「けんえん。」の作中の元ネタとなった民話や神話の解説集です。漫画ではだいぶアレンジしてるので本当はこういう話だったのか〜というのが知りたい人向け。
0
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【1巻収録説話集】 ・霊犬伝説 日本全国に霊犬伝説は数あれど、ハヤテのモデルは長野と静岡に伝わる霊犬です。長野では犬の名は早太郎と呼ばれ、物語は早太郎の母犬の話から始まります。対して静岡では犬の名は悉平太郎と呼ばれ、物語は旅の僧(つまり弁存)が見付にやってくるところから始まります。 pic.twitter.com/30yAwn6TZ5

2019-03-31 23:02:58
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

今から700年ほど昔のこと。信州の光前寺に一匹の山犬がやってきて三匹(あるいは五匹)の子犬を産みました。和尚は犬達を可愛がり、やがて子犬が大きくなると母犬は可愛がってくれたお礼にと一番利口な子犬を一匹だけ和尚に託して寺を去って行きました。和尚はその子を早太郎と名付けました。

2019-03-31 23:05:29
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

同じ頃、遠州見付では毎年8月の初めになるとどこからともなく白羽の矢が飛んできて、矢が刺さった家の娘を8月10日の祭の夜に生贄として見付天神に捧げなくてはならないという忌まわしき人身御供の風習がありました。

2019-03-31 23:07:31
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

ある年見付を訪れた旅の修行僧一実坊弁存はこれを哀れに思い、生贄を要求する者の正体を突き止めるため、物陰に隠れて祭の様子を窺う事にしました。すると大きな怪物が現れ『早太郎(悉平太郎)は居るまいな。信州信濃の早太郎。早太郎には知られるな』などと歌いながら、娘を攫っていきました。

2019-03-31 23:09:19
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

何故怪物が早太郎のことを知ってるのかはわかりませんが怪物の弱点が『早太郎』だと分かった弁存は彼を探しに行きました。ちなみにこの時の娘は連れ去られてますが完全スルーです。娘はそのまま死んでしまいます。弁存は一年間『早太郎』なる人物を探し続けました。

2019-03-31 23:13:34
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

ようやくそれが犬の名だと知った弁存は早速光前寺へ行き和尚から早太郎を借りました。見付へ戻るとちょうど8月。娘の代わりに早太郎を生贄の柩の中に入れ、祭の夜を迎えました。例年通り怪物がやってきて棺の蓋を開けたその時、中から飛び出した早太郎が怪物に襲いかかりました。

2019-03-31 23:15:34
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

双方唸り声をあげて激闘を繰り広げます。やがて静かになり夜が明ける頃に弁存が様子を見にやってきました。そこには血だらけになって倒れている老狒々の姿がありました。これが怪物の正体だったのです。一方、懸命に戦った早太郎はどうしたのかというと…

2019-03-31 23:18:08
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

この話の結末は3パターンに分かれます。 1、見付で力尽き、後に霊犬神社に祀られた。 2、秋葉街道犬居の阿多古大宮付近にて死亡、足神神社に埋葬された。 3、光前寺に戻り和尚にひと吠えして息をひきとった。長野版は大体これです。

2019-03-31 23:20:21
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

2の秋葉街道というのは信州と遠州を結ぶ道です。別名『塩の道』。交易で栄えたこの街道沿いに伝説が語り継がれてきたのでしょう。面白いのは長野では霊犬の話はそれほど有名ではないところ。

2019-03-31 23:25:43
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

勿論知ってる人は知ってるのでしょうが、霊犬伝説を知らなかった南信育ちの私の祖母は、静岡の浜松市に来た時に初めて霊犬の話を地元の人から教えてもらったのだとか。(見付は浜松市ではなく隣の磐田市なのですが)恩を売った側は忘れてしまっても、受けた側はずっと覚えているものなんですね。

2019-03-31 23:28:55
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

見付天神矢奈比賣神社 mitsuke-tenjin.com 見付天神 矢奈比売神社 ドローン youtu.be/O46FX24MhmA @YouTubeさんから

2019-04-03 21:25:50
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【2巻収録説話集①】 ・桜御前伝説 時は平安時代末期。左大臣・藤原頼長の娘に、宮中一の才色兼備と謳われた桜姫という方がおりました。桜姫は藤原成範(しげのり)と結ばれ子供にも恵まれましたが、その直後に保元の乱・平治の乱が起こり、これに敗れた成範は流罪となってしまいました。 pic.twitter.com/EzB3FdXQLl

2019-04-04 18:05:02
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

都にいられなくなった桜姫は泣く泣く子供を残して尼となり、諸国遍歴の末、遠州周智の蓮華寺に辿り着きました。この地に庵を設け、人々に手習いを教えた桜姫は地元の人々から大変好かれ、やがて「桜御前様」と呼ばれるようになりました。

2019-04-04 18:06:03
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

一方、赦免され都へ戻った成範は、屋敷に多くの桜の木を植えました。そして毎年桜の花を眺めながら桜姫の帰りを待っておられたので「桜待中納言」と呼ばれるようになりました。しかし桜姫はそれを知る事なく、病にかかり蓮華寺で最期を迎えたのです。

2019-04-04 18:07:08
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

人々は桜姫の塚を作り、塚に通じる道を「小御門小路(こみかどこうじ)」と呼びました。桜姫の供養塔は蓮華寺の境内に、石碑は森小学校の校庭にあるそうです。 萩の寺 蓮華寺 rengeji.com 桜御前の碑 mori-kanko.jp/touristdetail/…

2019-04-04 18:09:55
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

ちなみに桜姫と成範の子供がその後どうなったのかと言いますと…実はこの子、後に高倉天皇の側室となる小督局(こごうのつぼね)なのです。彼女も美人だったと伝えられておりますので母親似だったのかもしれません。こっちはこっちでまた深〜い悲恋話があるので興味ある方は是非調べてみて下さいね。

2019-04-04 18:11:44
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【2巻収録説話集②】 ・天竜川と天竜大神 天竜川の伝承は、その源流となる諏訪湖の伝承とも密接に結びついております。「けんえん。」6巻と7巻にも通じるお話なので、まだそこまで読んでないからネタバレしたくないよ!という方はスレッドを開かないようご注意ください。 pic.twitter.com/bdSp9vG7Wu

2019-04-07 12:18:35
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

天竜川の呼び名は時代によって様々です。奈良時代には「麁玉川(あらたまがわ)」、平安時代には「広瀬川」、鎌倉時代には「天の中川」などと呼ばれ、その後「天竜川」となりました。ところがこの「天竜」という漢字、本来は「天流」と書いて「あめのながれ」と読んでいたそうです。

2019-04-07 12:19:40
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

「竜」は後付け設定だった、という事でしょうか(笑)竜の字が使われた理由は、単純に川の流れが竜に見えたという説や、諏訪に祀られている竜神からきているという説もあります。

2019-04-07 12:21:29
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

この天竜川の源流である諏訪湖は、かつては諏訪・上伊那・下伊那の三郡にわたる細長い湖でした。この地方出身の神に竜宮船頭の安曇磯丸という方がおり、天皇と同じ資格を備えていたので「天竜大神」と呼ばれていたのですが、人々はその天竜大神の「天」をとって、湖を「天の竜海」と呼んでいました。

2019-04-07 12:23:05
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

しかしその後の天変地異により下伊那の南の山々が大崩落し、天の竜海の水は一度に太平洋へと流れ込んだ為、湖は奥に洲羽湖(すわこ)を残すだけとなり、あとは細長く深い谷間に変わりました。これは6巻の辰野縁起と同じ話の別バージョンです。

2019-04-07 12:24:23
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

さて、それでは天竜大神とは何者なのかを掘り下げてみましょう。天竜大神の本来の名である安曇磯丸とは古代氏族「安曇(阿曇)」の祖神である安曇磯良(アズミノイソラ)の事です。ちょっと分かりにくいかもしれませんが日本の神様というのはほとんどが人間のご先祖様なんですね。

2019-04-07 12:25:39
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

神が人間になったというか、人間が元々神だったというか、歴史と神話が繋がってるので明確な境がありません。安曇氏は元は福岡出身の海洋民族でしたが全国に分散していきました。もちろん長野県にもやってきます。長野の安曇野という地名の由来はこの九州から移住してきた一族の名です。

2019-04-07 12:27:33
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

安曇野にある穗髙神社では穗髙見命(ホタカミノミコト)をお祀りしておりますが、この神様の妹が諏訪の御祭神である八坂刀売命(ヤサカトメノミコト)と言われており、二柱はともに安曇氏が祀る海神・綿津見神(ワタツミノカミ)の子供達です。名前がいっぱい出てきてややこしくなってきましたね。

2019-04-07 12:29:10
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

つまり天竜大神とは長野にやって来た安曇氏が信仰していた神様(ご先祖様)の安曇磯良で、天竜川の影響で名前が長野風に変更されたと考えると分かりやすいかと思います。安曇磯良に関しても色々なお話があるので、そちらも調べてみると中々面白いですよ。人前に顔を晒したくないシャイボーイです。

2019-04-07 12:34:10
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

天竜にまつわる伝承は他にもたくさんあります。中には天竜が八ヶ岳に喧嘩ふっかけて巻きついたら噴火されて吹っ飛んだという楽しい(?)お話も。天竜…お前…。 最後に「けんえん。」の作中には出てこなかった犬の話を紹介しておきます。

2019-04-07 12:36:13
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

天竜川が洪水を起こすほどの大雨が降ると、伊那谷から川に向かって土石流が流れ込みます。この土石流を「蛇抜け(じゃぬけ)」と言いました。蛇抜けによって山に住んでいた犬が死んでしまい「犬石」ができたという伝説が高遠町にあります。

2019-04-07 12:37:36
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

この地方の犬と蛇にはこうした因縁の間柄があるので、ハヤテが蛇嫌いなのも納得できる…かもしれません。 こちらに「語りつぐ天竜川」全63巻が公開されているので天竜川についてもっと詳しく知りたいという方は色々調べてみてくださいね。 <天竜川上流河川事務所> cbr.mlit.go.jp/tenjyo/jimusyo…

2019-04-07 12:45:02
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

山の方の天竜川はエメラルドグリーンでとっても綺麗です。暴れないで大人しくしててね。 天竜川 長野県天龍村坂部地区付近 2018 7 22 23_4K youtu.be/1Ya6mwBXwUc @YouTubeさんから

2019-04-07 12:48:28
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【3巻収録説話集①】 ・三保の松…茸!? 昔々あるところに小さな化物達が住む島がありました。小化物達は変化の修行のため島を出て、日本各地の化物達を訪ね歩く旅に出ます。ところが日本の大きな化物達は小さな彼らをからかうばかりで、まともに相手をしてくれませんでした。 pic.twitter.com/qPWP3R9eVX

2019-04-13 12:43:24
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

せっかく遥々海を越えてやってきたのに…。そんな中、三保の松原を訪れた時の事です。小化物達の前に、ようやく優しく接してくれる化物が現れました。そう、それこそが、松茸の化物だったのです…!! ……。 いや松茸の化物って何だ!?

2019-04-13 12:47:09
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

この話、原作は『怪談豆人形』(作・文溪堂/画・鳥居清経)という江戸時代に書かれた黄表紙です。黄表紙というのはイラストと文字で綴る絵本のようなものなのですが、とにかく発想がユニーク。何で松茸?松原だから?とにかくこの松茸がとてもデンディーなナイスガイで作者の松茸愛を感じます。

2019-04-13 12:47:09
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

小化物達に向かって松茸は「汝(われ)はなんだ?小さい物だな」と話しかけます。松茸から見て小さいのだからよほど小さいのでしょう。事情を聞いた松茸は小化物達の逗留を許し、世話をし、箱根山への道を教えて「随分精出して修行したまへ」と励ましながら送り出しました。し、師匠〜…!!

2019-04-13 12:47:10
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

しかしその後、小化物達は箱根の化物から「お前ら化かすの向いてないから国に帰れ(意訳)」と言われてしまいます。悔しいが仕方ない、最後に江戸へ行き人間を化かして帰ろうとする彼らでしたが、人間からも「虫が出た」とつままれ、なんと箱に入れられ殿様に献上される事になってしまいました。

2019-04-13 12:47:10
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

殿様のお座敷で蓋が取られ、箱から出た小化物達。そこには雪舟の描いた鶴の掛け軸がありました。これを本物と見間違えた彼らは「怖い!早く逃げろ!」と叫び、鶴に攫われるのを恐れてどこかへ逃げ去ってしまいましたとさ。 …という何とも可愛いオチです。故郷の島に帰れてるといいですね(笑)

2019-04-13 12:53:08
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

海と富士山と松! 【Beautiful Shizuoka】三保の松原 youtu.be/_1lwIQHZkuE @YouTubeさんから 【静岡県】世界遺産 三保の松原 / World Heritage Mihonomatsubara youtu.be/ztgeT38iMN4 @YouTubeさんから

2019-04-13 21:55:23
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【3巻収録説話集②】 ・猩々緋 古くから中国の幾つかの書物に、猿の妖怪・猩々(ショウジョウ)の血に関する記述があります。それは鮮やかな緋色の染料になり、時間が経っても決して色褪せることはなく、最も高価であるというのです。 pic.twitter.com/O6xHfyhJKL

2019-04-16 17:22:17
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

日本では室町時代、ヨーロッパからの舶来品として輸入された赤い毛織物(緋ラシャ)が「猩々の生き血を入れて染めた」と言われ、この色を猩々緋と呼びました。 猩々緋 しょうじょうひ #e2041b colordic.org/colorsample/20…

2019-04-16 17:22:17
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

3巻でキョウヨウが語った玃猿縁起の伝承はこの設定を踏まえてそれっぽく作った創作なので実在しないお話です。残酷ですみません…😅個人的に日本の民話は不気味な話や怖い話はあっても残酷な話というのは意外に少ないなあという印象です。

2019-04-16 17:22:18
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【3巻収録説話集③】 ・小國神社の猿神退治 遠江国一宮、小國神社(おくにじんじゃ)のお話です。こちらも「けんえん。」4巻以降に関わる内容となっておりますので、ネタバレしたくない方はスレッドを開かないようご注意ください。 pic.twitter.com/QPEUHB0gTo

2019-04-17 19:09:56
拡大
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

最初に少し神社の説明をしておきますと、一宮(いちのみや)というのはその地域で一番格の高い神社の事です。何故か遠州にはこれが二つあり、もう一つは事任八幡宮(ことのままはちまんぐう)という神社なのですが、一般的に知られているのはこの小國神社の方です。

2019-04-17 19:09:57
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

さて、昔々、小國神社には娘を食らう狒々が住み着いておりました。そのため神社のお膝元である宮代では毎年19歳になる娘を生贄として狒々に奉納せねばなりませんでした。娘は櫃に入れられ、それを25歳になる8人の青年が夜中に担いで納めることになっていました。

2019-04-17 19:09:57
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

ある年、大場新右衛門という男の娘が生贄の当番となりました。新右衛門は他の土地から宮代に流れ着いたよそ者でしたが、近所の神麻家から妻を娶ってできた子で、親子は泣き暮らしておりました。丁度そこへ東から旅の侍がやって来て、「狒々を退治してやる」と言い娘の代わりに櫃の中に入りました。

2019-04-17 19:09:57
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

夜中になり狒々が現れると、侍は櫃の中から出てこれを斬り殺しました。そして侍はまた東の方へ旅立ち、宮代に平和が訪れたのです。しかし生き残った娘は、1度は亡くした命だといって嫁入りをせず、生涯独身のまま64歳まで生きたと伝えられています。

2019-04-17 19:09:57
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

見付天神の霊犬伝説と酷似していますが、見付では生贄の話をオープンにしているのに対して小國神社ではほとんど知られていない、おそらく地元の人ですらよく知らない、神社に行っても説明書きはなくホームページにも記載がない、何となく『秘めておきたい事』のように感じるのは気のせいでしょうか。

2019-04-17 19:09:57
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

実はこの話は神社ではなく大場家に伝わっているものらしいのです。新右衛門が娶った妻は「神麻」。現在、重要無形文化財に指定されている小國神社の「古式十二段舞楽」の六番に「神麻久」という舞がありますが、生贄に選ばれた娘というのは生涯神社に仕える巫女だったのではないかと考えられています。

2019-04-17 19:09:58
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

小國神社の御祭神は出雲の大国主神。「大」ではなく「小」を使い「小國」とするのが美称のようです。実際に神様が降り立った場所は現在の社殿よりさらに奥の「奥磐戸神社」ですので、参拝される方はそちらも行ってみては如何でしょう。 <小國神社> okunijinja.or.jp

2019-04-17 19:09:58
風越洞【ふることふひと③4/15発売(電子のみ)】 @fuetsudo

【4巻収録説話集】 ・夜泣き石 静岡県掛川市、小夜の中山峠にある夜泣き石にまつわるお話です。時代によって様々な逸話が残り、なんと最初は石ではありませんでした。じゃあ今置いてある石はなんなのさ?という疑問も含め、順を追って夜泣き石の歴史を解説していきたいと思います。 pic.twitter.com/cPTbD7pHdl

2019-05-01 13:33:02
拡大
0
まとめたひと
風越洞【ふることふひと③発売中(電子のみ)】 @fuetsudo

お話を考える人✏️📔マッグガーデンさんより民話モフモフ漫画「けんえん。」全8巻発売中🐕🐒古事記メイキング漫画「ふることふひと」新連載始まりました🦌作画は壱村仁先生が担当して下さっております✨よろしくね〜! けんえん。収録説話集➡️https://t.co/341Pqdqyyx

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?