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かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

22 ○○は、愛萌と出会い 雨の考え方、見方が少しずつ変わっていた 楽しく過ごせるようになっていた 例え 嫌な事があっても、励まされて 前へ進んでいた 憂鬱な日々、憂鬱な雨から 解放された○○は 愛萌と日々頑張り続けていた END

2020-11-05 18:11:49
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

21 愛萌:○○おはよう~!弁当作ったからね ○○が、一人のため愛萌が迎えにきていた。 この頃から、愛萌の家にも○○は、遊びに行ったりしていた ○○:また雨か… 愛萌:でも、もう今は 一人の雨じゃないよ! ○○:そうだね!

2020-11-05 18:11:49
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20 愛萌:○○君見て!虹だよ虹! ○○の車椅子を押しながら、愛萌がはしゃいでいた ○○:あ、本当だ!綺麗だね この数日後 二人は付き合っていた

2020-11-05 18:11:48
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19 ○○:(こんな感じなら、雨も好きになれそう) 愛萌:ね!雨も良いでしょ? ○○:うぁビックリした~と言うか、心読まないで! 愛萌:エヘヘ

2020-11-05 18:11:48
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18 愛萌:あーまた、宮田って言った~ 愛萌って呼んでって言ったのに~ ○○:だって恥ずかしいもん… 愛萌は、ニヤリと笑う ○○:何…? 愛萌:○○君の可愛い所、見つけた~ これから、もっと探そ~ ○○:もうやめてよ~ 気付けば二人笑顔に、なっていた

2020-11-05 18:11:48
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17 その言葉は、○○の心に響いていた。 ○○が落ち着いた頃には、太陽が出ていた 愛萌:ねぇ○○君。まだ、雨苦手? ○○:また、いじめられるから 愛萌:もう、○○君は、一人じゃないよ!大丈夫 ね一緒に頑張ろ? ○○:宮田さん……

2020-11-05 18:11:47
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16 そして、○○の目からは静かに、涙が流れ始めた。 今まで、我慢していたこと、耐えていたことが、涙の雨となって、流れていく。 包み込むように、大粒の雨は、泣いている間降り続けた。 愛萌も、静かに、ずっと、背中をさすっていた。 愛萌:今まで良く頑張ったね

2020-11-05 18:11:47
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15 愛萌:確かに、「雨」は、憂鬱かもしれない。大変かも知れない。嫌な事とか思い出すかも知れない。 でも、嫌な事、辛い事、悲しい事、全部洗い流してくれるのも、「雨」なんだよ? ○○…… 愛萌:辛くなったら、雨と一緒に流せば良いんだよ

2020-11-05 18:11:46
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14 愛萌:○○君は、「雨」嫌いなんでしょ? ○○:今の状況になるきっかけだから、怖いよ?大体、傘持てないし。 そしてまた、屋根に雨が強く打ち付け始めた。 愛萌:我慢して耐えたら、だめだよ……? ○○:え……

2020-11-05 18:11:46
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13 愛萌:そりゃ気付くよ!だって、クラスで、となりの席なのに、気付かないわけないじゃん。 この時、あれだけ降っていた雨が止んでいた。 ○○:待って。愛萌さんが隣だなんて、全然知らなかった。ごめん、 愛萌:知ってたよ。だって隣で見てたもん。○○君ずっと震えてたからね。

2020-11-05 18:11:46
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12 ○○:だって僕は、こんな体してるから、あまり、人と関われないし、迷惑掛けてばかりで…… その時、○○の口に、人差し指が当たる。 愛萌:○○の体痩せこけてるよ。しかも至るところに、傷が沢山。本当は、助けを求めていたんじゃないの? ○○は、図星の、事を言われ。何も言えなかった。

2020-11-05 18:11:45
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11 ○○:そんな僕が、友達だなんて。 この時、○○は、体が冷たくなり、くしゃみをした。 愛萌:ふふ。だから風邪引くよって言ったのに~ 愛萌は、持っていたジャケットを○○に手渡した。 ○○:ごめん… 愛萌:なんで謝るの?

2020-11-05 18:11:45
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10 ○○と愛萌は、屋根付きのベンチに来ていた。 雨の中、二人は座ったまま、無言が続く。 沈黙を破ったのは○○だった。 ○○:なんで愛萌さんは、僕を気に掛けてくれるの? 愛萌:そんなの決まってるよ!「友達」だからだよ! この時、○○から見た愛萌の顔は、太陽の様に眩しかった。

2020-11-05 18:11:44
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

9 ○○:宮田さん……なんで。 愛萌:嫌だな~愛萌って呼んでって言ったじゃん!席が一緒になった時に! 愛萌は、○○の目線になり、言っていた。 ○○:でも…… 愛萌:まぁとりあえず!雨宿りするよ!

2020-11-05 18:11:44
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8 しばらく漕いでいくと、ペチャンっと音がした。多くの雨粒が貯まって、水溜まりができていた。 ため息をつきながら、ふと上を見上げても、雨は止む気配はなかった。 ?:おーい。雨に当たってたら、風邪引くよ。 その時、○○の体には、傘で、雨粒が当たらなくなっていた。

2020-11-05 18:11:43
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

7 午後から降りだした雨は、止むことを知らず、どんどん強くなる一方だった。 エレベーターから降りた○○は、雨の中、帰り始めた。 ○○:これだから、雨は嫌だ。 ○○は、愚痴を言いながら、前へ進んだ。 ○○の体には、冷たい雨粒が、打ち付けていた。

2020-11-05 18:11:43
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6 すべての授業が終わり、○○は、帰りの準備をしていた。 カバンに教科書や、筆箱を詰め込み、カバンを持ち上げて、膝にのせた。 そのまま、○○は、教室を後にした。その姿を、心配する人がいた事に、○○は、気付かなかった。

2020-11-05 18:11:43
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

5 そう思っていた矢先、大粒の雨が、学校の屋根に、落ちてきた。 大きな雨粒と共に、分厚くなっていた雲はどんどん、分厚くなっていた。 そんな中でも、○○はとりあえず、午後の授業を聞いていた。

2020-11-05 18:11:42
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

4 そんなある日の朝 良く当たる、という事で、評判だった天気予報を僕は見ていた。 「晴れ」という予報で、この日、レインコートは、持って行かなかった。 でも、この日は、違っていた。 時間が過ぎるにつれ、分厚い雲に、覆われた。

2020-11-05 18:11:42
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

3 周りを見れば、他のみんな、傘を使って、雨をしのいでいる。 でも、僕には、傘を使えない。車椅子を押せないからだ。 だから、レインコートなどの、物で。しのぐしかなかった。

2020-11-05 18:11:41
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

1 僕の名前は、○○ 生まれつき、足が不自由で、車椅子で生活している。 そんな僕には、親も、居ない。 友達も、数えるほどしか居なかった。 だけど僕には、それ以上に、嫌な事がある。

2020-11-05 18:11:41
かずっぴー 低浮 @UbOUcChVUPNhz2l

0 雨って気分的には、憂鬱になるかもしれない。 最初はきっと、誰だって、そう思うかも知れない。 でも、目線や、出来事で、少しでも変わるかも知れない。

2020-11-05 18:11:40