
8-1 麻衣のお兄さんが自由になることを知ってから数日が経過した その間の数日間 特に何かが起こる訳でもなく 静かな日々が過ぎていくだけだった 麻衣は、相変わらずお仕事と授業の掛け持ちで忙しそうにしている 奈々未は僕の心情を心配して誰よりも気にかけてくれている
2021-08-16 01:13:52
8-2 奈々未だって思い出したくない元カレが自由になり、複雑な気持ちのはずなのに全くその素振りを見せない もっと俺にも何か出来るはずなのに… 橋) こんにちは〜 マ) 奈々未ちゃん!いらっしゃい! この日は奈々未がバイト先の喫茶店にやってきた マ) 〇〇くん、注文お願いしていい?
2021-08-16 01:13:53
8-3 〇〇) 分かりました… 奈々未が座る席へ向かった 〇〇) いらっしゃい、あれ?麻衣は? 橋) まいやんは仕事の打ち合わせだって 〇〇) そう…ならそれまで何か食べる? 橋) うーん…どうしようかな
2021-08-16 01:13:54
8-4 … … 〇〇) お待たせしました〜 橋) ありがとう。いただきます 奈々未は読んでいた本を横に置き そのまま無言で昼食を食べ始める 僕は何を思ったか自分でも説明出来ないが 思わずそのまま見続けてしまう
2021-08-16 01:13:54
8-6 前々から思ってはいたが 見惚れてしまうその美しさは… 何度目だろうか? 橋) 〇〇… 〇〇) え…あ 橋) そこでボーッとしてどうしたの? 〇〇) …(ヤバイ) 橋) 私の顔に何かついてる? 〇〇) いや…そんなことないよ 橋) それじゃなに?ジロジロ見ないでくれる
2021-08-16 01:13:56
8-7 〇〇) いや…あの(見惚れてたなんて言ったら色々と終わる) 橋) バイト中ならちゃんとしなさい 〇〇) はい 急ぎ足で戻った 奈々未とは幼馴染 お互い赤ちゃんの頃から知っている仲で ほぼ合わなかった日を覚えてない程、毎日一緒にいるのに何で… …何で顔を見てしまうんだ
2021-08-16 01:13:57
8-8 奈々未は美しいのは僕の中で分かっている事実だが それだけ僕は好きってことなんだろうか? 言えるわけがないよな… 特に麻衣にも同じ気持ちを持っしまったからには 資格もなにもないよな… マ) 〇〇さ… 〇〇) は…はい マスターが心配そうな表情で声をかける マ) 今日は大丈夫か?
2021-08-16 01:13:57
8-9 〇〇) 大丈夫です 慌ててやるべきことを続けようとする だが… マ) それじゃ一旦休みなさい 〇〇) え…ですが… マ) 今日はお客さんも少ないから休んでてもいいよ、 〇〇) 僕は大丈夫で… マ) 奈々未ちゃんとお喋りするなりゆっくりしてなさい 〇〇) 分かりました
2021-08-16 01:13:58
8-10 マスターの意思に反くことなくそのまま奈々未がいる席へ向かった 橋) お疲れ〜 〇〇) お疲れ様 橋) どうしたの?休憩? 〇〇) うん。なんかマスターが休めって言われて 橋) そう… 僕の一言を聞くとすぐに奈々未はマスターの方へ向いた 橋) マスター、ちょっと〇〇くんをお借りしても…
2021-08-16 01:13:58
8-11 マ) 全然いいよ、休憩時間だから 橋) ありがとうございます😊 〇〇) どうしたの? 橋) とりあえず座って 〇〇) わかった 奈々未に言われるがままに対面の椅子に座る だが奈々未はそれ以上なにもいうことなく 静かに本を読んでいるだけだった pic.twitter.com/OaYmHlwLeV
2021-08-16 01:13:59

8-12 〇〇) (どうしたんだ?話があるんじゃなかったの?) クールな一面があるのは知っている事実だが 時折どのように接すればいいのか分からなくなる時がある 橋) 〇〇はさ… 一瞬だけ気が緩んでいた時に奈々未が一言発する 橋) その…言えた? 〇〇) 言えたって…何を? 橋) 麻衣にXXさんの事
2021-08-16 01:14:00
8-13 真剣な表情をしていたのはそういうことか 〇〇) ううん、全然言えてないんだ 橋) そう… 再び静かになった 〇〇) 俺も考え続けたんだ。麻衣もいつか知ることだし、奈々未と僕も無関係ではないからちゃんと相談したほうがいいんじゃないかって 橋) うん(それは確かに…)
2021-08-16 01:14:00
8-14 〇〇) でも…これは白石家の話だから、僕がでしゃばるのも違うと思うんだ 橋) そうだよね。それじゃ…まいやんに言う? 〇〇) いつか言わないといけないかなって 橋) うん 〇〇) でも…相談はしたほうがいいと思って、前にも言ったと思うけど。いざ本人を前にすると言葉を失うっというか…
2021-08-16 01:14:01
8-15 考えた結果がこれだった 僕と奈々未が知ってて、麻衣が知らないのは良くない気がしていた 〇〇) だから麻衣にはさ… 白) 私がなんだって? 〇〇) !!! 橋) !!! 隣から突然の声 麻衣がいつのまにか喫茶店に来ていた 橋) まいやん早かったね
2021-08-16 01:14:01
8-16 白) 撮影が順調すぎて早く終わっちゃったから来ちゃったの 橋) そうだったんだ 白) それより、なんの話してたの? 〇〇) あ…いや何でもないよ 本人の話をしていただけに動揺していた 白) なによ… 〇〇) ただの世間話っていうか 白) ふ〜ん メニューを手に取りながら無言になる麻衣
2021-08-16 01:14:01
8-17 白) 分かった、なんか隠し事でもあるの? 〇〇) ビクッ!!! 鋭い勘 まさにその通りだ あまりの鋭さに言い訳が出来なくなってしまった 白) ああああ 橋) (声大きいな) 白) その反応は当たってるんだ〜 〇〇) ち…違うって…違う 白) 私の悪口でしょ絶対…ね…あってるでしょななみん
2021-08-16 01:14:02
8-18 麻衣の指摘は半分あってることで怖くなった 〇〇) … 奈々未に助けを求めても何も出来ない ここは正直に伝えるしか… 橋) 何言ってるのまいやん笑 白) え… 橋) 違うよ笑…まいやん笑 ここで奈々未からのフォローが 橋) サイだよ…サイ笑笑
2021-08-16 01:14:02
8-19 白) サイ? 橋) そうだよ、ちょうど動物園に行ってみたいねって〇〇と話してたの 白) へ〜 橋) 前に麻衣が夏休みにどこか行きたいって言ってたから2人で色々候補を話しただけ 〇〇) (そんなことで信じる…のか?) 橋) そこでサイは迫力あるよねって言ってたわけ
2021-08-16 01:14:03
8-20 咄嗟に語られた言葉に驚いたが だけどそんな簡単に上手くいく訳 白) そうだったの?私の勘違い? 橋) そうだよ 白) なんだ…ならそう言ってよ… 橋) そう伝えたでしょ笑笑 白) 私が勘違いして恥ずかしいだけじゃん 奈々未は笑みを見せていた
2021-08-16 01:14:04
8-21 橋) だから勘違いだから笑笑 白) あ〜恥ずかしい…/// 橋) もう…まいちゃんは可愛いですね! 白) やめてよ…もう…ちょっとトイレ行ってくる そのままお手洗いへと向かった 〇〇) ふ〜 突然起こった状況から解放されて大きく息を吹いた 再度2人きりになったのを確認すると
2021-08-16 01:14:04
8-22 奈々未の方へと目線を向けて深々と頭を下げる 〇〇) ありがとうございます 橋) 私もびっくりしたぁ。一瞬心臓が止まると思った。お互い次から気をつけよ 〇〇) そうだな 橋) でもしばらくは大丈夫だと思うから、焦らず〇〇のタイムングで考えよう 〇〇) ありがとう
2021-08-16 01:14:05
8-23 奈々未はいつもこうして優しい言葉をかけてくれるからこそ頭が上がらない 奈々未のおかげで助かったが そしてその後 白) 私はここがいいと思うんだけど 橋) でもそこは遠くない? 白) そうなのよね、問題は… 麻衣と奈々未は2人で楽しそうに話していた
2021-08-16 01:14:05
8-24 まだバイト中のため内容なでは分からなかった だけど楽しそうに話しているその姿は目の保養?耳の保養?ASMR? 正しい表現がわからないけど 居るだけで俺の心を癒してくれる二人 〇〇) (言ったら気持ち悪いと思われるよな絶対) だけど守らないといけない笑顔なのは間違いない pic.twitter.com/uTu7Jsz8hs
2021-08-16 01:14:06

8-25 〇〇) お待たせしました〜 注文した品を運んできた 白) 美味しそう 〇〇) 奈々未のもどうぞ 橋) ありがとう 〇〇) 何を話してるの? 白) 私たち?これだよこれ 麻衣は自分のスマホの画面を見せてきた 〇〇) 九〇九里浜???
2021-08-16 01:14:07
8-26 橋) せっかくなら思いっきり夏っぽいことしたいでしょ 白) 私も連休もらえるわけだから思いっきりはしゃぎたいじゃん 〇〇) まあ…確かにね 橋) だったら海には絶対行こうって言ってたの どうやら海に行くことはすでに2人で決まっているらしい あとは場所だけを決めるだけとのこと
2021-08-16 01:14:19
8-27 〇〇) 海ってことは海水浴場ってこと? 白) もちろん 橋) プールも選択肢にあったけど、結果的に海にしたんだよ 白) だから〇〇はどう思う? 〇〇) 海…か… 確かになにかと良さそうだし せっかく2人と一緒にどこかへ行けるなら楽しみたいな… 〇〇) 僕は全然いいよ 白) 本当?
2021-08-16 01:14:19
8-28 橋) それなら決定ね 迷うことなく夏休みは海へ行くことで決定した 〇〇) (ん?ちょ待てよ) 決まった矢先 突然頭によぎるあることに気がついてしまった 海に行くということは…海水浴 海水浴するなら…水着? pic.twitter.com/gUHxaw2qCZ
2021-08-16 01:14:20

8-29 〇〇) (海といえば…水着) 海に行くってことは...もしかして 二人も水着に… 〇〇) (イヤイヤイヤ。何を考えてるんだよ俺) 橋) ペシッ✋ 〇〇) 痛っ… 思いっきり奈々未にビンタされた
2021-08-16 01:14:22
8-30 橋) なに考えてるのよ… 〇〇) 痛っt…びっくりした 多分頬が赤くなって居るだろうな 白) 分かりやすくボーッとしてたよ 〇〇) あ…ごめんごめん 二人の水着姿を想像していたなんて言えるわけがない 白) もしかして… 二人が顔を近づけてきて寄ってくる
2021-08-16 01:14:22
8-31 白) 海が似合う美女をナンパでの使用と思ってたんでしょ 〇〇) え…? 橋) うわ〜? 白) だって海といえば水着美女がたくさんいるしね、人気スポットとなればなおさ集まるもん どうやら俺はナンパしたいと勘違いしているようだ 橋) うわ最低… 白) ね〜 橋) 〇〇はそんな男だったんだ
2021-08-16 01:14:23
8-32 〇〇) そんなことないって 白) だって夏の海といえば水着美女がたくさんいるからね 〇〇) だから違うって 橋) 男なんて分かりやすいから、どうせ「可愛い女の子見れる」とかで喜んでるんでしょ笑笑 白) ああ〜最低 二人は勝手に話を膨らませていた
2021-08-16 01:14:23
8-33 水着美女を見れる あながち間違ってはない、むしろ半分正しいことは否定できない自分が嫌いになる 橋) 〇〇は海と言えばそんなことを連想するんだね 〇〇) だから違うから… 白) 本当かな (黒石さんになりかける) 〇〇) 本当だって… 奈々未に助けを求めようとした しかし
2021-08-16 01:14:24
8-34 橋) へ〜 無表情で何を考えているのか分からない さっきは助けてくれたのに 今は笑いながら楽しんでる 白) もうこうなったら〇〇をちゃんと監視する必要があるね 橋) あ〜なるほど… 白) 私たちから一歩も離れないようにして… 〇〇) だからさ…
2021-08-16 01:14:24
8-35 白) 間違った過ちを起こさないようにしないとね 〇〇) なんでそんなことする前提で話してるの… 白) もし、何かしてしまったら…わかるよね いつの間にか目が真剣 本当に俺が考えていることを見透かしているかのように 〇〇) はい 白) ふふふ笑
2021-08-16 01:14:25
8-36 白) もうこれだから〇〇はさ…もう でも急に笑顔に変わる 橋) 不安になりすぎよ笑 〇〇) え… 白) だってさ…ね… 橋) そうだよね。そんな男じゃないからね〇〇は 白) もう真剣になりすぎよ 橋) そうそう 〇〇) は〜 白) そんなに怒ってないから安心して…
2021-08-16 01:14:26
8-37 〇〇) 本当に? 白) 当たり前じゃない 橋) そうだよね 白) だって普通じゃない?特に大学生の男子なら 〇〇) … なんとも言えない言葉だった 白) 私だって可愛い子が水着きてたら見ちゃうもん 橋) そうそう 麻衣ならなんとなく分かり気がするが 奈々未が同意するのは意外なきもするが…
2021-08-16 01:14:27
8-38 橋) そもそも〇〇はビビりだからナンパする勇気ないだろうしね 〇〇) うっ… 白) あ〜分かる〜 橋) でしょ 〇〇) まあ…否定は出来ないけど 白) 話しかけようとしてもさ… 橋) うん…うん…分かる うろ覚えだが前にも同じ会話して気がする 内容も似ていたなその時も
2021-08-16 01:14:28
8-40 その時もビビりだと言われたな 正しいから反論するつもりはないからこれでいいのか もちろんそんな事するつもりは無いからいい それに奈々未と麻衣以外の女は正直信用できないから、二人過ごせればあとは大丈夫 白) だからせっかくの夏休みなんだから楽しもう 〇〇) もちろん
2021-08-16 01:14:29
8-40 二人と過ごす夏 何かも楽しみにしているのは間違いない 〇〇) それじゃまだバイト中だから戻るね 白) そうだった。ごめんね 〇〇) 大丈夫だよ 白) 頑張ってね 〇〇) ありがとう バイト中だったことは自分も忘れていたため急いで戻った
2021-08-16 01:14:30
8-41 そしてその後 二人はその後もガールズトークをしながら時間がすぎていった 白) マスター。ごちそうさまでした 橋) 今日もご飯美味しかったです マ) それは良かった、今日も来てくれてありがとうね 二人はもう帰るらしい 〇〇) あれ?もう帰るの? (俺はまだバイトなんだが…)
2021-08-16 01:14:32
8-42 橋) 今日はもう帰るよ 白) あまり長居しても申し訳ないからね 〇〇) そうか… 帰ってしまうのは悲しく思う自分がいた 白) だからちょっと買い物してから帰るよ 橋) 私もお父さんから買い物頼まれてたし 〇〇) 分かった… 白) だからバイト終わったら連絡して 〇〇) 終わったら?
2021-08-16 01:14:33
8-43 白) 夏休みの計画を3人でしたいから、終わったら私の家に来て 〇〇) 分かった、終わったら連絡する 白) それじゃまた後でね〜 橋) あとでね〜 〇〇) は〜い そのまま二人はお店を出て言った… 白) あ…そうだ 橋) ん? 麻衣が突然振り返るとそのまま僕の方へ戻って来た
2021-08-16 01:14:34
8-44 〇〇) どうしたの?忘れ物? 白) いや…そうじゃなくて 〇〇) ん? 白) 海行くことの話なんだけど そう言うと麻衣は耳を貸すジェスチャーをした 白) ちょっとこっちきて そしてゆっくりと前のめりになりながら横を向くと麻衣が一言… 白) 〇〇はどんな水着着てほしい? (ボソッ)
2021-08-16 01:14:35
8-45 〇〇) え?!?! 思わず大きな声が出てしまった 白) これからななみんと買いに行くんだけど、〇〇は私達にどんな水着着てほしい?要望あったらこのまま買いに行くけど…/// 予想外すぎる発言に驚きが隠せない 白) やはり王道の可愛い系?それともちょっぴりセクシーなもの?
2021-08-16 01:14:35
8-46 〇〇) そ…そう…言われても 答えられるわけがない 白) 何かない?せめて好きな色とか 確実に同様しているだろう 白) 分からない?それなら私達で選んでいい? 〇〇) う…うん 白) それじゃせめて色だけでも教えてよ 〇〇) 色?
2021-08-16 01:14:36
8-47 白) 〇〇は好きな確か白好きじゃなかった? 〇〇) 白? 白) だって部屋も、服とかも普段から白が多いじゃん 〇〇) それはそうだけど 白) それなら白の水着でいい? 〇〇) う…うん 白) それじゃ決定ね 麻衣はなぜか満足そうな表情で僕の耳元から離れた
2021-08-16 01:14:37
8-48 白) 私と奈々未はどんな水着を着てくるた楽しみにしててね 〇〇) う…うん そう言われても… 白) そう言うことだから 〇〇) う…うん 白) あ…ちなみに1泊2日の予定だからね 〇〇) え…!!! 最後にまた驚きの一言が
2021-08-21 02:05:22
8-49 白) せっかくだから思いっきり楽しみたいでしょ。だから一泊することにしたの 〇〇) 一泊する…ってもう決まってるの? 白) 私とななみんで決めたよ 〇〇) マジか… 白) 驚いた? 〇〇) そりゃ…まあ…初耳だから 白) 私も言ってなかったからね 〇〇) 割と大事なことな気がするけど…
2021-08-21 02:05:22
8-50 白) まあ楽しみだからいいじゃんそこは… 奈々未、麻衣と一泊の旅行 もちろん断るつもりも理由もないから言い返すことはしない むしろ楽しみな自分がいる 色々あって優柔不断なところがあるからこうして率先して決めてくれる 〇〇) そう…
2021-08-21 02:05:22