
【夢中】知らぬ間に水温みけり荼毘の音人こそ見えね白刃の群 #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣乱舞 以前にTLに流れてきた審神者が急死した本丸妄想から。二番手三番手の意味の夢中。
2015-03-13 23:04:56
【怪談】ひとかけの真実虚言呑み込んで打ち沈みたり春泥の奥 #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 沈んだものは何。
2015-03-14 22:02:10
【電話番号】鳴らせどもつながる宛のなき声は春夕焼の染めゆく色に #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 若干 #怪談短歌 気味。
2015-03-27 22:01:10
【電話番号】春茜並びし数字の角丸くうつほの庭に人影はなし #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣乱舞 見方によってはある意味ホラー。
2015-03-27 22:02:40
【梅】香れども見えぬ姿の鳥曇山踏み分けて走る先こそ #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 忍務中のひとコマ。
2015-03-28 23:02:44
【夜明け】散り散りに花のまつはる春の宵いずれ明けぬと知りつつもなお #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣乱舞
2015-04-14 23:10:44
【お茶屋さんと先輩】言伝てよ行き交う人の背に紛れ嗤う影にも風やはらかに #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌
2015-04-18 22:05:11
【こどもの日】匂い立つ菖蒲の如き刃先にて宵の戦場染む紙幟(においたつしょうぶのごときはさきにてよいのいくさばそむかみのぼり) #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣乱舞 #刀剣短歌 6‐1短刀。
2015-05-05 23:07:12
【教え子】辿れども年年歳歳人も花桜若葉もまた相似たり #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 山田先生。若干お題と外れる気もするけれども。
2015-05-09 22:08:24
【教え子】銘々に伸びゆく枝はしなやかに桜若葉の色ぞ薫れる #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 こちらはシンプルに、先生視点で生徒の図。
2015-05-09 22:09:33
【知らないふり】過ぎし日を数ふことなく桐の花寄手受手もともにありせば #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 #刀剣乱舞 まずは一つ目。まあ、ちょうど桐の花の時期ですから…。
2015-05-12 23:06:05
【知らないふり】夢現眠りて覚めて在りし日の炎の如く花桐けぶる #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 #刀剣乱舞 二つ目。
2015-05-12 23:07:27
【相合傘】柿若葉人待つ傘の渋の色帰さは暮れぬ遠行の果て #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 #刀剣乱舞 出陣部隊の帰りを待つ短刀二口。上句と下句で時間が流れ過ぎた感も無きにしもあらず…。
2015-05-19 23:10:43
【相合傘】寄す肩にしのぶる声は傘の裡柿若葉より雨の降り頻く #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 #刀剣乱舞 もうひとつ。こっちは太刀二口。
2015-05-19 23:11:48
【黒板消しとチョーク】教え立て生いよ育てよ幾度と青し野辺にぞ真清水流る #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 土井先生。と、ひそかに尊奈門を含む。
2015-05-23 00:02:35
【別れられない相手】幾度と数ふも虚し縁にぞただ飽きもせず竹の葉は散る #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 まずは一つ目、忍たま。
2015-05-28 23:08:44
【別れられない相手】踏み締めし音やわらかに竹落葉ただ吾ぞ知る君が首塚 #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 二つ目、とうらぶ。
2015-05-28 23:10:53
【五月雨雲】雨安居もにぎやかなりし学び舎に声翻り途絶えゆくなり #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 こもってなんかいられるものか。
2015-05-31 23:04:39
【待ちぼうけ】走り梅雨見上ぎて待たむ傘の下宛所無き我が消息(しょうそこ)は #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 とうらぶ。気分的には先日の遠花火の対。
2015-06-03 23:06:06
【六い】おしなべていずれ地に伏す夏落葉されどかたまく時にあらねば #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌
2015-06-05 23:07:08
【六ろ】たまゆらに常盤木落葉の色深く今うち沈むものはいずれか #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 同じモチーフでの詠み比べ。
2015-06-05 23:09:05
【六は】帛を裂く生の香深き杜鵑闇も蜥蜴も喰ろうて咆える #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 そういう強さ。
2015-06-10 23:03:54
【寝苦しさ】ひとならぬ身にも深々夏草の濃さは満ちたり死出の山こそ #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 茂る草こそ死の匂い。
2015-06-19 22:02:38
【寝苦しさ】君が見し楝の花も咲きぬれど未だ朽ちざる我が刀身は #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 #刀剣男士と花企画 楝が自生していない地域なのはわかっているけど、鶴丸国永。
2015-06-19 22:05:11
【群青】橋の上闇にうつくし夜振火に潜む鋼の鋭き矜持は #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 6-2短刀。夜振火は比喩。
2015-06-24 22:03:39
【梅雨の朝】十薬に降る玉水は軒端よりくすりおろしの音は重たし #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 夜明けの番の保健委員会。
2015-06-26 22:05:20
【七夕】羅や真菰に散りし黒髪もただひとよのみ明日は常ごと #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 先の短歌と二つで一組。実は鉢くく。
2015-07-10 22:09:27
【金魚鉢】夏の日差しを宿す景趣の隅に鮮やかな赤橙。短命でありつつ長命なその花に、真白き付喪神は冷笑する。曰く、霄を凌ぐだなんて皮肉なものじゃあないかと。「君も俺も此処から出る術など持ちやしないのに」 #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 拙歌解題。
2015-07-23 23:11:05
【夏休み】夕闇に魂待つ君のそびらにぞ乱るるものは我が下思ひ #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 (主、主、貴方が待っているのは誰なのですか。)お題を拡大解釈。今日ばかりは戦もなく。
2015-08-13 22:13:05
【火薬委員会と花火】咲き散りぬ火花の色は鮮やかに酔ひたる芙蓉閉じる闇こそ #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 あの子たちも忍なのです。
2015-08-15 22:03:46
【朝寝坊】朝床に差し込む声もあどけなしゆるりと寝るかまた夕化粧(あさどこにさしこむこえもあどけなしゆるりとぬるかまたゆうげしょう) #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌
2015-09-16 23:04:44
【着信履歴】雷の声を収めしあかときに重ねてあつしふみの一筆 #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 着信=目的地に到着したことを知らせる文書。
2015-09-23 22:08:00
【着信履歴】雷の声を収める半天に蒼き焔よ修羅が一戦 #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 検非違使戦。
2015-09-23 22:09:14
【朝食】去ぬ燕五臓六腑に吹く風はなべてこの身の血肉となれり #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌 間に合った…!
2015-09-25 23:03:07
【途絶える】すゑつかた鋼焔にきえにしを七竈のみただただ赤し(すえつかたはがねほむらにきえにしをななかまどのみただただあかし) #文字書き版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #刀剣短歌 いずれ刀下、あるいは炎の中で見る夢の果。
2015-10-16 22:07:45
【嫌いな食べ物】一熟とにがきはらわた喰らひしはけふを越ゆため生き延ぶがため #忍たま版深夜の真剣文字書き60分一本勝負 #忍たま短歌
2015-10-17 22:04:10
青い杉玉が杯に映る。手の中で揺れる水面は淡く匂い立つ澄み酒だ。さて、いったいこれはどうしたことだろうか。覚えのない状況に首を傾げれば、脇から伸びてきた手が杯に蓋をした。
2015-10-23 11:26:35
(承前)「呑んではいけないよ」そのまま杯を奪い上げた手が告げる。「君は早く帰らなきゃいけないからねぇ。ここで酔い潰れてしまっては元も子もない」…帰る。鸚鵡返しのように呟いた言葉は、どこかふわふわと頼りない気がした。
2015-10-23 11:33:30