RL学術協会_思い出の一冊

チサ子 @isijisyomylove

「宝石の魔術加工 技法と歴史」彫金職人を目指しゴネリル留学した年、先輩がくれた。宝石加工の歴史が書かれてるが概ね一般向けの内容。王命で退色した紫水晶の復活研究してたパルミラ地方の話とか載ってた記憶ある 先輩、一般人感覚を忘れるなって言いたかったのかな？ #RL学術協会_思い出の一冊

水葛 @lotuseatertale

「一つ目の神、一つ目の王」 ダスカー神話に登場する鍛冶神バロルの伝承の変移を、特にフォドラ統一戦争後に焦点を当てて追った一冊です。片目のバロルが同じく隻眼だったと伝わる救国王に擬せられて金髪になっていったというのが面白かったですね。 #RL学術協会_思い出の一冊

水葛 @lotuseatertale

自身の父を殺したとされていたダスカー人の潔白を証明し汚名をそそいだことで有名な救国王ディミトリは、今でもダスカー地方で人気の高い偉人です。彼は若い頃から常にそばにダスカー人の従者を連れていました。数々の騎士道物語で忠心を称えられる彼、ドゥドゥーの名もまた広く知られています。

水葛 @lotuseatertale

彼が救国王に仕えるまでのどう育ったのかは不明な点が多いですが、鍛冶の家系の出身であったことはわかっています。ダスカーではそれぞれの家業に関わる神を家の祭壇に祀り日々の祭祀を執り行うので、ドゥドゥーにとって一番身近な神の姿とは片目の鍛冶神であったことでしょう。

水葛 @lotuseatertale

そうした繋がりの中関連付けられていったのか、片目を失った姿の神、鍛冶と火を司っていたはずのバロルの伝承は統一戦争後徐々に変化していきます。どちらを失っていたか言及されなかった瞳は明確に右目の欠損とされ、はっきりしていなかった髪の色も金と固定されていきます。

水葛 @lotuseatertale

扱う権能に雷や戦の勝利が増えたのも、常は穏やかでも一度戦場立てば嵐と恐れられた救国王との関連あってのことでしょう。救国王の容姿については当時のフラルダリウス公が描かせた「蒼の肖像」が傑作と名高いので美術館で展示される際にはダスカーの神話集を片手に鑑賞すると面白いかも知れませんね。

アスラン @BWItG5TQ8QOnium

そうそう、「ことわざの裏の歴史」の中身こんなだった。本当に歴史的な事実なのかはわかんないけどｗ #RL学術協会_思い出の一冊 pic.twitter.com/pKesnjwFTG

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チサ子 @isijisyomylove

「月刊展覧会 パルミラ大王宮博特集」定期購読してる雑誌。思い出の一冊…というには最近のすぎるか？ 今号は州博物館で開催中の博覧会特集。豪華絢爛な出展物見てると博物館まで行きたくなるね 注目は王族愛用の宝飾品らしいが、個人的には日用品や武具の方が気になります… #RL学術協会_思い出の一冊

水葛 @lotuseatertale

「王国装束大全」 ファーガスの貴族達が纏った装束を多数のイラストを用いて解説した一冊です。今は随分緩くなりましたが、かつては家格や紋章の有無で使える色や意匠が厳密に決まっていたというのが面白かったです。国旗にも使われる瑠璃色が王家の象徴なのは有名ですよね。 #RL学術協会_思い出の一冊

水葛 @lotuseatertale

王家に近い程瑠璃に近い色の使用が許されるという知識を持った上で昨年の戴冠式の映像を見ると面白いですよ。王の隣に控える浅黄色の装束はフラルダリウス家、あの翡翠はガラテア家と一目でわかります。ダスカーの紋様を持つ装束の方は従者ですね。あの救国王の時代からの伝統だそうですよ。

水葛 @lotuseatertale

救国王の治世を支えた当時のゴーティエ辺境伯についての解説が載っているのですが、彼は紋章を生まれ持つ自分はゴーティエの紋章の意匠が施された服を、持たない兄は無地の服を着せられていたその周囲からも一目でわかる差に幼い頃酷く苦しい思いをしたそうです。

水葛 @lotuseatertale

彼が子供達を紋章の有無に関わらず分け隔てなく育てたのはそうした経験から来るのでしょうね。代りにスレンとの和平交渉で有名な彼の代からゴーティエ家は友好の証としてスレンの装飾品を身につける伝統ができたのでこれも戴冠式の映像で確認できますよ。萌黄の宝石のついた耳飾りをしている方です。

チサ子 @isijisyomylove

『赤髭王と夜明けの指輪』初級学校に入る姪に贈った絵本。頬髭の生えた立派な王さまが、愛用の指輪に付いた小さな石の色が変わってしまって大慌てする絵が子供心にユーモラスに感じると思う 大事なものは人によって違うことを学んで欲しくて選んだ 一応史実が下敷きらしいね #RL学術協会_思い出の一冊

頼子 @iron_autumn11

#RL学術協会_思い出の一冊 「にんじん伯爵と子供たち」シリーズ ファーガス児童文学の定番。救国王の時代を舞台に“北のはしっこ”を守る赤毛の伯爵（にんじん伯爵）と子供達の交流、そして冒険の物語。伯爵のひょうきんで涙もろい性格を基軸にコミカルに描かれ、初めは放送人形劇として触れる国民も多い

頼子 @iron_autumn11

史実が元になっており、伯爵のモデルは救国王時代のゴーティエ伯爵。登場人物の『“サファイア一つ”の王さま』は当然救国王ディミトリの事であり、他にも気難しい無敵の剣豪『盾公爵』、凛々しい天馬騎士『レディ・ミモザ』などは実在の人物が下敷きになっている。救国王譚の若年層向け入門書とも言える

頼子 @iron_autumn11

大人になって読み返すと特に味わい深いのがスレン冒険編で、この章で出会うスレン遊牧民の少年が伯爵と交流を深め後に仲間である「子供たち」に加わるのは、スレンとの友好国交の礎を築いた伯爵の功績を間接的に描いたものである。国・民族の分け隔てがない「子供たち」とそれを見守る伯爵の優しい物語

チサ子 @isijisyomylove

『布陣図から見るフォドラ統一戦争』布陣図からフォドラ統一戦争を見る本。一昨年の古戦場発掘結果も反映 布陣だけなら同盟の勝ち筋薄いのにワープと飛行兵を組み合わせた一見無茶な進軍がハマっていくの凄い ベレス王の戦上手なさま、まるで空から戦場全て見えてるようだね #RL学術協会_思い出の一冊

ヨコギ @ykg1648

ちょっとだけ『嵐の記憶』の好きな箇所を口語訳してみました。素人訳なので大目に見て欲しいのですが、実際文語ですのでめちゃくちゃかっこいいです。 絶版本なので入手は難しいのですが、古書屋などで見かけたら是非読んでみて欲しい一冊ですね #RL学術協会_思い出の一冊 pic.twitter.com/3VCrStmsN0

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