#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite #木槿国の物語 21世紀日本にカピバラを食した人間がいたことを知ってショックを受けた筆者(;゜0゜) pic.twitter.com/DqOfOOzKi0
2023-01-07 22:10:20根虎丸は、この日の朝も顔を赤らめながら照れ笑いを見せています。 「はっはっは、こりゃあ殿さまの跡継ぎにふさわしい見事な書初めじゃ」 「てへへ、夢の中で目の前の化け物におしっこを命中させちゃった」 育ての父親が両手で持っているもの、それは根虎丸がやってしまったおねしょのお布団です。 pic.twitter.com/qufkNiOCRO
2023-01-07 22:15:56もう一度会えると言っていた。約束なんて嘘でしかないと、知っていて縋るのだ。あのひとは自由が好きだから仕方のないこと。言い聞かせる相手は自分しかいなくて、だからそう重ねる意味もない。嘘つきの言葉があるから再会はないと知っている。けれど、騙されている間だけはまだ、信じていられるのだ。
2023-01-07 22:30:24#深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite 参加させていただきます!今年もよろしくお願い致します🙇 お題は「自由」だったので、自由をテーマにしています。 反抗期を越えて、素直に親に甘えることを再び覚えつつある息子の話です。献立の範囲はベン図にすると同じになるはずかなと! pic.twitter.com/xumLHXRgkc
2023-01-07 22:31:32「惑星とか星とか、目に見えない存在は自分にはよくわからないよ」大切な数式ばかりで埋め尽くされている彼に、いつか私もゼロとイチで区分される。呼吸をする限り、目の前の問題に文字通りずっと取り組み続けることなどできはしない。彼はそっと指を絡めて数を数える。大丈夫。空には星が瞬いている。
2023-01-07 22:32:47抜け殻の自分にとうに気がついているけれど、どうにもしようがなくて知らぬ体でやり過ごしている。青空が綺麗だからって宇宙に繋がっているからって、そんな粒子の荒い感受性じゃあ、到底受け止めきれないだろ。手元のガチャの結果はどうだい。伏線の仕込まれない人生には、逆転劇なんて起こり得ない。
2023-01-07 22:34:22卯年は跳躍の年、と書いたら嘲笑されあ。「誰でも思いつくこと書いて恥ずかしくないの?」と貶す人も大勢いる。バカみたいだ。「どの雑言も飽きたね。お前ら鏡見ろ」と言ってやりたいが、まぁいい。例え手垢がついた表現でも、それを自分が使うこと自体に意味を見出すというのは、分からんでもない。
2023-01-07 22:39:53「自由なの。ありがとう」 そういって彼女は笑うのだ。 「どういたしまして」 結婚しましたと来て、おめでとーとなったけれどもその家が凄まじくて彼女はボロボロになって、そんな彼女を私は連れ出した。 高校のクラスメイト。仲が良かった彼女。 「嬉しいよ」 「良かった」 私の方が、嬉しい。
2023-01-07 22:40:47「正月くらいゆっくりします。探さないで下さい」お決まりの三段重にお節をギュウギュウに詰めて、母さんはいなくなった。「父さん、どうすんだよ」「ほっとけばいい」口数の少ない父と食べる正月は、シーンとしていた。俺の作った雑煮は、茶色。そうか、三つ葉がない。母さんのような何気ない彩りが。
2023-01-07 22:50:18一人だけでいいくらい、愛してる。 #深夜の真剣140字60分一本勝負 ( @140onewrite ) お題なし pic.twitter.com/tN9hWEiv9O
2023-01-07 22:50:29「愛じゃなければこの手で」 #ショートショート #創作小説 #深夜の真剣140字60分一本勝負 @140onewrite pic.twitter.com/rR9lnSYsva
2023-01-07 22:52:47AIが人類を支配していた暗黒時代がようやく終わった。多くの技術が失われたが、人類はようやく自由を取り戻したのだ。しかし人々の顔には生気が戻らない。手を叩けば家電が動き、視線の動きで情報を瞬時に検索できた、あの便利さが忘れられないのだろう。もはや人々に、自由の価値は分からなかった。
2023-01-07 22:59:39