○:蛙化現象… さくら:そう…なんです…。 今まで好きな人から告白されたことがあるんですけど…。 嬉しいはずなのに…急にドキドキ感も何もなくなって…。 ○:そっか…。 さくら:すみません…変なこと、 相談してしまって… ○:ううん。大事だよ。家庭教師とはいえ
2023-05-11 12:14:15○:さくらさんが悩んでいたら、相談に乗るのが俺の役目だから。 さくら:/// ○:(なるほど…親御さんが言ってた、男性恐怖症は、これが原因だったのか。) 俺は、相談に乗るといいながら、 未知の"蛙化現象"の最適解が見つからなかった。
2023-05-11 12:14:19○:いい子なんだけどな… ?:どうしたの?そんなに悩んで。 ○:おう、姉貴か。 ?:なんか、さっきから考えてる顔してるけど? ○:ああ。
2023-05-11 12:14:22俺の姉貴は、先月… 遥香:やっほ~ ○:あ、姉貴!? 遥香:久しぶり~ ○:久しぶりって…どうしたの?急に。 遥香:ねぇ、○○。お姉ちゃんをしばらく泊めさせてくれない? ○:は? 遥香:勿論、タダでとはいわないよ!? ○:いや、急に何だよ。何があったか、説明してくれよ。
2023-05-11 12:14:25遥香:実はね… 遥香姉は、短大を卒業し、 イラストレーターとして大手企業に就職していた。 そこで出会った人と付き合っていたのだが、 お互いの気持ちが離れてきたことが原因で… 別れようと姉貴が言ったのだ。 しかし、相手の人は首を縦に振らなかった。
2023-05-11 12:14:29結果的には姉貴の家に住むと言いだし、 嫌になった遥香姉は、 引越し、俺を彼氏として別れる口実を作りたかったようだ。 ○:そんな嘘バレるでしょ。 遥香:そんなことないと思うよ? そんなに似てないし、私は○○のこと好きだから。ね? ○:いやいや、無茶苦茶だ…
2023-05-11 12:14:33ということで姉と同居状態の俺。 ○:実はな、さくらさんの家庭教師をやってるんだけど、 悩みがあるみたいでさ。 遥香:どんな悩み? ○:知ってる?蛙化現象って。 遥香:あ~うん。知ってるよ。 彼氏が変なことしたら、冷めることでしょ? ○:ちがーう!!それは間違った意味の方。
2023-05-11 12:14:36遥香:え?そうなの!? ○:好意を抱いていた相手が自分のこと好きって分かった瞬間に 冷めちゃうって現象だよ。 遥香:へぇ。知らなかった。 ○:まあ、さくらさんがまさにそんな感じらしいんだよ。 遥香:なるほどね。
2023-05-11 12:14:42○:姉貴なら、どうする? 遥香:う~ん、お見合いとか? ○:…いやいや…。 この人に意見求めた俺がバカだった… 遥香:だって、自分の好きな人だから結果的にダメなんでしょ? ○:あぁ… 遥香:じゃあ、無関心の人なら 付き合ってみれば 上手くいくんじゃない? ○:なるほど…
2023-05-11 12:14:47姉貴…天才なん? ○:そんな理屈で上手くいくのかな? 遥香:まあ…色んな人との触れ合いで 克服するかもしれないからさ… ○:ただな…無理強いは良くないからなぁ。 遥香:○○が付き合うっていうのは? ○:What's !? 遥香:いいじゃん。大学生になってまで青春しないなんてさ。
2023-05-11 12:14:51○:いや、俺は家庭教師。 さくらさんは生徒。公私混同はダメだろ。 遥香:じゃあ、家庭教師じゃなく彼女として 勉強教えたら? ○:そこまでする? 遥香:はぁ…本当にその子を救いたいなら それぐらい出来なきゃ救えないよ? それとも対価がないからできないの?
2023-05-11 12:14:54俺は姉貴に圧倒され、何も言えなかった。 遥香:家庭教師何人もやってるなら 1人ぐらいどうにかなるでしょ? ○:…そうだね…。 俺は姉貴の言う通りにはしなかった。
2023-05-11 12:14:58○:さくらさん、久しぶり。 さくら:お久しぶりです/// ○:ん?何かした? さくら:あっ…いや…///なんでもないです。 「さくらさんが悩んでいたら、相談に乗るのが俺の役目だから。」 さくら:(○○さん…私のために…。) ○:さくらさん? さくら:!! すみません。
2023-05-11 12:15:05○:もしかして…まだ悩んでる? さくら:…は、はひ…。 ○:とりあえず、今日も頑張ろっか? さくら:はい…
2023-05-11 12:15:08さくら:えっと…微分…したら…こうなって… ○:そう。そこはそれでいいよ、極小値だから。 さくら:はい。 ○:(頑張ってるな…) 2時間後 ○:お疲れ様。今日もだいぶ集中してたね? さくら:いえ…○○さんの教え方が上手いので…
2023-05-11 12:15:12○:ありがと。 「遥香:はぁ…本当にその子を救いたいなら、それぐらい出来なきゃ救えないよ?それとも対価がないからできないの?」 あの…さくらさん? さくら:はい。 ○:俺…今日でさくらさんの家庭教師辞めようと思うんだ。
2023-05-11 12:15:22さくら:え!? ○:さくらさん、俺と付き合わないか? さくら:え。え///? ○:さくらさんの悩みを解決したい。 さくら:○○さんは…好きですか?私の事…?
2023-05-11 12:15:30○:… 困った…ここで俺が好きじゃないって言うのは…できない… だけど…好きって言うのも…。 どっちだ…? 「遥香:無関心の人なら付き合ってみれば上手くいくんじゃない?」 そうだ…さくらさんは俺に対して 無関心なはずだ。なら… ○:うん。好きだよ。 さくら:そう…ですか…
2023-05-11 12:15:50○:え? (いや、絶対ダメじゃん。この反応。 姉貴よ…助けてくれ泣) さくら:○○さん、教え方上手いので。 これまで通り、勉強教えて欲しいです。 ○:ちょっ… さくら:ありがとうございました。 バタンッ🚪 ○:(やってしまった…) To be continued…
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