第174回深夜の真剣140字60分一本勝負

高戸優 @YouT_Show

#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite) 参加させていただきました！ 【お題】赤いドレス/音楽会 素敵なテーマをありがとうございました！ pic.twitter.com/gapyw7wi2g

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ケンタシノリ＠童話＆小説書き屋さん @kentasinori

小学４年生の佳音は、クラスの同級生といっしょにキャンプ場へやってきた。このキャンプで楽しみにしているのが、流星が輝く夜空の下で行われる『森の音楽会』という子供向けのコンサートである。 キャンプ場にある広場では、赤いドレスを身につけた女の人が今から始まるコンサートの準備をしていた。

海野 絹 @umino_kinu

オリオンが輝く夜、僕らは壊れて海岸に流れ着いた。ピアノは鍵盤が剥がれ、サックスは音が詰まり、僕の弦も切れている。「ヴァイオリン上を見て」ピアノに呼ばれて空を見上げると、流星が煌めいた。「僕達を直して」咄嗟にそう願い事をした次の瞬間、体から音が鳴り響く。このまま音楽会を始めようか。

秋月蓮華 @akirenge

彼女の着ている服が赤いドレスのようだった。 「返り血」 「知ってる」 自分の血じゃないと言う。僕は頷く。 空を見上げれば流星。正確にいえば空でも戦っている。 僕と彼女は陸で戦う。 「音楽会だね」 「終わらせようか。音楽会」 地上も空も戦争で戦場の音がとても煩くて 僕たちは笑いあった。

夏見 有 @you_natsumi

君は世界でいちばん美しいよ。 深く鮮やかな赤いドレスとその色を怪しく反射するシルバーのアクセサリー、白い肌。 白い朝日で満ちた淡い世界で、朝露を纏った真紅の薔薇のようだ。 陶器のような頬に優しく触れる。ひやりと冷たい。 愛しい君、どうか目を覚ましておくれ。もう一度僕の名を呼んでくれ。

ちぇりぶらすたぁ @cherry_bla_star

久しぶりに音楽会へ顔を出した。赤いドレスの女性がピアノを演奏している。懐かしいアニメソングだ。作品はマイナーだが、 歌詞は出てきた。 瞬く流星　願いを託して… いつのまにか口ずさんでいた。昔ほど音楽を嗜まなくなったな、と思った。 #深夜の真剣140字60分一本勝負 ( @140onewrite )

TAKA001 @001TAKA

愛しい娘よ、赤いドレスなんか着て音楽会にでも行くのかい？ 今まで育てて頂いてありがとうございました、って何だい！かしこまって何言ってるの？ 今夜の流星群に紛れてＵＦＯが迎えに来る？もうお別れです、お父様お世話になりました・・。 夏の暑さで頭が変になっちまったな。麦茶飲んで落ち着け！

れんが @xLEZ7vRmyC82HvW

所属する楽団が僕の故郷に呼ばれた。 音楽会を開いたものの、僕らを招いた赤いドレスの彼女は音楽なんか聞いちゃいない。君の頭には幼い頃流星に願った「また会おうね」という約束しかないのだろう。 これではプライドが許さない。ソロパートでありったけの愛を奏でるとようやく今の僕を見てくれた。

まんごうがしゃ @ManGougasya

#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite) #140字小説 お題／②流星 タイトル／星雲珈琲店の特別な流星ブレンド pic.twitter.com/mcwHEd9epw

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ポッキー(山口絢子)@低浮上多し🙇 @sorapoky

今夜は虫達の音楽会。鈴虫さん、コオロギさん、各々自慢の音色を披露する。だが一つ困ったことがあった。着ていく服がない。夕焼け空に雲が、星のように流れた。私は祈る。すると体の上に、何かふわりと落ちてきた。川面の鏡を見ると、赤いドレス姿の一匹が映っている。私はゲコゲコ鳴き、高く跳ねた。 pic.twitter.com/eCWag8exbd

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夜ヶ咲 @yorugasaki

星が降るのを待っていた。 #140字小説 #深夜の真剣140字60分一本勝負　 （@140onewrite） pic.twitter.com/Pm4OXChypA

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てい @orztee

赤いドレスは主役の証。楽団長のお姉様が、嬉しそうに言った。「よく鳴らすのよ」。幕が上がる。暗く静まり返ったホールで客席に一礼して背を向け、指揮棒を構えた。大窓から、毎年この時期に接近する流星群が見える。私の指揮に合わせて星々がぶつかる。こおん。澄んだ音の共鳴。星の音楽会が始まる。 pic.twitter.com/UTziKDgaOw

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Altair @_altair_73

友達と話していても、部活に打ち込んでいても、僕はその知らせが頭から離れなかった。空を見上げて、流星の尾を探す夜。流れ星に願い事を託すなんて、あまりにも他力本願だけれど。あぁ、どうか。どうかあの子が、彼の告白を断りますように。自分勝手なこの祈りが、星屑となって散りますように。

ゆきやまイマ＠鶏林書笈 @keirin_syokyu

#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite お題： ①音楽会 ②流星 ③赤いドレス #木槿国の物語 以前にも同じような話を書いたような‥💦 pic.twitter.com/rc5rbDkW2F

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葵 惟 @LsfRim

一体どこで回避出来ただろうか。 優しいこの人が惨い事件を起こす前に気づくことは、幾らでもあった筈なのに。 『まるでアイリーン・アドラーみたいでしょ？』 見せつけるように流星のような涙を流し、真っ白だったドレスに赤いドレスに変えていなくなったシーンが今も僕の頭の中で繰り返されていた。

むつのゆき/ドナ @yuzun0kaori

オペラ「トスカ」より「星は光りぬ」 曲について説明する文字数が足りなかった🤔 #深夜の真剣140字60分一本勝負 ( @140onewrite ) pic.twitter.com/gK9l7tnkRZ

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繭美 @140mayumi

ペルセウス座流星群を観る予定だったが、大雨が降った。 「楽しみにしていたのに」 ソファーで星空観察アプリをいじる。CGの星座が私を癒してくれる。 「星……そういえば来月に、野外音楽会が」 母が言った。 秋の夜長。公園で音楽会が行われるらしい。 星と音楽か。悪くないな。来月こそ晴れて！

Pingu　novel @ckpingu_nvl

群青の空に、突然赤いドレスが翻った。それはヒラヒラと波打ちながら、赤い流星を世界中にまき散らした。「初めまして。火星人です。私達も以前闘ったんです、コロナ。これで治りますよ。」それは音符のように地球上を音楽会へと誘った。「銀河系のお仲間です。野暮なこと言わず」噂の姿は見えずとも。