法政大学出版局、2015年
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永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

齋藤智志『近代日本の史蹟保存事業とアカデミズム』(法政大学出版局、2015年)読了。日本歴史地理研究会や帝国古蹟取調会における史跡保存論から、学術的価値/由緒的価値の対立、そして両者を代表する黒板勝美/三上参次の史跡論など。分かりやすい構図ではあるが、雑さのない丁寧な分析と思う。

2019-12-16 09:21:27
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

近代日本の史蹟保存事業とアカデミズム « 大学出版部協会 ajup-net.com/bd/isbn978-4-5… >明治から昭和戦前期にいたる近代化の過程で、日本人は古代遺跡や社寺宝物などの歴史的文化財をどのように認識し、顕彰し、保存してきたのか。 pic.twitter.com/tP1sNHEriq

2019-12-16 09:25:20
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面白かった点メモ ・由緒的価値、学術的価値とは別に「文化的価値」(=政治史とは異なる歴史を重んじる立場,黒板勝美を中心に大正期以降興隆)を分析概念として用いる ・桜から山吹(橘諸兄所縁)へと転換を図った井出保勝会の活動 ・アカデミズムが普及する過程で学術的価値が娯楽に転用された事例

2019-12-16 09:32:29
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・外遊経験から「科学的」史跡保存論を唱えた黒板、アカデミズムに籍を置きながらも〈顕彰〉論理での史跡論を主張した三上という対比 ・アカデミズムと一般社会を繋ぐ郷土史家のポジション ・次第に偉人崇拝も容認していった日本歴史地理研究会

2019-12-16 09:38:46
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

その他メモ ・近世の顕彰・由緒的価値と昭和以降の国体史観的史跡論は連続するもの? ・植民地の史跡保存は「他者の歴史」という視点が入ってくるのでまた事情が違いそう ・歴史学と考古学の立場の違いはなかったのか ・史跡保存と関係してそうで位相を異にする「風致」概念のユニークさ

2019-12-16 09:46:30
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まとめたひと
永太郎(ながたろう)/重永瞬 @Naga_Kyoto

地図とまち歩きが好き。京都で地理学を学んでいます。/関心→露店, 社寺境内, 近代都市, 移動論/『統計から読み解く色分け日本地図』(彩図社, 2022)