
1. 気が付くと暗闇の中にいた。 だが、僕の前方10メートル程先に明るい場所がある。 そしてよく見ると、 そこにはさきながこっちを見て立っていた。 僕はさきなと分かると何も考えずにそこに向かって走る。
2022-01-23 23:12:10
2. だが、距離は一向に縮まらない。 たかが10メートルのはずなのに。 まるで君が自らの意思で僕から遠ざかっているみたいだ。 僕の足は次第に重くなり、 ついには立てなくなった。
2022-01-23 23:12:13
3. 君は何も言わずに僕に背を向ける。 その後ろ姿は、 僕には泣いているように見えた。 でも、僕は立てず、近づく事すらできないようなとてももどかしい状態だ。
2022-01-23 23:12:16
4. 君は僕に背を向けたまま前に進む。 必死に手を伸ばし必死に君の名前を呼ぶが、 君は無反応。 あぁ、まただ。 こう思った瞬間、君のすぐ横の暗闇から女の子が僕の方に歩いて来るのが分かった。
2022-01-23 23:12:18
5. その女の子は僕の前まで来て僕に手を差し伸ばす。 僕はその手をとる。 その瞬間、今までは立てないほど前身が鉛のように重かったが急に体が軽くなるような感覚になった。
2022-01-23 23:12:21
6. 〇〇:ぶはぁ!!はぁはぁ...またこの夢か。 僕は君がいなくなってからこのような悪夢をよく見る。 その内容は毎回同じだ。 だが、今回は少し異なる点があった。
2022-01-23 23:12:24
7. いつもは君が僕に背を向けて離れる所で終わっていたが、 今回は最後に女の子がこっちに来て手を差し伸べてくれていた。 顔は全く見れなかった。 分かったのは女の子という事だけだ。
2022-01-23 23:12:26
9. 僕は深く考えるのをやめて1階に降りる。 リビングのカーテンを開ける。 その日は生憎の雨だった。 僕は、 その雨は君が流した涙のように思えた。
2022-01-23 23:12:32
10. そして僕は雨の音を聞きながら冷蔵庫を開ける。 数種類の野菜と豚肉を取り、軽い野菜炒めを作る。 10分程度で作り終わり、妹達を起こしに行く。
2022-01-23 23:12:36
11. その後も何も変わらない朝を過ごす。 僕は今日は大学がある。 〇〇:僕はもう行くからちゃんと戸締りしてから家を出てね。 未来虹:分かった! 陽世:行ってらっしゃい!ギュ
2022-01-23 23:12:39
13. 私は気が付くと暗闇の中、 10メートルくらい前に〇〇さんが必死な顔をしてどこかに走っていた。 だが、そのスピードは次第に遅くなる。 そしてついには倒れてしまった。 〇〇さんは倒れたままどこかに手を伸ばす。 その手を伸ばしてる方向を見てもただの暗闇。
2022-01-23 23:12:45
14. 私は〇〇さんが心配になり 〇〇さんの元に向かって歩く。 その時、〇〇さんは 「さきな」と叫んでてた。 その時の私には何を言ってるのか分らなかった。 〇〇さんのそばでひざまずいた私は〇〇さんに手を差しのべる。
2022-01-23 23:12:47
15. 〇〇さんは私の手を取り立ち上がった。 〇〇:ありがとう。ギュ ひなの:!?/// すると〇〇さんは急に抱き着いてきた。 私は顔を赤くせずには居られなかった。
2022-01-23 23:12:50
17. 菜緒:...の!ひなの!ユサユサ ひなの:う〜ん...おはよ。 私は夢の世界から現実の世界に引き戻される。 だが妙な事に、 〇〇さんに抱きしめられた感覚が夢だったとは思えないほど覚えている。 菜緒:おはよ。朝ごはん出来てるよ。 ひなの:うん。
2022-01-23 23:12:59
18. 菜緒:(〇〇の名前を言ってた気がしたけど...気のせい?) 私は1階に降りてご飯を食べる。 菜緒:ひなのってさ、〇〇の事好きなの? 私がその日見た夢の事を考えながらご飯を食べていると不意にお姉ちゃんからそんな事を聞かれる。
2022-01-23 23:13:03
19. ひなの:!!べ、別に好きじゃない!/// 菜緒:ん〜?でも顔赤くなってるよ? ひなの:違うって!/// 菜緒:ひなのも可愛い所あるじゃん。 ひなの:だから違うって!/// 菜緒:はいはい。そういう事にしとくよ。 pic.twitter.com/dQUUxlGx3G
2022-01-23 23:13:24