「1年の計は元旦にあり、という」 「うん」 「目の前に半紙と筆が あったとするわな。 どんな夢や抱負を書く? 書いたら叶うもんなのよ。 抱負ってなぁ、 抱えて背負うって書くからな」 「ぼくはあなたと 一緒にいたい」 「ありがとう お気持ちはわかった。 サテ、何をするんだい?」
2021-01-16 21:57:42#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite )様いつもありがとうございます。 ②花を添えて 非常に軽い血の表現がございます。かなり遠回しな表現なので気づかれない方もいらっしゃるかもしれませんが、一応注意喚起させていただきます。 pic.twitter.com/bItjd0Wdnj
2021-01-16 22:00:05新年の抱負を決められぬまま年を越した。「ちゃんと生きなよ」美しい生活を送る友人が云う。「大きな夢でなくていいの、小さな目標で生活に花を添えて」息を吸って吐いて寝て起きて、毎日生きているだけでは許されない。「ちゃんとしなよ、ちゃんと」存在しない友人の声。煩い。許して。許してよ。
2021-01-16 22:01:02人生に彩りを。貴女に祝福を。今日、貴女は旅立つ。過去にとらわれず動き出す。だから、とびっきりの贈り物を用意したの。貴女が好きな赤と橙の花束を沢山。白がいいと誰かは言ったけれど。私は貴女の周りに、貴女が好きなものを沢山あげたい。貴女の門出を祝したい。その真っ白な骨が染まるくらいに。
2021-01-16 22:03:10一年ぶりの逢瀬は小雨の降る曇天の空の下だった。「君が僕を呼んでいる、そんな夢を見たから会いに来たんだ」墓前の前で立ち尽くすけど、当然返事はない。人は声から忘れるって本当だったんだね。水たまりに落ちる僕の言葉は雨に掻き消されていく。せめて、寂しがりの君が好きだった花を添えて。
2021-01-16 22:05:25「無理なく日々を過ごそうと思うよ」 僕は目の前にいる君に語り掛け、抱負を話す。 君は微笑んでいた。 意識が消える。 「やっぱり夢か」 初夢に君がいなくてよかったと思う。 君の声はいまだに覚えている、忘れていない。 だからいい。 雪が止んでから、会いに行く。 「今度、君の墓に花を、添えて」
2021-01-16 22:06:14名前しか知らない。なのに、僕はあの子の髪の毛に触れてみたいと思った。 ふと手を伸ばせば、栗色の髪は夢の様にふわりと柔らかく。でも、その子は真っ赤になってフリーズ。 やっと気付いた。こんな反応されるくらい、男が女の子の髪に触れるのは特別な事で、僕は君に恋をしていたんだ。きっと君も。
2021-01-16 22:08:30#深夜の真剣140字60分一本勝負 お題 ①抱負 ②花を添えて ③夢 久々に参加しましたーよろしくお願いします! @140onewrite #140字ss #140字小説 #twnovel #SS名刺メーカー pic.twitter.com/95WGMTbmbV
2021-01-16 22:10:07はらぺこ眠り姫 #深夜の真剣140字60分一本勝負 お題 : 「抱負」「花を添えて」「夢」 (@140onewrite) #140字小説 #SS名刺メーカー pic.twitter.com/Vj3B0Yx1Lt
2021-01-16 22:17:25開催ありがとうございます。 #深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite お題 「花を添えて」 pic.twitter.com/vljBJBl0iT
2021-01-16 22:18:06「夢があるんだ!」 そう言ってあなたが語った夢は、大言壮語というレベルではないほど、途方もないものだった。 けれど、自信満々に突飛なことを語り続けるあなたの顔は、見たことないくらいキラキラしてて、私の心を掴掴んでくるみたい。 これが、夢の中じゃなければ、好きになってたんだけどね……
2021-01-16 22:19:10#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite) #140字小説 お題/③夢 タイトル/悪夢へようこそ pic.twitter.com/lfpJp3PzDr
2021-01-16 22:19:22夢みたいだと思っていたら本当に夢だった。だけど優勝に湧く部員達の姿は夢で終わらせるのが惜しい程眩しくて、来年度の抱負はこれを正夢にすることだろうか、なんて膨らみはじめた梅の蕾を見上げながら考える。そうだ。やるべきことは山程あって、いつまでも悔しさを引きずっているわけにはいかない。
2021-01-16 22:20:22#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite #140字小説 お題 ・花を添えて ・夢 pic.twitter.com/7aGBQDDdyq
2021-01-16 22:21:26「ツリガネソウ」と書いてあった。下には小さく鉛筆で花の絵が描かれている。白地の便箋に彼女の細く丁寧な文字が並ぶ中、それはひどく弱々しい。「花を添えて、夢のために」どうしても別れるしかなかった美しい彼女。「ありがとう。僕もだよ」握りしめた返せない手紙にぽつりぽつりと想いがこぼれた。
2021-01-16 22:21:58お題→抱負/花を添えて #深夜の真剣140字60分一本勝負(@140onewrite) 初参加です。書くの楽しかったです(*^^*) pic.twitter.com/RnsagGHaAz
2021-01-16 22:22:41「私の夢は、世界中を花で一杯にすることです!」 新年最初の授業で、彼女はそう発表した。中学生にしては可愛い夢だ。 「その夢への第一歩として、今日の給食の中に、胃液では分解されず、人の胃に根を張る新種の植物の種を仕込みました!」 教室中が騒然となる。給食から二時間は経っていた。 pic.twitter.com/75AUktKoQI
2021-01-16 22:24:06眠る君の唇にそっと自分のそれを落とす。 花弁のような甘い香りが俺を惑わす。 ふる、と睫毛が震えて星屑のような瞳が現れた。 「おはよ」 いつもより少しだけ幼い声で君が言う。 「……幸せな夢を見てたみたい」 「それってどんな……?」 一瞬の沈黙ののち、君は綺麗に笑った。 「忘れちゃった」
2021-01-16 22:25:51僕がこれから向かう先、それは友人だった男の墓前である。その男は、弁護士になるという夢を持っていた。しかし、あの日の震災でその夢はもろくも崩れ去ってしまった。 墓前に立って花を添えてから手を合わせると、司法試験を目指して勉学に励んだ友人との思い出が走馬灯のように頭を駆け巡っている。
2021-01-16 22:26:30私の髪に口づけた貴方が優しく情熱的な声で私の名を呼ぶ。 「好きだよ……愛してる」 目を閉じると唇を奪われた。 触れ合うだけなのに酷く甘い。 キスが終わると同時にゆっくり目を開けると── 「おはよ」 貴方が笑う。 目が覚めても貴方が隣にいるなんて、私はまだ夢を見ているのだろうか……?
2021-01-16 22:26:58夢を諦めなさいという母が、今年の抱負を聞いてきた。私は、母の機嫌を損ねたくない一心で、求められている答えを口にする。ずっとそうだ。母が求める私は、もう母の中にしかいない。でも、それを告げる勇気がない私は、今年も母が夢見ている未来に口先だけの花を添えてやることしかできない。
2021-01-16 22:29:08#深夜の真剣140字60分一本勝負 (@140onewrite) お題 ①抱負 ②花を添えて ③夢 少し遅くなりましたが🙇♀️ #140字小説 pic.twitter.com/s6SkKjGnDY
2021-01-16 22:35:50