素敵イラストにSSをつけても怒られないとかパラダイスではないか!と駄文をつけまくったまとめ。
0
mona @mona5770

びくびくと腰が揺れ、尾びれが跳ね水が俺たちを濡らす。 スリットにもぐりこんだ指がぬるりと性器を取り出すと、ゆっくりと擦り始めた。 「や、や、ん、あん」 ごめんなさいごめんなさい そう告げたい言葉にできない俺はただ喘ぐばかりで、ぽろぽろと涙が流れた。 「長谷部くん」 髪をひと撫ですると

2019-08-24 19:58:56
mona @mona5770

光忠は一度手を止め、俺の耳元で秘密を漏らすような声で告げた。 「君が好きだよ」 流れる涙がぽたぽたと浴槽へ落ちていく。 俺も好きだ。言葉にならない思いをこめて光忠の首へと手を伸ばす。 「大好きだよ」 そういいながら光忠の指がゆるやかに頭をもたげ始めたものを包むと前後に擦りはじめた。

2019-08-24 19:58:56
mona @mona5770

「み、み、んぅ」 みつただみつただ心でそう呼びながら俺は光忠の胸へと頭を預けた。 指の動きが激しくなり、俺はもう声もなく涙を流しながら絶頂へと身体を預けた。 「んあああああっ」 ぬるい白濁が腹に胸に飛び散り、目の前が真っ白になる。 遠のく意識の中で俺は光忠にぎゅうと抱きついた。

2019-08-24 19:58:57
mona @mona5770

「す、き」 心から湧き上がる言葉をぽろりと落とすと、額に落とされた唇に安堵して俺は意識を手放したのだった。

2019-08-24 19:58:57
mona @mona5770

ヒュンっという音がして時空がゆがみ、ふわりと身体が浮くような感触。 もう何百回と時空を超えているのに慣れるよりも気持ちが悪い。 そしてそのたびに「ああ本丸に戻るんだなあと思えて俺は好きだぞ」という長谷部くんの声を思い出して少しイラっとする。彼とはほんとうに話があわないんだよね。 twitter.com/hn_8sb/status/…

2019-08-24 20:47:02
mona @mona5770

ヒュンっという音がして最初に視界に入ったのはまさに今思い出していた声の主、長谷部くんだった。完全に武装して本体を構えた長谷部くんは僕の顔をチラとみると「本丸が襲撃されている」とまるで「煮物の鍋を焦がしてしまった」と言ったあの日のような顔をして淡々とそう告げた。 本丸が?襲撃?

2019-08-24 20:47:03
mona @mona5770

脳が理解する前に「主のいる建物はすぐに結界を張った。政府の援軍が来るまで俺たちは中には入れない。小夜と厚は裏門のほうに回ってくれ。入り込まれそうになったら連絡しろ。鯰尾、乱、南泉は中庭の加勢に、それが終わったら戻ってくれ」的確に長谷部くんは指示を出した。僕は?と聞こうと開いた口は

2019-08-24 20:47:03
mona @mona5770

ダンダンと正面の門をたたく音に閉じられた。「まさかあの音が政府の援軍なんてことは」「ありえないだろう。バカかお前は」「僕だってわかってるよ」「どうだか」「長谷部くん、君ねえ」ダンダンという音がどんどん大きくなる。「わかってると思うが、ここから奥には一振りたりとも入れないからな」

2019-08-24 20:47:03
mona @mona5770

「ふーん。案外僕を買ってくれてるんだ」「はあ?偵察値も低い、鈍間だけど力だけはある刀が役に立つのはここくらいだろう?」「そういう君こそ馬鹿みたいに飛び込んで討ち漏らさないでね」「ぼんやり立ってろよ伊達男」「本当に君って」バンという大きな音がして門が倒され大量の遡行軍が目に入る。

2019-08-24 20:47:03
mona @mona5770

「さて」「やろうか」「死ぬなよ」「君こそ」「終わったらキスしてやるよダーリン」「熱烈なのを頼むよハニー」にやりと笑うと二人で大地を蹴った。ひさびさに君と戦えるのが楽しくて仕方がない。すべて終わったら本丸中が呆れるような熱烈なキスを君に贈ろう。

2019-08-24 20:47:03
mona @mona5770

「いいかげん降参したらどうだ?」 床に膝をつき後ろ手に柔らかな布で拘束された僕の前で、椅子に座る長谷部くんはゆったりと足を組み替えた。 いつもと違う見下ろされる視線にぞくりと身体が震えた。窓からはいる月の光を浴びた青紫はまるで触れれば切れそうなほどの美しさだ。 「嫌だね」 twitter.com/romanticcc_s/s…

2019-08-25 21:28:16
mona @mona5770

キッと彼を見返しそう告げると「頑固な男だな」と戦場を誰よりも速く駆ける脚が僕の中心へと伸ばされると、ぐりぐりと嬲るように動かされた。 「んぅ」声を漏らすと長谷部くんはにやりと笑みをこぼす。 「踏まれて感じているみたいだな」 さらに力を入れてぐりと押されるけれどどうにか唇を噛んで声を

2019-08-25 21:28:16
mona @mona5770

漏らすのは堪えた。「気持ちいいって顔には書いてあるぞ」手袋を纏ったままの指が僕の顎をくいっと持ち上げ、指がつうと頬を撫でる。 顔が熱く目が潤んでいるのが自分でもわかる。 彼に触れられていると思うだけで身体は素直に感じてしまうのだ。 「気持ちよくなんてないよ」 悪戯な指が唇を割り歯列を

2019-08-25 21:28:16
mona @mona5770

なぞり、脚が股間を緩やかに撫でる。じわじわと与えられる快楽に身体の奥底からゆっくり熱があがりはじめる。 くちゅり 上顎を撫でられる指からか、それとも足元からなのか。 水音が僕の耳を犯す。 くちゅくちゅという音がしはじめ、集まった熱が外に出るのを待ち望んでいる気配がした。 「どうだ?」

2019-08-25 21:28:17
mona @mona5770

そう尋ねる長谷部くんの目にも熱が浮かんでいる。瞳にふるりと揺れる水が早くと強請るようで。ああもう降参だ。 触れられて我慢なんてできるわけがなかった。 「長谷部くん、君が欲しい」 「はん。そんな言葉じゃだめだ」 「愛してる。君の身体の隅々まで舐めて触れてとろけるまで」 「もういい!」

2019-08-25 21:28:17
mona @mona5770

真っ赤になって顔を手で覆う長谷部くんへと近づくと、彼の唇に軽くキスをした。「ベッドに行こう」椅子から降りた彼は僕の背に腕を回すと唇を寄せてきた。くちゅくちゅと舌を絡めながら解かれた腕で彼を抱き上げる。 「君の身体を考えて今日はしないって言ったんだよ」 「余計な気遣いはいらん」

2019-08-25 21:28:17
mona @mona5770

拗ねた声でそう告げる長谷部くんは小さな声で「飽きられたかと思った」とつぶやいた。まったく君って人は。そんな日は永遠に来ないってことをゆっくりと教えてあげるから。ちゅっと口づけを落とすと心配症の恋人はふわりと花のようにほほ笑んだのだった。

2019-08-25 21:28:17
mona @mona5770

長谷部くん?」 ふと目をさますと抱き込んで寝たはずの恋人の姿がなく まだうっすらとぬくもりが残るベッドをもぞもぞと探る。 ぺた、ぺたん どうやら水でも飲みに行っていたのだろう裸足で歩く音が近づいてくる。 不規則なリズムなのは、夜にすこし無理をさせてしまったからだろうか。 twitter.com/ssszsyg/status…

2019-08-26 06:14:51
mona @mona5770

ふわりと彼の香りが鼻をくすぐり、薄く開いた目に飛び込んでいたのは 僕のシャツをぞんざいに羽織っただけの長谷部くんの姿で。 サイズのあわないシャツの中で泳ぐしなやかな身体、そしてその下には細いけれど 美しく筋肉がついた足が惜しげもなくさらされている。 そんな絶景としか言いようのない姿で

2019-08-26 06:14:52
mona @mona5770

ベッドのそばまでくるとぺたりと床に座り込んだ。 寝たふりをする僕の頬や耳を優しく撫でたあと、剥き出しの背中に唇を落とすと頬をよせ、ささやくように「みつただ、すきだぞ」と言葉をこぼした。 しばらく頬をすりよせていたが、ふわあとあくびをひとつ漏らし、やがてすうすう寝息をたてはじめた。

2019-08-26 06:14:52
mona @mona5770

まったくなんて可愛らしいことを。 寝息が深くなるのを待って、そっとベッドへとひきあげる。 釦をひとつ止めただけのシャツの下には僕がつけた欲の痕がいくつも散っていた。「長谷部くん、好きだよ」囁くと僕も目を閉じる。 俺もという声が聞こえたような気がした。 そんなありふれた朝のはなし。

2019-08-26 06:14:52
mona @mona5770

「へしきりはせべともうします」 舞い上がる花びらの中そう告げる長谷部を見る審神者も、鍛刀に立ち会った初期刀加州清光も目を見開いて固まっている。 何か間違ったのだろうかと不安になる長谷部を見る二人の目がきらきらしはじめたかと思うと「え!かわいい!」「ちいさい!」とはしゃぎだした。 twitter.com/AinkoA/status/…

2019-08-26 17:52:43
mona @mona5770

なにごとかとこてんと首をかしげる長谷部の姿に 「うわああ可愛い」と興奮は加速する一方だった。 この本丸のへし切長谷部はなぜか子どもの形で顕現した。 「おやくにたてなくてすみません」 駆け出しの本丸ではあったけれど、打刀も太刀も幾振りかはいたし 何よりも「可愛いものが大好き」という

2019-08-26 17:52:43
mona @mona5770

審神者の影響なのかこの本丸の刀たちは他とは違う形で顕現した長谷部のことを厭うどころか可愛がり慈しんだ。 それでも本来の姿ではなく、大きさも力も自慢の機動すらも足りない形で顕現したことは、へし切長谷部という刀にとっては耐え難いことで、刀として敵を屠ることはもちろんのこと

2019-08-26 17:52:43
mona @mona5770

演練にも遠征にも「まだ早いから」と出してもらえず 「かたなとしておやくにたてないおれは、いらないものです」と ぽろぽろと涙をこぼしては周りをあわてさせた。 「長谷部みたいに小さな体で顕現した刀が他にもいるらしい」 或る日政府に会議にでかけた審神者が帰るなりもらした その言葉に長谷部は

2019-08-26 17:52:43
mona @mona5770

目を輝かせた。 「会ってみるかい?」 その言葉に一も二もなく頷いていた。 「はっせべー!」 加州の後ろにいる小さな刀の姿に長谷部は目を見開いた。 燭台切光忠だ! 初めて見学した演練で燭台切光忠の見惚れるような見た目と 優しそうな物腰とは裏腹な強い一撃を目にして長谷部は言葉を失った。

2019-08-26 17:52:44
mona @mona5770

長谷部の本丸にはまだ燭台切光忠は顕現しておらず、初めて見たその 美しい太刀筋を何度も長谷部は思い出していた。 そんな刀が自分と同じバグで小さな姿で顕現したのだと 思うと勇気がでた。 「はじめまして!ぼくはしょくだいきりみつただ」 長谷部の姿を見るなりぱあっと顔をほころばせた燭台切は

2019-08-26 17:52:44
mona @mona5770

加州の後ろから出てくると長谷部の両手をその小さな手で 包み込むとぶんぶんと振りながら「会えてうれしいよ」と きらきらした笑顔で長谷部をみつめた。 ずいぶん雰囲気が違う。 見た目はほとんど同じで半ズボンを履いているところが違うだけ (それは長谷部もそうなのだが)なのになんだか纏う空気が

2019-08-26 17:52:44
mona @mona5770

全然違うような気がした。 やはりバグだからか。 なんだかつまらなくなってつっけんどんになる長谷部にも 燭台切はとてもやさしくて、小さな身体だからできたことや ある程度の錬度になれば演練には行けること、 そして他の本丸で同じようなバグで小さく顕現した刀は みな特が付いたときに本来の

2019-08-26 17:52:44
mona @mona5770

姿になったことなど長谷部の知らないことをたくさん教えてくれた。 うれしくて思わず光忠に抱きついて「お前に会えてよかった」と 喜ぶ長谷部に「はわあああ」と言いながら真っ赤になって挙動不審になったのはちょとっ怖かったけど。 そうやって交流を深めながら二人はゆっくりと錬度をあげていった。

2019-08-26 17:52:45
mona @mona5770

あと少しで特がつくというある日。 光忠に教えてもらった「はーぶ」を植えた畑で 水やりをしている長谷部はこちらに向かってくる光忠の姿をみつけた。 「おーい!光忠!」 手を振る長谷部にいつもなら「長谷部くーん!」と犬のように 転がるようにやってくる光忠が今日は後ろ手に何か持ちながら

2019-08-26 17:52:45
mona @mona5770

真っ赤な顔をしてゆっくりと歩いている。 病気なのだろうか?それとも怒らせたのだろうか。 不安げに光忠を見つめる長谷部が手にした象の形をしたジョウロからぽたぽたと水がおちた。 ゆっくりと長谷部の前までやってきた光忠は、片膝をつくと手にしていたものを長谷部に差し出した。

2019-08-26 17:52:45
mona @mona5770

大きな真っ赤な薔薇の花束だった。 「長谷部くん!特がついたら!僕と!結婚してください!」 真っ赤な顔をして畑だけではなく、本丸中に響くような声で そう告げる光忠を長谷部はぼんやりと見ていた。 光忠は何を言っている? 結婚?する?誰が?誰と? 「「「えええええええええ」」」

2019-08-26 17:52:45
mona @mona5770

ぽかんとしている長谷部よりも先に、審神者と加州清光の絶叫が本丸に響いた。うちの長谷部は嫁にはやりません!と暴れる二人を周囲が取り押さえるなか、キョトンとしていた長谷部は 「俺はこの本丸以外に行く気はないぞ」と告げた。 「うん!だから僕がこの本丸に来るよ!だから結婚してください!」

2019-08-26 17:52:45
mona @mona5770

この本丸で光忠と過ごすのは悪いことには思えなくて 「じゃあいいぞ」と長谷部は微笑んだ。 やったー!!!と光忠は薔薇の花束ごと長谷部を抱き上げると 畑の真ん中でくるくると回った。 その数日後、無事に特付きになった二人は本来の姿になり、そして光忠は長谷部と縁を結び本丸の一員となった。

2019-08-26 17:52:46
mona @mona5770

その後もどうやら仲睦まじく過ごしている二人が身に着けているお守りには、赤い薔薇の花びらがはいっているらしいけれど、それは二人にしかわからない秘密だ。 終 すみません!だらだら長くなりました!!!

2019-08-26 17:52:46
mona @mona5770

ガタガタと音を立てて雪崩れ込むように部屋に入ると、力尽きたように長谷部くんは床に膝をついた。「みつただ、も、はやく」 武装も解かないままカソックに手をかけスラックスの上から自らの狭間をなぞる指に、目から犯されるようだった。 「早くしろっ」 振りむいた菫色の瞳にはふるりと水が揺れる。 twitter.com/sudate26/statu…

2019-08-26 22:15:51
mona @mona5770

出陣するとただでさえ身体が昂る。 戦場でその欲を散らせるくらい戦えればいいのだけれど、消化できないまま帰還してしまうと身体はその熱を吐き出さんとじくじくとうずく。 そのうえ今日は演習場でふたりとも毒矢を身体に受けた。 主に報告したところ演習用のものだからそんなに悪い影響はないと

2019-08-26 22:15:51
mona @mona5770

聞いているんだけどと言うけれど、話を聞いている最中からもう身体の内側には渦巻くような熱がこもり、相槌をうちながらも頭の中では長谷部くんを何度も犯していた。早く出したい。彼の中に放ちたい。ただそれだけだった。 媚薬のような成分があるらしいぞという演練で耳にした噂はあながち間違っては

2019-08-26 22:15:52
mona @mona5770

いなかったのだろう。その発露の仕方が刀によって、いや個体によって違うのかもしれない。僕の横で涼しい顔をして座っている長谷部くんの様子に、彼には効いていないのだなと思ったのがほんの数分まえのことだ。 「それでは失礼します」と主の部屋を辞し自室へ向かう廊下を曲がったとたん長谷部くんは

2019-08-26 22:15:52
mona @mona5770

崩れるように倒れ込んだ。 はあはあと息が荒く、額には汗が滲む。僕の腕をぎゅうと握ると「身体が熱くてたまらん」と小さな声を漏らした。 二人で支え合うように部屋まで戻り、扉を閉めたとたん長谷部くんはがたんと床に膝をつくと 「報告しているときから、隣からお前の匂いがしてたまらなかった」

2019-08-26 22:15:52
mona @mona5770

もう早くしてくれという彼の耳元で「脱がすよ」と声をかけると、びくびくと身体を震わせ「ああっ」と声を漏らした。 腕で身体を支えるのも辛いのだろう、体勢を崩す長谷部くんの脇へと差し込んだ腕が、胸の尖りをかすめた。「あぁっ」とあえやかな声が漏れる。 「おっぱい気持ちいい?」触れてやると

2019-08-26 22:15:52
mona @mona5770

びくびくと身体を震わせながら「きもち、いい」と声が落ちる。こんな状態でよくあんな涼しい顔で座っていられたもんだと思いながら、もう片方の手をカマーバンドへと伸ばした。まるですがるようにその腕に長谷部くんの手が伸びる。ぷちぷちとカマーバンドをはずしながら胸を弄ってやると腕をぎゅっと

2019-08-26 22:15:52
mona @mona5770

握ってくる。両手を使いながら唇をいつも僕が結ぶ背中の蝶結びに近づけると、紐を咥えて一気に結び目を解いた。ガチャンと外れる武装が触れるのすら感じるようで長谷部くんは「ああっはあ」と声を漏らすと身体を震わせた。カマーバンドをはずし、カソックもスラックスも下着ごと取り去ると

2019-08-26 22:15:53
mona @mona5770

放り投げると、シャツとソックスガーターと靴下だけを身に着けた長谷部くんが僕の首へと両手を伸ばした。誰よりも速く駆ける自慢の形の良い脚には、一筋の白濁が垂れていた。「もういっちゃったんだ」と耳元で囁くと 長谷部くんは「まだまだ足らん。早く挿れろ」と荒い息の合間にそう告げると噛みつく

2019-08-26 22:15:53
mona @mona5770

ように僕の唇へと舌を差し込んだ。くちゅくちゅと音を立てて舌を絡めながら、手早くスラックスの釦をはずすと僕はもう限界までいきり立った一物を取り出した。そのあと獣のように混じりあった僕たちがようやくつながりを解いたのは空が白むころで。

2019-08-26 22:15:53
mona @mona5770

「もう指の一本も動かん」と言いながら僕の胸に顔をうずめる長谷部くんの 背を撫でながら、これを主にどう報告しようかと思いながら僕も目を閉じた。まあいいか。とりあえず恋刀のぬくもりを腕に抱いて僕は深い眠りに落ちたのだった。終

2019-08-26 22:15:53
mona @mona5770

万屋を出るころには雨が降り始めていた。 今は晴れてるがそのうち雨が降るぞと薬研に言われていたのに。 自分と私物であれば濡れても構わないのだけれど、手に持っているのは執務室で使うものだけに濡らすのは避けたい。 今日は非番だ。急ぐことはない。通り雨だろうと軒下で身を縮めた。 twitter.com/chaki1118/stat…

2019-08-28 00:10:42
mona @mona5770

ざあざあという雨の音を聞きながら、そういえば今日は光忠も非番だったなとふと思い出した。 何をしているのだろうか。 一つの傘に身を寄せ合い何かを囁きあう二振りの刀が、目の前を通り過ぎていく。あんな風に過ごしたことなどなかったな。 好きだと告げられ、好きだと答えた日から俺たちはいわゆる

2019-08-28 00:10:43
mona @mona5770

恋刀という間柄になった。 けれど非番を重ねて出かけることも、本丸の中で共に過ごすことすらしたことがない。 本丸の仲間たちには燭台切光忠とへし切長谷部は、折り合いが悪い関係だとすら思われているはずだ。俺たちの関係は誰にも秘密にしている。 それを願ったのは俺だ。

2019-08-28 00:10:43