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277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。その機関者でもある灰田は、ある日を境に「チームを結成する」と上司たちに宣言し、一人で行動し始め、様々な部署から機関者に声をかけて行動に入り始めた。 ――呪文を発するとそれ相応の力を発揮する杖を使って標的を罰する機関者・河田モコが灰田チームに入るまでのお話を収録。 (※連載当時のまま掲載しているので、誤字脱字があります)
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伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

#Rhapsody277 』は、伍条の自創作内に登場する「277機関」という機関の機関者 灰田がメインなお話となるもので、277機関自体は「自創作内ではフリーダムで、何処の作品にも属していない」方々でもあります。 twitter.com/5jyouTsukito/s…

2019-10-01 23:17:05
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いい年した俺が、小さい子…それも女の子に声をかけるなんて、傍から見れば「何か勘違いされそうな予感」がしてならない考えも捨てきれぬが、俺が声をかけようとしているのは、河田モコという機関者である。#Rhapsody277 twitter.com/5jyouTsukito/s…

2019-12-01 20:04:50
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前に何度か会って仕事はしているが、モコの武器は何といっても「自分の口で言った訳の分からない言葉を発して手に持っているステッキを振ると、それなりの力が発揮される」という、これまた子供が夢見そうなモノなんだから、本当に子どもだなって思うのと同時に、ある意味で言えば羨ましい限りである。

2019-12-01 20:09:50
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その機関者の髪の毛はまるで、色付き綿菓子のようにモコモコしているが、甘い匂いというものは香る訳ではないが、歩いて通ると誰もが思わず振り向いてしまう、そんなことは日常茶飯事だ。 今日も鼻歌交じりで機関内の廊下を歩く河田モコの後を追うように、一人の機関者がやってくる。#Rhapsody277

2019-12-02 18:38:33
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「見つけましたよ、河田さん!」 その声と同時に肩を掴まれたモコが振り返ると、同じ年と背格好で青緑色の機関者が目に入る。 「頭の堅物君、どーしたの?」 「頭の堅物ではありません、僕の名前は墨田です!」 「知ってるけど、堅物君はホントに頭堅いんだもん」

2019-12-02 18:43:32
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墨田という機関者は言葉にならない言葉を発するものの、直ぐに「兎も角、今すぐ戻って下さいよ!」と言いながらモコの手を握るものの、モコは直ぐにその手を解きながらに言う。 「だって、私、皆とやるのイヤなんだもん!」 「文句言わないで下さい!」

2019-12-02 18:46:44
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「イヤなものはイヤなのーー!!!」 ベーッと舌を出し、その場を走り去っていくモコを墨田は追いかけようとするが、彼女の方は手に持っていた杖に何か言葉を発した途端、速度が上がって逃げて行くのだから「またしても…」と呟いて頭を掻いてしまう姿もまた、機関内の日常茶飯事的一部始終である。

2019-12-02 18:51:02
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プンプンと怒りながら歩いて行くモコを見た灰田は「モコ、どうかしたのか?」と聞くが「なんでもないです」と言ったまま通り過ぎてゆく。 一体なんだと思いながら向こうを見ると、墨田の姿が見えた灰田は「墨田、どうかしたのか?」と聞く。 「あぁ、灰田さん、何時ものアレです」#Rhapsody277

2019-12-03 19:53:34
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「何時ものアレか…」 「何時ものアレかァ…、大変だな、墨田も」 「まぁ、彼女の行く場所は大体解ってるので、今からそこへ向かうんですけどね」 「成程なぁ…」 「では、僕はこれで失礼しま――」 「ちょっとタンマ、良かったら俺も一緒に行ってもいいか?」

2019-12-03 19:56:36
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「それは構いませんけど、お仕事大丈夫なんですか?」 「なぁーに、心配すんなって、今日は殆どオフだから」 「ならいいですけど…」

2019-12-03 19:57:18
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鮮やかな橙色の少し長めの髪を後ろで結い、図体が他の者よりも横にデカい機関者の後ろ姿を見つけたモコは、一直線に向かって「らんちゅーさーーん!!」と呼び止める。 その声に気づいた蘭鋳はゆっくりと振り向き「おぉ、モコじゃねぇか」と反応する。#Rhapsody277

2019-12-04 19:52:11
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モコは蘭鋳の横を歩きながらに聞く。 「お仕事終わったのー?」 「あぁ、そんな所だな」 「ねー、ねー、この後ひまなのー?」 「仕事が入らなかったら、ヒマ……だな」 「私もなのー、良かったらあそぼー!!」

2019-12-04 19:54:13
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「見つけましたよ、河田さん!!」 聞き覚えのある声が後方から響き、蘭鋳はその声に反応して振り向くものの、呼ばれた当人は一切振り向かず「ねー、あそぼーよー」と腕を引っ張るものの、呼び止め声の主でもある墨田は速足でモコの方へやって来たのである。 #Rhapsody277

2019-12-05 20:01:09
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「蘭鋳さん、お疲れ様です」 墨田は隣にいる蘭鋳に頭を下げて挨拶するものの、今度こそその手を離さぬように少々力強く握り「今度こそ、行きますよ河田さん!」と言いながら引き離そうとする。 「私は、この杖でひょーてきを仕留める事出来るんだからね!みんなでやるのは、いやだもん!」

2019-12-05 20:05:36
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ムッとした顔になった墨田は次に言葉を発そうとした所で、蘭鋳が何か言おうとしたところで後からやって来た灰田が「まぁまぁ、墨田、モコ、落ち着けって!」と間に入る。 「おぉ、灰田、久々だな」 「蘭鋳さん、お疲れです」 「何々、気にすんなって」

2019-12-05 20:08:20
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挨拶も軽く済ませ、灰田は改めて小さな機関者に問う。 「んでもって、お二人さん少しは落ち着いたかね?」 「落ち着くもなにもないもーん、堅物君がもう少し柔らかく考えればいいんだもん!」 「僕達は他の機関者と違って、色々と強くないからこそ、皆で補いつ標的を仕留めればと思いまして――」

2019-12-05 20:11:46
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河田モコと墨田は睨みあうような顔つきで互いの事を見かねた蘭鋳は「二人の言い分は解らんでもないが、今は兎も角、落ち着けよ。な?」と宥める。 しかし、と言いながら顔を渋る墨田に対し、モコも小さな声で「うん」と返事をする。#Rhapsody277

2019-12-06 18:53:31
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墨田は蘭鋳にお礼を言い終え、モコを連れ帰ってゆく。 その後ろ姿を見守ったのちに灰田は改めて蘭鋳を見て「なんか、蘭鋳さんスゴいですね」と話しかける。 「そうか?」 「えぇ、小さい子の扱いに慣れているというか、モコの扱いに慣れている感じがします」

2019-12-06 18:58:36
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「そうかねぇ…。っていうか、あんなに俺の所に来るのはモコだけだぜ。ただでさえ用がある以外、他の機関者だってあんま来ないのによ」

2019-12-06 19:00:51
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墨田とモコが部署に戻ると、一斉に「おかえりなさーい!」と自分らよりも小さな機関者達らが駆け寄って迎え入れてくる。 「ねーねー、どこいってたの?」 「モコねーちゃん、また隠れてたのぉ?」 「墨田にいちゃん顔こわーい」#Rhapsody277

2019-12-07 19:05:48
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「僕、寝てもいい?」 「ダメですよ、これから墨田さんからお話があるんですから」 「私モコねーちゃんと遊びたーい!!」 「フェックション!!…またクシャミでちゃったァ」

2019-12-07 19:08:18
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迎え入れてくれるまでは良かったものの、其々が発言するあまりに墨田が一喝する所をモコが武器でもある杖を取り出し、何かを発すると甘い香りが漂い始め、小さな機関者達は落ち着きを取り戻した。 「皆、頭の堅物君が今からお話するんだから、大人しくしなきゃ、だよ?」 「はぁーーい」

2019-12-07 19:09:54
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277機関に所属する機関者の大半が、灰田や追野ら等のある程度成人した見た目をしている中で、モコや墨田と言った見た目が未成年な機関者も所属している。 無論、機関者と言っても全てが全て人間な見た目という訳ではなく、中には見た目がヒトではない機関者も確認されている。#Rhapsody277

2019-12-08 19:12:38
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そもそも、機関者というのは本来「罪を犯した者を罰する存在」である故に、姿形というものに関しては特に決まったモノはないものの、大半の者達は「ヒト」という姿形で存在し、各々活動しているのである。

2019-12-08 19:19:47
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「かわだモコ?」 「さんずいの【河】で、田んぼの【田】で河田。モコはカタカナ表記だ」 灰田が例の機関者名簿ファイルを眺めていると、横から追跡者が覗き見て呟いたので、灰田はモコの名を解説したのだ。 「めっちゃ子供じゃねぇか、灰田ァ、まさかソイツを俺達の中に入れるってか?」#Rhapsody277

2019-12-09 19:48:51
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「そのつもりっちゃあ、そのつもりだけどな」 「実力はあんのか?」 「この名簿を見てる限りだと、モコが発する言葉に持ってる杖が反応して、それ相応の力を発揮すると書いてあるんだ、それを是非ともこの目で見てみたいなぁと思ってさ」

2019-12-09 19:53:20
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成程ねぇ、とでも言うように納得し、追跡者は「仕事があるからなァ」と、何処か気だるそうな言い方をしつつ部屋を出て行った。 ――でも、彼女をココへ入れるには何かしらのキッカケがないとダメな気がするんだよなぁ…。それが何のかが分かれば、いいんだが…。

2019-12-09 19:56:32
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モコや墨田や小さな機関者七人は277機関の正面玄関の前におり、墨田が前に立ちながらに言う。 「今日の標的は、僕らでも仕留める事が出来るとはいえ、油断は大敵です。気を付けて行動するように」 「はぁーーい!!」#Rhapsody277

2019-12-10 19:59:12
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威勢よく返事をする小さな機関者達に対し、横に居るモコは何処か浮かない顔しながら「はぁーい」と小さな声で返すものだから、やれやれ、と思う墨田は続けて話を続ける。 「今日は予め、助っとの機関者も頼んでおきましたので、もし、ヤバい事になったら、直ちにその機関者に頼るようにして下さいね」

2019-12-10 20:04:07
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――助っとの機関者?誰だろう…。 モコは口に出さずに考えていると、後ろから「スマンスマン、時間、大丈夫か?」と、聞き覚えのある声が聞こえ、モコは振り返って「らんちゅーさん!」と喜んだ声を出すが、小さな機関者達はヒッと小さな声を上げた途端に墨田やモコの背後に隠れてしまう。

2019-12-10 20:17:51
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その姿をみた蘭鋳は、やっぱり無理あんじゃねぇの?と思いつつ「まぁ、今日は君らの助っと機関者だからな、よろしく頼みますわ」と頭を下げて挨拶をした。

2019-12-10 20:21:25
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277機関を出た機関者達一行がたどり着いたのは、とある時代の壱ノ笠に建てられたお屋敷前の門。正確な時刻は屋外だから解らないにせよ、太陽が真上にあるのを目視で確認できる所を見ると、どうやらお昼時である事は容易に解る。 #Rhapsody277

2019-12-11 20:04:03
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「堅物君、ココにひょーてきが居るの?」 「えぇ、その通りですよ」 「こんな屋敷に居るってか?どんな野郎なんだよ」 墨田はハードカバー製本のメモ帳を取り出し、表紙に仕舞われている羽ペンをとると、インクがじわりと染み出したのを確認すると、白紙のページにインクを少しつけた。

2019-12-11 20:08:33
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瞬く間に文字と絵が浮かび上がる様子を見た機関者達は「おぉ~」という声を上げながら、そのページを見つめている。 「今回、僕達の標的は子供を攫う者です。かつても、似たような事をして捕まった上に罪は償ったようですが…」 「まーた、やらかしたって所か?」 「端的に言えばそうなりますね」

2019-12-11 20:14:35
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「ようは、ソイツを捕えればいいんだよね!」 と、言い出したのは小さな機関者の一人で、その後から続け様に他の子達も口々に喋り出す。 「だからボク達が選ばれた訳だ!」 「よぉーし、アタチがんばる!」 「えぇ、ボク眠いからぁ~」 「ココで寝るなよな!おしごとなんだから!」

2019-12-11 20:18:39
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「おとりだ、おとりー!」 「んもぉ、落ち着きなってばぁ!」 気合十分なのは大変有難い事だが、いくら仕事とはいえ……、内心では自分よりも小さい上に歴が浅すぎる機関者達には危険な事はさせたくはない、と墨田が思っていると。 「だったら、私がオトリになるわ」

2019-12-11 20:22:35
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モコが手を上げて言う所を皆そちらを目を丸くして見るものだから、モコは続け様に言う。 「だって、いくら、堅物君やらんちゅーさんや、アナタ達が居るとはいえ、危険が過ぎるもん」 「でも、河田さんも同じようなも――」 「大丈夫よ、堅物君。私、一人で出来るもん」

2019-12-11 20:25:37
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屋敷の呼び鈴ボタンを押すと、ゴォーンゴォーンと渋い鐘の音が鳴り響いたかと思えば、屋敷から出てきたのは燕尾服を着た一人の男だった。 「どちら様で?」 「私、ここのご主人様にお呼ばれされたの」 「そうですか、そうですか、ではご案内いたしましょう」#Rhapsody277

2019-12-12 18:45:06
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扉を開け、モコを中へと案内する様子を見た墨田は、上着の内ポケットから再び羽ペンとインクボトルを取り出し、インクを地面に少し垂らすと、インクは意思を得たかのように動き始め、墨田は「僕らをあの中へ」と口にすると、皆の姿を隠すように身に纏わせ、屋敷の中へ向かっていった。

2019-12-12 18:50:49
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屋敷の中へ案内されたのと同時に、正面玄関の扉が勢いよく閉まる音が聞こえ、モコが振り返ると先程まで居た者も消えている。 「ようこそ、ワタシのお屋敷へ」と、妙に甲高い声が聞こえてくるものの、声の主の姿がその目に捉えられない。 「まずは、君の名前の聞こうかな?」#Rhapsody277

2019-12-13 18:49:53
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「河田モコだよ」 「モコちゃんかぁ~、名前からして可愛いね」 「ねぇ、アナタの姿を見せてよ。その方が、お互いに顔も見れるでしょ?」 「確かに、モコちゃんの言う通りだけど…」 「だけど?」 「ワタシの姿を見て、気を失うかもしれないよ?それでも大丈夫かい」

2019-12-13 18:52:10
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「大丈夫よ、私、ヘンなのは見慣れてるから」 「そうかいそうかい、ならば、そちらへ行こうとするかな」 パチンと指を鳴らしたような音が何度も屋敷内に響き渡るのと同時に、カサカサと何かがコチラに近づいてくる足音も聞こえ、モコは片手に持っている杖を両手でぎゅっと握る。

2019-12-13 18:56:33
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薄暗かった屋敷の中は一気に明るくなり、辺りの様子がハッキリと分かった時に目にした光景、足音の正体はネズミの大群な上に、中央の階段には人間であるものの、唯一だけ頭のみは足元に居るネズミと似た姿をした者が居たのである。

2019-12-13 19:02:18
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自分の足元には沢山のネズミ達がいる上に、体は人間なのに頭はネズミという者がいた場合、殆どの人が驚いたり悲鳴を上げたりする者が大半だと言う風に考えよう。 しかし、モコはその光景を目にしても驚く事もなければ、悲鳴を上げる事もなく話かける。#Rhapsody277

2019-12-14 19:49:17
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「へぇ、面白いことするんだね。私、面白いことは大好きなの」 「それは良かった、けど、君がこれから身をもって味わうのは面白いことじゃあないんだよ」 「例えば?」 「今ココに居るネズミ達が、君を弄んだりするかもしれないよ」 「どんな風に弄ぶの?」

2019-12-14 19:52:45
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その事を興味深く聞く子は、今までに居なかった、この子が初めてだ。 そんなことを思いつつ、ネズミ頭の主は指を鳴らすと、天井から檻が勢いよく降り、見覚えのある者達の姿がその目に入る。 「堅物君?!みんな!」 「河田さん、早くココを逃げた方がいいです!」

2019-12-14 19:59:41
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墨田の叫び声を無視し、ネズミ頭の主はモコを見ながらに話をする。 「この屋敷周辺には監視カメラがついていてね、君たちの事は既に解っていたし、モコちゃんが私の来客ではない事は既に解っていたのだよ」 「じゃあ、どうして入れたの?」

2019-12-14 20:04:14
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フッと鼻息で笑いながら、主はハッキリとした声で答える。 「君たちを見ていると……久々に、かつての私の血が疼いて疼いて仕方がない。これを治められるのは、私自身か君らだけ――。そうだろう、277機関の機関者諸君?」

2019-12-14 20:06:39
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

「へぇ、私達の事知ってるなら、話はわかってるんでしょ?」 「えぇ勿論、ですが、私はこの者達を操れる以外にも能力を持っていましてね」 「どんな能力?」 ネズミ頭の主が指を鳴らすと、墨田達が捉えられている檻の隣から新たに降りて来たのは、紐に吊るされた一体の人形だ。#Rhapsody277

2019-12-15 20:49:21
伍条 月斗(創作アカ)⇒ネップリ登録中!! @5jyouTsukito

その顔には見覚えがあり、モコの表情は徐々に曇りながらに呟いた。 「らん、ちゅう…さん?」 「えぇ、その通り。あの子達に身を挺して守ったのと引き換えに、あの機関者はこのような姿になってしまったんですよ」 「そ、そんな…」

2019-12-15 20:52:35
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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