更新 2月23日作成 2022年9月21日

山姥切国広と山姥切長義に関する考察と、なぜ彼らについてファンの認識が噛み合わないかという話

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メジャーな認識を破壊しまくる考察です。無理せず読めないと思ったらUターンしてください。
大事なこととしては、伯仲は二人とも気高く強く誇り高いし、すれ違っているだけでお互いを大事に思っています。

考察の結果おそらくこうだろうと判断していること

「山姥切国広」は寒山説の中の「山姥切の写し」という物語で形作られたフィクション系の刀剣男士（寒山説の中で写しだが「山姥切」と呼ばれている）。修行前は自分の「本科」が「長義の刀」だとは知っているが、「本作長義」のことを知らない。また、修行前は写しの集合体を兼任しているが、修行で意識が「長義の写し」に統一される（写しがどうとか考えるのはもうやめた＝写しの集合体はやめた）
修行の手紙では濁しているが、伝説や写しで悩んでいたのがバカバカしくなったのは、「伝説があろうとなかろうと変わらない『本作長義』の揺るがなさがすごい」と思ったから。自分もそうあろうという決意が「国広第一の傑作で、あんたの刀。大事なのはそれくらい」。このため、長義とは山姥切よりも長義の銘の話がしたいと思っている。
本作長義に直接触れないのは、自分を形作る物語に含まれないせいで自分では語れないから。山姥切を前面に出さないのは、今も昔も山姥は斬っていないから。

「山姥切長義」は「本作長義」。ただし国広が寒山説によって形作られているため、それに合わせて国広の前では「山姥切」としてふるまっている（寒山説の中で本歌だが「長義」と呼ばれている）。このため、実際には山姥を斬っておらず（呪いとは無縁＝斬ってないから呪われない）他の伝説のことも知っている。
国広の逸話を補完するために「国広の本歌の山姥切」として認識されようとしている。あるいは、国広の逸話に登場する霊剣『山姥切』の素体になれる。詳しくはこちら

「偽物くん」＝「山姥を斬っていない山姥切くん」の意。
これは機能が二つあり、
・国広に「写しは偽物とは違う」と答えさせることで、写しの集合体属性のせいで汚染されがちな国広の自己認識を「俺は長義の写しで、偽物とは違う」に安定させている。
・本当は長義自身も山姥を斬っていないので、「俺が本物」という言葉が使えない。このため、国広を「偽物くん」と呼ぶことで、相対的に自分を「山姥を斬った本物の山姥切」として認識させている。