
前載せたやつページ数おかしかったので再喝…文庫メーカーかわいいよね…ごく稀に文字書いてます… 全年齢デュエスです pic.twitter.com/XfTYtGdzmC
2020-10-20 16:53:59




⚠デュエス ♠️誕 捏造話 twstに梅雨の概念があるか分からないけどある設定 超ご都合主義 「♠️の誕生日ってもうすぐじゃね?」 ♥️がふと見ると、同クラのモブたちと♠️が楽しそうに喋っている。「お前誕生日いつよ?」という話題のようだった。
2021-04-27 00:25:40
声をかけようとしたけれど、「僕の誕生日は梅雨の時期だから、毎年雨なんだ」と♠️がすこし寂しそうに言うので、なぜだかやめてしまった。 どうしてだろう?あの日の♠️の寂しそうな顔と言葉が、忘れられない。授業をしていても部活に行っても、頭から離れない。
2021-04-27 00:26:32
くそ、なんでオレがこんなことを。 いつの間にか♥️は『天候を変える方法』を考えるようになっていた。1日だけでも晴れてはくれないか。 あのシケた面を誕生日にもさせるのか、と思ったらなんだかモヤモヤした気分になったから。それだけ。 それだけだって。
2021-04-27 00:27:25
『天候を操る魔法』はG7のような大魔法士が使う、高度なものらしい。とても♥️には使えそうもない。寮長たちに頼めばなんとかなるかもしれない。怒られそうだけど。 でも、自分の力でなんとかしたかった。どうしてこんなに意地になっているのか、自分でもよくわからなかった。
2021-04-27 00:28:33
「これなら……」 ♥️は図書室の文献で気象に関するものを見ていた。 すべてを晴れにすることはできないけど、1箇所だけなら…できるかもしれない。成功するかはわからない。魔力も膨大に使うだろうけど、やってみるしかない。
2021-04-27 00:29:34
来たる♠️誕生日当日、パーティの途中で♠️を外に連れ出す♥️。 「お、おい!♥️!外は雨だぞ…!」 「いーから!ほら!傘!」 ♠️は困惑しながら♥️についていく。しばらく歩くとこの辺でいいか…と♥️がマジカルペンを持った。
2021-04-27 00:32:25
詠唱すると、♥️と♠️が立っている場所が光りだした。強い、風が吹く。風属性の魔法。 「お、おい……!何する気だ……!」 「……いいから黙って見てろって……っ…!」 詠唱が、終わる。
2021-04-27 00:34:00
辺りが光りだして、それから、雨が止んだ。目を瞑っていた♠️が目を開けると、視界に虹が飛び込んできた。 「……………!!」 さっきまで、雨が降っていたのに。 ♥️と♠️の周りだけ、きらきらと晴れていた。上を見上げれば青い空が見えた。虹と、それから晴れと雨の境目。青い空に反射して輝いていた。
2021-04-27 00:34:53
「…………♥️……これを見せたくて…?」 「……そーだよ」 前に、お前が『毎年、雨なんだ』なんて言ってさ、さびしそーな悲しそーな顔してたからさー。誕生日なのにそんなシケた面、 ペラペラと喋りながら、♠️の方を見た♥️は途中で言葉を失ってしまった。
2021-04-27 00:36:41
今まで見たことがないくらい、嬉しそうに笑っていたのだ。 「………綺麗だな……。ありがとう、♥️」 「…………おう」 そろそろ戻らないと…♠️が言うと、♥️は魔力を使って疲れたのか、その場にしゃがみこんでしまった。 「……♠️…おぶって……」 「……全く…しょうがないやつだな……」
2021-04-27 00:37:47
♠️が♥️をおぶると、魔法の効果が切れたのか降り出す土砂降り。 おぶりながらおぶられながら、思わず顔を見合わせるふたり。どこからともなく笑いがこみ上げてとまらなかった。笑いながら、傘もささずに帰った。 びしょびしょになって帰ってきたふたり。寮長達にはこっぴどく怒られたけれど。おしまい
2021-04-27 00:39:04