独自設定もりもり、普段のつぶやきを読んでる前提の鳥太刀がただ会話するだけのイベント。突然色々なカップリングが発生するので地雷のある人は注意してください。
1
せーは @seiha_rnb

『まぁ兼さんは鶴丸さんが書類仕事出来ない分もやってるけどね』 『…ああいうのは別に、いいんだよ。好きじゃねぇが出来ない訳でもねぇ。ただ面倒くせぇだけだしな』 そうじゃねぇだろ、と和泉守がぐしゃっと乱暴に髪を掻き回すのを端から堀川が整えて行くのを愉快な気持ちで鶯丸は見やった。

2018-09-24 00:07:21
せーは @seiha_rnb

『大体あいつがあぁいう雑事サボるのは、書類仕事が退屈で面倒だって言うが…まぁ半分は本音、半分は単に処理能力が足りてねぇからだ』 『まぁ空き時間に集積した情報を処理してるみたいだし仕方ないんだろうけど』 『成程、お前らが積極的に鶴丸を捕まえて書類を片付けさせていないのはそれでか』

2018-09-24 00:18:23
せーは @seiha_rnb

得心がいったと頷いた鶯丸に、新選組鬼の副長の刀達はそれぞれの表情で頷いた。その出自故、「組織を支える誰か」を支える、というのが二振りとも気性的に合っているのだろう。 『本当は、三日月さんとかに頼めたらいいんですけど』 『三日月には頼らねぇだろうなぁ。ありゃ清光が別口で頼んでるし…』

2018-09-24 09:53:26
せーは @seiha_rnb

和泉守がなにか言いかけた所で堀川が笑顔でその脇腹を小突いた。 ごく軽く小突いたように見えたのだが。 無言で悶絶している青年をちらりと見下ろしてから少年は朗らかに笑った。 『あ、気にしないでくださいね鶯丸さん』 『…あぁ』 余談ではあるが、堀川国広はこの時点では新選組刀唯一の極だった。

2018-09-24 13:33:47
せーは @seiha_rnb

痛かろうなぁと見下ろしながら、鶯丸は首を傾げた。 うっかり内輪の秘密ごとを口にしかけた、というのは和泉守らしくない失態ではある。 若く、やや短気で荒い素振りを見せるが、序列の第三位に座しているのは伊達ではない。基本的には冷静で確かな戦況判断の出来る男なのだ、この本丸の和泉守兼定は。

2018-09-24 13:40:47
せーは @seiha_rnb

心配事のせいで気が急いているのだろう。任務なら冷徹に徹することも出来る割に、基本的には情の厚い男である。成程、気にいるはずだと鶯丸は一人納得した。 『ちょっとした仕込みですよ。秘密のほうが効くもので』 だから聞かなかった事にしてください、これ、鶴丸さんには内緒ですよ。

2018-09-24 13:51:28
せーは @seiha_rnb

唇に指を当てて微笑む脇差の少年は、序列を降りてからは和泉守の補佐を努めているが、そういえば空き時間で鶴丸の雑事を手伝うことも多いらしい。 存外あの白い太刀の影響が見え隠れした気がするが、鶯丸は言われたとおり見なかった事にした。君子危うきになんとやら、である。

2018-09-24 13:54:05
せーは @seiha_rnb

暫くして復活した和泉守は脇腹を擦ってから居住まいを正した。 『あー…まぁなんだ。とにかく、鶴丸がやってる事をあんたとか他の古い刀に少しは分担してもらえりゃいいんだけどな』 『別に、俺は力を貸すのは吝かではないんだが』 鶯丸個人に協力する意思があっても鶴丸があの様子では仕方がない

2018-09-24 13:59:16
せーは @seiha_rnb

本人が顕現を譲渡する心積もりにならなければどうにもならないのである。 結局はこの二振りと話した時も、最後は加州と話した結論に近いものが出てしまったのだが、鶯丸はこのやり取りを無意味な繰り返しとは思わなかった。 『…なんだ、まぁ。思ったよりも、な。…ふふ』 鶯丸はひとり微笑む。

2018-09-24 14:05:18
せーは @seiha_rnb

加州だけではなく序列にいるものは鶴丸がしている事を知っているし、その占有を疎むのではなく、ただ彼の負担が多い現状を憂いている。 彼の翼の下で本丸の安寧が保たれている事には感謝しながら、だからこそこのままでいいのか、と疑問を抱いたのだ。 それは、 (それは、なあ、鶴丸)

2018-09-24 14:09:49
せーは @seiha_rnb

翼の下の卵はいずれ孵る。 雛はいつまでも、雛のままであるわけがない。 外に巣立つ訳ではない彼等は、如何に若くとも並び立つ剣となる。 それは、随分と心の内側を柔らかく擽るような、力強い暖かさだ。 ほんの少し垣間見ている鶯丸でもそうなのだから、況や本刃は。 (まぁ精々驚いて貰うとしよう)

2018-09-24 14:19:36
せーは @seiha_rnb

そんな(失言は除いた)土方の刀達の言葉を伝えられた鶴丸は、片手で顔を覆って不明瞭な呻きを漏らした。どうやら純粋に照れているらしい旧知の珍しい姿に鶯丸はほくそ笑む。 「ちなみにその他にも来たぞ」 「おいおい、まだいるのか?」 勘弁してくれと鶴丸が言うのを鶯丸は聞かぬ振りで指を折った。

2018-09-24 19:47:46
せーは @seiha_rnb

「大和守、蛍丸、山姥切に宗三。鳴狐、薬研に獅子王、物吉…あぁ、伊達の奴等も来たな」 丁寧に数え、人気者だなと鶯丸は笑う。 その面子に共通点を見出し、鶴丸は態とらしい程苦く吐いた。 「…きみは序列の相談窓口か何かか?」 「何、お前もよく来るだろう」 その切り返しにぐ、と鶴丸は押し黙る。

2018-09-24 20:38:00
せーは @seiha_rnb

普段見せる舌鋒の影も無い様子に、鶯丸は言葉を重ねた。 「獅子王あたりは、いいから少しは手伝わせろとお前に言ってたらしいな?」 獅子王は本丸の初太刀であり、序列に属する中では数少ない平安の刀でもある。序列の中で一番鶴丸に視点が近い獅子王は、恐らく一番現状が見えている男士だろう。

2018-09-24 20:59:22
せーは @seiha_rnb

立ち位置的にも唯一鶴丸より先に来た千年越えの付喪だ。その分鶴丸には意見はしやすい方なのだが。 …その獅子王は鶯丸の所に訪れ、鵺に顔を埋めて眉を寄せた。 『あいつ、俺には『できるだけ負荷の無い状態で待機して欲しい』とさ』 『成程、緊急時に処理に追われる可能性がある奴の代わりの実働か』

2018-09-25 03:43:19
せーは @seiha_rnb

ある程度以上の実情を把握し、序列としての権限も持ち、古い刀としてある程度以上に力もある。 確かに実際何かがあった時、そういうものが一振り万全の状態で動けるという事が必要だ、という言い分は実に理に適っていた。 『…上手く配置されているな、本当に』 『序列の構成にも噛んでるからなぁ…』

2018-09-25 03:53:20
せーは @seiha_rnb

『もとからあいつが動きやすい様になってんだ、そこに首突っ込むのは難しいんだよな』 序列は基本的には新たに来る刀が加州を頭として認めやすくする為に作られたこの本丸独自の制度だ。 鶴丸が発案し、それを審神者が清書、本丸に置ける刀剣男士の運用案として政府に提出、承認をうけて成立している。

2018-09-25 04:00:36
せーは @seiha_rnb

発案者だからこそ鶴丸は序列の構成には口を出す権利のようなものを有している。最初期の序列を十振り決めたのは鶴丸だ。 まぁ、審神者の気まぐれやなんらかの意図で序列に新たな男士が追加されることが無いわけではないが、大体が序列全体での話し合いか、鶴丸と加州の相談で決められてきた。

2018-09-25 04:07:33
せーは @seiha_rnb

結果的に、というか。序列にいる男士は術の素養が鶴丸よりは低い刀が多い。 宗三や鳴狐などは若い刀では無い分不得手ではないのだが、鶴丸程小器用ではなく。光忠は生まれの古さと逸話の強さの割にはその類の業を苦手としていた。 獅子王をこうして止めてしまえば、手を出せる者が殆どいない事になる。

2018-09-25 04:19:03
せーは @seiha_rnb

そういう風に構成されているのだ。 獅子王も、序列にいるのは本丸の最初期からいるという理由が大きいからで、そうでなければ列挙されていない可能性が高い。 …そもそも序列という枠組みの着想自体、付喪神としての格や刀としての希少さに囚われない為の独自階級なので、それは当然とも言えたが。

2018-09-26 07:10:01
せーは @seiha_rnb

まず近侍で初期刀の加州を頭に据える。新しい刀ばかりで固めて序列自体が甘く見られる事の無いよう古刀である鶴丸を二位に置く。 御物であり千年を越えた刀である鶴丸が積極的にこの位置に恭順している事、それ自体を序列という枠組みの説得力の補強に使う。 そしてそれを補助する形で刃員を配置した。

2018-09-26 07:29:32
せーは @seiha_rnb

一本の指揮系統を作り、それに準ずる事で組織運用を円滑にする為の仕組みだ。 研究者肌な審神者は極端に揉めない限りは刀剣達の個としての交流に余り干渉しない主義で、運営も概ね彼等に一任している。 序列は主にそれぞれ一定の権限を付与され、代わりに本丸を回すための雑務を引き受けて来た。

2018-09-27 03:05:24
せーは @seiha_rnb

そんな序列が成立するまでの過程を見てきた獅子王は、建前はともかくこの仕組みがどういう理由で出来て、運用されて来たのかは承知していた。 …そう、初期刀で近侍である加州へ集中する、仕事や心理的負担の分散をする為の物。 だが結果的には本丸を回す組織としての機能も、上手く働いてはいるのだ。

2018-09-27 03:16:02
せーは @seiha_rnb

『しかしまぁ、こういう仕組みを作っておいて鶴丸が裏でやってる事の負荷は他に分散出来ないようになってるんだから…』 『それも見込んで口出しされ辛い二位なんだろうな』 二振りの溜息が重なった。 組織が安定していない時に重要事項を信用できない相手に分散し、穴が開く危険性については解る。

2018-09-27 03:58:17
せーは @seiha_rnb

しかし組織が成熟して面子が知れている今では一点に負荷が集中する事の方が危険ではないか、というのが加州や獅子王達が言っている建前だ。 …そう、建前なので、これが説得にあまり効果がない。 下手に厳重に出来ているので、弱みにならないのだ。 『本刃が負荷ではない、と言い張っている以上はな』

2018-09-27 04:07:18
せーは @seiha_rnb

『だからってお前が心配なんだって言っても笑って礼言われて終わりだからな』 あぁもうあの頑固者!と歯噛みする獅子王の肩を叩いて、鶯丸は苦笑するしか無い。 立場と年の近い彼の刀は、見た目や言葉の若さからは及びもつかない程に老成していて、故にこの件での鶴丸の頑なさを嘆いていた。

2018-09-27 04:15:51
せーは @seiha_rnb

刀の中ではかなり年長者で世慣れている割に、他の年嵩の者に比べても屈託の無い性格をしている獅子王は序列の成り立ちがどのようなものであれ真面目に己の立場に向き合っている。 その上で、同胞として鶴丸を案じていたのだろう。思う様動けないせいで随分と鬱屈している様子だった、と鶯丸は思う。

2018-09-28 05:09:26
せーは @seiha_rnb

「…お前は一度、序列の連中に謝っておいた方がいいんじゃないか」 徒然と思い返しても、状況がある程度見えている序列の面々は大なり小なり鶴丸を心配しているようだった。 鶯丸の言葉に鶴丸はまるで苦手な物でも口に入れた様に口端を歪ませる。 「謝るくらいなら端からやったりしないと思うんだが」

2018-09-28 05:15:14
せーは @seiha_rnb

詳らかになった時には気にされる事も視野には入っていた、と言う割には明らかに居心地の悪い様子の鶴丸には、恐らくここまで気にかけられている自覚は無かったのだろう。 本刃は確かに自覚的に本丸の力関係を操作していたし、その際に悪辣ではないものの容赦がなく冷淡な側面も十分に見せていた。

2018-09-28 05:30:11
せーは @seiha_rnb

そもそも多人数が過ごす空間での調停や調整は反感を買いやすい。 初期刀の加州もそういう立ち位置になる事は多々あったが、鶴丸は特に憎まれ役になりそうな場面で首を突っ込むことが多かった。 圧力をかけるのに年季が入っていた方が都合が良かったというのはあるが、加州への反発を減らす為だろう。

2018-09-28 05:34:49
せーは @seiha_rnb

…という意図が、本丸が出来た当初から過渡期ならともかく、親しく付き合っている相手にはある程度見えている訳で。 露悪的な態度も序列の面子からは「過保護」という一言に落ち着いてしまうのだと言うことを指摘して自覚させるべきかと鶯丸は一瞬考えてやめた。これに関しては今のままの方が面白い。

2018-09-28 05:38:15
せーは @seiha_rnb

うっそりと笑う鶯丸を横目で見て、鶴丸は小さく息をつく。 「…やれやれ。仕方ない、認めるさ」 「…と言うと?」 「俺ひとりじゃ穴が出来る事もある。何より実際抜かれちまった以上、見直しが必要なのは確かだ」 そこまで言うと、鶴丸は指先を組んでぐっと両腕を伸ばした。 「今回は徹底的に完敗だ」

2018-09-29 00:31:33
せーは @seiha_rnb

「…漸く認めたか」 頑固者め、と言われた鶴丸は頭上に上げていた腕を正面に下ろす。 「そう言うなよ。俺だって出し抜かれたのは多少悔しいし、そもそもあれだけきっちり張ってた目を掻い潜られたんだ。肝も冷えるってもんだろ」 つまり事態の咀嚼にそれなりに時間を掛けた、ということなのだろうか。

2018-09-29 00:42:28
せーは @seiha_rnb

「分配する気になったと?」 「あぁ。…結界と四方の番はともかく、攻性防壁はもっと向いてる奴に任せて『目』も何割かは渡す。…そこから諸々の調整をかけるとするさ。これで概ね三割程度か」 「もう一声」 「今回はここまでだ」 一度に減らしすぎても気になるからな、と鶴丸は口の端を持ち上げた。

2018-09-29 01:07:03
せーは @seiha_rnb

「まぁ、取り敢えず及第点だな」 「そりゃ何より。五割程度までは減るよう視野に入れて調節してみるさ」 数が減れば個の精度は上がる。担当する奴を増やすならもう少し重い構築も出来る、などと鶴丸が呟くのをみやり、きちんと負担を減らすよう加州に釘を差してもらわないとな、と鶯丸は湯呑を傾ける。

2018-09-29 01:29:30
せーは @seiha_rnb

「攻性防壁の件だが」 ふ、と湯呑の中に落とすように鶯丸は切り出した。茶はもう温く、残り少ない。 「ん?」 「髭切に任せたらどうだ」 「髭切に?」 鶯丸の言葉に鶴丸は首を傾げた。その表情は訝しげ、というより何故そうなったかに興味を惹かれている様子で、どうやら調子を取り戻しだしたらしい。

2018-09-29 22:57:54
せーは @seiha_rnb

「まずあいつは単に外敵を排除するという属性だけなら間違いなくお前より上だろう」 「まぁ、実績があるからな」 髭切は逸話にあやかし退治が数多く含まれる。他の古刀に比べても霊力は高い上、嘗ての都を護った頼光四天王にも縁のある刀だ。 拠点を脅かす敵を害するには確かに適任とは言える。

2018-09-29 23:06:43
せーは @seiha_rnb

御物の太刀である鶴丸もその辺りは別段苦手では無いのだが、何しろ鶴丸はその来歴から出来る幅が大きく、反面何か一つに特化はしていない。 髭切も名の数の如く来歴は多様だが、その大半が攻性に偏った間違いなく特化型の刀だ。 「お前が複雑なのは解るが、何も適性だけで言ってるんじゃないぞ」

2018-09-30 05:40:21
せーは @seiha_rnb

確かに髭切は今回の騒動の直接の起因だ。一杯食わされた方の鶴丸が引っかかるのも解る。 「…だからこそ、本刃も気にしていた。自分の我儘で本丸の…というかお前の警戒網を踏み越えた事をな」 髭切も自分の行動に問題が無かったとは思っていない。 彼等の関係が丸く収まった今、貸しにはなるだろう。

2018-09-30 05:58:12
せーは @seiha_rnb

「それに、お前髭切を序列に上げるんだろう?それなら殆どお前の管轄だ。今までよりは格段に御しやすくなる」 「きみ、なんでもうそれを知って…清光か」 今回の件を鑑みて、それを髭切に持ち出したのが昨日。序列への通告と調整はまだ行っていない。 この段階で鶴丸が言っていたのは主と加州だけだ。

2018-09-30 06:21:25
せーは @seiha_rnb

「今朝お前より早く来てな。その事やお前のことを話して行った」 「…起きたら居ないと思ったらそういう事か…」 「…」 別段。加州と鶴丸の二振りが付き合っている事は秘密でもなんでもないのだが、昨晩同衾していましたと言われても返答には困る。鶯丸は沈黙を挟んで、改めて会話を続けた。

2018-09-30 22:40:47
せーは @seiha_rnb

「霊力も、有事に並列で繋げば出力で押し切れる。どうせ有り余ってるのも側にいるし、丁度いい。今回の件は大包平も無関係ではないしな」 「きみ、さらっと兄弟分を霊力貯蔵庫扱いしたな…」 髭切単体で出力が足りない場合には膝丸がいる。更に外付けとして大包平も添えておけば不足は無いだろう。

2018-09-30 23:28:24
せーは @seiha_rnb

本刃は気にしているがさしたる逸話が無い分、大包平の霊力は何かに偏ってはいないし純度が高い。そして日本刀の横綱、古備前の最上大業物、最も美しい刀と称された古刀故霊力の総量自体はかなりの量がある。 髭切一振りを序列に巻き込んでここの三振りを抑えたならそのまま運用するのが合理的だろう。

2018-10-01 06:55:23
せーは @seiha_rnb

「今回の件で髭切が『此処』に拘る理由も出来た。お前も多少は安心だろう?」 何しろ長く存在する付喪神だ。この本丸の出会いも一時的なもの、縁のある相手ならまた会えるからと拘る必要が薄い者もいる。 鶴丸は暫し瞑目して提示された理由を咀嚼し、頷いた。 「…まぁ、確かに妥当だな」

2018-10-02 05:19:02
せーは @seiha_rnb

獅子王に負担を負わせない事で有事に対応させる、という方針が変わらないので彼には任せられない。髭切は現状持っている素養が一番適していると言えた。 単純な結界だけなら御神刀達に任せる手はあるのだが、この本丸の防御機構に関しては他の男士より神性が更に高い彼等と相性が悪い物も多い。

2018-10-02 05:30:22
せーは @seiha_rnb

序列は序列外の者より厳密に、上下の縛りが強くなる。上位の命令には従う、という約定が任命時から制約に近い効果を発揮するからだ。 そして、鶯丸は髭切が今回の件で鶴丸に悪い事をした、と申し訳なく思っている事を知っている。 …序列は断れる物でもないが、結界などの術は本刃の同意が必須だ。

2018-10-02 05:39:22
せーは @seiha_rnb

そして発動させた後の継続した維持には霊力、技能の他に本刃の意志力がどうしても必要になり、どれだけ真剣に術式を保持し続けられるかが肝要になる。 髭切は基本的にはふんわりとしているが、惣領刀なだけあって要事に対しての責任感は高い。 個刃的な理由も含めれば、今後の安全牌ではあった。

2018-10-02 05:46:23
せーは @seiha_rnb

「それになにより。上手くお前の裏をかく事が出来る相手を警備体制の補完に回すのは妥当だろう?」 「きみなぁ、俺の傷に塩を塗るのは楽しいか?」 警戒網の穴を突けたということは、そこを塞ぐことも出来る、というのは道理だ。 構成の一員にしてしまえば点在していた網の薄い場所も把握できる。

2018-10-03 03:38:16
せーは @seiha_rnb

暫く難しい表情で考えていた鶴丸は、ふ、と息を吐きだして一つ頷いた。 「まぁ、確かにきみの言う通りだ。他に適任も余り浮かばんし、後で持ちかけてはみるさ。やるかどうかは本刃次第だが」 「そうか」 鶴丸はそうは言うが、髭切はおそらく断らないだろう。 此処を失くしたくない理由を得ている彼は。

2018-10-04 23:37:45
せーは @seiha_rnb

「さて、防壁は髭切に打診する、四方の番は継がせるには調整が難しいから保留として…後は『目』か。何しろ数が多い」 鶴丸が『目』と称す式は、本丸内にかなりの数が配置されている。その分、分配はしやすいが、これらは全て監視・観察用だ。当然誰にでも気安く分けられるものでは無い。

2018-10-04 23:56:55
1
まとめたひと
せーは @seiha_rnb

羽衣馬晴波@成人済 文と短歌*BL色恋二次創作 猫と日常 ⛔カプ雑食・混沌・諸々注意⚠ 刀*沖田組他・独自設定本丸 FGO*授と新茶 メギド*祖51,63 tist*🌹 2.5*観/呟 生涯推*触手 F*19歳以上推奨 RT多。 短歌企画 @seiha_tanka_ アイコン 友人カエル氏