スクナヒコナ様って何者?
0
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn 実を言うとスクナヒコナさまの系図とか伝承、スサノオさま以上にエライ事になってまして... 「根拠地不明と言わざるを得ない」のでは無いかと思えます。 順を追って説明すると まず「出雲開拓神話」が記紀での活躍の場所なんですけれども 『出雲国風土記』で出てくるのは多禰郷のところだけです。

2020-11-03 05:06:26
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn 玉造温泉の起源などで出雲でもちょこちょこ出てきはするんですけれど、 出雲の主役と言うと スサノオ-大国主-コトシロヌシ このお三方に尽きるんです。 出雲在来神の伝承が多い『出雲国風土記』から見ても、天神の子として派遣されるスクナヒコナさまは、 「外来神」と言う扱いなのでは?

2020-11-03 05:09:44
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn と思われます。 ...なんですが『丹波国風土記』こちらではオオナムチスクナヒコナと連名化されホアカリさまに支配権を授けた神だとされているんですね。 後『播磨国風土記』と『伊予国風土記』の道後温泉の記事が特筆すべき記事としてスクナヒコナさまが登場する。 となると...

2020-11-03 05:14:13
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn 「出雲統一」ではなく、 「出雲文化圏(山陰、山陽)の拡大」と言うテーマで語られる神なのでは? と思います。 記紀でも「国造りの神」とは言われるものの出てくるのはスサノオが出雲を拓き、大国主命が因幡や越へよしみを通じてからですから、 「出雲開拓神」と言うより 「出雲が大きな文化圏に

2020-11-03 05:17:42
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn なるのを支えてきた神」と言うイメージなんですね。 しかしながら、あるところでは 「高御産巣日」=大和朝廷の祖神の子だよ もう一方では 「神産巣日」=どちらかと言うと出雲寄りの伝承に登場する神の子だよ とされており、 系譜すらよくわかりません。

2020-11-03 05:21:01
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn それどころか 『百家系図』によると 「天湯河板挙(アマノユカワタナ)の子で鳥取氏の祖である」とあるのですが 天湯河板挙は記紀によると垂仁天皇の伝承に出てくる人で時代が合いません。 ただユカワタナが神産巣日または角凝魂の子で、鳥取氏の祖だと言うのは『新撰姓氏録』にもあるので

2020-11-03 05:28:00
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn ここではスクナヒコナさま=忌部の祖神であるアマノヒワシさまとなっています。 しかもそれだけでなく、 「角凝魂命ー伊狭布魂命ー天底立命ー天湯川田命(天背男命=カカセオとたまに同一視されて論じられる)ー少彦名命(天日鷲命)ー建日穂命(天羽槌雄命=カカセオ討伐のハヅチの命)ー波留伎別命」

2020-11-03 05:32:08
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn 奈良や平安において鳥取氏がこの神を祖神と仰いで居たのは確かなようです。 ただ『先代旧事本紀』ではスクナヒコナさまこそが鳥取氏や美努(美濃)氏の祖とされ、『斎部宿祢本系帳』には角凝魂命の四世孫・天日鷲命の子である天羽槌雄神が鳥取部連、美努宿祢の祖とされ、

2020-11-03 05:29:57
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn となってしまうのでコレだとやっぱり系図が錯綜しています。 ただ整理してみると... ・忌部氏とユカワタナ(鳥取氏)とスクナヒコナさまは「温泉(玉造温泉)」や「金属精錬が共通」で「越の国や東国に広がった」のも共通

2020-11-03 05:34:29
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn ・一方で忌部氏とスクナヒコナは伊予や阿波など四国方面に伝承が残ることでも共通 ・角凝魂や神産巣日に系図をつなげると言うことはやや出雲寄りの神さまだと言う認識も共通。ただ高御産巣日に繋げる方もあるのでヤマトとも交流のある地域

2020-11-03 05:36:42
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn ここら辺を総合してみると瀬戸内海〜大阪湾岸あたりの勢力で、中国地方にも北陸地方や関東にものちに広がったなんらかの勢力がモデルと言うのが妥当な線でしょうか。 加えてスクナヒコナさまは伊豆や伊予の三島氏の祖神扱いもされているのですが、これだと神武天皇の皇后を出したコトシロヌシの姑、

2020-11-03 05:40:07
雨音村雲@藤浪永理嘉(´ 。•ω•。) @amane_murakumo

@artartn 姑じゃなく舅ですね 三島溝杭耳とも繋がります。 そして「三島伝承」も伊予・河内湾岸・伊豆にありますので やはり瀬戸内海〜河内湾岸→東国になります。 ※大和朝廷が応神天皇以降移ったのもこの地域 おそらくはこの地域に大国主の出雲を支える一族が居たのでは...?と思っております。

2020-11-03 05:42:26
0
まとめたひと
相河柚希 (Aikawa Yuzuki)🍊 @artartn

漫画家。小学館『野生のJK柏野由紀子は、異世界で酒場を開く』➀➁ 次作連載準備中。 個人創作『大法螺の神々』 。反応薄。 天安門事件(スパム避け) 📧artartn@gmail.com 棲息地→ potofu.me/artartn