
普通の人が想像する現実と創作の区別が付かない人→「人を殺してもリセットすれば問題ない」 実際の現実と創作の区別が付かない人→「パン工場にチーズという犬を入れるなど、ジャムおじさんは衛生管理がなってない」
2021-05-27 10:52:17
日本のフィクション作品は、漫画、小説その他に限らず、「本旨を描くために対極の示す」とか、「正しさに気付かせ共感させるために、悪辣さをねちっこく描く」とかが許されてて、「悪が強ければ強いほど、被害が悲惨であればあるほど、正義が強い正当性を獲得する」という構造のような。 twitter.com/kmovie/status/…
2021-05-27 13:23:56
鬼滅や進撃のバイオレンスを、暴力賛美に陥らずに作中のなかでどう位置付けるかという苦心は、作品をしっかり読めば分かるはずで、日本の作品には規制がないからすごいという見方はおかしいはず。むしろ、作中に一定の正しさを配置することで過激な描写が可能となるという見方の方が現実的。
2021-05-26 13:35:01
「全方位に配慮された悪」だったら、そこまで強い正義は必要とされず、悪に対して打ち克つ強い怒りも必要とされないから、物語が転がらない。 主人公が「理不尽」に強い怒りを以て立ち向かう、という構図で正しさを描くためには、より強烈な理不尽が必要になる。
2021-05-27 13:25:12
ここらへん、日本人のDNAにはw、桃太郎を始めとする昔話の類型の雛形が刷り込まれてるから、「理不尽が色濃いほど、打ち克つための正義が強調される」っていう方程式が許容されるんだろなと思う。
2021-05-27 13:26:28
反面、日本人は「滅びの美学」とかも滅法好きで、「強く万人に恐れられた存在」に畏敬を抱いたりとかする。中国人は三国志では関羽大人気らしいけど、日本人は曹操大好きだったり、曹操と第六天魔王・信長が並び立って好かれてたり、悪辣鬼神にして滅びの美学を体現した新選組大好きだったり。
2021-05-27 13:28:07
世界的にはパブリックエネミー扱いのはずのナチス・ドイツの頽廃さとかが日本では割かし好かれたり持て囃されたりするのも、「滅びの美学」の方程式の延長線上にあるからなのかねえ。
2021-05-27 13:29:29
ガルマン・ガミラスの文化様式はローマとナチスっぽいし、デスラーはヒトラーの陰がちらほらするし、これは銀英伝でもそうだし、だけどその「どうにもナチナチしたほうの勢力」とかを、日本の創作者も読者も大好きだったりするんだよね。
2021-05-27 13:30:58
こういう「故に討たれなければならぬ」をテンコ盛りされた悪役を、「配慮が足らないから、そのような悪を登場させるべきではない」ってやったら、正義が正義を遂行することについて、読者は案外共感できなかったりするかもしんない。
2021-05-27 13:32:13
加えて、そうした定番の正義と悪の図式に加えて、「悪役サイドの正義」「正義の味方サイドの腐敗」とか、「~と見せかけて」とか、そういう定番の裏の裏の裏とか、「正義の味方のあるまじき姿」とか、そういうものをも描くことを許容してるのが、日本の創作界の「文化」なのでは、とは。
2021-05-27 13:34:09
まあでも、「日本の創作作品とその市場」は、例えば「世界の全てがそれを買わない」とかしたとしても、日本国内で回していけるというか、「日本以外の文化圏を配慮したものを、優先的に作る」とかしなくてもいけちゃう特殊性があるって聞いたことある。そもそも国内市場がでかすぎる。
2021-05-27 13:35:49
「中国、北米、南米、欧州、ロシア、アフリカ、その市場の合計が日本より遙かに莫大で、そこから収益を得なければ国内でも回していけない」 というほどに、創作作品の市場の一単位ってでかくないから、「日本以外の市場」は余録っぽい。
2021-05-27 13:37:08
例えば、文庫や新書なら、1万部かそこらで(返本率低ければ)黒字になるし回して行けちゃう。世界に売らなくても、国内でも、しかも国内のほんの一握りの読者の需要を満たすだけでも、「これをやりたい、読ませたい」を商売として成り立たせられちゃう。
2021-05-27 13:38:28
僕、30年も実話怪談書いてるけど、北米、南米、欧州、ロシア、中国、アフリカの読者の気持ちを慮って配慮したこととか、記憶にない。 「いろいろうるせえので半島のことを慮ってやって下さい」と言われた時期はあるw 2000年代の割と前半頃。
2021-05-27 13:39:48
「最初から日本国外に展開する前提で、日本国外の市場の収益をあてにしないと日本国内市場ですら出版できず、収益も見込めない」とかっていうコンテンツならまあ分からんでもないけど、大抵の書籍コンテンツの「一冊辺りの市場規模」は、初期段階ではずっと小さい。
2021-05-27 13:41:31
「世界的に大ブレイクする前提」ではない段階のものについては、「まず日本の読者に受ける、日本の読者のうち分かってくれそうなマニアに受ければいい、もっといえば著者のファンが喜べばいい」くらいでも成り立っちゃうのが「本」の世界で……。
2021-05-27 13:42:35
そこからの派生物であるアニメとか実写とかの映像コンテンツになると、関わるスタッフも投下される製作費も段違いに大きくなるから、「よりマネタイズしやすい市場」を配慮しなきゃならなくもなるだろうけど、その「原作」の時点ではそこまで慮ってないと思うよ。たぶん。
2021-05-27 13:43:49
最近は、ちょっとブレイクしたりちょっと映像化されたりすると、「金は落とさないが口は挟む警察」がわらわら湧いてくるから、途端に「原作が配慮すべき」みたいな話になりがちだけど。
2021-05-27 13:44:54
@azukiglg 「隙きあらば全員で歌って踊る」という特殊フォーマットのインド映画が世界基準にすり寄る必要がないのも、国内十数億のマーケット無視して世界に目を向ける意味が何処にもないからインド映画らしさが保たれてるってのあるでしょうね
2021-05-27 14:11:10
アメコミの場合、「読者の大部分が50代以上の白人男性」だとかっていう話を最近誰かの連ツイで見たばかり。そこがだんだん足りなくなってきて、黒人、女性、アジア系、ムスリム、とかのヒーローを出すようになったのは、目減りした市場を拡大するための対策だとかなんとか。 @3wsQNdWxaBLM5T6
2021-05-27 14:22:51
アメコミにはアメコミの方程式もあるんだろうけど、そこに胡座をかいてると市場は拡大できず、しかし市場拡大を図ろうとすると「ポリコレ的な正しさ」を求められて思いきったことができない、とかなんとか。思い切ったことをやるためにヴィラン側を主軸に据えたりしてんですかねアレ @3wsQNdWxaBLM5T6
2021-05-27 14:24:12
僕もアメコミは詳しくないので、そこらへんの話はアメコミ(の業界話)に詳しい人のほうが、もっと細かい話を語ってくれそう。 @3wsQNdWxaBLM5T6
2021-05-27 14:25:00
しかし「ワンオペジョーカー」はハリウッドで実写化すべきである(ry @EBISU_DOU
2021-05-27 14:26:08
@azukiglg 結局商業の創作物って「次の作品を創る原資を稼ぐ」が出来ないとジャンルが拡大しないわけで、マーケットがデカイとマーケット内でのニッチも生き残れますがマーケットそのものが小さいと主流以外は淘汰されて多様性消えますよね で、多様性が無いと最後は飽きられてマーケットそのものが消えかねない
2021-05-27 14:51:10
平成からこっち、「供給者」の競争も激しくなりましたしねえw @3wsQNdWxaBLM5T6
2021-05-27 15:05:02
@azukiglg マスで見れば供給者が増える=裾野が広がるなので基本的には良い事ですが、広がる以前から供給側にいらした方々からすると「ライバル増えすぎだろキツイわ!」なんてのもありそうですねw
2021-05-27 15:10:33
@3wsQNdWxaBLM5T6 そこらへんは皆それぞれの考え方があるんじゃないかと玉虫
2021-05-27 15:31:47
@3wsQNdWxaBLM5T6 個人的には、「処女作は大傑作、第二作で試され、第三作からが勝負の始まり、五年後、十年後にも続いている人が本物」と言われる生き馬の首を投げ込む世界なので、新勢力が増えても耐えきる人は耐えきると思う玉虫。
2021-05-27 15:33:49