映像の世紀バタフライエフェクト｢ヴェルヴェットの奇跡 革命家とロックシンガー｣(2022)

減るヤスミ @hel_yasumi

映像の世紀バタフライエフェクト｢ヴェルヴェットの奇跡 革命家とロックシンガー｣ チェコスロヴァキアの民主化の歴史｡プラハの春は､それを恐れたソヴェトの軍事侵攻と､共産党の｢正常化｣により一度潰える｡しかし時を経て､無血革命へ到達｡その影には､常にヴェルヴェッツの存在があったという

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後の大統領ハヴェルは､1960年代､劇作家として米国NYCを訪問｡そこで地下音楽､ヴェルヴェット•アンダーグラウンドと出会う｡彼は祖国にレコードを持ち帰り､それはコピーされ国内に広まる｡そしてVUに感化されたバンドも登場｡そんなハヴェルとバンド､他の多くの人々が､民主化の礎になったという

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番組は､｢プラハの春｣から無血革命の｢ビロード革命＝ヴェルヴェット•レヴォリューション｣までの､チェコスロヴァキアの歴史を辿る｡その一連の民主化運動の影には､ヴェルヴェット•アンダーグラウンドがあった｡遠く離れた米国のマイノリティ音楽と､国の民主化が､どう結びついたのか？

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プラハの春で花開いた民主化は､共産党による｢正常化｣によって弾圧される｡検閲､社会運動家の逮捕が蔓延り､ハヴェルだけでなく､VUの影響下にあったバンドメンバーさえが､そうなった｡ 好きなことを､自由に表現出来る｡ そんな世を切望する彼らとVUが結びつくのは､必然であった｡

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番組は終盤､民主化運動の象徴であり､革命の大統領となったハヴェルと､VUのルー•リードとの対面を紹介する｡ルー•リードは彼の国でのライヴも披露｡バックバンドは勿論､VUに影響を受けたあのバンドのメンバー｡この一連の場面には､込み上げるものがあった｡高き理想が､実現した瞬間として｡

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音楽は全ての壁を越える。そして耳を押さえつけようとする手を､はね除ける｡表現は､社会は､理念が作り上げるもの｡理念が人を突き動かすのだ｡そんなメッセージが滲むドキュメンタリー｡良い番組だった☺️

増えるやすみ @fuel_yasumi

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