私の小説の舞台である「アルマナイマ星」の生き物たちを真剣に考察しております。
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東洋 夏 @summer_east

⑨最も大胆な疑似餌:カークティポ ・カークを汎銀河系共通語に訳すならば「サメ」にあたる。しかし地球産サメのような軟骨魚類を指すのではなく、イルカやクジラのような「海の大型肉食動物で主に海中のみで生活するもの、ただし龍を除く」という意味合いで命名されていることを、前提としておく。

2020-03-06 18:50:46
東洋 夏 @summer_east

・カークティポは成体で体長1~1.5mほど。背中は海の色に近い青で、白斑が散っている。 ・海面近くを泳ぐと、背中の白斑を小魚の群れと錯覚した海鳥が降下してくる。それを捕食するのである。その時、待ちきれないカークティポは勢いよく海面からジャンプするのでティポ(跳ね飛ぶ)の名を冠するのだ。

2020-03-06 18:50:47
東洋 夏 @summer_east

・普段は雄は単独、雌は若年の子供たち数匹と生活する。 ・雌の方が体格がよい。胎生で、セムタムの観察によれば、繁殖期の雌は全くものを食べないか周りの子供たちが獲った肉の分け前を貰っている。腹に子供を宿した状態で跳ぶのがリスキーだからだろう。体が大きいのはその間の栄養を蓄えるためか。

2020-03-06 18:50:47
東洋 夏 @summer_east

・繁殖期になると、どこからともなく雄がやって来て大きな群れを形成する事になる。雄は如何に大きな獲物を獲れるか示すため、複数匹が協力して小型の飛龍を海に引きずり込むことすらする。 ・一回に産まれるのは二、三匹。数年母親と過ごした後に独立する。

2020-03-06 18:50:48
東洋 夏 @summer_east

・セムタムたちには、カークティポはあまり好まなれない食材だという。確かに釣りたてでも臭みがあり、調理に手間がかかるのは否めない。 ・しかし着水の衝撃に耐えるために進化したのだろう「サメ肌」はヤスリやおろし金として重宝される。獲物を逃がさないように鍵型になった歯は、釣り針となる。

2020-03-06 18:50:48
東洋 夏 @summer_east

・海面の一部がちらちらと光っている時、そこにいるのは魚あるいはカークティポである。どちらに転んでも多寡はあれ収穫は望める──という事で、セムタムには「悪くてもおろし金」という言い回しが常用されている。

2020-03-06 18:50:48
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まとめたひと
東洋 夏 @summer_east

オリジナルねんどろいどどーる、本、お馬さん、カメラ、名古屋おもてなし武将隊、fgoなどなど、フォロワーさんをよく振り落とす趣味のロデオ会場です。現在はローグライクハーフのリプレイの出力を中心に活動中。シルクと広尾で一口馬主してます。🏝一次創作の代表作は海と龍の星アルマナイマシリーズ。