277機関とは「どの自創作作品」や「どの時代」にも属さず、罪を犯した者に罰や猶予を与えたりする存在【機関者】と呼ばれている者達が所属している場所である。その機関者でもある灰田は、ある日を境に「チームを結成する」と上司たちに宣言し、一人で行動し始め、様々な部署から機関者に声をかけて行動に入り始めた。 ――サイバー犯罪を専門に取り締まる部署の機関者は、他の機関者よりもお堅いと思いながらも、同部署に属している八重島さゑ子に声をかけた灰田だったが、今回のスカウトも四苦八苦するだろうと踏んでいたのだが、以外にも向こうはスンナリと首を縦に振った翌日には異動の書類も手早く作成して来たのだ。
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眼を覚まさぬ青木が居る部屋へ辿りつく直前だった、最後の扉が破壊されている光景を目の当たりにした八重島は「まって、これどういうことなの?」と独り言を呟いていると、破壊された扉の横で倒れている機関者に気づいた追野は「大丈夫、ですか?」と自らの手を貸して相手を起こす。#Rhapsody277

2020-03-28 19:24:48
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「一体、何があったんです」 「…暴走、きかん…しゃ…が……」 その言葉を最後に、相手は気を失ってしまったものの、追野は何のことだか解らず仕舞いだったが、八重島は直ぐに勘づき「追野ちゃん、上に行って誰か呼んできて」と言ったのだ。 「でも、八重島さんは、どうするんです?!」

2020-03-28 19:29:25
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「大丈夫、私にはコレがあるから」 八重島は上着の内ポケットからナイフとフォークとスプーンを取り出しながら、追野に向けてハニカミながら言うと、そのままの勢いで奥の部屋まで走り出して行った。

2020-03-28 19:32:01
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「兄貴ヨォ、こんな事していーのかよぉ」 「俺達、後で怒られらるし、それ以上の事されるべよ!」 男三人のうち、二人は目が覚めぬ青木を運び、兄貴と呼ばれた機関者は「おめーら、もう少し声を落とせよな。コイツが目ェ覚める前に運び入れるぞ」と言い、部屋を出ようとした。#Rhapsody277

2020-03-29 19:41:36
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「待ちなさい、そこの機関者たち!」 しかし、八重島が三人を引き留めに入るや「テメェ、ナニモンだ!?」と、青木を運んでいる一人が聞く。 「機関者よ」 「そんなの、みりゃあ解るべ!」 「確かにそうね、元・サイバー犯罪専門、……現・灰田チームの機関者の八重島さゑ子よ」

2020-03-29 19:44:46
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兄貴分な機関者が前に出て八重島の顔を見下げながら「お前、何時ぞやの機関者じゃねぇか」と返す。 「その機――、青木さんをどうするつもり?」 「どーするも何も、俺達が任されてんだよ。コイツの処遇をな」

2020-03-29 19:49:34
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嘘だ。 こんな野郎共が今の青木さんの処遇を任すのか? そんなわけがない、例え本当だったとしても、私は許しはしない。 ならばどうする? 相手は男三人と女の私一人だけという状況、一般論で言えば勝てるわけがない。 一般論であれば――。

2020-03-29 19:52:22
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けれど、私は機関者だ。 青木さんが助かれば、この身がどうなっても構いやしないのだから。

2020-03-29 19:53:30
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「どーした、さっきから黙ってよぉ?」 「そこに居ると通行の妨げになるんだぜぇ」 「……妨げになってやるわよ」 呟くように言ったかと思えば、八重島は見せびらかすように上着の内ポケットを開けると、大量のカトラリーが現れたかと思えば、カトラリーから火花が噴き出し始めたのであった。

2020-03-29 19:57:22
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「んだよコレェ!?」 「兄貴ィ、こりゃあやばいべ!!」 「落ち着けお前ら!」 カトラリーを模した武器は、まるでロケット花火のように飛び始め、三人の機関者達を巻き込んでいく中で、八重島はなんとしてでも青木の元へ行こうとした途端、誰かに手首を掴まれ、八重島の足は止まる。#Rhapsody277

2020-03-30 19:27:45
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その方を見るや、自身の影から上半身だけ姿を見せた機関者が現れ「オラもおるもんでなぁ」と言いながら、影から全身を現した。 ――そんな、バカな! やがてカトラリーの効果も切れ、煙が消えかかってゆく。 「悪くない顔だなぁ……けど、俺達を欺こうなんざ、無駄だって事。お前も知ってるだろぅ?」

2020-03-30 19:33:23
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「離しなさいよ!」 「離しはしねぇよ」 相手の握る力は益々強まる一方で、八重島は「なんで、青木さん狙った…!?」と問う中で、先程やられかけた三人が再び姿を現した。 「それは、アイツは俺達をバカにしたからだ」 「これ俗に言う、腹いせってヤツなーのよォ」

2020-03-30 19:37:29
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自分勝手すぎる、この機関者達は――。 自分らの中にこんな機関者が居るなんて…、とてもじゃないが、腸が煮えくり返る気分だ。

2020-03-30 19:40:41
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近くの柱に括りつけられた八重島はギッとした表情で睨み返すと「なんだ、何かすってか?」「やめろやめろォ、おめぇ一人で俺らがどーにかなるもんじゃあねぇーよ!」「んだよぉ、さっさと諦めいや」「そういう事だ、お前は大人しくそこで見てろよな」と言われる中で、その視界にキラリと光る物が入る。

2020-03-30 19:44:18
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そんな事も知らず、4人の機関者の一人は改めて青木の居る方へ向かい「じゃあ、引き続き楽しみますとしま……」と言いかけた途端、その機関者の手にはナイフが既に刺さっていた姿を見て、大きな悲鳴を上げている中で、聴き覚えのある声が響きはじめる。

2020-03-30 19:49:30
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「俺に恨みがあるならば、瞼を閉じてる時じゃなくて開けてる時にでも言ってほしいもんだな」 その声を聞いた後の三人は「なんだ」「何処だ」「出てこい!」と口々に言っていると、更にナイフやフォークと言ったモノが次々に顔へかすり当てられてゆく。

2020-03-30 19:51:48
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「そんでもって、言葉じゃ足りないのならば、直接来いってんだ」 ついさっきまで、眠っていた者がよく言える――なんて言葉に出すよりも、八重島は「青木さん!」と彼の名を叫んだら「おう」と、何時もと変わらぬ声色で返事をし、青木は改めて4人の方を見て言い放つ。

2020-03-30 19:56:26
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「さて、俺とタイマンをはりあいたいっていうヤツは、何処のどいつだ?」

2020-03-30 19:57:15
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灰田が地下の部屋へ辿り着いた頃には、既に事は済んでいたようで、青木は八重島の肩を支えにしつつも、2人は顔を合わせて笑い飛ばしていた。 なお、今回の騒動を起こした機関者4人については数年間謹慎と更生処分が下され、青木と八重島は数日間の謹慎休暇を下されたという。#Rhapsody277

2020-03-31 20:52:55
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そんな中、八重島は機関内にある広間のベンチで横になっている青木を見つけ、近くまで駆け寄ったものの、当の本人は顔の上に本を乗せたまま。 「青木、さん?」 八重島が呼んでも返事はなく、その場を去ろうかとも考えたが、自分ら以外誰も居ないのを見計らうと、ポツリと独り言を呟き始める。

2020-03-31 20:56:57
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「私って、誰かさんのせいでこんなに変わっちゃいましたよ。……けど、その誰かさんに感謝の言葉を言わなきゃなってね、思ったんです」 特に反応もないのならばと思い、八重島は顔の上にある本を取ろうするが、向こうはそれを片手で抑えながら「その誰かさんっていうのは、誰なんだ?」と問う。

2020-03-31 21:01:27
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――やっぱり、起きてましたか…。 そんなことは口には出さず、八重島は何事も無かったかのように話を続ける。 「誰かさんの特徴を言うならば……青空みたいな髪で、何処までも馬鹿真っ直ぐな機関者、ですかね」 「おいおい、馬鹿真っ直ぐってなんだよ」

2020-03-31 21:05:09
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そう言いつつも、本を抑える青木の手は力強くなるが、八重島は両手で本を取り上げ「そのままの意味ですよ、青木さん」と、言いながらに笑う。 「……まぁ、そういう事にしとくかー」 よっこいせと言いつつ身体を起こすと、青木は改めて八重島の方を見て言った。

2020-03-31 21:07:29
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「さゑ子、改めて言うが……。その、俺を起こしてくれて、サンキュな」 「先輩が後輩の面倒を見るのは当然ですから」 「それはサイバー部での話だろ、第一、機関者歴で言えば俺の方が先輩なんだからさ」 「つまり、互いに言えば「先輩後輩である」ですよね」 「そーいうこったなぁ…」

2020-03-31 21:11:26
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少しの間が空くと、二人は直ぐに笑い合い、何時もの調子に戻ってゆく。 「それよか聞いたぜ、さゑ子。サイバー部を止めて灰田ン所に入ったってよ」 「えぇ、俗に言う心機一転ってヤツです」 「ほー、言うようになったじゃねぇーか」 「青木さんはどうするんです?」

2020-03-31 21:15:05
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「今回もやらかしたんだ、また場所は変わるかもな」 「大変ですね、青木さんも」 「なぁーに、俺は慣れっこだよ」 「じゃあ、明日からお互いに新しい場所で頑張りましょうか」 「そだな」 【Rhapsody277 八重島さゑ子編 完】

2020-03-31 21:17:16
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#Rhapsody277 次回予告的コーナー モコ「八重島さんのお話って、なんだか青春!って感じだったなぁ~」 八重島「そぉーかなー?なんか、そう言われちゃうとテレちゃうなー」 追野「そういえば八重島さんって、何時から今のフルネームって言う風に名乗り始めたんですか?」

2020-03-31 21:19:52
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八重島「名前は元々与えられたけど、苗字はねー青木さんにつけてもらったんだよね」 追野「苗字の由来ってどこから来たんですか?」 八重島「八重歯があるからだって!……今にしたらしょーもない感じだよね!」 モコ(なんだか、ノロケ話に近いような事を聞いてるみたいだなぁ…)

2020-03-31 21:23:04
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ミヨシノ「それよりも、次回はどんなお話が語られるのです?」 追野「あぁーっと、確か、蘭鋳さんや墨田さんらのお話みたいですよ!短めみたいです」 モコ「蘭鋳さん!えー、いいなーー!!」To be continued…

2020-03-31 21:25:34
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本日のお絵かき:何事も楽しみたい、そうやって日々を過ごすのだ。 pic.twitter.com/hVB5wqJO86

2018-10-05 18:48:28
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まとめたひと
伍条 月斗(創作アカ) @5jyouTsukito

基本は自分が考えた創作ッ子達の事を呟いたり、絵を上げたり、お話も書いたりします。偶に違う話等もしておりますが……ようは気まぐれだが基本は創作用アカウントです。(※食べても美味しくない鶏野郎で無言フォローをしたり、時として話すとアツくもなりますがそれでもよろしければです)御用の方はDMまで。

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