に「シショーはどうして、いつも本二つ持って読んでいるんです?」と聞かれ、嘉平は得意げな表情をしつつ、蝶華の疑問に答える。 #菅崎嘉平の冒険

2018-05-17 19:14:07
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「それはだな、右手に持ってるこの本は英語っていう文字で書かれてる本で、左手に持ってるこの本は、その英語ってのを単語毎に訳せられるように書かれている本でな。辞書ってんだ」 「えーご?」 聞いたことのない言葉を聞き、姪は首をかしげる姿を見て、思わず可愛いと思いつつ、嘉平は話を続ける。

2018-05-17 19:19:04
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「そう、俺達が今喋ってる言葉や、書いてたりする文字が違うモノなんだ」 「へぇ~…」 「まぁ、今の蝶華に解らんとは思うけど、そのうちになったら解るさ」 「そうなの?」 「そういう風になるさ、きっとな」

2018-05-17 19:20:28
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

幼い蝶華の問いかけの声を聞いたのは、夢の中であると同時に、過去の記憶がふと思い出した事であると気づいたのは、菅崎嘉平が目を覚まして直ぐのことだった。 ――やっぱり、アレは夢だったか…。 そう思いながらも嘉平は布団から出て、カーテンを開け、外の様子を見る。 #菅崎嘉平の冒険

2018-05-18 18:19:09
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

陽はまだ上っておらず、東の空には宵闇の黒と明け方の青が混ざりつつも明星が輝いて見える時。 ――あの子は今頃、どうしているのだろう?前にあった時よりも、強くなって、俺よりも頼れる存在でになっていたら、是非とも相手してみたいなとは思う。 なんせ、菅崎嘉平にとって最初で最後の弟子だから。

2018-05-18 18:25:11
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

ぐぅ~~っとお腹の虫が威勢よく鳴ったのを耳にした嘉平は部屋を出て、宿の食堂へと向かい、朝食を食す。 ――わかっちゃいたが、この量は少ないな…。 そう思い、嘉平は食堂の方に居る宿のスタッフに「ちょっと聞くが、ご飯っておかわり出来るのか?」と聞く。#菅崎嘉平の冒険

2018-05-19 18:35:30
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

「はい、出来ますよ」 「ほんじゃ、この茶碗にあとじゅ……、いいや、丼に二杯くらいくれないかな?じゃなきゃ俺の体力が持たないんだ」 ご飯の量を聞き、思わず驚いてしまうスタッフだが、あくまで平然とした表情を保ちつつ「わかりました」と言い、食堂の料理人に「追加で炊いてくれ」と言った。

2018-05-19 18:38:50
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話や、参加している企画創作のお話等……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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