1980～90年代、漫画のネーム(写植)取りにFAXが広く使われた頃のメモ

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

ネームを編集部に送る方法については、80年代後半から家庭用FAXが普及しFAXで送る事が多くなりました。但し東京市内からでないと相応の市外電話料金が。その少し前は文房具店などのFAX利用サービス(最初の１枚が数百円であとは割安)、さらに電話局まで行ってそこの有料ＦＡＸサービスを使うことも。→ twitter.com/yashi09/status…

2021-02-07 09:07:57

やしろあずき @yashi09

スマホもパソコンもない時代の『仕事』を経験してみたら色々と考えさせられた話 yashiroazuki.blog.jp/archives/27958…

2021-02-07 08:00:11

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

当時、連載漫画のネームをＦＡＸで送るとなると３０枚前後あるので、通常のビジネス的には想定されない多さ。合計送信時間はＦＡＸ機の性能にもよるが、当初は３０分前後くらいかかったかと。なのでこれもアシスタントの仕事だった時がありました。

2021-02-07 09:12:14

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

あと、それこそ鉛筆ネーム状態の原稿自体をＦＡＸ機に入れるのだと、鉛筆線は感度がきびしい可能性があるので、コピーがその場で使えれば先に原稿をコピーしてそれをＦＡＸする事が多かった。

2021-02-07 09:15:08

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

また、既にベタまで入っている様な原稿だと黒部分の多さのために送信にかかる時間が増える。一度、完成済みでベタ部分の多いカラー原稿のコピーをＦＡＸしようとしたらそれ１枚１５分かかっても完了できずエラーに。(その間電話料金はかかっている。千葉県柏市から編集部だと10円40秒くらいだったか)

2021-02-07 09:19:24

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

なお８０年代後半だと、一部家庭用ＦＡＸの製品もあった(「おたっくす」なんていかにもな名前)が、ＮＴＴのリース(月5000円くらい)を使う方が性能を満たしていた。漫画原稿に一般に使うＢ４サイズ対応の機種も普通にありました。

2021-02-07 09:26:20

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

家庭用でも文具店のサービスでも電話局でもまだ一般向けにＦＡＸがなかった段階(８０年代前半)では、担当編集が漫画家の家まで来てネーム(セリフ)が鉛筆で入った下描き原稿を漫画家宅か近くの文具店でコピーしていました。そう言うことに歩き回るのも編集の仕事(大手出版社なら正社員)。

2021-02-07 09:32:34

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

コピーも使えなかった頃まで前だと自分も直接経験がなくてわかりませんが、多分必要がある時は編集が漫画家の家まで行って手で書き取っていたんだと思います。すると漫画家が「バベル２世」と書いたつもりが「バビル２世」になってたり、とか…

2021-02-07 09:34:39

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

もちろん、漫画家が当初の〆切をきっちり余裕を持って守っていれば、こう言う作業は必要ありません。

2021-02-07 09:55:23

田川滋 TAGAWA Shigeru 타가와 시게루 @kakitama

「サツキ組」２巻穴埋めページに書きましたが、この前後編で出て来る鬼の石像をどう描こうか、と言う事でウスズミで描いた後 ●白の網点シートを乗せて取ったコピーを貼る ●当時リースしていたＦＡＸのディザ網点分解で感熱紙コピーしたものを普通紙コピーし直して貼るの２種類の方法を使ってます。 pic.twitter.com/qxroRu0KNT

2020-01-26 22:28:59